異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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邂逅都市メイガナーダ、月華御寮の遺しもの編

3.最愛のものを思えばこそ

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   ◆



 「なあブラック……どう思う……?」

 会議室から退出した後、客室へ戻る廊下を歩きつつ隣にいる相手に問う。

 一通り報告したは良いものの、あの後エスレーンさんの【占術】での話で言い知ぬ空気になって、そのまま俺達は促されるままに出て来ちゃったんだよな。

 ドービエル爺ちゃん達は、ルードルドーナを含む【五候】に話を伝えるとか言ってたけど……なんか「どう伝えたものか」感が強く見えて、戸惑ってるように見えたんだ。
 俺達が報告し終えた時点では、まだ三人ともさほど動揺していなかったように見えたんだけども、エスレーンさんの言葉で急に深刻になり始めて……。

 ……うーん、彼女の占いってそんなに恐ろしい的中率なんだろうか。
 予言レベルだって言ってたけど、シアンさんの特別な技能である【予知】と同じようなものなら確かに無視できないよな。

 けど、実際は占いに恐れてるって言うか【裏切り者】に反応してたのかな。

 三人の支配者に囲まれた奴隷。
 その札達がそれぞれどんな意味を持つのか、エスレーンさんにしか読み取れないんだろうけど……札の絵柄を想像するだけでもタダごとじゃないよなぁ。

 しかし、ぶっちゃけ急に【占術】なんて言われると、頭が付いて行かない。

 俺の世界じゃ占いってのはあくまでも「その人が今日行動する指針として、あくまでも参考程度にするもの」って扱いが多いし、俺自身それほど真剣に信じてるってワケじゃなかったから……なんかポカーンとしちゃったんだよな。

 ここは異世界だし魔法や呪いが実際に存在する世界だってのは分かってるんだが、つい「ホントかな?」って思っちゃうのだ。
 占いでキャッキャしてる女の子は可愛いけど、エスレーンさんのはそういう感じのじゃなくて、漫画でよく見る政財界の大物が大真面目に聞くヤツみたいなのだし。

 なんというか、俺と世界が違い過ぎてなぁ。

 だからついブラックに「どう思う?」なんてボンヤリしすぎた質問をしちゃったんだけど、ブラックも占いに関しては懐疑的なのか、小難しい顔をしていた。

「うーん……僕らの報告と偶然一致したとはいえ、騒ぎ過ぎな気はするね。【占術】が人族のものと同じ術だとすれば、それほど信憑性はなさそうなんだけど……しかし、獣人には特殊技能が有るからなぁ」
「じゃあ、やっぱりシアンさんの力と同じような感じなのか」
「かも知れない。……とはいえ、妙な偶然すぎて気になるのは確かだ」

 廊下で立ち止まり、ブラックはボリボリと頭を掻く。
 うねった赤髪が燭台の明かりでキラキラ光るが、本人はそれを鬱陶しそうにしつつ口先を軽く尖らせた。

 まあ、急に占いでこっちの話を断定できるような結果が出てました~って後出しで言われたら、そりゃ「ホントか?」とは思いたくなるよな。

「けど、エスレーンさんが嘘をついているようには見えなかったよ。そもそも、彼女には嘘を吐く理由もないだろうし」
「まあ……あんな見るに堪えないイチャつきやってたぐらいだし、仲が悪いってワケじゃないんだろうけどさ。しかし、僕達には見えない理由があるかも知れないだろ? あの王妃らの息子達だって、裏の顔じゃ熊公を殺したがってたんだし」
「そう言われるとそうだけど……でも、なら【裏切り者】がいるってワザワザ報告して、波風立てることもなくないか? むしろ警戒されちゃう気がするんだけど」

 あんまり疑いたくないなぁ……。
 息子達があんなんでも、爺ちゃんやマハさん、それに側妃のサーラさん達もお互いを思いやって仲良く暮らしてるんだ。それをまやかしだとは考えたくない。

 一番遠くにいるマハさんだって、王宮にずっといて、たぶん側妃と一緒に爺ちゃんを癒してたんだろうエスレーンさんに嫌な顔一つしなかったし。
 普通ちょっとくらいヤキモチ焼いても不思議じゃないのに、そんな素振りすらない。
 それどころか再会を喜び合うレベルだし……やっぱり、嘘だとは思いたくない。

 しかし、ブラックは可能性を考えすぎるのか、ネガティブなことを言って来る。

「まったく……ツカサ君は本当にお人好しだねえ。あえてそう報告することで、王都を混乱させて陥落させやすくしてるってセンもある」
「もー、ああ言えばこう言う!」

 こういう時のブラックは、悪い方へ悪い方へ考えるからどうしようもない。
 悲しいかな、俺はあまり頭の回転が良くないので、いくら反論しようと秒でブラックに言葉で押し返されて負けちゃうし。くそう、大人ってのはこれだからヤなんだ。

 ついムッとしてしまった俺に、ブラックは気が付くと――フッと顔を綻ばせた。

 こんにゃろ、なんで笑うんじゃい。
 ますます顔を歪めてしまったが、相手はそんな俺の何が好ましいのか、嬉しそうに腰を曲げて顔を覗き込んでくる。

 見上げていた顔が間近まで寄って来た事につい目を丸くすると、ブラックの野郎はちょっと得意げな意地悪っぽい笑みを見せて、また距離を詰めて来た。

「ツカサ君ってホント分かりやすくて可愛いよねえ」
「バカにしてんのかそれは」
「違う違う、好きだなぁって言ってるの」
「すっ……」

 おまバカ廊下でなに急に言い出すんだっ。
 っていうか近いっ、離れんかお前はーっ!

