異世界日帰り漫遊記!

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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編

37.どうか見つけて1

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 「ねえガイおじちゃん、たからものってなーに?」

 無邪気に問いかける幼子に、中年の男は微妙な表情を浮かべながら視線を落とす。
 そこには、人族が新しく持ち込んできた“紙”を使って作った絵本があった。

 ――――自分を慕ってくれる幼子達のために作った、粗末で稚拙な絵本。

 彼女達の健やかな成長を願い、願わくば外へ向かう好奇心を持ってほしいと思いつつ作った“それ”は、今や彼女達の宝物に昇格している。
 絵巻物を真似ただけの、工夫も真実も何もない絵空事の紙の束。

 これまで真実のみを記してきた男にとって、その“絵空事”は噴飯ものの紙屑だったはずだが、幼子達のためにと筆を執った時から過去の自分は消えていた。
 正確さや事実よりも先に、この幼子達のためを思ったものを作りたい。

 そう考えた男の絵本は、今や男にとって何物にも代えがたいものになった。

 ……そう感じるほど、幼子達の笑顔は男にとって何よりも大事なものだったのだ。

「うむ……。そうだな……」

 考えて、男は薄く笑いながら彼女達の目を見る。
 日の光を浴びた鉱石のようにキラキラと輝いた美しい二対の瞳は、絵本の結末を早く知りたいのだという好奇心に溢れていた。

 そんな子供達の無邪気な視線に、男は紙を捲る手を止めて答える。

「かの地に眠る宝物は……お前達が大人になった時に残る、大事な真実だろう」
「……? しん、じつ……?」

 まだ難しい言葉に対応しきれない幼い砂狐の少女は、こてんと首を傾げる。
 そんなあどけない妹を見て、黒い垂れ耳をした犬の姉はクスリと笑った。

「ガイおじちゃん、クゥに難しい言葉はダメだよって言ったじゃない」
「あ、ああ。そうだったな。だが……どう言えばいいものか……」

 ――――絵本に記した“願い”は、無暗に口に出すものではない。
 けれど、男もまたその時は子供に対する言葉使いに慣れておらず、適切な言葉を考えあぐねていた。

 そんな二人を見ながら、黒犬の姉は愛おしげに妹を見て代わりに応える。

「……きっとね、宝物って……そこに眠ってる宝物じゃなくて、心にずっと残るモノの方を言うんだと思うよ。私とクゥが冒険するのが、きっと一番大事なんだと思う」
「ふぅん……? わかんないけど、でもわかった!」

 結局理解は出来ていないのだろうか、それでも背伸びをして姉と同じ位置に居ようとする健気な妹に、その場の者全ての顔が綻ぶ。
 そして、年に似合わぬ聡明な考えを持つ姉に対しても、男は愛おしさが湧いた。

 かつては虐げられていたであろう、たった一人残った少女。

 【魂守たまもり族】……――西南の果てにあるという古代の強者達が眠る伝説の地をを守り続けていた“聖獣の使徒”の生き残りは、その特殊な身の上も相まって、他の者達と打ち解けるのに時間が要っただろう。

 だが、彼女は今や城の者達にとってかけがえのない愛すべき存在となった。
 それもまた、彼女を愛する王と王妃、そして妹のおかげだ。

 他種族であっても、血の繋がりがなくとも、群れの一員になれる。
 この【アルカドビア】の平穏を象徴するような彼らの関係は、男にとって尊敬し愛すべきものに相違ないと思うほどのものだった。

 それこそ、宝物のような。

「ねえ、ガイおじちゃん」
「うん?」

 黒い犬の姉の方を見やると、彼女は少し恥ずかしそうにして薄らとほほ笑む。

「絵本、作ってくれてありがとう。私とクゥを描いてくれて、凄くうれしい」
「ありがとー!」

 忘れ去られた古の種族という言い伝えも、一人生き残ったという事実も、今の幸せが和らげ忘れさせてくれる。
 その幸せをもたらしてくれた家族の一員だと認める“象徴”は、彼女にとって絵本と言うものである以上に嬉しいものだったのだろう。

 そう思うと切なくて、男は姉妹の頭を撫でた。
 不器用すぎて優しくも出来ず、つい頭を振り回させてしまうが、それでも姉妹は男の手を喜びクスクスと嬉しそうに笑っていた。

