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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編
20.離れる前にお前をくれ*
しおりを挟む俺に引っ付いているデカい体から、あからさまな「ごくり」と唾を飲む音が聞こえた。
クロウの荒い鼻息が吹きかかる。これはもう、完全に昂奮している、分かっちゃいるけど、宣言してしまった手前もう逃げる事も出来ない。
「あんまり“えっちなこと”をするな」と恥ずかしい事を言ってしまったが、それは裏を返せば「今から“えっちなこと”をする」と言っているような物で。
つまり俺は、く、クロウに、つまり「そういうコトをするんだろう? しても良いよ」って言ってるのも同然ってワケでぇえ……。
「ぅ……ちょっ、あのっ、ちょっと待ってクロウっ。その、やっぱブラックに言って……」
「今日はいっぱい頑張ったから腹が減った。ごほうびがほしい」
「ぐ……」
「……ツカサ……オレに、ご褒美をくれるよな……?」
ちょっとだけ熊耳をショボンと伏せて、至近距離の上目遣いで橙色の綺麗な瞳を俺に向けてくる、褐色肌のオッサン。……オッサンのくせに、髪の毛もモサモサで無表情なくせに、熊耳をふるふると細かく動かしながら俺を見つめてくるのが、くる……のが……ぐ、ぐぅ……ぐぅううう……っ。
チクショウ、イケメンめっ、フルに武器使いやがってッ!
なんでこう顔面格差ってのは残酷なんだよっ、俺が「ご褒美ちょうだい」とか言っても、女子に「キモッ」とか言われて終わりなのにぃいいいい。
「くっ……ご、ご褒美とか、いつものヤツじゃん……それに試練の時もしたし……」
「だからご褒美なのだ」
そう言いながら、クロウは俺の頬に手を添えて――薄らと笑った。
「ブラックは、犯さなければツカサを食べて良いと言った。なら、食っても構うまい? 今なら誰もいないここで……たっぷりと……」
「ひぇっ!?」
アホみたいな声を上げてしまったが、でもそんなの仕方ないだろ。
だ、だって……クロウが、閉じてる足の間に手を捻じ込ませて、こ、股間を柔く包みこんで来たんだぞ。そんなの、お、男としては色々怖いやら驚くやらだし……。
何度やられたって、急所に自分以外のヤツの手が届くのは怖いし驚くんだよ。
それなのに、クロウはでっかい手で俺の股間を尻近くまで覆って、指をぴくっと動かす程度の微弱な動きで全体を刺激して来る。
そんな細かすぎる動きで反応するなんておかしいのに。
なのに、クロウの顔が間近にあって体が密着してるこの状況のせいで、相手の動きを強く意識してしまって、小指を動かされただけなのに体が反応してしまう。
ぴく、ぴく、と、会陰や内股を微かに打つ節くれだった太い指。
染みこんでくるような熱さの、大きな掌。内腿に食い込む固い手の側面。
相手の動きに対抗して細かく感じ過ぎだと自分でツッコミを入れたいが……徐々に興奮に歪んでくるクロウの顔を見ていると、そんなことも、言えなくなってきて。
「ふっ……内腿がひくひくして来たな……ズボン越しでも分かるぞ。ツカサは本当におちんちんが敏感すぎるな。まだ触れているだけなのに、もう熱を感じる……」
「ぅ、あ……や……そんなこと、ない、って……」
そう返すが、悔しいけどクロウの言う通りだった。
クロウに股間をぎゅっとされてると、どんどん変な気分になって来る。
恥ずかしくて逃げ出したいのに、俺自身がこんなことをオッケーしちゃったせいで、逃げるに逃げ出せない。こんな、こんなところで、こんなことされてるのに……っ。
「そんなことない? これでもか?」
掌で、ズボン越しに微かに擦られる。
鈴虫っぽい謎の音が周囲で小さく鳴り響いてるけど、それより擦られた音は小さいはずだ。なのに、何故かヤケに俺の耳にその音が明確に届いてしまう。
ドキドキして胸が苦しくて、顔が熱で痛い。
外で、い、いつ、人が来るか、分からないとこなのに。
それなのに、ベンチに押し倒されて、えっちなことするって言われて、股間をこんな風にやわやわと揉まれるなんて……体が、おかしくなる。
恥ずかしさで体が混乱して、またいつもみたいに変な感じになってしまう。
解ってるのに、視界に綺麗な庭園と薄暗い外回廊、その奥のドアのない幾つかの客間の入口を見ると、自分が今「誰が目撃してもおかしくない場所」でえっちなことをしているんだって気持ちが強くなって、逃げ出したいのと恥ずかしい気持ちが余計に強くなって、また体が勘違いして下腹部から下が覚えのあるまずい感覚をじんわりと持ち始めて……。
「ちっ……違うって、だって、あ、アンタがそんな変な触り方するから……っ」
「どんな触り方だと言うんだ」
「そっ……それは……」
ど……どう説明したらいいんだ。
っていうか「こんな風にチンコを触られてます」とか説明するの恥ずかしくない?
