異世界日帰り漫遊記!

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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編

5.自分に出来ることを

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   ◆



 監視カメラ……いや壁外監視装置で外の様子を確認した後、俺達はその足でスグにドービエル爺ちゃんの所に向かった。

 いくらまだ何も起こらないはずとは言っても、事は一刻を争うからな。先に報告しておいた方が、爺ちゃん達も色んな予測が出来るはずだ。
 もちろん、取り越し苦労ってこともあるけど……それならそのほうがよほど良い。

 巨大な兵器なんて、考えただけでもゾッとする。
 某古いアニメ映画の「焼き払え!」のヤツをここでやられるかと思うと、その被害の甚大さをリアルに想像してしまうのだ。

 アレはアニメ映画だけど、こっちは現実なんだ。
 もしそういう類のものを持ち出して来られたら、住人だけじゃなくこの美しい街並みも……オアシスだって破壊されてしまうことになる。

 建て直しゃいいって話かもしれないけど、それでも一度粉々にされた悲しみは、人が亡くなるのと同等の重さで圧し掛かって来る人もいるだろう。
 それを考えると、やっぱり正面対決なんてやっちゃいけないよ。避ける策が有るのなら、なんとかしたい。俺に出来る事が有ればなんでもやるつもりだ。

 しかし、実際問題俺は何か出来るんだろうか。
 【黒曜の使者】のチート能力でデカい曜術はバンバン出せるけど、大味な制御しか出来ない俺の術を使うのなら、ブラックの【幻術】やクロウの術を使った方が良い。

 それに、王族はもれなく“二角神熊族”なのだ。
 つまり特撮ドラマに出られそうなほどデカいクマに変化できるワケだから、不安定な俺の曜術を使うより、確実性のある戦力を使った作戦を行うに違いない。

 俺だって、イチかバチかの力より鍛錬を積んだ人達の力を信じたくなるもの。
 そら俺はタナボタラッキーの能力を持ってるけど、だからって俺自身は弱いし精神も一般人レベルでしかない存在なのだ。自分でもザコなのは分かっているからこそ、己の力を過信したくは無かった。

 とはいえ……何も出来ないのももどかしい。

 出来れば、俺にも何かすることがあればいいのだが。
 っていうかただ待つだけだと申し訳なさすぎるから、何か手伝わせて……。

 今から己の無能を曝すんじゃないかとキリキリ痛み始める意を持て余しながら、俺達はドービエル爺ちゃんが待つ謁見の間へと足を踏み入れたのだった。

「――――あれ、爺ちゃんいないな。デッカい玉座もカラだ」
「でも……ヤケに警備が厳重だね。初めてここに来た時は、兵なんてしなくても敵は王様一人で十分……みたいな薄い警備だったのに」

 ちょうど長方形のように奥に伸びる謁見の間は、まだ回復し切れず巨大化したままの人型モードだった爺ちゃんに合わせた玉座がまだ置いてある。
 そういえばあんだけデカかったんだな……と思いをはせてしまうが、今はそんな事を考えている場合ではない。

 玉座へ続く豪奢な絨毯の道の左右、いくつもの柱の陰に隠れるようにしてずらっと並んでいる兵士達を見回し、誰かに聞いてみようかと思っていると――玉座の横にある奥への入口から誰かが出て来るのが見えた。

 あの大きな象さん耳は、アンノーネさんだ。
 外からの光を眼鏡でキラリと反射させながら、彼はこちらに手を振った。

「ああ、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
「おいそっちは王の私室だろ。いいのか?」

 ブラックに問われて、アンノーネさんは大仰に肩を竦める。
 なんか嫌そうな顔をしてるのは雰囲気で分かるな。

「貴方達は、王の家族でも無ければ入れないハレムに出入り出来るんですから今更でしょう。人族としては破格すぎる高待遇を受けている分不相応な事実に、そろそろ感謝して欲しいのですがねえ」
「ツカサ君アイツの言葉トゲトゲして痛いよぉ。慰めてぇ」
「人の言葉をダシに擦り寄るなっ」

 まったくこのオッサンは隙あらばふざけようとしてくるな。
 いつもの調子なのは良いけど、今は真面目にならないといけない状況なんだから、頼むからもうちょっと落ち着いて欲しい。

 いいから行くぞと袖を引っ張ると、ブラックは何が嬉しいのか顔を溶けさせつつ俺にひっついて、アンノーネさんの案内に大人しくついて行った。
 ったくもう、どっちがガキだか分かりゃしない。

 シャキっとしてくれよと睨みつつ、玉座が在る場所の横に存在していた入り口から中に入る。そういえば、爺ちゃんの私室ってどんなんなんだろう。

 窓がなくともどこかから日差しが入り込んでくる明るい廊下を歩き、真四角の広間に辿り着く。どこもかしこも目がチカチカするほどの装飾と紋様に溢れていて、なんとも豪華だが、さすがは王の私室って感じだな……。

 二つ道があるが、どちらかがプライベートルームなのだろうか。
 側妃である数々のメスお姉さん達と羨ましい事をしていた場所がこの奥に……。
 むむむ……なんかそう考えるとちょっと興奮して来たぞ。

