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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編
敗者の土地に住まう鼠2
しおりを挟む廃屋の中は薄暗くて、外よりも少しだけ涼しい。
これだけボロボロであっても、家の断熱効果はそれなりに残っているようだ。
でも……この廃屋は、人が住めるような状態じゃない。
広さも六畳間程度だし、寝床も床なんてなくてただの地べただ。焚き火をするための窪みが部屋の中央に作ってあるけど、生活感なんてまるでなかった。
赤茶けた家の壁が余計にくすんでいるような印象を受けるこんな場所に、どうしてナルラトさんが潜んでいるのか。
よく分からなくて戸惑う俺達に、ナルラトさんは布を広げた場所を示し「とりあえず座ってください」と示した。これは目上であるクロウに対する礼儀だろう。
クロウもそれを素直に受けて座り、俺の手を引っ張る。
立ったままのナルラトさんに悪いなとは思ったけど、失礼しますと言って座った。
――――そうして一息ついたところで、ナルラトさんがポツリと呟く。
「遅かれ早かれ、こうなると予想してましたよ。でもまさか、クロウの旦那が俺の所に御出でになるとは思いませんでしたが……」
「どういうことだ。……オレ達が何かを頼みに来ると解っていたのか?」
クロウの言葉に、ナルラトさんは首を振った。
だけど、その動きは否定とも肯定とも取れないような動きだ。
俺もよく分からなくて眉根を寄せると、ナルラトさんは息を吐いた。
「……あくまで、可能性の一つ程度です。とはいえ、強者たる元国王陛下や神獣族の皆々様方が、異変に気が付かないワきゃあねえとは思ってましたが……」
ええと……それはつまり、アルカドアの騒動の事を言っているんだろうか。
それとも、あの“骨食みの谷”に巣食う謎の集団についてなのかな?
ナルラトさんの言葉はどうも話を急ぎ過ぎているような気がして、どういう事情で俺とクロウを神妙な顔で見つめているのかが分からなかった。
「あの、ナルラトさん……ちょっと話が見えないです。俺達は“骨食みの谷”に潜んでいる謎の集団のことで来たんですが……」
「…………」
「まず、ことのあらましを話す」
こんな状態じゃお互いに腹を割って話も出来ないってことで、俺達は「神獣の王の一人である獅子から『海鳴りの街に来る敵を“おさえる”こと』と試練を与えられた事、その悪の集団とやらの正体が掴めず、アルカドアの一団と繋がりが有るのかすらも把握出来ず、それを知る手掛かりが欲しい事……そして、その調査を“根無し草”の人に頼もうと思ってここに来た事を話した。
簡潔な説明だったが、それでもナルラトさんはこちらの事情を理解してくれたらしく、今度は明確に頷く。けれど、難しげな顔は全く抑えられていなかった。
どうしてそんな顔をするんだろう。
……やっぱ、こういうのって頼めないモンなのかな。
ちょっと心配になっていると、相手は頭を掻いて地面にそのまま座った。
「なるほどね……まあ、確かにこりゃあ“試練”になりそうなことで……考えてみりゃあ、こんなに異変が起きているのに気付かねえお人らじゃねえか」
「その口ぶりだと……ナルラトさんも知ってたってことだよね。骨ば食みの谷のことや、アルカドアで何が起こってるかってのも」
俺達……っていうかまとめるのが上手いクロウの話を聞いても、全然驚いたりしなかったんだもんな。知らないってわけじゃないだろう。
そんな俺の問いに、ナルラトさんは言い辛そうに口を「へ」の字に歪めた。
「……そりゃ……俺だって元は“根無し草”だからな。自然と耳に入ってくるさ」
「それでなくとも、お前は王族に仕えているのだったな」
クロウの言葉に、そう言えばヨグトさんがそう言っていた事を思い出す。
「王に仕える草」と言ってたけど、アレって……プレイン共和国で議員に仕えてた頃の話とは違うんだよな。だとすると、王ってやっぱりドービエル爺ちゃんの事なのか。
でも神獣王とかも居るんだよな?