 ――――そう。笑っていたのに。

「……私は、全てを偽り……真実すら捨てた……」

 伸ばした手は、かつて幼い姉妹の小さな頭を撫でるためのものだった。
 だが、今は――――その幻想すら、目の前に現れる事は無い。

 気が付けば男は煤だらけで寂れた城にぽつんと座り、かつては美しかったはずの庭園で、枯草すら屑になって消えていく薄汚れた地面をただ見つめ続けていた。

 ……今夢想していた思い出は、疾うに失われた幸せの残滓だ。

 自分達が壊して“なかったことにした”真実であり、隠蔽した事実。
 今となっては、呆けた哀れな老人が今わの際に見た幻想に過ぎない。

 けれどかつて。
 かつて、確かにこの伸ばした手は小さな子供達を喜ばせていた。
 幼い姉妹のために、彼女達の幸せな未来を思って筆を執っていたはずなのに。

「…………愚かだ……私はなんと、愚かだったのか……」

 呟くが、既に死者の墓場となったこの城に応えてくれるものはもういない。
 罪に染まる手に対して言葉を返してくれるものすら、ここには存在しなかった。

 賢く勇ましかった王、優しく愛に溢れていた王妃、信頼できる兵士達に……
 人々を幸せにする笑顔を振りまいていた、王の姉妹達――――

 かつてその全てが、この城には在った。
 血がこびり付き悲鳴と狂気が今も残り続けているこの廃れた城に、かつては確かに“オアシス”と呼ばれた緑溢れる楽園の国があったのだ。

 そのはずだったのに、他ならぬ自分達がすべてを壊してしまった。

「……陛下、妃殿下……クラウディア……アクティー……すまない……こんなことになって、本当にすまない……っ」

 今更後悔しようが、もう遅い。
 全てが取り返しのつかない事でしかなく、謝っても彼女達は許してくれないだろう。
 あれだけ真実を追い求め、アルカドビアの歴史を後世にまで残すのだと誓っていた自分が……あんな風に裏切ってしまった。

 それは、謝る事すら許されないほどの罪だ。
 だからこそ自分は、死すら許されずあがなう事すらも出来ずに砂漠を彷徨い、またこの城へと帰ってきてしまう。

 お前は、他の者達よりも重い罪を背負っている。

 きっと聖獣ベーマスはそう仰せなのだろう。しかし異論は無かった。
 幼い子供達を見捨て、憎き人族どもの愚かな策に溺れた自分達が、全て悪かったのだ。ソーニオと自分が国母の気持ちに気付いてさえいれば、誰も姦計に飲まれる事も無く、長老衆も愚かなことなど考えなかったはずなのに。

 なのに自分達は……何も、出来なかった。
 それどころか、愚かな行為を黙認し、推奨し、自らを悪に染めてしまった。

 冷静になって考えれば、無関係な者や幼子すらも巻き込み変革を追い求めることなど、それこそ国を蔑ろにする大罪人と何ら変わりない愚かな思考だったのに。
 文官だった自分が、そんな簡単な事にすら気付けなかったなんて。

「…………あぁ……あぁあ……っ」

 かつて緑にあふれていた城の中庭。
 幼子達の微笑ましい姿を追い求めて地面に突っ伏したが、乾いた土が呻き声で外へ流れていくだけで、あれだけ溢れていた緑は幸せと共に消えてしまった。

 何度詫びても、何度死んでも、きっとこの罪は償えない。

 その事実に、男は苦しみ続けたが――――老いさらばえたその体を今日も何とか起こし、ふらふらと城の中へと戻る。

「……せめて……せめて、記さねば……」

 ――――あれから筆を執ることもなく、砂漠を死人のように彷徨い続けた。

 だがもう、そんな愚かしい人生も尽きる。
 死すら許されないはずの自分が、死ぬ時が近付いてきた。

 だからこそ、自分は死ぬ前に残しておかねばならないのだ。

 ……今更自分が何かを記しても、誰も信じはしないだろう。
 けれど、もしいつか誰かが赤い砂漠を超えてこの廃墟を訪れ……書物の価値を知ってくれたのであれば……――――

「どうか、私の……愚かしい最期の真実を……」

 みすぼらしい外套を頭まですっぽりと被った老人は、ふらつきながら廃墟となった城を必死の思いで歩む。
 かつての幸せな思い出を残すこの城で後悔に苦しみ、自分への罰のように幸せな時をいつ何時も忘れず慟哭しながら、震える手で筆を執る。

 その筆が、誰かを幸せにすることはもうない。
 自己満足でしかないことを自覚しながらも、それでも老人は城の中に消えた。


 “たからもの”を、この世界に遺すために。










「見えて来た! アレがアジトだよ!」

 指を差して示すのは、二つに割れた山の海側。その山からせり出す崖に、アジトは隠されていたんだよな。

 外から見ても崖があるだけにしか見えないから、あんな場所に人がワンサカ集まる地下施設が在ったなんて、誰も思わなかっただろう。
 俺達だって、知らなきゃ素通りしていたはずだ。

 そんな場所に、おそらくアクティーと【教導】達がいる。

 本当に居るのかどうかは探してみなきゃ判らないけど、ともかくアイツらが潜む場所と言ったらもうそこぐらいしかない。
 ここにも居ないとなったら、もう俺達にはお手上げだ。

 アルカドアにも一応行ってみるつもりではあるけど、こうなった以上望み薄だろう。
 城を持ち出してまで王都に向かったんだし、そこにアクティーが大事にしていた城が残っていない以上、彼女にとっては用済みの場所のはずだ。