「陛下はこちらで休んでいらっしゃいます。くれぐれも、不用意な行動はしないように」

 俺達にそう釘を刺して、アンノーネさんは二つある道の片方へ歩き出す。
 入り口から見えた廊下には、ステンドグラスのような鮮やかな色彩を嵌めこまれた窓が並んでおり、外は見えないが急にシンプルになった廊下の床に色とりどりの影が散らばっていた。……これはこれでかなりのものだな。

 近付くと思ったより硬そうな色ガラスの窓が並ぶ廊下を歩いた、その先。

 これも意外な程にシンプルな木製の扉をしつらえた壁が目に入った。
 扉が嵌められた枠には細かな文様が彫り込まれているが、廊下全体が灰がかった白い壁のおかげか、神殿の扉のようなおごそかな感じがする。

 落ち着いた色のつやつやした石壁のおかげか、逆に緊張感が増してくる。
 つい背筋を伸ばしてしまった俺にアンノーネさんはクスリと笑いつつ、扉を叩いた。

「陛下、アンノーネでございます。お三方を連れてまいりました」

 その言葉に、中から「入れ」と声が返ってくる。
 軽く礼をしたアンノーネさんが扉を開けると、中の光景が目に入って来た。
 そこは……――――

「えっ……洋風……?」
「なんだ、僕らの大陸の貴族どもの部屋じゃないか」

 ついブラックが口を滑らせてしまうが、しかし確かにその通りだった。
 ドービエル爺ちゃんの私室は、木製の家具や飴色の床で造られた、どこか田舎風の温かさを感じる貴族のプライベートルームぽかったのである。

 何故こんな急に……違いがあるとすれば、家具が爺ちゃんに合わせてちょっとデカい所とか、絨毯とか……それと絨毯に座るためのクッションの大群コーナーくらいのものだろうか。アッ、あとキングどころか大王サイズと言いたくなるほどのデカ過ぎるベッドかな……これはまあ……大人数のお姉さんと一度に……。

「ツカサ、何故顔を赤くする」
「ピッ!! な、なんでもありまペン!!」

 ああまた変な返し方を俺ってヤツはぁああっ。
 今のは忘れて欲しいと切に願いつつ、俺は慌ててドービエル爺ちゃんを探した。
 早く話を変えたかったのだが、どこにいるのかと目をやると――

「おお、三人揃って来てくれたな。すまんがアンノーネ、茶を頼むぞ」

 そう言いながら出て来たのは、腰布だけ巻いた限界まで露出を高めた危ういドービエル爺ちゃんの姿だった。あ、危ない。腰布がもうちょっとスリット入ってたら、完全に見えたらいけないものが見える……。

 何故か俺が慌ててしまうが、そんなこちらを気にもせずアンノーネさんは部屋から出て行ってしまった。
 もしかして爺ちゃんのこの格好はいつもの事なのだろうか。
 いやまあ、いくら涼しいようにしてあるっていっても、まあ日差しは熱いしな……。

 でもなんか目のやり場に困る。

「ツカサ君、なんでモジモジしてるの? ……ハッ……まさか、あんなデカいオッサンにその気があるんじゃ……ッ」
「バカ違うよ! 服装!! 服装がちょっと俺には過激すぎるなって思っただけ!」

 つーかお前もオッサンだろうが!
 変な言いがかりをつけるんじゃないと怒鳴ると、俺達がよっぽど滑稽だったのか、ドービエル爺ちゃんがハッハと笑った。

「お前達は相変わらず仲が良いな。まあこちらに来て座りなさい」

 そう言いつつ、椅子に座る爺ちゃん。
 腰布一枚だけのせいか、座るともっふりした座布団のような熊尻尾が浮き上がって、ちょっと可愛い。クロウ達は尻尾を服の外に出さない人が多いから、熊さんの尻尾が滅多に見られないんだよなぁ。

 和みつつ、俺達も同じようにテーブルに就くと、爺ちゃんは俺達を改めて眺めた。

「ウム。みな良い顔付きだ。……さて、アンノーネの話では、内密に話したい事があるとの事だったが……どういう話なのだ?」

 丁度アンノーネさんが飲み物を運んで来てくれる。
 それにお礼を言って喉を潤わせつつ、俺達は先程視た外の風景と、まだハッキリと断定出来るワケではない予想を話した。

 ……これは、あくまでも「予想」の話であって確定ではない。
 だから、そのために備えてくれとは言えないけれど……ブラックが口に出して危険だと指摘するほどには可能性が有る話なのだ。

 それゆえ、一応頭には留めて置いて欲しい――というようなことを。

 すると、ドービエル爺ちゃんは素焼きのコップを一気に煽って飲み干した後、数十秒たっぷり考え込んでから……俺達に再び目を向けた。

「……なるほど。確かに……わしの見解としても、お前さんと同じだ。弱点……というか否かは、まだ詳しく論じたものが無いゆえ明言出来ぬが……獣人も、モンスターと同じように“曜術での傷は他の傷より治りが遅い”と思うておる。とはいえ簡単に命を取られるほど我らも弱くはないが……巨大な兵器となれば、そうもいかんだろう」