なに、罠なの。これは俺をまた辱めるための罠なのか。普段はそんなことしないのに、なんでクロウはスケベモードになるとこんな意地悪になるんだよ。
ブラックとどっこいどっこいだぞマジで。でも、黙ってると長引きそうだし……。
「こうか?」
「はぇっ!? ひっ、あっ、やっ、だめっそれだめ揉むなぁあっ!」
やだやだやだ何で急に揉むんだバカ!
今まで焦らすみたいにしてたのに、こんな風にされたら……っ。
「美味そうな匂いが強くなってきたぞ……っは……も、もうたまらん……脱がすぞ」
「ッ、やっ、ちょっと待っ……~~~ッ!!」
止めようとして体を起こしかけた瞬間、目の前からでかい影が消えて、植物越しの星空が視界に広がる。何が起こったのか解らず呆けてしまったが、その隙にクロウは俺のズボンに手を掛けると、下着ごと強引に取り去ってしまった。
「うえぇえ!? ばかばかばかアンポンタン! なんで脱がすんだよ!!」
「ツカサはズボンが一着しかないとよく言っているだろう。ならば、唾液や精液で汚さないように全部取り去ってしまった方が楽だ」
そ、それは……そうだけど……。
……っていやいや、こんな場所で下半身丸出しにさせるヤツがあるか!
つーか寒いっ、いくら【王宮】には心地良い温度を保つ機能が有るとはいえ、こんな外に近い庭園じゃ冷気が外から流れ込んでくるんだってば。
だから頼むから足から抜くのだけはやめてくれ、と、必死に食い下がったのだが。
「…………イイと言ったのに、ツカサはオレにご褒美をくれないのか? 約束を破るのはダメだぞ。ちゃんとオレに差し出して貰わなければ」
「えっ……ぁ、な、何っ、うわあっちょっとぉ!?」
すっぽんぽんになった下半身を隠すべく、両足を閉じてジンジンし始めた情けない股間を手で隠したのだが、それがクロウの気に障ったようだ。
相手は拗ねたように口を尖らせながら、何を思ったのか急に俺の片足を掴み――なんと、片足をぐいっと開かせ……ってお前なにしてんだこらー!!
「ツカサが暴れるからいけないんだぞ」
「暴れてないっていうかこんな所で脱がせる方が悪いんだろぉ!? おっ、おい、待て広げるなっ、ひろげっ……ヒッ……」
クロウの目が、妖しく光る。
何をするのかと思ったら、俺の片足を掴んでベンチに乗り上げさせ限界まで広げたまま、これまた俺のズボンを持ち出して来て……なんと、その足を通す部分を片足に絡ませると、器用にベンチの肘置き部分に縛り付けてしまったのだ。
「ム……いやらしい光景だな。滾る」
「たぎる……じゃねええええ! なんでこんなっ、こ、これ外せよぉ!」
こんなんじゃ人が来た時に逃げられないし、なにより片足だけベンチに乗り上げて開かされてるなんて、隠したい所が隠しきれないし何より尻の居所が悪い。庭園の冷たい空気が熱くなったとこに触れて来る感じで、ぞくぞくするんだ。
……も、もちろんヤな意味でのゾクゾクだぞ。変な意味じゃないからな!?
それなのに、クロウの奴は俺の変な格好を少し顎を引いて遠目に見ながら、何か満足げにウムウムと頷いている。俺のこの状態になんの納得要素が有るんだよ。
こんな変な事をするなら、いっそもう中止にしてやろうかと睨むと、クロウは俺が何を考えているのか見抜いたようで。
「ツカサが隠すのが悪い。オレはご褒美を貰えると言われたのに、ツカサがいつものように恥ずかしがるから、強引に拘束せざるを得なかったんだ」
「ハァ!?」
「ご褒美、というものは、喜んで差し出してくれるモノだろう?」
それは、たしかに……。
でも、その……情けないが、俺が抵抗するのなんて毎度の事じゃないか。それに、今回は外だし誰かに見られそうだからヤだったワケで、別に嫌がってるワケじゃ。
「そ、それはそうだけど、でもここ外だし……っ」
「部屋で貰っても別に変わらんだろう。扉が無いから、ツカサが恥ずかしがる声や音は他の者が来れば普通に聞こえてしまうぞ?」
「グウウーッそうだったァッ!!」
チクショウそういやそもそも獣人族って五感が鋭いから、聞こえる範囲に来たらもう部屋で籠ってようがイミないんだっけ!?
