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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
亡者の嘆き2
しおりを挟む「え…………あれ……?」
急に自分の体勢が、跨る形から棒立ちしているものに変わった。
それに違和感を覚えたと同時に目に入ってきたのは、今まで見ていた風景とは全く異なったものだった。
「…………ここは……どこかの建物の中みたいだね」
「ヌゥ……だが、見たことのない様式だな」
ブラックとクロウの声だ。
思わず振り返ると、そこにはうっすらと透けた二人が居た。
…………えっ。
す、透けてる!?
驚いて自分の手を見ると、俺もなんだか透けてるぞ。なんだこれは。思わずビクッとしてしまったが、今の状況には覚えがあったので何とか騒がずに済んだ。
そう。これは何度か経験してるぞ。多分これは……いつものアレだ。
俺が知りようもないはずの過去の事を見る、例の夢。
あの夢を見る時の俺はいつも現実とは少し違う感覚で、自分の境界が曖昧と言うか……ぼうっと立っているはずなのに実感が無く、そして体も透けている。
だけど風景や他の“知らないはずの人達”はハッキリしているのだ。
とはいえ、眠ってもいないのにこんな状況になるとは思ってなかったが……これは恐らく、さっきのことが原因だろう。
――――ほんの数秒前まで、俺はクラウディアちゃんを抱きしめていた。
彼女が何かを伝えようとして感情を高ぶらせたことで、纏っていた金色の光が強くなり、それに俺達は飲み込まれて……こんな状況になってしまったのだろう。
何故こうなったかは分からないけど、ブラックもクロウも一緒って事は、俺だけが夢の中にいるって感じじゃないのはわかるぞ。確実に、いつもの状況とは違うのだ。
それがどういう事なのかはともかく……ここは見覚えがある場所だからな。
ブラックとクロウは急な変化に戸惑っているので、教えてやらねば。
「ここ……過去の【アルカドビア】の城だよ。たぶん、クラウディアちゃんが俺達に何か伝えようとして、こうなったんじゃないかと思う」
簡単にそう答えると、ブラックもクロウもすぐに理解してくれて俺に問うてきた。
「ってことは……ツカサ君が見てる夢って、毎回こんな精度なの?」
「うん、覚えてる限りは……。この柱が並ぶ回廊もそうだし、その中心にあるあの庭も前回見た風景と一緒だよ。違うのは人がいない事だけ」
「ヌゥ……古代アルカドビアは、こんなに緑があったのだな……」
正直、俺の言う事をちょっとは疑ってもいいんじゃないかと思うが、二人とも俺の夢については一定の評価をしているからか、すんなり信じてくれたようだ。
何かむず痒いけど、まあその……素直にありがたいと思う。
でも、クラウディアちゃんは俺達にココを見せて、どうしようというのだろう。
そう思っていると――風景が急に滲んで、パッと別の場所に変わった。
本当に夢の中みたいに、簡単に場面が変わってしまうな。
今度の場所は、同じお城の中みたいだけど……どうやら部屋の中のようだった。
初めて見る場所だな。それほど堅苦しい空間には思えない。談話室というような物だろうか。子供のおもちゃが置いてあったり、寛ぐためのソファや胡坐で座る空間が用意されていて、プライベートな空間であることがわかる。
もちろん、お城だからどこもかしこも細かい装飾だらけだったけど、肩肘を張らずに済むようなアットホームさがあった。
そんな不思議な場所を見ていると――部屋の入口から誰かが入ってきた。
当然、半透明の俺達には気付かない。
ぱたぱたと小さな足で誰よりも早く駈け込んで来たのは、今の姿よりも数年過去の姿だろう、まだとても小さいクラウディアちゃんだ。
その後ろから、彼女の両親が入ってきた。
――――歴史書に暴君と書かれ、後世にまで残る悪評を連ねた伝承を残される事になった、太陽国アルカドビアの最後の国王……ネイロウド・グリフィナス。
そして、その妻である美しい女性ポーラエナ。
砂狐族の長であるネイロウドは、亜麻色の髪に金色の狐の耳をピンと立てて凛々しく、ふっくらとした狐の尻尾を流す、王の風格を持った男性。
二度見ても、やっぱり彼が暴君だとは思えない。
その隣にいる、ネイロウドとは耳の形が違うが金色の髪を持つポーラエナさんは、その顔立ちや髪色で間違いなくクラウディアちゃんのお母さんだと分かる。
純白の服に鮮やかな文様を流し込んだ服は相変わらず古代ローマっぽくて、その上に金のアクセサリーをジャラジャラ付けているのも前回と一緒だ。
金に取り囲まれているのに、城も人も下品な感じがしない、気品に溢れた人達。
懐かしく見ていると、幼いクラウディアちゃんはお行儀よくソファに座った。
そんな彼女にクスクスと笑いながら、ネイロウド達は入口のすぐ前に立って、ある事を言い出した。
『クラウディア。以前お前が助けた、あの【魂守族】の子がやっと元気になったぞ』
『わあっ、ほんと?!』
『ふふっ。それでね、お父様と話し合ったのだけど……あの子を、貴方のお姉ちゃんにしても構わない? あの子……アクティーを、私達の家族にするの』
