異世界日帰り漫遊記!

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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編

51.その糸をたぐり寄せ1

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「ツカサすまん!!」

 礫に意識を取られ、背後から声が聞こえた、瞬間。

 凄まじい強風と咆哮が聞こえ、首が強制的に正面へ戻されたと同時に――――
 急に、ぷつっと音が聞こえなくなった。

 ……ただ、耳の奥や頭がじんじんしてくる。
 痛みを感じるような気もするが、頭を揺らすような疼く痛みのほうが強い。

 そのまま俺は礫の方へと飛ばされそうになったが、目の前にあった岩の礫は俺の耳がおかしくなったのと同時に、その場で砕けて塵となった。
 まるで何かにあてられ、破裂したかのように。

 …………あ。やばい。もしかして、これ……鼓膜、やぶれた……?

 そう思ったと同時に腕が背後から引っ張られる。
 何が起こったのか分からないが、背中が柔らかくて硬いモノに当り、俺は無意識に上を向いた。ああ、クロウだ。いきなり出現した俺を、引っ張ってくれたんだな。

 でも、きっと驚いたよな……俺も驚いたわ。
 だって聞き覚えのある謎の声が聞こえたと思った瞬間、何故か台地の方にポンと降りてきちゃってたんだから……しかも、敵の攻撃範囲のど真ん中に。

「クロウ……」
「ぅ……ツカサ、なぜこんなにボロボロに……!! すまない、こんな状態なのに、耳まで傷つけてしまって……っ」

 クロウの顔が苦しそうに歪む。
 あれ、俺ってばそんなにヤバい感じだったの。いやいや、でも、多少は回復してるから痛みは引いたし……たぶん、大丈夫なはず。
 鼓膜がまだ再生してないので何を言ってるか分からないけど、悲しそうな顔をしているので「俺は大丈夫」だと言わねば。

「お、俺は大丈夫! っていうか戦闘中にごめん……実は――」

 かくかくしかじか、と、今さっきまでの事を手短に伝える。
 アクティーは岩の装填に時間が必要なのか、未だに動きは無いようだ。ならば、今城壁の上で起こっていることを伝えなければ……と説明した俺に、クロウは悲しそうな顔を「不可解だ」と言わんばかりに歪め、城壁の上を仰ぎ見た。

「兄上と、ルードルドーナが……。すまないツカサ、不甲斐ない兄と弟で……」

 クロウも言うようになったなオイ。
 でも、あまりショックは受けていないようでよかった。

 鼓膜もすぐに元に戻り始めたので、ぼんやり声が聞こえる。まだ強い音は無理だが、クロウの低い声なら今の俺にもはっきり判るみたいだ。
 でも第一声がちょっと強気なクロウというのは面白くて、俺は忍び笑いを漏らしつつクロウの頬を軽くぺちぺちと叩いた。

「これくらい大したことないから気にすんなって! でもルードルドーナが危ないんだ。腹を刺されて、カウルノスもまだ起き上がれないみたいで……クロウ、どうにかして俺をまた上に戻せないか?」
「グゥ……いや、ここはオレが一緒に行く。これ以上ツカサを傷つけたくない」
「でも……」
「オレも行く! もう他の奴らに絶対に触らせない……絶対にだ……っ」

 ……あれっ。なんかクロウさんいつもと違いません?
 なんていうか、いつもよりもう少し素直というか、ブラックみたいな過保護感が出ているような気が……そういえば、魔王モードっていつも感情が高ぶった時に出てたから、もしかするとこの姿のクロウはいつも以上に感情優先な感じなのかな……。

 いや、でも、今は怒ってるわけでもないし、安定してるんだよな。
 ならもう迷っている時間は無い。アクティーは今もこちらを睨みつけているけど、今いる場所から動けないようでこちらに向かってくる気配はない。

 それなら、すぐさま上に戻して貰った方が良い。
 俺ならルードルドーナの傷を塞げるかもしれない。回復薬は今までの戦闘の後などで使い切ってしまったから、俺の血を掛けるしかないが……しかし、応急処置としては最適だろう。ともかく、謎の声の事も気になるし早く戻らなければ。

 そんな俺の願いを汲み取ってくれたのか、クロウは俺を抱きかかえたままその場で跳び上がる。ドッという地面を抉るような嫌な音がしたが、クロウは気にせずに数十メートルも高く跳び上がると――そのまま、空を蹴って跳び進み始めた。

 なっ……えっ……うわっ、良く見たら空中に舞い散った石の礫の欠片が、クロウの足が踏み込む場所で一瞬だけ集合して固まってる!?