国としての「王」なのか、武力によって君臨してるだけの「王」なのか……。
「ナルラトさんは、ドービエル爺ちゃんに仕えてるの? お師匠のヨグトさんが、そんな事を言ってたんだけど」
そう問いかけると、ナルラトさんはギョッと目を向いた。
な、なに。何でそんな顔をするんですか。
「ヨグッ……つ、ツカサ、お前っ師匠に会ったとか! ななななんでそがんこつ……」
「いや、以前にもこの街に来た事が有って、それでひょんなことから……」
「ぐわーっ、し、師匠にいたらん事ば言われとらんやろなぁ!?」
「えええ!? い、いや、不肖の弟子と王に仕えるってことぐらいしか!?」
なんでそんな急に身を乗り出して顔を近付けて来るの。
もしかして、知られたら恥ずかしい事でも握られているのか。だったらそんなことは聞いてないから安心しろと必死で宥めると、ようやくナルラトさんは落ち着いた。
……やっぱみんな、恥ずかしい失敗とか色々見られてるから、師匠に話を聞いたと言われたら顔が真っ赤になっちゃうのかな。
まあその気持ちはわかる。俺だってカーデ師匠にはビシバシやられたしなあ。
ちょっと同情していると、ナルラトさんは拗ねたように口をとがらせて軽く俯いた。
「ぐう……はがいかばい……し、師匠に先に会っとったとは……」
「で、でもおかしなことは言われてないッスからね? あの……それで、王に仕えてるのは本当なんですよね? それってやっぱり……」
「ドービエル・アーカディア国王陛下たいね。……ゴホン……まあ、その……ベーマスに帰って来た時に、色々あってな。それで、陛下に拾われたんだ。それからは、人族の【世界協定】とアルクーダの橋渡しをしてる」
久しぶりに聞いたな、その組織名。
【世界協定】は、人族の国家間の問題を話し合ったり、国を跨いだ事件を調査したりする特殊な機関だ。そのトップの一人には、水のグリモアでもあり神族――エルフでもある、美老女のシアンさんが勤めている。
確か、プレイン共和国での事件でも【世界協定】がやってきて、色々事後処理とか事情聴取とかやってくれてたんだっけ。シアンさんは個人的に獣人大陸とも付き合いがあるみたいだし、もしかするとそれが縁で、爺ちゃんがナルラトさんを雇ったのかも知れない。シアンさんは色々気が付く優しい人だからなぁ。
でも、ナルラトさんは以前会った時、プレインが誇る曜力艦に料理人として乗船してたよな。アレから転職したんだろうか……。
そこらへんが気になったけど、今はソコを掘り下げている場合じゃないか。
ともかく今は、目的を果たさなくちゃ。
「王様の密偵ってことは……やっぱり頼みは聞けない……?」
改めて問うと、ナルラトさんは再度難しい顔をして背中を丸めた。
「そんなことはないし、恐らく陛下も了承して下さるだろうが……俺が、クロウの旦那やツカサに協力して良い物かと思ってな……」
「それはどういうことだ」
すぐクロウに返された相手は、口をもごつかせる。
何がそんなに言い難いのだろうかと不思議だったが、数分黙りこんでいたナルラトさんは、ようやく何かを決心したかのように顔を上げて俺達を見やった。
「…………俺が何故ここに居るのか、どうして旦那達の頼みを一つ返事で受ける事が出来ないのかを、聞いて……クロウの旦那は、怒らないでいてくれますかね」
不可解な返答。
どういうことだろうかと俺達は顔を見合わせたが、クロウはナルラトさんを真っ直ぐに見つめて、クロウらしい答えを返した。
「説明されなければ判らない。話次第では怒り狂うかも知れんが、その時はツカサが止めてくれるだろう。心配するな」
「く、クロウ……」
「ハハ……お熱いことで……。まあでも、そういう事ならこっちもハラが決まりました」
ナルラトさんは息を大きく吸って体を膨らませ、吐いて萎む。
深呼吸よりも大げさな動きで精神を整えたのだろう相手は、先程の逡巡するような表情とは違う、決意したような顔で俺達を見た。
「――――で、どういう事情なんだ?」
「単刀直入に言うと……俺は、謀反に近い事に手を貸していました」
ムホン。
えっ、あの時代劇でよく出てくる謀反!?