優しい声で問いかけるポーラエナさんに、クラウディアちゃんは無邪気に顔をパッと明るくして、諸手を挙げ喜んだ。
『おねーちゃん! くらうであ、おねーちゃんほしかったの!』
『決まりだな。……ソーニオ、連れてきてくれ』
入口の方を軽く振り返って言うネイロウドの声を聴いたのか、微笑ましげな笑顔を浮かべた青年が入ってくる。
判別がしにくいが、イタチのように短めな獣耳をした高価そうな鎧を纏う青年だ。
彼が、ネイロウドを裏切ったソーニオ・ティジェリーなのか。
「…………随分仲が良さ気だね。手記からすると、寝返る前はネイロウドに心酔していたっぽいけど、彼女の目から見てもそうだったんだろうね」
ブラックは既に、この光景が『クラウディアちゃんの記憶』から作られた過去の風景だと理解している。だからこそ、疑わずに素直に受け入れているのだろう。
確かに、ブラックの言うとおり、ソーニオはネイロウドとその家族を非常に好意的な目で見つめていた。きっと、この時のこの目に嘘は無かったのだろう。
ソーニオは入口に立つと、己の体に隠れた小さな影に何事か呟いて、無理矢理に自分の前へと進ませる。
現れたのは、クラウディアちゃんより一回り大きな、小さい少女。
白い肌と、犬にしては長めの立て耳を持つ……現代では名前すら知られていない種族。【魂守族】と呼ばれた黒い犬の少女が、もじもじと立っていた。
『あくてぃー!』
そんな彼女に向かってクラウディアちゃんは駆けていき、ぎゅっと抱きしめる。
小さいせいで、抱きしめると言うかしがみつくような形だったが、そんなクラウディアちゃんの行動にその場の全員の頬が緩む。
『ははは、クラウディアは大喜びだね。……アクティー、よろしくたのむ。クラウディアを、これから守ってやってくれ』
ネイロウドの優しい声に、アクティーはハッと顔を上げると、勇ましく引き締めた顔で強く頷いて見せた。
『はい。助けて頂いた御恩に、必ず報いて見せます。クラウディア姫殿下は、私が命に代えても守って見せます!』
『あらあら……そんなに気を張らなくていいのよ。……私達は、もう家族なの。だから使命とは別に、私達の事も……第二の家族だと思って、甘えていいのだからね』
優しい二人目の両親に、アクティーは涙ぐみながらも再び頷く。
……何があったのかは窺い知ることが出来ないが、それでも、ネイロウド達の心はとても優しくて美しいのだと感じた。
クラウディアちゃんが、思いやりのある優しい女の子に育ったのは、彼らが善人であったからに他ならないだろう。
……そんな王を、ソーニオは心酔していた。
この頃のクラウディアちゃんの目に映るのは、幸せな光景だけだった。
「――――あ……」
風景が、急にぶれる。
そう思ったら、次々に目まぐるしく場面が変化し始めた。
これはきっと……アクティーと出会ってからの記憶の全てだ。
“お姫様を身近で守る護衛”という肩書きがありながらも、ネイロウド達に愛され、城の者達にもクラウディアちゃんと共に慈しまれ、次第に普通の女の子のように素直に感情を顔に出すようになったアクティー。
そんな彼女と一緒にはしゃぎ、天使のように笑っていたクラウディアちゃん。
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傍観者の俺ですら、幸せな気持ちになる成長の記憶だった。
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アクティーもその変化を感じていたのか、クラウディアちゃんが悪い雰囲気に気が付かないようにと必死に彼女を守っていたようだった。
だけど。
「あ……あぁ……」
声が、漏れる。
どうしても、情けない声がこぼれてしまう。
だけど、ブラックもクロウも何も言わない。きっと、二人もやるせない気持ちになっているんだろう。でも、それも仕方のない事だった。
……だって。
「ついに始まってしまったのか……」
クロウの悔しそうな呟きに、俺は歯を食いしばる。
……何度目かもう忘れるくらいにまた視界が歪み、急に風景が変わる。
クラウディアちゃんの視点から見た世界が、ついにその時を見せてきたのだ。
「…………こんな風に、逃げたんだな」
ブラックの微かで重い言葉が放られた、俺の視界の先にある風景。
そこには――――先程から必死に逃げる、少女二人の姿が映し出されていた。
「…………」
数分前、事態はついに大きく動いた。
ずっと城の中に居たクラウディアちゃんの視点からだから、詳しい事は分からない。でも、にわかに城内が慌ただしくなり、城の外から大勢の怒号が聞こえてきて……城の中からも徐々に悲鳴や争う音が聞こえてきたら、誰だって怖く思うだろう。
クラウディアちゃんも例外ではなく、この頃の風景は非常にブレている。
きっと、正確に思い出そうとしてもそう出来ないほど、彼女を怖がらせたのだろう。
いつもの幸せな日常が崩壊する場面なんて、誰だって見たいものではないし思い返す事すらしたくなかったはずだ。