「ふふ……世界中がツカサ君くらい分かりやすさになってくれれば、こんな風に考えなくても良いんだけどね……」
「何その世界が俺のトコまで落ちれば……みたいな感じの発言」
「やだなぁ逆だよ。そうなれば汚い策略もクソもないでしょ? まあでも……ツカサ君が増えるワケもないから、僕の傍に一人いてくれればいいかな」
「っ……!」

 だ、だからなに急にそんなキザな台詞を……っ。
 俺達は今、真面目な話をしてたんじゃないのかよ。それなのに急に見つめて来て、至近距離でそんなこと言いながら笑うとか。一体なにを考えているのか。

 てかなにいつのまに抱き着いてるんだよ!

「こらっ、バカっスケベ! こんな場所で抱き着くやつがあるか!」
「んもう誰も居ないんだから良いじゃない。このままイチャイチャしながら帰ろうよ~。そんで今日は一緒に寝よ? ねっ、久しぶりの柔らかいベッドだよ!」
「ベッドの柔らかさと、お前が一緒に寝るのとなにも関係ないんだが!?」
「関係あるよ!? ツカサ君が一緒に居たら柔らかさ二倍で幸せ倍増じゃない!」

 なぜそんな心外そうに驚く。
 真面目な顔で俺に「お前は柔らかい」と力説するのをやめろ。

 さっきまでの真面目な話はどこ行ったと気が遠くなるが、とにかく抱き着かれたままで移動するのは恥ずかしい。ここは人気のないアルカドアの城じゃねえんだぞ。
 色んな人が居ていつ出くわすか分からないのに、そこでこんな事をしてたら「ハッ、あの人族どもは色ボケだな!」とか思われちゃうじゃないか!

 獣人達はただでさえ人族を見下すってのに!

「だあもうはーなーれーろー!」
「やだやだやだっ、ツカサ君と一緒にイチャイチャしながら寝て朝になるまで絶対に離れないぃいい」
「ああああだからその凶器のヒゲ攻撃はやめろおおおお」

 コイツ、自分の無精髭が夜になってさらに凶悪になった事を知ってやがる。
 その武器で俺の頬を攻撃するんじゃねえええ。

「…………貴方達、何をやってるんですか」
「………………」

 あ……。
 こ、この声は……この、穏やかで冷静そうな、だけど何だか含みが有るような感じの油断ならない男の人の声は……。

「る……ルードルドーナさん……」

 抱き着かれて頬擦りされた変なポーズのままで正面を見ると、いつの間にかそこにはライトグリーンの長髪と褐色の肌が特徴的な白熊の第三王子……俺達がもっとも警戒しているルードルドーナが立っていた。

 う、うう、クロウ暗殺計画を提案した油断ならないヤツにこんな所をみられるとは。

 これはマズい……と離れようとしたのだが、全然ブラックの腕が外れない。
 必死こいて腕を動かしていると、ブラックがぶすくれた顔でルードルドーナを見た。

「ナニって、恋人としての営みだけど? ……ああ、こっちでは“匂いづけ”っていうんだっけ? 別に咎められるような事はしてないけど」

 最早取り繕う気も無くなったのか、ブラックは素の口調で喧嘩を吹っかける。
 いや、別にそうじゃないんだけど、口調が明らかに攻撃的なので自然と攻撃的な風になってしまうのだ。

 しかし相手も中々のもので、ブラックの挑発に乗らずニッコリと張り付いた微笑みを見せながら、俺達を見比べた。

「そうですか。王宮の廊下でコトに及ぶのは、あまり礼儀正しいとは言えないのですが……まあ、ツカサさん相手でしたら仕方がないかも知れませんね」

 オイちょっと待て、なんだその言い方は。
 何で俺ならイイやって感じなんだ。軽んじられてるのか俺は。

「それで、何故ここに?」
「おや……貴方達が報告に帰って来たというので、私はその結果を父に……いえ、陛下に教えて貰いに行こうとしていたのですが……もしや、貴方には他に何か私が徘徊する理由があるとでも? それは教えて頂きたいものですねえ」