 やっぱりそうなんだ……。
 人族よりも優れた身体能力と五感を持っている獣人族とはいえ、やはりモンスターの特性を持つ以上は避けられない問題だったらしい。

 でも、ハッキリ言えないってことは、まだまだ研究途中の話なんだろうな。
 人族と獣人族が交流し始めたのはつい最近の話だって言うし、それをこの【武神獣王国・アルクーダ】が始めてからお互いの行き来が可能になったんだから、まだ互いに分からない事が多いのかも知れない。

 ……まあ、古代の太陽国アルカドビアは、人族と交流していたらしいって話だが、かなり昔の話だからなぁ。

 ともかく、断定はできないが可能性は高いのならかなり危険だ。
 なんせ相手は、冒険者が使う武器を大量に持って来ている。そこに強力な兵器を隠していたって、なんら不思議はない。

 あの【骨食みの谷】近くにある“アジト”だって、不可解な造りをしていたんだ。
 どう持って来たのかは分からないが、持ってこられないとは言いきれない。

「父上、実際に兵器が用いられるとしたら……どう動けばいいでしょうか」

 アンノーネさんが控えている手前か、クロウが丁寧な口調で問う。
 それにウームと唸りながら腕を組んで、ドービエル爺ちゃんは顎を擦った。

「今から避難させたとて、行く場所もあるまい。そもそも、王都より守りが固い場所は大陸のどこを探そうとどこにもないのだ。悪戯に民を混乱させるのもいかん」
「じゃあ、相手が動くのを待てってことか?」

 もはや敬語など不要になったがゆえか、ブラックはいつもの調子で聞いて来る。
 アンノーネさんが苦い顔をしているが、爺ちゃんは気にせずまた唸った。

「今回の戦は、初めからこちらが後手後手だ。正直、相手の戦力もハッキリとせんのだから、動くにしてもどうしようもないのう。ただ……」
「ただ?」
「偵察してくれるというのなら、打つ手はあるかも知れんなあ」

 そう言いながら見つめるのは……。

「えっ」
「……ッ、キュッ。……キュー?」

 ロクと、俺に、かなり熱い視線を感じる。
 恐る恐るドービエル爺ちゃんの方を見返すと、相手はニコッと笑った。

 ああ、苦み走った壮年のイケオジだ。野性的な笑みだが格好いい。
 ……っていやそうじゃなく!

「も……もしかして、俺達に偵察に行ってほしい、と……?」
「尊竜様と繋がる事が出来るのは、ツカサしかおるまい。なに、ちょっと空から見て、すぐに帰ってくるだけだ。心配ならナルラトもつけよう」
「なっ……ちょっ、ま、待て! それなら僕も行くぞ!?」

 慌てて立ち上がるブラックに、ドービエル爺ちゃんは両の掌を見せて「どうどう」と相手を抑えるジェスチャーを見せる。

「待て待て、お主には色々教えて貰わねばならん。曜術のことや……いずれは、この息子が受けるやもしれぬ功罪についてもな」
「……っ」

 え……なに。この息子の功罪って……どういうことだ?
 息子ってクロウのことだよな。クロウに関しての事で何かあるんだろうか。

 目を瞬かせてロクと一緒にブラックを見つめたが、相手は苦虫をかみつぶしたような顔でドービエル爺ちゃんを睨むだけだ。
 そのまま数十秒たっぷり沈黙が降り注いだが――――やがて、ブラックも観念したのか、クソッと悪態を吐きながら乱暴に椅子に座り直したのだった。

 なんだかよく分からないけど……とにかく俺は、蚊帳の外って事か。

 そう考えると寂しいものがあるが、でも二人が俺に何も話してくれない時は、何かの事情が在る時だもんな。寂しくはあるが、怒ったりなんてしないぞ。
 俺だって、二人が俺を大事な仲間だと思ってるのはちゃんと分かってるんだから。

「……じゃあ、あの……ドービエル爺ちゃん、俺はロクとナルラトさんと一緒に、谷の方へ飛んで偵察しに行くってことでいいの?」
「ああそうだ。……大変な使命になるかも知れんが、偵察も大事なことだ。二人とも、どうかよろしく頼むぞ」

 そう言いながら、爺ちゃんは俺とロクの頭を撫でる。
 大きな手と指に撫でられた俺とロクは、されるがままに頭をぐわんぐわんと動かしてしまったが、でも悪い気分じゃなかった。

 俺達がやらねばならないことなら、断る理由は無い。
 どうなるかは未知数だけど……とにかく飛んでみるしかないよな。

 ロクショウには再び大変な仕事をして貰って申し訳ないが、帰ったら甘いお菓子でも作ってやろう。そう思いながら、俺とロクは互いを見て頷き合ったのだった。









※:(;゙゚'ω゚'):ちょっと遅れました…!!スミマセン…

 
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