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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
45.大地司るものの対決1
しおりを挟む「ツカサ、大丈夫か!?」
「う、うん、なんとか!」
アクティーの後姿を追いながら、クロウは俺を気遣ってくれる。
鞍も手綱もない状態で獣の背中に乗っているから、俺が落ちやしないかと心配してくれているのだろう。だけど、大きすぎるクロウの背中は逆に安定感がある。
確かに振動が大きいし体が浮くけど、熊の毛皮は案外しっかりしているし俺も少し沈みこむような感じになっているので、みっしりと詰まった熊っ毛が俺が浮き過ぎるのを抑制してくれているのだ。
だから、俺が手を離さなければこのまま放り出されることは無いだろう。
……ま、まあ、俺だって男だし、体力あるし、大丈夫……な、はず。
そんなこちらの様子を見て、クロウは少し心配そうにしていたが、俺の漢気を汲んでくれたのか、コクリと頷きさらに加速した。
あわわわわははは早い早いヤバい。
で、でも、かなり加速しないとアクティーに追いつくのは無理だ。
相手はほんの数十秒俺達より先に走り出しただけなのに、もう1キロほどの距離を開けている。クロウもかなり早いはずなのに、どうしても追いつけなかった。
じりじりと焼けるほどに熱い砂漠で巨大な犬と巨大な熊がチェイスしているだなんて、普通に考えたら夢でも見ているんじゃないかと思う光景だが、息を吸うだけでも喉が熱でうだりそうな気温のせいで、夢とも思えない。
いっそ熱に浮かされた末の幻覚か蜃気楼かって感じだろうけど、俺がその巨大な熊であるクロウに乗っている以上は、現実としか言いようがないよな。
でも、夢だったほうがよっぽど良かったよな……。
だってアクティーは操られてあんな巨大な姿になってまで、まだ酷い奴らに操られているんだ。しかも……彼女は、また何か“させられよう”としている。
それが何なのかは分からないけど、嫌な予感しかしない。
……ともかく、早くアクティーに追いつかないと。
クロウには迷惑をかけるけど、今だけは甘えさせてほしい。俺なんかの足じゃ脚力強化の【ラピッド】を使ったって絶対に追いつけないんだ。
今アクティーを止められるヤツがいるとしたら、それはクロウしかいない。
だから、頼む。なんとか追いついてくれ……!
「クロウ、大丈夫か!?」
いくら砂漠と荒野の大陸で生きている獣人とはいえ、焼けた砂の上を走り続けるのはバテるはずだ。肉球が焼けてしまうかもしれない。
しかしクロウは「大丈夫だ」と軽く唸り、一心不乱にアクティーの背を追っている。
こちらに負担がかかっているなら、アクティーも同じかもしれない。
だが、彼女の背中は一向に近付いてくる気配がなかった。
それどころか、かなりの速度で走り続ける俺達の目の前に、見えてはいけなかった巨大な影が薄らと見え始める。
「クソッ……このままでは兄上達のところに戻ってしまう……!!」
「そんなっ、いまアクティーが突っ込んだら……っ」
突っ込んだとしたら、どうなるのだろう。
いつ動くか分からない巨大なヤドカリ要塞に、命が無く何度も蘇るゴーレムの群れ。そしてそれらの隙間で戦うのは獰猛で獣人としての矜持もない“ビジ族”達だ。
もしかしたら、カウルノスと戦っている“嵐天角狼族”の次期長を助けるために、他の狼達もやって来るかもしれない。
もしそこにアクティーが飛び込んで行ったら……。
土の曜術で戦場を崩壊させるか、それともゴーレムを強化して兵士を嬲り殺すか、それともビジ族に加勢して俺達を一気に劣勢に追い込むのか。
…………どれを想像しても、血が流れるのは避けられない。
アクティーが敵に操られている以上、彼女がどれだけ嫌がっても、何らかの「いやなこと」を強いられる。あの【教導】や仮面の男達が、ただ彼女を操るわけがない。
あれほど悍ましい“人形”を作った奴らなんだ。
きっと、あいつらは……あの【菫望】と同じように、人を嘲笑うのを好んでいる。
アクティーが【アルスノートリア】の土属性【礪國】を所有しているということは、蘇生させた方法は、間違いなく【菫望】のものだろう。
アイツは、そうやっていつも関わった人達を奈落に落とす。
アーゲイアで暴走した、百眼の巨人の子孫である領主のネレウスさん。
ラクシズの街で姉の愛情を求めて狂ったフェリシアさん。