 あっ、この言い方は間違いなくブラックがカチンと来るやつ。
 慌ててブラックの顔を確認すると、やっぱりちょっと額に青筋が浮かんでいる。

 イヤな奴に会った時のブラックの態度も、正直すぎると思うんだが……しかし本人はそんな事など気にもせず、不機嫌そうに目を細めて俺を抱え上げた。

「執務以外で、ツカサ君について回っていたような気がしたんだけど、気のせいですかね。厨房に出入りしてたのが執務だったとは存じ上げませんで」
「おや、異国の文化を知り国に還元するのも官吏のものの役目では? まあ、人族の国では、無作法にメスの領域に入るのは戯れとして許されるのでしょうが」
「あーえーえーっと! あのっ、あ、そうだ、あの俺達エスレーンさんに会いましたよ! 凄く可愛らしくてお綺麗でした!」

 このままだと人とケモノの全面戦争になりかねないと直感した俺は、慌てて二人の会話に割り入ってまったく関係ない事を叫んだ。
 すると、自分の母親の話は流石に気になるのか、ルードルドーナは俺を見る。

「おや……ツカサさんは母上にもうお会いになられたのですか」
「は、はい。【占術】が使えるなんて、凄い方ですね」

 そういうと、ルードルドーナは何故か少し悲しそうな顔をした。
 え……な……なんで……?

「……そうですか。母上の【占術】の話を……褒めて頂けるのは嬉しいですが、私は母の【デイェル】は、あまり好きではないのですよ」
「それは……どうして……」
「彼女の評価を不当な位置に置くような力だからです」

 …………ん……?

 なんだろう。どういうことだ。
 どうして、ルードルドーナは自分の母親の能力をそんな風に言うんだろうか。

 それに……なんで、そんな苦虫を噛み潰したような表情を……。

「母上は、ただ【占術】が出来るメスではない。マハ様と同じように、文武ともに優れ父上を一人で支えられるだけの能力を持っている。なのに、その力は【占術】という力によって軽んじられているんです。私は、それが我慢ならない」
「あ……」

 彼の顔が、どんどん険しくなっていく。
 母親に対しての尊敬の念が感じられると同時に、その顔は――――何か別の物を憎んでいるような、怒りの感情をあらわにした表情になっていた。

「力は……っ、能力は、正しく評価されるべきだ……!! だから私は、あんな力など信じない、あんなッ………………い、いえ……すみません、少し興奮し過ぎましたね。お恥ずかしい所を見せてしまって申し訳ありません」

 なにか酷い罵倒を言いかけて、正気に戻ったみたいだった。
 すぐに取り繕っていつもの微笑みの仮面をかぶるルードルドーナに、いま追撃する言葉を出せば、クロウを憎む彼の本性を引き出し対峙することも出来るんじゃないかと思ったのだが……どうしても、彼を激昂させる酷い言葉は出せなかった。

「ルードさんは、エスレーンさんの事が大好きなんですね。……自分のお母さんの事を、そんな風に真っ直ぐに尊敬して怒れる人って、立派だと思います」

 少なくとも……俺じゃ、そんな風に真っ直ぐに親を評価できない。
 そりゃ、育ててくれたことには感謝してるし、内心では父さんも母さんも好きだとは思っている。でも、何だかそう言う風に素直に「ありがとう」って言えないんだよな。

 これは俺が男だからなのか、それとも一人っ子だからなのか、はたまた思春期特有の何かなのか。それは解からないけど、でも自分の親を人前で素直に褒めるってのは、子供にとっては凄く難しいんだ。

 なのに、大人で男でオスであるルードルドーナは、ちゃんとお母さんを褒めている。
 クロウもカウルノス殿下もそうだけど、この兄弟は本当に親が好きなんだ。
 そして、自分の母親じゃない爺ちゃんの奥さんの事も大事に思っている。

 それが分かるから――――つい、立派だなって思っちゃったんだ。

 ……こりゃブラックも呆れてるなと思ったんだが、その表情を見る前に、ルードルドーナの方を見て俺は固まってしまった。

 だって、ルードルドーナは……――――

 今まで見た事も無いほどの、子供みたいな表情で目を丸くして俺を見つめていたのだから。

「………………」
「あの、ルードさん……」

 俺が声をかけると、相手はハッとしてようやく気付くと、そのまますぐに頭を下げて逃げるように去ってしまった。

 ……やっぱり、何か気まずかったのかな。

 俺も、ブラックみたいに言葉巧みに相手をつついて、これがチャンスとばかりに暗殺計画を何故仕組んだのかって糾弾するべきだったんだろうか。

 けど、出来なかった。
 親の事をあんなにも大事に思ってるって話をされると、どうしても……。

「…………ブラック、なんか……ごめん」

 抱え上げられたままブラックの顔を見上げる。
 だが、ブラックは俺に呆れるどころか何か考え込むような顔をしていて。

「ブラック?」

 再度呼びかけると、相手はボソリと呟いた。

「……“力”……ね……」

 表情は、視線を遠くして何かを見つめている。
 その低く落ち着いた声は、何かを見据えて考え込むような音を含んでいた。










※ツイッタ……エックスで言っていた通り
 遅くなりました(;´Д`)スミマセン

 
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