異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編

  非勝

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   ◆



 ――――生ぬるすぎる。

 最後の敵の“縫合”を正確に切り裂きバラバラに解いてやったところで、ブラックは妙な臭いのする液体を剣から振り落としつつ思う。

(そもそも、最初から何もかもが対処攻撃過ぎるんだよな。……あれだけ面倒くさい事を回りくどく仕掛けて来たくせに、本拠地に乗り込んだら実験物まで大盤振る舞いで特攻させてくるなんて、どう考えても敵方の知能が下がって無いか?)

 普段ならこんなことなど考えず、ただ制圧して敵が敗北したことを確認するだけで充分だったのだが、今回ばかりはどうもそれで済むという気持ちになれない。
 むしろ、こうもあっさりと敵の戦力が減ったことに、違和感すら覚えていた。

(別の手を用意している? にしては、仮面の男どもは戻ってこないし……ネズミ男の師匠とかってヤツは、ネズミ男にかかりきりだしな。まさか、体がデカいだけのツギハギ人形が最後ってわけじゃないだろ)

 ツカサが【黒い犬のクラウディア】ことアクティーを追って外に出た後、ブラックは【教導】が繰り出してきた“胸糞悪い人形”と生ける屍の相手をしていた。

 と言っても、後者は柱を切断し閉じこめた事で無力化しているし、肝心の人形には苦戦を強いられるでもなく、ただただ向かってきた彼らの縫合部分を全て一瞬で切り離し、再びバラバラの「個」に戻している程度だ。

 確かに、人形達には獣人の体ゆえの速さは有ったが、その代わりに無理な縫合を受けたせいで上手く繋がっていない筋肉がことごとく引き連れを起こし、ガクンガクンと細かな微停止を何度も引き起こしていた。
 もちろん、こちらを攻撃する時も同じだ。不規則な微停止は確かに目測を誤らせたが、しかしその程度のことで揺らぐ剣技を習得した覚えはない。

(それに……こいつらは、動く時にどうしても数秒の隙が出るみたいだしな。操縦者の意思を伝達するまでに、それくらい時間が掛かるらしい。……ゴーレムや戦闘人形を操る場面なんて見た事が無いから推測でしかないが、攻撃や移動の前に僅かに隙が出来るのは、そういう理由しか考えらえないだろう)

 なんにせよ、とても戦闘で使えるような代物ではない。
 結果、ブラックは屍の部位が山のように散らばる異様な空間の中で、無傷のまま剣を握っていた。

「ふーむ……困りましたねえ、せっかく美しく仕立て上げた人形達をこんなにして……これでは、もう繋ぎ合わせる事も難しいではないですか」
「美しく? 思ってもない事を言う」
「おや、お分かりになりますか? ふふふ、やはり貴方は私と同じ思考を有する存在なのですねえ。嬉しいですよ」
「…………」

 唾棄だきする、という言葉が頭に思い浮かぶ。
 だが、実行は出来ない。

 まさにこのような時に使うべき言葉だろうと思ったが、そんな素振りを見せる事すらも相手に喜ばれそうで、憎々しげな態度を表す事すら躊躇ためらわれた。

(こんな子供じみた反骨精神みたいな感情が僕にもあるなんて思ってなかったけど、でも……コイツの思うがままになるのだけは、絶対に嫌だ)

 そう。
 今まで、ブラックに対して真綿で首を絞めるような暴言を吐き続けたこの男の望み通りにだけは、なりたくないのだ。

 ――――思えば、この【教導】という薄気味悪い大男は、自分に対して何度も「恋慕に飲まれた利己的な行動をせず、人情を通さぬ合理的な判断をする」とうそぶき、まるで人を想う事すら出来ない化け物のように表現してきた。

 その度に心の中で否定してきたが、それでもブラックにとって、その評価をツカサの前で下されることが我慢できなかった。

 ……ツカサは、きっと何とも思っていないだろう。【教導】の言葉など全く信用もせず、今もブラックの力を信じているに違いない。言葉で表せずとも、彼が一等いっとう愛してくれているのは自分だ。異世界のオスであるという自覚をげて、ブラックのためにメスとしての扱いを受け入れた。そんな彼の愛を疑う事は、もう二度とない。

