異世界日帰り漫遊記!

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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編

18.五候が集う1

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   ◆



 武神獣王国・アルクーダ。
 その国は、一人の王と五つの家が治めている。

 全員が“二角神熊族ディオケロス・アルクーダ”であり、血族のみによる完全な王政が敷かれたこの国では、臣下に命令が渡る前に「五つの家」が事柄を審議する事が有る。
 それは専ら国の存続にかかわるような重大な物だが、長らくそのような議会は王宮で開かれてはいなかった。

 だが、今、その議会が開かれている。

 【五候】と呼ばれる五つの家の当主は王宮【ペリディェーザ】に呼ばれ、今まさに頭の痛い重要な問題に取り組んでいるのだ。

 …………とまあお堅い言い方をしてしまったが、道すがら海征神牛王こと黒水牛の獣人であるチャラ牛王が言うには、雰囲気は家族会議とそう変わらないらしい。

 別に椅子に座って円卓で顔を突き合わせる訳でもないし、資料が飛び交って時には殴り合いに発展する……ってモンでもないらしい。

 仲が良いかと言われると微妙な所らしいが、とにかく五つの家の当主である【五候】とドービエル爺ちゃんは、それぞれが良好な関係ではあるのだそうだ。
 表面上は。

 ……いやどっちだよ。大人の世界ってホントにワケわかんねーな。
 うーん、まあでも、会議が滞るとかはないみたいだから、今は良いか。
 マハさんが居る【古都・アルカドア】が大変な事になってるのを真面目に話し合ってくれてるなら、仲が良かろうが悪かろうが俺的には構わない。

 ともかく、偉いクマさん達が王様と「どうしよう」って話してるわけだな。うん。
 俺に理解力を求めるんじゃない。もういっぱいいっぱいなんだから。

「おい、着いたぞ。一応服装はちゃんと整えておけ。煩いのもいるからな」

 えっ。さっきの説明を反芻してる間にもう到着しただと。
 客間が囲んでいる中庭に落ちたので、謁見の間や会議室がある王宮の中央部に行くには少し距離が有ると思ってたんだが……俺はどんだけ反芻してたんだ。

 それだけ自分が緊張してるのかと思ったら恥ずかしくなったが、しかしマハさん達に危機アリという報告はしっかりしなければならない。
 まあ、ブラックや怒りんぼ殿下が説明してくれそうだが、それでも俺がそこでダラッとしてて良いってワケじゃないからな。俺も気合を入れて挑まねば。

 そんなことを一生懸命考えていたら、俺の横に居たブラックとクロウがヤケに神妙な顔つきでチャラ牛王に問いかけ始めた。

「なんの縁もゆかりも無い僕達が入室してもいいのか?」
「オレに至っては追放された身なのだが……」

 そういえばそうだな。
 王族の会議って普通、部外者立ち入り禁止だよな。

 そこに怪しい人族二人と追放されたクマ一人は流石にダメなのでは。怒りんぼ殿下は大丈夫だろうけど。

「あ? 今更そんな事どうでも良いだろ、変な所で遠慮がちだなお前らは。大体、この殿下を任せてる時点で部外者も何もないわ。ホレ、さっさと行くぞ。お前達が先にここに来させたネズミも居るぞ」

 おお、ナルラトさんも会議室に居るんだな。それはちょっと安心だ。
 ホッとする俺の前で、チャラ牛王は躊躇いなく扉を開いた。

 今まで考え込んでいて気が付かなかったが、この会議室の扉もヤケに豪華だ。
 両扉の金の枠は額縁みたいで、浮き彫りにされた細かな文様も金なせいか、扉は黄金の一枚板を彫り込んで作られたように見えてくる。その紋様の隙間は臙脂色に染まっており、なんだか謁見の間の扉より煌びやかになっている。

 王の間より豪華で良いんだろうか……とは思ったが、まあ理由があるんだろう。
 【五候】なんて位があるんだし、他の血族に配慮してこういう感じなのかもだし。

「おい、今いいか?」

 ノックも無しに扉を開けるなり、チャラ牛王は中の人達に問う。
 だが、恐らくこの大陸で一番敬われるのであろう相手に、否を唱えられる獣人族がいるはずもない。すぐに「どうぞ」という声が帰って来て、俺達は牛王に招かれるままに中に入った。

「し、失礼しまーす……」

 招かれたからとはいえ、俺達は一般人だし中に居る人は王族だ。
 出来るだけ失礼のないようにと思いつつ、恐る恐る中に入ると――そこは、大広間とあまり変わらないような場所だった。