そして……蘇らされて妻子の遺体や領地が最低な方法で辱められたことを知り、無理矢理に憎しみを植え付けられ狂わされた……リメイン……。
確定してないけど、生き返った女性もいる。他にも被害者がいるかもしれない。
【菫望】がやって来たことは、非道としか言いようがない。
悪魔だって、こんなに酷い事はしないはずだ。
そんなヤツから蘇生の術を教えられた【教導】達が非道なのは、当然の事なのかもしれない。だから、ここまで「負の信頼」をしてしまうのか。
……ともかく、俺はもう嫌だ。
フェリシアさんみたいに、もう戻れないところまでアクティーを進ませたくない。
もしそれが【教導】達の狙いだと言うのなら、なんとしてでも。
例え自分の腕を差し出したって、俺は……――――
「ツカサ! このままでは追い付けない、術を使うからしっかり掴まっていろ!」
「――っ!? わ、分かった……!」
そんな事をしても気休めにしかならないが、俺は大木のようなクロウの首根っこの所によじあがり、そこに抱き着くように体を密着させる。
俺の準備を見やり、クロウは口を大きく開けると再びあの声で吠えた。
「……ッ!!」
またクロウの体から橙色の粒子が浮き上がり、俺達が走っている地面から不可解な轟音が聞こえ始める。すると、クロウの足が更に加速した。
何が起こったのか分からず前方を見ると、砂がアクティーを追って左右から次々に隆起し、まるで水中で爆弾を使ったかのように重い爆発音を立て襲い掛かる。
もしかして、砂を内部から凄まじい速度で隆起させアクティーの足を止めようとしているんだろうか。しかも、クロウはそれと同じ方法で足場を爆発させ、速度を上げて追いつこうとしているらしい。
な……なんて一挙両得の攻撃だ。
土の曜術って、こんなことまで出来たのか!?
「ぶ、ブラックが土の曜術をあなどれないって言ってたのが分かった気がする……」
いや、いつもクロウの術を見て「他の術師の人も、土の曜気さえ沢山つかむことが出来れば、絶対に他の術師にも負けないだろうにな……」と思っていたが、ここまでの事が出来るなんて俺も思ってなかったぞ。
……クロウって、もしかして俺が思ってる以上に曜術師としてもデタラメな強さなんじゃないのか……?
「クッ……早すぎて足を捕えきれない……っ!! こんな戦になるなら、曜術をもっと練習しておくべきだった……!」
「いやいやいやコレ充分ものすごいからな!?」
思わずツッコんでしまったが、風の音と砂の爆音でツッコミすらままならない。
クロウは大きな熊耳を動かしながら、己の不甲斐なさにグルルと唸るけど、そんな事は決してないと思う。ていうか、こんなの俺でも思いつかない。
砂をどうやって扱っているのか全く分からないし……そもそもの話、曜気もほとんどない枯れた砂の大地なのに、こんなに動かせるなんてどういうことなのか。
もしかして、自分の体の中から曜気を放出しているのかな。
だとしたら、体は大丈夫なんだろうか。
……もしそうなら、あまり時間は掛けていられない。
っていうか、本当なら【黒曜の使者】である俺が助けるべきなんじゃないだろうか。
「く、クロウ……なあ、クロウ!」
「なんだ?!」
「俺が曜気与えなくてもいいのか!?」
口に砂が入らないように気を付けながら、必死に叫ぶ。
今は大丈夫かもしれないけど、こんなハデな術を使い続けていたら、クロウの方が先に倒れてしまう。アクティーは止めたいけど、俺はそんなの望んじゃいない。
ブラックには、あまり力を使うなと言われたけど……クロウが危険な状態になるよりも、自己治癒能力がある俺がぶっ倒れた方がいいに決まってる。
だから「心配ないのか」と聞いたのだが、クロウは首を横に振らなかった。
「安心しろ、前にツカサから貰った曜気を今放出しているだけだ。心配せずともオレが何とかしてやる!」
自信満々にそう返してくるクロウ。
心配しないと言えばウソになるけど……でも、今は任せるしかない。
だけど、こんなこと続けていたらクロウもアクティーもただでは済まないだろう。
クロウが操る砂の“海坊主”が次々湧き上がってくる光景を見ながら、俺は一刻も早くアクティーの足が止まるようにと願わずにはいられなかった。
けれど、走り続けるうちにどんどん状況が悪くなっていることを思い知らされる。
よほど早いのか、それともアクティーも曜術を使ってクロウの術に干渉しているのか、クロウの攻撃は全く当たる気配がない。
それどころか、アクティーが目指している戦場がどんどん近付いてくる。
「このままだと到着しちまう……!!」
俺のその焦るような呟きに合わせ、またクロウが咆哮する。