その言葉を理解した瞬間、俺はブワッと髪の毛と熊耳の毛を逆立てるクロウの体を横から抱き着いて抑え込むが、その凄まじい威圧はどうにもできずナルラトさんは目を見開いて、耳をビクビクと怯えたように震わせていた。
だけど、謀反と言われちゃクロウがそうなるのも仕方ないだろう。
誰に対しての謀反か判らない。
だけど、ナルラトさんが王の草であるなら、その謀反の相手が王族の誰かである事は予想が出来る。だから、クロウは一気に反応してしまったんだろう。
落ち着け、た、頼むから落ち着いてくれ。
抱き着きながらどうどうと手で擦って必死に抑え込むが、クロウの声はいつもよりも凄く低くて怒っているような声音になってしまっていた。
「……誰が、誰に対して謀反を企てていると?」
いつもは淡々としているのに、感情のせいで言葉が強く上下している。
あからさまに怒っている口調にナルラトさんはビクビクしていたが、話が進まないと己を叱咤したかのように固い声で返した。
「…………カウルノス戦竜殿下に対して、シーバがです」
「ッ!? 何故そこでシーバが出て来るんだ!」
強い声に獣の唸り声が混じる。
人間ではありえない凄まじい咆哮に思わず俺も背筋を硬直させてしまうが、それをモロに浴びたナルラトさんは青い顔になって口を噤んだ。
「な、ナルラトさ……」
「答えろナルラト!! 返答次第によっては……」
「わーっクロウ! ばかっ、だめクロウっ、暴力だめー!!」
我ながらアホみたいな制止だが頭が働かないんだから仕方が無い。
慌てて立ち上がり、クロウのデカい頭をギュッと抱えて抑え込むと、クロウは鼻からふしゅーと強い息を噴き出した。い、いいぞ。落ち着け、落ち着くんだどうどう。
「……っ……グ……ぅぬ……ム…………」
「な、ナルラトさん。あの……本当にシーバさんが? でも、シーバさんはクロウの事を凄く尊敬してるし慕ってるし……そんな、クロウが望まない事をするはずがないと思うんだけど……」
頭を抱えつつクロウの顎の裏を撫でて落ち着かせていると、その様子に少しだけ緊張がほぐれたのか、ナルラトさんは軽く頷いた。
「そうだな。アイツは、クロウの旦那を慕う元団員の一人だ。……だが、それは他の王族に向けての思慕じゃねえ。だからこそ、謀反なんて考えてるんだ」
「…………」
クロウの体から、力が抜ける。
……多分、思い当たる節があるんだ。
そりゃそうだよな。クロウは追放された身なワケで、本来ならばもう王子様としての権利はないんだ。なのに、部下だったシーバさんやスクリープさん達は人族の大陸に付いて来ていたし、別れる前もずっと上司として慕っていた。
どれだけ落ちぶれても、彼らはクロウのことを自分達の長だと思ってたんだ。
だからこそ、追放された事も不満に思っていたはず。旅に同行していたシーバさんの態度を見ていれば、そう思うだろうことは充分に感じ取れた。
シーバさん達は、クロウを長としてずっと崇めているんだ。
また自分達を率いていた頃の……――
第二王子として軍を率いていた頃のクロウに、戻って欲しいんだ。きっと。
……それは、クロウも理解しているんだ。
だから怒りが沈静化してしまったんだろう。
結局は自分を思う心のせい。自分を慕ってしまったせいだって。
でもそれは、クロウのせいじゃない。
不満を感じて謀反を企てるのは、その人の心だ。切っ掛けが自分だとしても、その責任を負う必要なんて無い。追放された身のクロウなら、なおさら。
「クロウ」
落ち込むなよ、とボサボサの頭を撫でると、少しだけ相手の緊張が和らぐ。
熊耳が硬直から解けたように少し動いたのを見て、ナルラトさんは続けた。
「……気に病まないで下さい。アレはシーバの暴走です。旦那のせいじゃない。だが、戦うべきであれば戦うのが獣人でしょう? ……だから、裏稼業の俺には止める事は出来なかった。止めた方が良いとは言ったんですけどね……」