 そうか、だからクロウは空中で進め……いや、本当になんて力なんだよ。

 土の曜術師って、曜気さえあれば実は最強なんじゃ……。

「ム……兄上達だけのようだぞ。他に人はいないな」
「え……?」

 クロウに言われて上空から城壁の空中通路を見やると、数分前と変わらない二人の姿がそこにあった。ルードルドーナは仰向けで倒れていて、それをカウルノスが横から覗き込み、時折周囲をキョロキョロと確認している。
 たぶん、俺を探しているんだ。

 クロウがドスンとすぐ近くに降り立つと、カウルノスは即座にこちらを向いた。

「あっ……ツカサ、無事だったか!」
「ぐ……か、カウルノス、ルードルドーナの具合は!?」

 なんか俺のズボンに鋭いツメが食い込んだんですけど、何でですかね。
 何故かブラックの姿が脳裏に浮かびつつ、俺はクロウに降ろして貰って二人に駆け寄る。心配するカウルノスの横に座ってルードルドーナを見るが……どうやら、致命的な傷ではないのか、呼吸は乱れずただ気を失っているだけのようだった。

「兄上、ルードルドーナは……」
「うむ……どうも、操られていたらしい。……ルードの両親崇拝は今に始まった事ではなかったから、エスレーン様の絵姿などの少々気持ちが悪い話も特に気にしていなかったが……もしかすると、それすら妙な事だったのかもしれんな」
「……だとしたら、ルードルドーナはいつから、誰に操られていたんでしょうか」

 ――――多分、クロウもカウルノスも犯人候補を思い浮かべているはずだ。
 しかし今は明確な証拠もなく、その人に問いに行くわけにも行かない。

 兄弟は真剣な顔を見合わせると、とりあえずとでも言うようにルードルドーナの方を見て、フウと息を吐いた。

「兄上、ルードルドーナを連れて王都へ戻って下さい。兵士達は今、兄上と……そのルードルドーナを必要としているはずです。こっちは、オレ達が治めます」

 そのクロウの言葉に、カウルノスは鋭く冷静な瞳を向ける。
 クロウを見るその目は、ドービエル爺ちゃんのようだった。

「……自信があるというのか? 自分達で、あのバケモノじみた犬をたおせる、と」
「はい。オレとツカサなら、出来ます。……いや、オレ達にしかできない。だから、兄上には人々を統率し、万が一の時の為に避難できるよう事を収めて貰いたいのです」

 いつの間にか俺の後ろに居たクロウが、俺の肩をぐっと掴んで言う。
 そんな弟の姿を見ていたカウルノスだったが――――やがて、俺達を見て、思い切り破顔した。な、なに、なんでそんなに笑うの。

「はっはっは! 次期とはいえ一国の王、しかも己の兄をこうも顎で使おうなどと……まったく、お前も実にふてぶてしくなったな!」
「兄上……」
「……だが、それでこそ我らが愛してやまぬ父上と母上達の息子よ!! よかろう、今回は俺が使われてやる。だが……」

 ちらりと俺を見たカウルノスは、笑みに少し悪戯っぽさを滲ませて続けた。

「あの黒犬を仕留めきれない時は、お前を殺してソイツを奪うからな」
「なっ……な、なに言ってんですかアンタはこんな時に!!」

 どんな事を言うのかと思ったら、なんでこんな時にそんなふざけたことをっ。
 冗談にしてもタチが悪すぎる……けど、発破をかけてるだけなのか?
 もう今じゃ二人とも和解してるわけだし、なんなら結構ツーカーになったりもしているから、こんな軽口もクロウも笑って頷いちゃったり……。

「…………兄上……ツカサを奪うなら兄上とて容赦しませんよ……」
「ピッ」

 アーッ、クロウ落ち着けクロウっ!
 そういえば今のクロウは感情表現強めだったー!

「ちょっ、お、落ち着けって! その殺気をやめーっ!! カウルノスが変な声あげて固まっちゃっただろ!」

 まるでヒヨコのようにつぶらな瞳になって口を窄めたカウルノスは、ブチ切れた弟の顔を初めて見たらしく、ワイルドな毛並みの熊耳を竦めて硬直してしまっていた。
 こ、こんなカウルノスは初めて見る……いや、今のクロウが威圧感ありすぎる殺気を発し過ぎてるんだ。恐らく、こんな威圧を受けたことの無い人は、カルウノスみたいに「ピッ」とか言ってつい凍り付いてしまうのだろう。

 俺は慌ててクロウの方を向き顔を掴むと、頬を揉んでクロウの殺気を消した。

「むぐっ……ぐぅ……つ、つかひゃ……」
「クロウっ、アクティーの所へ戻ろう! クラウディアちゃんを会わせて、何かが起こる前に開放してやらないと……!」

 ルードルドーナが無事なら、俺達が出来る事はもうない。
 そうクロウに訴えると、相手は殺気を打ち消して俺にふにゃりと笑った。

 ぐっ……な、なんだよいきなり。
 ちくしょう、今のクロウは本当に自分の感情に素直みたいで困る。アンタもブラックと同じで、顔が良いせいで変にドギマギしちゃうんだってば。