 だが、だからこそ【教導】に激しい怒りが湧くのだ。

 この男は、別にブラックに対して親近感を感じているわけでもないし、仲間を欲しがっているわけでもない。
 目の前で怯えもせずにぼうっと突っ立っている相手は、ただ「不信感を煽る言葉で揺さぶって、自分達の関係に細かなヒビを入れたい」というだけなのだ。

(仲を引き裂くため……なんていう分かりやすいものじゃない。コイツは、個人個人の心にヒビを入れて、不信感を煽って取り入る手法が得意なんだ。……胡散臭い妙な商人や、クズみたいな貴族そっくりだ。…………ずっと……ずっと、記憶を遠ざけていたから忘れていたけど……コイツのやり方は、と同じなんだ)

 一度目は自分でも驚くほど動揺してしまった。
 何故なら、ブラックは過去何度も“そういうおぞましいもの”に相対あいたいして来たからだ。

 その記憶を詳しくは思い出したくない。そもそも、今まで忘れたふりをしていた。
 だが、一度同じような事を聞けば記憶は薄らとでも蘇ってきてしまう物で、それゆえ“らしくない”不安感と憎しみで、感情が揺れていたのである。

(きっと、ツカサ君が逐一ちくいち甘えさせてくれなかったら、また昔みたいなことになってたかも知れないな。……過去ってのは、忘れようと思って忘れられるもんじゃないし)

 睨む相手は、依然として高台から動かない。
 だが、その余裕綽々でこちらを見下した態度は、ブラックの感情を更に煽る。現在の満たされた自分でなければ、きっと何を引き起こすか分からなかっただろう。

 そう思い、ブラックは剣の柄にカチカチと当たる左手の指輪を意識した。

 ――――この世界で唯一、心の底から愛しいと思った存在とついの指輪。

 深く濃密な琥珀色の宝石を嵌めこんだ不格好な指輪は、今自分が比類ない愛情で包まれていることを証明している。
 例え今ここにその存在が居なくても、彼は常にそばにいるのだ。
 ブラックの事を信頼し、常に考え、この広い戦場……同じ大地で、戦っている。

(今の僕には、もう……ツカサ君が、いる。ツカサ君が、そばにいてくれるんだ)

 だから、怖くない。

 不安にさいなまれたとしても、決して自分は己の愛を疑う事は無いだろう。
 みすぼらしい自分の姿を見ても、記憶を失くしていても、無償の愛でこの体を受け入れてくれた人がいる。
 その記憶を思い出すだけで、心に刺された言葉の棘は消えた。

(何度も何度も、同じ言葉を繰り返し過ぎなんだよ……! もういい加減ウンザリしてきた。今ここで四肢をもいで、決着をつけるべきかもしれない)

 相手が特殊な方法で誰かを操る事は分かっているが、いまだその手段を封じる術は見つかっていない。ならば、もう素早く強硬手段に出て口を塞ぐしかないだろう。
 ツカサはイモムシになった【教導】に卒倒するだろうが、それは自分が見せなければ済む話だ。傷は焼いて止血し殺さずに済ますのだから、許してくれるだろう。

「……おや、怖い顔ですねえ。でも怒った……というワケでもなさそうだ」
「僕に対する揺さぶりならもう効果は無いぞ。同じ台詞を何度も何度も喋り過ぎなんだよ、そんな粗雑な話術しか使えないのか? お前は」

 そう言って、今一度謎の液体が付着した剣を振り、切っ先を【教導】へ向ける。
 揺らぐ気持ちを失ったブラックに、相手はピクリと反応し口角から笑みを失くしたが、それでも退く気はないのか、今度は嫌味な笑みを浮かべはじめた。