ぐわああなんでこんな所で了承しちゃったんだ俺はーッ!!
雰囲気に流され過ぎてしまった自分に猛省するがもう遅い。
慌てる俺の足に褐色の手を置いて、クロウは普段の無表情が嘘のように、ニタァッと目を笑みに歪めた。まるで、狡猾な獣みたいに。
「どうせ聞こえてしまうなら……もういっそ、綺麗な風景の中で食われる方が、ツカサも良い気分になれるだろう? それに……」
そこまで言って、クロウは何故か口を噤む。
変な格好で股間を隠したままの俺だったが、その内腿に手を這わせたクロウは、指を柔く食い込ませて、再び俺の顔に自分の顔を寄せた。
「愛しているメスに慰めて貰うなら……オレも、好きな場所の方がいい……」
「――――……!」
至近距離でそう笑って、クロウは俺の口に軽く触れた。
これでも精一杯我慢している、とでも言うような、触れるだけだが押し付けるような強いキス。……クロウは、ブラックに許されるようになってから、こうしてキスをしてくるようになったけど、よっぽどの時以外はこういうキスをする。
普段からブラックと一緒にいやらしい事を強引にやってくるくせに、こういうのは……クロウの中で制限が有るのか、強要してこない。
お互いに望んだ事だけど、でも……こういう時に、申し訳なくなる。
俺だって男だ。好きな物に触れられるのに我慢しなきゃ行けないって時の苦しさは、同じように分かるつもりだ。そして、その胆力の凄さだって理解出来る。
自分がクロウの立場だったら、我慢出来るかすら分からない。
こういう恥ずかしい事をブラックに教え込まれる前の、健全ながらも性欲猿と罵られた俺だったら……女の子に「いいよ」って言われたら、普通に飛び込んでたかも。
……少なくとも、据え膳されて理性のブレーキをかけられる自信は無い。
だからこそ、こうして改めてキスをされると、クロウに強い事を言えなくなる。
ワガママで「クロウともずっと一緒に居たい」と言ったのは俺だ。三人とも納得しているとはいえ、そこを考えると……やっぱり、申し訳ない。
それなのに俺って奴は「ご褒美」すら満足にやれてないんだから、そりゃ、クロウも変に昂奮してこんな事する……わけで……。
…………いや、そうなのかな。クロウも結構ヤバいオッサンだからな。
これはクロウの趣味って可能性も……。
なんて考えていたら、長考に業を煮やしたのか、クロウは俺の両手を掴むと、強引に股間から引き剥がしてしまった。
「ツカサ……早く食いたい……ココを開けてくれ。ほら、こうやって……」
「ッ……! ぁ、く、クロウ……やっ……」
やだ、と、言いたくなるが、これは「ご褒美」じゃないかと考え直す。
クロウは我慢してるし、今さっきだって俺とは違ってちゃんと会議にも最後まで出席してたんだ。我慢に我慢を重ねているじゃないか。
だったらやっぱり、お、俺も……クロウと約束した男として、その頑張りに報いなきゃ男がすたるってモンなのかもしれない……し……。
う、うぅう……こ、こうなりゃもうヤケだ。早く終わらせればいいんだこういうのはっ。
「ツカサ、こっちの足も広げてくれ。良く見えるように」
「う、うぅ……変に勿体ぶったら、怒るからな……っ」
もうクロウに両手を取られて、隠せるものは片足しかない。
だけど、俺の片足だけじゃもう見えてるようなものだ。それならもう、隠しても仕方が無い。そう必死に自分に言い聞かせて、俺はぎこちなく足を開く。
既に縛られて開脚していた足に倣うように開くと、その足をクロウが嬉々として持ち上げ、もう片方と同じようにベンチの上に乗せる。
「美味そうな所が全部見えるぞ、ツカサ」
「ッ……そん、な、こと……言うなぁ……っ」
ただ足を開いただけじゃない。これは、いわゆるM字開脚というヤツだ。
綺麗な庭園の中のベンチで、星と地上の光に照らされながら、そんな場所でこんな恥ずかしい格好をしている。そしてそれを、クロウに見られているのだ。
いつも見られてる所じゃないか。
そうは思うけど、でも、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。
自分の欲望が目に見える部分を凝視されるのも、そんな部分を外で露出しているのも、逃げたくてどうしようもなくなるのだ。それなのに自分から足を開いたなんて、我ながら何をしてるんだと思えて来て、顔が痛いほど熱くなる。
外気が当たる感触が、視線が、急所に触れるのがつらい。
人がいつ来るかも分からない緊張感に震え始めた足に気付いたのか、クロウは俺の様子にフッと笑うと、宥めるように内腿を撫で始めた。
「安心しろ……こんな美味そうな姿、人に見せたりはしない」
「っ、ぅ……ほ……ほん、と……? ほんと、に……?」
問いかけているのに、クロウの顔が股間に近付いて来る。まだ喋ってる途中なのに、なんで。もしかして、もうするのか。た、食べるのか……?