「そうだな。……戻ろう、がアクティーを止めないと、何もかもが無駄になる」
「うん。……じゃあカウルノス、ルードルドーナとみんなを頼むよ。あと、ロクショウの事も、危ない時は手助けしてやって」
「う……ウム……だがまあ、尊竜様は俺の手など必要ないだろうがな。ともかく、この戦の首謀者の首は任せた」

 カウルノスのロクショウへの厚い信頼……ふふん、悪くないな。
 そうだな、ロクも大丈夫。ブラックと同じように、俺達がやり遂げるまで戦ってくれているんだ。ならば俺達も、それに応えるしかない。

「行こう、クロウ」
「ウム」

 兄と同じ口癖で頷いて、クロウは再び俺を抱える……が、さすがにお姫様抱っこはもう勘弁してほしかったので、俺が首に手を回し片腕に座らせてもらうと言う、これはこれで少々恥ずかしい恰好で降りる事にした。

 いや、でも、両腕が使えなかったら困るし。
 ともかく俺達は再び城壁から飛び降り、目玉砲台の群れから少し離れた大地へ軽く着地した。今度は、クロウが曜術を使って勢いを消してくれたようだ。

「グルルルルル……」

 アクティーは今も唸っているだけで、砲台を動かせないようだ。
 そんな相手を見つめ、クロウは鼻から軽く息を吐いた。

「ふむ……やはり、あの砲台は曜気を充填するのに時間が掛かるようだ。……この移動要塞を動かす力やゴーレムを操る力も含めると、彼女の術は分散する事が出来ても、それぞれを同時に動かすのは難しいらしい」
「そっか……アクティーは今、色んなものを一人で動かしてるんだっけ」

 色んな仕事を単独で同時進行してると考えると、そりゃ一つ一つに注ぐ力は分散もするだろうし、どれか一つはおろそかになったりもするだろう。
 彼女の優先順位……いや、【教導】達の優先順位かも知れないが、それは今、この要塞を動かして王都に近付く事と、ゴーレムで混乱させることのようだ。

 そちらに注力しているから、岩のつぶては装填に時間が掛かっているんだろう。
 でも……元は少女の魂であるアクティーにとって、同時に曜術を使うのは頭の負担も凄く大きいに違いない。

 ……大きい曜術は暴走することもある。

 もしかしたら、アイツらは……最悪の場合、アクティーもろとも王都を破壊する計画を立てているのかもしれない。でなければ、俺達相手にこんな無数の砲台を作らせないはずだ。負担が大きすぎて、攻撃に時間がかかるほどなのに……。

 それをクロウも理解しているのか、アクティーを見たまま呟いた。

「……ツカサ、あの少女を救うというのなら……まず、やるべきことがある」
「え……なに?」
「この移動要塞の支配権を奪うことだ」
「奪うって……そんな事できるの?」

 思ってもみない言葉に驚いて横顔を見やると、クロウは目だけを動かして、口元に軽く笑みを浮かべた。

「同じ属性の曜術師だからな。相手の曜気を見極めてこちらの曜気をぶつければ、一瞬でも支配権を奪うことが出来る。普段なら出来ないことかもしれないが……今の姿のオレと、ツカサがいてくれれば……移動要塞を奪う事も可能だろう」
「ほっ、ホント!? じゃあどうすればいい!?」

 ヤドカリが使えなくなるだけでも、相手の計画は大幅に狂うはずだ。
 打ち捨てたように見えて結局この城を再びアクティーに操らせたのは、結局の所、この城が必要だからに他ならないだろう。

 だったら、一つ要素を潰してやるだけでも……アイツらのハナを明かせる!

 思わず顔を明るくした俺に、クロウは薄く笑んだまま俺の質問に答えた。

「それは……近付いてみないとわからん。どういう風に動かしているのか、直接相手に触れて確認しなければ、操り糸が見えないからな。……だから、ツカサ達にはその時に、アクティーの意識を呼び戻して貰いたい。だが……出来るか?」

 問いかける言葉の意味は、俺達が行動を全うできるかという意味ではない。
 「彼女を救う鍵は持っているのか」という問いかけだ。

 でも、俺はもう既に予想しているものがある。
 クラウディアちゃんもそんな俺の予想を理解しているのか、俺の体の中で、ゆっくりと力強く頷いたようだった。

「……うん。大丈夫」
「そうか。……よし、では……行くぞ!」

 しっかり掴まっていろ、とクロウが強く言葉を吐き捨て軽く体を傾げる。
 刹那、ドッと耳に風が鳴る音がして一気に景色が加速した。

「グガァアアアア!!」

 男性にしか見えないが、しかし少女とは思えない声で咆哮するアクティー。
 その怪しく輝く目は殺意のこもった眼で俺達を見ているが、怖さは無い。

 今はただ、アクティーの事しか見えなかった。












※いつもイイネとエールありがとうございます!
 (*´ω`*)ウレシイデス
 
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