「ふふ、ふふふっ……今までそのバカみたいな同じ文言に反応していたのは、どこのどなたでしたかねえ? まったくつまらない。ああ、つまりませんねえ。こんな短時間で思慮深く行動することをやめ、愛情恋慕などという泡沫に堕ちるなんて……所詮、貴方も凡庸な人族ということでしたか」
「滑り倒した煽り言葉ほど滑稽な物は無いな。それで僕に向ける罵倒は全部か? だとしたら、お前の知能も高が知れた凡庸以下だな」

 そもそも、凡庸の何が悪いと言うのだろうか。
 ブラックが愛するツカサは、その凡庸の元に生まれた。彼と同じ生まれ方をして、何の憂いもなく生涯傍に居られればと願っても、自分のサガではそれも叶わない。

 「凡庸」や「恋慕に溺れたオス」と言う言葉は、ブラックにとっては“認識を間違った褒め言葉”でありこそすれ、決して怒りが湧くような言葉ではなかった。
 そんな事も見抜けないのなら、やはり所詮はただの胡散臭い大男でしかない。

 そろそろ言葉遊びも飽きて来たと余裕を見せたブラックに、初めて【教導】はギリリと歯を噛み締めるような仕草を見せた。
 ――――やはり、この男は自分の能力を軽んじられることに動揺する。

 そんな程度の余裕のなさで、自分の何を知った気で煽ってきたのだろう。
 宝剣を握ったことでより意識した指輪の効力により、ブラックは徐々に冷静さを取り戻す。反対に、【教導】は思い通りに行かなかったことに、静かにもどかしさを覚えているようだった。……とはいえ、それを表面に出すことは無かったが。

「ふっ……言いたい放題言ってくれますね……。ですが、所詮は制約の中でしか動く事が許されない存在……結局、貴方は何も手に入れられていないことを、今後知ることになるでしょう。それが楽しみで仕方ないですよ、私はね……!!」
「……は……?」

 急に、声を荒げて言葉を押し付けてきた。
 何故唐突に負け犬のような台詞を吐き出したのか理解できなかったが、とりあえず四肢をもぎ拘束するべきだろうとブラックは思い、バラバラになった遺体を飛び越えて【教導】のもとへと駆け出した。

「ああ、良いですよ殺しなさい。今ここで私を殺せばいい! ですが、私が死のうが、最早獣どもの王国は壊れる運命だ! お前はここで指を咥えて見ていると良い!」
「うるさい」

 耳障りな叫び声と、胸に手を当てながら訴えてくる大げさな演技。
 ブラックは地を強く蹴り一瞬で相手に肉薄すると、顔色一つ変えずに【教導】の四肢を宝剣・ヴリトラで刈り取ろうとした。が。

「――――ッ!!」
「なにっ……!?」

 刃が届く、その一瞬。
 今までそんな素早さを見せる素振りもなかった大男が、即座に首の根を剣の前に差し出し――――そのまま、飛ばした。

(コイツッ、急に……!)

 しかも、普通は急所を庇う所を自ら死にに行くような行動を起こした。
 何が起こったのか一瞬理解できなかったブラックだったが、目の前で筒状になった“頭が据えられていた場所”から血が噴き出すのを見て、一歩距離を取り血塗れになった剣を振った。

「…………」

 ヴリトラは再び汚れのない美しさを取り戻したが、地面は大男から噴き出した大量の血で、どんどん赤黒く染まっていく。
 それと同時に、周囲から感じていた不快な違和感が消え去った。

 恐らくこれは……様々なものを操っている糸が切れたのだろう。
 背後を振り返ると、生ける屍と化していた冒険者の軍勢は倒れていて、スヤスヤと眠っているようだった。

(本当に……全ての術が解けたのか……?)