この記憶の中のクラウディアちゃんだって、こんな恐ろしい状況など覚えておきたくなかったに違いない。
ベッドの下に入り込み一人で震える様は、とても痛々しかった。
『クラウディア!』
『あっ……アクティー、アクティーっ!』
アクティーが急いで部屋の中に入ってきたことに気付き、クラウディアちゃんが泣きながら駆け寄る。そんな、小さい少女の手をしっかり握り、アクティーは走り出した。
クラウディアちゃんは意味が解らなかったようだが、きっと「護衛」という意味は理解していたのだろう。泣きながらも、彼女は素直に手を引かれ何も言わなかった。
……お姫様としての勉強も、頑張っていたんだろうな。
まだ本当に小さくて、小学生くらいの女の子だったのに……それでも、両親が傍に居なくても我慢して、アクティーと一緒に城を脱出しようとしてるんだ。
……最悪の事態が起こったらそうしろ、と、言われていたんだろうな。
必死に不安と悲しさを我慢するクラウディアちゃんの表情に心が痛くなりながらも、俺達は彼女らが動くのと一緒に立ちすくんだまま風景を進んでいった。
――――地下の秘密通路を渡り、壁の外へ抜けて、赤い砂漠に出る。
振り返った王都アルカドビアにはいくつもの黒煙が上がっており、壁の外だと言うのに、まだ恐ろしい喧騒が聞こえるようだった。
そんな街を背中にして、二人は必死に走る。
どこへ逃げるのかも決まっていないだろうに、それでもアクティーは自分がやるべき事を必死になって遂行しようとしていた。
自分が護衛するべき……いや、守るべき愛しい妹を、逃そうとしていたのだ。
だけどもう、その時は。
『待て! ……待てと、言っているだろうがっ!!』
『ギャァッ!!』
驚いたような獣の声を吐き出して、クラウディアちゃんとアクティーがこける。
赤い砂が散って、彼女達は地面に埋もれた。
だが、時は待ってくれない。
ざくざくと大勢の大人の足音が聞こえて――――兵士が、近付いてくる。
見知らぬ男。
耳を隠すようにローブを羽織った男達が近付いてくる。
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一人が歩み出て、刃物を向けてくる。
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獣人は基本的に武器を持たない。
己の体や爪で戦うことが誇り高いとされ、その戦い方で敵に勝つことが獣人としての強さを示すことになる。
だけど……大人と子供では、何もかもが違いすぎる。
ましてや戦い慣れている相手と戦い慣れない少女では、差は明らかだった。
『はな、せっ……! 離せぇ!!』
『アクティー!!』
『おいっ、殺せねえだろうが暴れるな!!』
時間をかける事が面倒なのか、アクティーを簡単に翻弄し腕を掴んだ黒いローブの男は、刃物を振り回して差しあぐねている。
そんな光景に、堪らずクラウディアちゃんが飛び出して男の腕にしがみついた。
『あっ、ぐ……っ! く、クラウ、でぃあっ、逃げ、て……ッ!!』
『やだっ、やだぁあ!』
『チッ、うるせえぞガキが!!』
子供を何とも思っていない、非情な相手の声。
思わず手を伸ばしたが、俺達にできる事は何もない。
どれほど助けたいと思っても、もう彼らを助けることは出来なかった。
『やっ……ぁ゛…………』
『――!! クラウディア!!』
クラウディアちゃんの背後に、別の男が回る。
その、刹那……クラウディアちゃんの声が、濁った音に変わった。
『クラウディアっ、クラウディアぁあ!!』
アクティーが、泣き声を含んだ悲鳴を上げて必死に名前を呼ぶ。
だが、何も思うとおりにならない。
クラウディアちゃんの体が、力なくその場に落ちる。
だがアクティーは掴まれた腕から逃れることも出来ず、ただもがくだけで。
『う……うぅ……』
視界が、段々薄暗くぼんやりとしていく。
それが何を意味するのか分かって、俺は自分の片腕を掴み、力の限りギュッと握りしめて、その事実に耐えようとした。
だって、これは……この、意識が薄れていくような暗闇が訪れる感覚は……眠りに落ちる時のものと似ていて、でも……決定的に、違う。
暗くなれば、もう……二度と目を開ける事は、出来ない。
あんなに幸せそうだった小さな少女が、その永遠の眠りに落ちていく。
何も悪い事なんてしていない、ただ純粋無垢で天使のようだった小さな女の子が、理不尽に追い立てられて、こんな……こんな、ところで……。
『クラウディアぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!』
……視界が、黒く閉ざされる。
涙で濁りながら叫ぶ声が、最期に聞こえる。
だがもう、答えるだけの意識が無い。
『――――…………』
自分の名を泣き叫ぶ声に、クラウディアちゃんは何かを言いたかったようだが……その思いは、もう言葉になる事は無かった。
→
※魔境山脈ネイリ編 1. 参照
寝落ちして遅れました_| ̄|○申し訳ない…
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