熱い吐息が恥ずかしい場所ぜんぶに当たって、お腹がひくりと反応してしまう。
いつもされていることが脳裏によみがえって、その凄まじい快楽に、また浅ましく俺のモノが熱を帯びてしまう。恥ずかしいはずなんだけど、でも、思い出してしまうと、体に散々教え込まれてしまった「気持ち良さ」が、勝手に俺の体を熱くしてしまって。
答えを待つより先に、食べられてしまうのではないか。
そう思い、熱に浮かされて目が勝手に潤み始めた俺を、クロウは上目遣いでジッと見ながら――これ見よがしに、大きく口を開けた。
「見せはしないが……――ツカサが射精を我慢したら、保証は出来ないな」
「そ、そんなっ……!」
「最低二回は欲しいぞ。……これから、少し別行動になるわけだしな……それに……元気でいられるかどうか、自信が無い。だから、オレにたくさんツカサをくれ。これから別行動することになっても、誇り高い獣でいられるように……」
そう言いきったと同時。
クロウは、俺が何か考える前に、俺のモノを咥えた。
「ッうぁあ!!」
懇願するような言葉に気を取られていたせいで、口を塞げなかった。
大声を上げてしまった事に慌てて両手で抑え込むが、そんな俺の努力を嘲笑うかのようにクロウは大きくて長い舌で俺のモノを包み込み、ぬちゅぬちゅと扱き出す。
あまりにも直球で、強すぎる刺激。
熱を持ち始めていたソコに滑った生暖かい舌が絡みついて蠢くと、腰が勝手にビクビクと反応して浮いてしまう。我慢しようとするのに声が漏れて、お腹の奥がぎゅうっとして、今にも意識が飛んでしまいそうだった。
恥ずかしいと思っているせいなのか、それともクロウの舌に激しく攻め立てられるのに耐え切れないのか、頭の中がぼやけて足がさっきよりガクガク震えてしまう。
気持ち良い。クロウの舌が、口が、俺の……おれのを、包んで、扱いたり、先っぽをグリグリして、いっぱい虐めてきて。
「っ、ふ……ぅ、ぐ……ぅううっ、んぅっ、う、うぅう゛……!」
声を堪えなきゃダメなのに、激しく舌で攻め立てられて我慢が出来ない。
先端だけじゃなくて、根元から裏筋から全部、逃れられる所なんて無いくらいに獣の長くて大きい舌が包んで来て、何度も何度も舐められて、そっ……そん、な……そんな、こと、されたら……っ、そんな、激しくされたら……っ!