再び体から橙色の光の粒子が周囲に一瞬広がり、それらが消えたと思った刹那、アクティーのすぐ目の前にある砂が一気に下に陥没し始めた。
「――ッ!!」
アクティーがどれほど早くとも、広範囲に広がる渦からは逃れられない。
後退しようとその場で停止したが、それでもアリジゴクのように動き始めた一帯からは逃れることが出来ず、踏ん張ろうとした足が地面に沈んでいった。
「やっと足を止めたか……」
あと20キロもない、巨大な獣であれば難なく駆け抜けてしまえるだろう距離で、ようやくアクティーは完全に停止する。
けれど、操縦が解除されたわけではあるまい。とにかく、アクティーを抑えて仮面の男達が掛けただろう術を解かないと。
どうやったら解けるかは分からないけど……もしかしたら、前にやった【呪い】と同じように、俺の血を飲ませたら解除できるんじゃなかろうか。
それか……ブラックには止められてるけど、俺の【黒曜の使者】の力を使って、水の曜術で呪いを浄化するか……。
…………ブラックには怒られそうだけど、人の命には代えられない。
いざとなったら覚悟を決めないと。ヘタすりゃ、無事な姿でブラックの所に帰れるかどうかも分からないんだから。
「クロウ、油断しないようにしよう。アクティーが何の目的で戦場に来たか分からないんだ。【教導】達のことだ、絶対悪い事考えてるよ……」
「ウム。話の通じる相手だと思わん方がよさそうだな」
クロウのその言葉と共に、アクティーがゆっくりとこちらに振り返る。
大きく迂回すれば逃げられる距離ではあるのだが、彼女はこちらをジッと見て、俺達の動きを窺っているようだった。
「…………」
黙ってこちらを見ながら、依然として異常な光を放つ瞳を見せるアクティー。
今度は何をするのか。そう思っていると――――
「ムッ……?!」
クロウが、大きな熊耳をぴくりと動かす。
何が聞こえたのか、それを問う前に俺も認識してアクティーの顔を見やった。
鼻筋が通った真っ黒で艶やかな犬の顔。
その何もかも飲み込むような大きな口が、もごもごと動いている。
あれは……何かを細かく噛んでいるようにも見えるが、そうじゃない。甲高い声を口の中で繰り返しているんだ。……まるで怯える犬のような、子犬が甘えるかのような声だけど、何かが違う。
決定的に違うのは……その甲高い声が、呪文のように細かく抑揚がある事だ。
そう。呪文。
俺とクロウはほぼ同時にそれを認識して、何が来るのか構える。
アクティーはそんな俺達を睨みながら――――自身の体に、紫色とも灰色ともつかない、まだらの奇妙な光のもやを浮き上がらせて俺達の方へ向き直った。
なんだ、あれは。この光は何だ?
今まで見たことの無い光に戸惑っていると、アクティーの周囲にポツポツと青い色の特徴的な形をした光が浮かび上がり始める。
それは、焚火のような、はたまた蝋燭の炎のような形の光。
ゆらゆらと揺れて燃えているかのような形を作る“それ”に、俺は眉根を寄せた。
「まさか……人魂……?」
そんなわけはない。アクティーの体の大きさを考えたら、周囲に浮かぶいくつもの光は、どれほど大きな魂なんだ。きっとアレは違うものなのだ。
けれど、ただの光を今のアクティーが創り出すはずもない。
だとしたら、あれは。
「グルルルルルル……――――グアァアアア!!」
獣のように唸った、次。
アクティーは人間の声が混じったような独特な方向を放つ。
その声に呼応するかのように、十を超える人魂のような光達が、一斉にこちらへと向かってきた。
「ぐっ……!」
なんだかよく解らないが、当たるとヤバそうだ。
クロウも本能でそう感じたのか、かなりの速度で俺達に向かってくる炎を最小限の動きで避けようとする。だが、その光は俺達を通り越した瞬間、大きくカーブを描いて再びこちらへ向かってくるではないか。
「なっ……つ、追尾式!?」
「クソッ、なんと面倒な……!!」
ど、どうしよう。
俺達がどれほど避けても、このままじゃ被弾してしまう。
やっぱり俺がクロウをアシストするしかないんじゃないのか。
こんな時に使えなくて、なにが仲間だ。俺だって、出来る事をやらなければ……!
→
※ツイエックスで言っていた通りめちゃ遅くなりました…
休み休みやってたのです…(;´・ω・`)スミマセヌ…
ちょっと落ち着きました
いつもイイネとエールありがとうございます(´;ω;`)ウレシイ
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