 だとしても、この結末はあまりにも……せない事が多すぎる。
 またも、何もかもが相手の思い通りに進んでいるような気がして、ブラックは自然と湧き上がってくる不快感に今度こそ舌打ちをした。

(恐らく、まだ終わっていない。……ツカサ君の方が心配だ。コイツの体に何か残ってないか調べてから、追いつかないと)

 そう思い、うつぶせに倒れた巨大な体を蹴り飛ばして仰向けにし、重そうなローブを引き裂いて中身を改めようとする。と、背後から鋭い声が耳に届いた。

「師匠!! 待てっ、どこ行くとや!!」

 これは、ネズミ男であるナルラトの声だ。
 確かあのヨグトという壮年のネズミは、アクティーにかなり心を寄せていた。

 となると、恐らくヨグトは【教導】がたおれたことを見て、命令に従うよりもアクティーの加勢をすることを望みこの場から逃げ出したのだろう。
 忠義に厚いという者にはよくある行動だ。自分が信じる者以外の頼みなど、忠誠を誓った存在に比べればどうでもいいものになるらしい。

(まあ、気持ちは分からんでもないけどね)

 とはいえ、忠義に厚いというのもまた自分勝手なものだ。
 ブラックはローブを難なく引き裂き【教導】の体を見つめる。と……――

「…………これは……」
「ブラックの旦那! 大変だ、師匠がツカサ達のところに行っちまった! 俺が今から獣になりますんで乗って下さい!」

 すぐに駆け寄ってくるうるさいネズミに思考することを邪魔されブラックは一瞬イラッとしたが、この事態では仕方がないかと思い直し、【教導】から“あるもの”を拾うと、うるさいネズミ男へと向き直った。

「分かってる。すぐにツカサ君の所に向かうぞ」
「……あれっ、旦那それって……」
「話は後だ。もうここにアイツら以外の気配はない。放っておいてもいいだろう」
「は、はい。じゃあ乗って下さい」

 ボウンと音を立てて白い煙をまき散らした後、ネズミ男はその身を変える。
 現れたのは、馬ほどに大きい異質な野鼠の姿だった。

 …………ラット系のモンスターでも、ここまで大きい物はそう見ない。

 ネズミが苦手な物なら卒倒しそうだなと思いつつ、ブラックはその背に乗った。
 毛がチクチクしていて乗り心地が悪いが、今回は仕方がない。

「旦那、しっかり掴まっててくださいね!」

 ブラックがしっかり両足を体に食い込ませたのを確認したらしいネズミは、その巨体でも素早さを失うことなく、ちょろちょろと障害物をよけて一気に外へ飛び出した。
 そのまま直立した崖を危なげなく一気に走り抜け、荒野へ足を踏み入れる。

 巨大なネズミとはいえ、その能力は失われないようだ。
 さすがは、暗殺者“根無し草”と言われるだけの存在といえよう。

 そんなことを思いながら、ブラックは前方を見やった。

「…………」

 ――――はるか先に、薄らと何かの影が見える。

 あれは王都なのか移動要塞なのか、判別がつかないくらいに今は遠い。
 だが、今は何も起こっていないようだ。そう思い、息を吐こうとした。
 しかし。

「ッ!? な、なんやあは!?」
「――ッ!! ツカサ君……!!」

 いきなり、前方に橙色と金色が混ざった光の柱が立つ。
 こんな遠い場所からでも見えるその凄まじい光景に、ブラックは息を呑んだ。

 ……あれは、十中八九ツカサが何かを行った印だ。
 だが何だか嫌な予感がする。

(ツカサ君……っ、まさか【黒曜の使者】の力を使ったんじゃ……!)

 やむを得ない事情があったのだろうか。
 だが、約束をしていたのに使ってしまったとすれば穏やかではいられない。

 さまざまな気持ちが綯交ないまぜになったが、今はあせりが勝っている。ブラックは一度荒れ狂う気持ちに蓋をして、ネズミに発破をかけた。

「急げ! ツカサ君が大変なことになってるかもしれない!!」
「なっ……わ、わかりました! 急ぎますんで毛皮つかんで離さないで下さい!」

 そう言うと、巨大な野鼠は更に速度を上げて砂漠へ突入する。
 ブラックは口の中を噛み締めると、光の柱の許に居るであろう恋人を想い、指輪を握るかのように左手をぐっと握りしめたのだった。












 
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