「ひぐっ、もっ、だめっ、クロウやだっやっぁっ、あぁああ……!!」
知っている感覚が近付いて来て、足がガクガクと揺れる。
だけどこんな場所で達してしまうのが怖くて、俺は自分の股間にむしゃぶりついているクロウの頭を掴んで必死に首を振る。
しかし、そんな俺の姿を見て、クロウが止めてくれるはずもなくて。
「んんっ……」
「ッ、うぁあ゛っ、や、らぇっ、あっ、ぇ゛……~~~ッ!!」
声が、出てこない。
お腹の奥で渦巻いていた熱い感覚がせりあがってきて、頭がそれ以外の事を考えられなくなって、俺はクロウの頭を抱え込み――――出して、しまった。
「むっ、ぅ……んむ、んんん……っ」
下からくぐもった声が聞こえる。だけど、何の反応も出来ない。
びゅく、と音が出てるんじゃないかと怖くなるくらいに、自分の体から熱が出て行く。抱え込んだクロウの頭が動く度に、ソレを呑まれているんだと思うと、射精した後の虚脱感があるくせにまた恥ずかしくなってきて。
だるくて何も考えられないけど、でも、ちょっとだけ休ませて貰いたくて、俺は肩で息をしながら、なんとかクロウに休憩させて貰おうとしたのだが。
「ッ!? ひっぁ゛っ、や゛っ、やぁあ゛っ! で、出たっ、もぉ出たから吸うなっ、もっ吸わないぇっ、ぅ、うあぁっあぁあ゛あ゛……っ!!」
ぢゅるるる、なんて酷い音がして、お、おちんちんが、口の中で息に引っ張られる。それだけでもイッた後じゃ刺激が強いのに、クロウは急かすように先っぽを舌の先でぐりぐりして、勃起するのをせがんできて。
「んぐ……まだ……まだだぞ、ツカサ……ッ。もう一回だ……ッ!」
「あぁあ゛っ、や、やらっ、喋んないぇっ、おかひくなぅっ、ぐっ、んんん……!」
や、だ、やらっ、ぁっ、ああぁっ、まだ体おかしいのに、気持ち良くてつらいのに、すぐまた先っぽをいじめられて体がビクビクする。
待ってって言ったのに、クロウはそ聞いてくれなくて、俺のおちんちんを舐め回してもう一度勃起させてしまった。
そのおちんちんを、また、根元から舌で包んで扱いて、おかわりしようと先っぽの穴を突いたり弄ったりして……。
「や゛ぁっ、あ、あぁあ゛あ゛っ! ひぐっ、も゛、まだっぃっ、ぅ、ぅうぅうう……!」
今日は疲れて寝落ちしてたぐらいなのに、谷ではありったけクロウに曜気を注いで気絶してたのに、それでも反応してしまう自分が情けない。
でも、クロウの激しく動く舌は、俺の悔しさ何て関係なく俺のおちんちんを扱いて、口の中全体でおちんちんを吸い上げてきて、俺を強引にねじ伏せて来る。
違うのに、もう、おちんちんが気持ち良いってことだけしか考えられなくなって、早くこの熱くて苦しいくらいの刺激から、解放して欲しくて。
「くろ、ぉ……くろっ、ぁっ、ぐっ、も、いぁっあ゛っあぁあ……! い、いかへれ、ぇ、あっあぁっ、も、らぇっ、ぅ、あぁああ゛……ッ!!」
「んん……っ」
ふーっ、ふーっって、音がする。
クロウが荒い息を、お腹に吹きかけている。
足が痛くて閉じたいけど、それ以上におちんちんを吸い上げて弄って来るクロウの口と舌ばっかり頭の中に思い浮かんで、もうそれ以外に何も分からなくなって。
気持ち良い。クロウの舌が、気持ち良い。
だけど、気持ちが良過ぎて苦しい。いっぱい気持ち良いのが襲ってきて、もう、俺は頭の中がおかしくなりそうだった。
そんな俺に、クロウはくぐもった声を漏らすと、一気に吸い上げて来て――
「ッあぁあ゛あああ゛! ひぐっ、い、いぐぅう゛うう……!!」
頭が、真っ白になる。
一気に下腹部に力が入って、おちんちんを締め付けるクロウの舌に膨らんだ俺のおちんちんは……二度目の、射精を……迎えてしまった……。
「あ゛……ぁ……」
もう、なにも、考えられない。
いつも以上に力が抜けて、ベンチに体を押し付ける。
クロウの頭を掴んでいた手も力が抜けて、俺の体も覆い被さった。
何か話さなきゃ、と思うけど……頭が白くなって、細かい事が考えられなくて、眠気のような虚脱感が襲ってくる。もう、背筋正しく置きが上がるのも、億劫で。
喋る事も出来ずにの頭を抱えた俺に、クロウは笑った。
「ツカサ……今のうちにもっと、もっとお前を喰わせてくれ……」
そう言って、クロウは……また、俺のおちんちんを、ねっとり舐めて来る。
だけど今の俺は、変な声を短く出して反応するだけで。
「う……ぁ゛……あぁっ、あぁあ……」
「可愛い……ツカサ……ツカサ……もっとだ、もっと……もっと食わせてくれ……」
なにか、怖い事を言われたような気がする。
だけど今の俺には、何を言われたか理解出来なかった。
→
※だいぶ長くなったせいで遅れました(;´Д`)スミマセン
まだやらせるつもりだったけど強制終了です
際限なくなっちゃうからね…(´∵`)
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