 いや、飴色の壁や赤い緋毛氈で全体的にクラシックな雰囲気だが、それでもそこは椅子もテーブルもないただの広間だ。

 そんな場所の中央に人数分の座椅子と大量のクッションが置かれ、六人が円陣を作っていた。円卓……ではないが、似たような物かな。
 普通、王様がいる国って王様が一番偉い場所に座るもんだけど……この国では王も【五候】も同じ血族だから、こう言う場では敢えて位を意識させないようにしているのかも知れないな。ドービエル爺ちゃんも王様ぶるのあんま好きじゃないっぽいし。

「おお、帰って来たかみんな。早速ですまんが、ここに座ってくれ」

 後ろにナルラトさんとアンノーネさんを従えたドービエル爺ちゃんは、相変わらず他の人より一回り体格がデカいが、そんな事を気にせず自分の隣をポンポンと叩く。

 それを合図に座をずらしてくれる【五候】の人達に会釈をしながら、怒りんぼ殿下、クロウ、俺とブラック……という風に座った。
 ……いくら何でも身内じゃない俺達が王様の傍に座るわけにはいかないしな。

「さて……第一報はナルラトから聞かせて貰ったが、どうやらその様子だと何か変化があったのだろう。まずはそれを教えてくれ」

 早速本題に入ろうとする爺ちゃんだったが、そこに待ったがかかる。

「お待ちください陛下。殿下はよろしいでしょうが、人族の方達は我々のことを詳しく知っているわけではないでしょう。簡単に自己紹介をするのが先かと」

 そう提案してくれたのは、俺の斜め前に座っている優しそうな目のおばさまだ。
 茶色の熊耳に薄紫色の長い髪が綺麗で、露出が少ない文官特有の恰好をしてるのが、上品さを引き立てている。その優しさにシアンさんを思い出してついキュンとしてしまったが、そんな俺達に彼女は微笑んで自己紹介をしてくれた。

「私はトエティ・ラヴァーナ。【統率】の家紋を頂くラヴァーナの当主です。ドービエルは従兄なのよ。ああでも、当主とは言っても領地は他の者に任せていて、私はもっぱら王宮の管理をしているの。ジャルバのように会う事も有るかもね。よろしく」
「はっ、はいっ」

 頭を下げると、トエティさんはクスリと笑ってくれた。
 俺はおばさまには性欲より母性を感じるタイプだが、褐色肌の女性と言うのは本当に色気が有るな。白い肌の女性とはまた違った魅力が有っていい!
 いやそんな話じゃないか。

 ちょっと思考がズレかけたが、今度はトエティさんの右隣に居る気難しげな男の人が手を上げた。

「俺はデハイア・メイガナーダ。【守護】の家紋を頂くメイガナーダ現当主だ。……主に領地に居るから、今後会うことも無かろう」

 クロウと同じ不可思議な髪色で、褐色肌のおじさん。
 でもクロウとは違って、髪の毛を短髪に刈ってきっちりした服を着ている。不機嫌な顔をしているのは……もしかして、クロウがいるからなんだろうか。

 追放された身内を見るのはイヤだとか……?
 気になってクロウの方を見ると、クロウも少し顔を俯けて目を逸らしていた。
 ……やっぱり、気まずいのか。そうだよな、同じ家の人だもんな……。

「…………」
「おい、自己紹介が止まってるぞ。次はお前だナラハ」
「イダッ」

 その場の全員がクロウとデハイアさんの重い空気に飲まれてしまっていたが、それを切り替えようとドービエル爺ちゃんが俺達とは反対側に座っていた隣の青年の肩をバンと思いっきり叩く。

 結構痛かったのか、青年は赤茶けたワイルドな熊耳をブワッと膨らませたが、痛みを堪えながらも口を開いた。

「な……ナラハ・カンバカランだ……。マハ姉がアルカドアで仕事をしている間は、俺が代理当主として本来の領地を管理している……。【勇猛】の家紋で、そこのカウルノスとは叔父と甥の関係になるな」

 スポーツ刈りっぽいさっぱりした髪の青年だが、そう言われてみると顔立ちはマハさんや怒りんぼ殿下に似ている。くすんだ赤髪で白い肌なのもそっくりだ。
 そういえば、爺ちゃんも褐色肌じゃないけど……家によっては褐色でない熊さんが生まれる確率が高い家もあるのかな?