 だとしたら、可能性が高そうなのはアジトしかない。
 けど……相手が何を考えているのかハッキリ分からない今の状況では、その予想もアタリかどうか確信が持てなかった。

 ……でもまあ、アジトだって放っておいてはいけない場所だ。

 何か危険なものが残っていたら他の人達に危害が及ぶかもしれないし、俺達の手で先に始末しておくってのも大事だよな。

 なんにせよ、城が操縦者を失って沈黙している今がチャンスだ。

「近場に降りて大丈夫なのか」

 背後から問いかけてくるクロウに、ブラックが答える。

「現状、一気に突入するしかない。でもまあ、反撃してきたとしても機動力じゃこっちの方がはるかに上だからね。それならそれで、目星が付くってもんだ」

 なるほど、攻撃されたら「そこに大事なものがある」って確信できるワケか。
 ブラックってば本当に敵にとってはやりにくい相手だな。

 つくづくこのオッサンが味方でよかったと思いながら、俺はロクを労いつつ、アジトを旋回しながら高度を落とすように頼んだ。
 こうすれば攻撃されても早く逃げられるからな。

 ……しかし、俺達の予想に反してアジトは何も攻撃を仕掛けてこない。

 結局、俺達は安全にアジトの入口のすぐそばに降りることが出来てしまった。

「……えーと……進んで大丈夫なのかな……」
「行くしかあるまい。ツカサは後方にいるんだぞ」
「う、うん」

 ブラックもクロウも、降りてすぐに戦闘態勢だ。
 俺はえっちらおっちらクラウディアちゃんと一緒にロクから降りると、再びトカゲヘビの姿になったロクを懐に入れて後に続いた。

 …………アジトの入口は、まったく動きが無い。

 クロウが俺とブラックを留め、周囲の音を探ったが――特に何も聞こえなかったようで、入口に近付いて人の気配を確かめる。
 穴のように窪んだその場所を観察していたクロウだったが、危険は無いと認め俺達に「こちらへ来い」と手で合図を送った。

「……ここがアジトか……」

 俺は情報で何度も聞いていたけど……確かにこんな入り口では、ここに隠れ家があると気付きにくい。
 アジトは崖にいくつか落ちている小さな岩の陰にあり、その小岩が隠れ蓑となって、地下へ続く穴を巧妙に隠していたのだ。

 こんなの、道を知ってるか上空から見ない限りは絶対分からないよな。

「入ろう。……ツカサ君、くれぐれも静かにね」

 ムッ、人を子ども扱いしやがって。
 でも音を立てるとしたら絶対俺しかいないので、グッとこらえると俺はクラウディアちゃんの手を引いて、二人の後に続き階段を降り始めた。

『…………こわい……』

 小さく呟くクラウディアちゃんの声は、怯えているようだ。
 その怯えを少しでも和らげてあげたくて手を軽く握ると、クラウディアちゃんは俺に更に近付いて、繋いでいない方の手でズボンのすそを掴んで来た。

 まるで、怖さから逃れるために親に縋りついてるみたいだ。
 つい父性が溢れだしてしまいそうになるが、今はクラウディアちゃんを怖がらせないようにすることが先決だ。俺は足元に注意しながら、地面を掘り起こして作られた階段を一歩一歩慎重に降りた。

 ――――もう、百段を超えたころだろうか。

 そろそろ太陽の光が消えてしまう頃だ。
 暗闇になる事に少し不安を覚えていると、前方に小さな明かりが見え始めた。

 あれは……蝋燭の明かりだろうか。
 近付いて行くたびに、明かりはハッキリと見え始め、その明かりの中に頑丈そうな鉄の扉が見えて来た。どうやらアレが入口だな。

 しかし俺達は焦らず着実に階段を降り切って、今一度中を確かめた。
 その間に、ブラックが鉄の扉の錠を探る。

「……誰かいる気配、する……?」

 クロウに聞くと、相手は熊耳をピコピコと動かしながらフムと息を漏らした。

「どうやら周囲にはいないようだな。しかし、蝋燭の明かりが消えていないのだから、中にはヒトが残っているかも知れない」
「施錠されてるし、何かがあるのは確かだろうね。まあ、こんなの詠唱するまでもない鍵だけど」
「えっ」

 なんかブラックがとんでもない事を言った気がするが、俺が驚くのと同時にブラックは何やら呟くと、鍵穴に手を当てて簡単に施錠を解いてしまった。
 カチン、とすら言わなかったけど、まさか中に人がいるのを想定して、慎重に開けたとでも言うんだろうか。前からピッキングの腕がヤバすぎるとは思っていたが、なんで更に進化できる余地を残してるんだアンタは。

 大泥棒にでもなるつもりなんだろうかと考えている合間に、ブラックは簡単に鉄の扉を中へ押し込むように開ける。

「さ、行こうか」
「お……おう……」

 ブラックの久しぶりの曜術に少々驚いてしまったが、こんなことで後れを取るわけにはいかない。俺は再び気合を入れると、ついにアジトへと足を踏み入れたのだった。










※連日遅れており申し訳ない…!(;´Д`)

 
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