 不思議に思っていると――その隣の男が、不意に身を乗り出した。

「では次は私ですね。……まあ二度手間ですが、改めて。……私はルードルドーナ・アーティカヤ。そこの戦竜殿下の弟です。文官として王宮に努めていますが、領地のことも任されています。家紋は【聡明】ですね」

 特徴的な明るい緑青色の長髪に、褐色の肌。
 この場で唯一の白い熊耳を持つ若い男は、そう言ってにっこりと笑う。

 その張り付けたような笑顔を、忘れるワケがない。

 ああ、そ、そうだ……この人がいたんだ……。
 ルードこと、ルードルドーナ。怒りんぼ殿下と一緒に、クロウを殺そうとしたもう一人の兄弟。きっとまだクロウを憎んでいるだろう、一番下の弟が。

 色々あってすっかり忘れちゃってたけど、この再会はヤバいんじゃないのか。のこのこ会議室に来ちゃったけど……相手が殺意マックスになってたらどうしよう。

 だって、この人は殿下と違ってまだクロウを殺そうとしているはずなんだぞ。
 それに、もしかしたらナイリ山脈で襲ってきた暗殺者の人族を手引きしたのもこの人かもしれない。失敗はしたものの、それで諦めるような人じゃないだろう。
 クロウへの敵意は、まだ消えずに残っているはず。

 ――むしろ……余計に、燃え上がらせているかも知れない。

 なのに、そんな相手に無事な姿を見せて、しかも殿下と仲良しになっている光景を見せつけるとかヤバいのでは。これってある意味挑発行為なのでは……。
 …………た、頼む、この場でコトが起こるのだけは勘弁してくれ。

 いや、相手も狡猾そうな感じだから、大人しくしててくれそうではあるけど。
 でも不安だ。ど、どうか怒りんぼ殿下と喧嘩とかしませんように……。

「うむ、我が息子ルードルドーナは優秀な文官だ。この大陸の情勢にも詳しいから、何か分からないことがあれば聞くと良い。あとは……ナーランディカだな」

 爺ちゃんの声に「はい」と答えたのは、ジャルバさん……ではない、別人だった。

「アシル・ナーランディカと申します。家紋は【財力】……領地からあまり出る事が無いので、今後お会いする事も無いかとは思いますが……よろしくお願いします」

 それだけ言って、黙る相手。
 ジャルバさんと同じ垂れた熊耳の黒髪の美青年と言った感じだが、どこか厭世的というか目付きが死んだ魚のような目をしている。心の底から「会議面倒臭い」とでも思っているような目だ。気持ちはわかるが当主がそれで良いのだろうか。

 っていうかジャルバさんが当主じゃないのに驚いた。
 彼は「卿」という敬称だったが、あんな垂れ熊耳の紳士が当主じゃないなんて。

「あの……ジャルバさんは……」

 爺ちゃんの方を向くと、相手は「ああ」と声を上げて説明してくれた。

「彼はナーランディカ当主の分家だ。とはいえ、領主の手伝いや王宮の宝物管理などを引き受けている、とても有能な男だよ。このアシルが居なければ、確実にジャルバがナーランディカの当主になっていただろうな」

 なるほど、この国では本家が「候」で、分家は「卿」で呼ぶんだな。
 だから【五候】なのにジャルバさんは卿だったのか……あんなに有能な人が当主じゃないなんて、やっぱ【五候】は彼以上に有能なんだろうな。

 ……いや、有能ってか、ただ単にケンカが強いってだけかも知れないが。
 だってこの大陸、力が強かったら勝ちの弱肉強食な世界だし……。
 ってことは、このアシルさんも線が細くて睫毛バシバシな美青年なのにすっごく強いのかも知れない。ううむ……人は見かけによらない。

「よし……一通り説明し終わったな。では早速本題に入ろう。先程我々はナルラトにアルカドアが攻撃されている事を聞いたが……そこからさらに変化したのだな?」
「は、はい……」

 聞かれて頷くと、俺がしどろもどろなのを見かねてか、怒りんぼ殿下が口を挟んできた。なんだ、急に優しくなったなコイツ。

「父……陛下、ツカサは人族ゆえ我が国の事情に詳しくありません。まずは私が説明します。……第一王妃がどのような状況に置かれているかも含めて」

 その真剣な表情と言葉に、場が一気に緊張する。
 ただ事ではないのだと全員が察したのか、胡乱な目をしていたメイガナーダの当主も姿勢を正して背を伸ばしていた。

 ……みんな色々と事情が有るが、それでもこの国を纏める王族なのだ。

「よし、分かった。……しっかり聞かせてくれカウルノスよ。何が有ったのかを」

 【五候】の目が、一斉に怒りんぼ殿下に向く。
 だが、殿下は怯む事など無く、堂々とした態度で今までのことを語った。









※自己紹介だけで終わってしまいました
 (;´Д`)ツヅクヨ

 
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