「…………オレの部下が迷惑をかけた。すまん」
「いえ、お互い様ッスから。俺だって、断らなかったですし。……暴走してると解ってるのに、気持ちはわかるって何もしなかったから……旦那に殺されても仕方ない」
そんな風に自分を責めないでほしい。
だけど、これは俺が慰めても意味が無いのだ。むしろ、慰めようとすればするほど、自分がみじめになって行く。男ってのはそういうもんだ。
悪いと解っていてやったことを「そうじゃない」と過剰に慰められるのは、つらい。
自分がしたことを理解しているからこそ、責められたいとすら思うものなのだ。
だから、黙るしかなかった。
……いや、ここは別の話題を振るべきだろう。
二人とも真面目すぎて、ずっと引き摺っちゃうタイプだもんな。
ここは俺が大人のオトコとしてリードしてやらねば。
そう考えて、俺は気合を入れるように息を吸うとナルラトさんに問いかけた。
「ともかくさ、その……シーバさんの謀反に協力してたから、頼みを聞きづらいって事なんだよな? でも、そんなの俺達は気にしないよ。それに、ナルラトさんは喜んで協力してたワケじゃないんだろ? まだコトも起こってないし……だったら、とりあえずその話は置いといて、こっちの話も聞いてくれないかな。……もし、さっきの話と俺達の頼みごとが悪いトコで繋がるんだったら、説明して欲しいけど」
ナルラトさんとシーバさんのしていた事は置いておくとしても――
今のこの状況で「謀反」という言葉が出た事が気になる。
――――アルカドアを襲っている、人族まじりの謎の集団。
“骨食みの谷”を占拠して隠れている、獅子王が「敵」という不可解な存在。
…………そのことと「謀反」という言葉が無関係とは、どうしても思えない。
そう思いたくないのに、今の状況では関連が有るのではと考えてしまう。
相手の事が何も分からないせいで、悪い想像を消し去る事は出来なかった。
だから、もしこの状況と「謀反」が繋がる可能性があるなら答えて欲しい。
祈るような思いで、ナルラトさんの細くなりがちな目をじっと見つめる。
すると、ナルラトさんは一瞬目を逸らしたものの改めて俺を見た。
「はい、とも……いいえとも、言えません」
「どういうことだ」
「……シーバは、恐らくあの集団に参加しています。けれど……まだ、アイツの目的は達成されていない。謀反は起きていない。恐らく、あのアルカドアの暴乱はシーバの目的ではないはずです。だから……」
まだ、謀反は起きていない。
だけど……ナルラトさんの答えは、クロウにとっては衝撃だっただろう。
シーバさんが、敬愛するマハさんの街を襲っている。
そんなことクロウは望んでいないのに、シーバさんは「謀反」のために……クロウが何らかの形で報われるために、その暴動に参加しているんだ。
「……クロウ」
やりきれなくて、俺はクロウの頭を抱える。
自分を慕ってくれている部下が、自分の望まない事を……大事な物を傷付けるような事をしているだなんて、信じたくないだろう。
だけどクロウは「大丈夫だ」と言わんばかりに俺の腕に手を添えた。
「ならば、まだ止められるな」
「えっ……」
思っても見ない言葉に、俺とナルラトさんはクロウの表情を見る。
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動揺など微塵も見せない、大人の顔だった。
「シーバを連れ戻せば、敵の情報を得られる。謀反などという馬鹿げた考えを正してやることも出来るだろう。今なら、どうにか出来る」
「…………確かに……そう、ですが……」
呆気にとられたナルラトさんに、クロウは続ける。
迷いのない、真っ直ぐな目で。
「シーバの居場所はわかるか」
静かな問いに、ナルラトさんは居住まいを正して首を垂れるように頷いた。
「はいっ。……元々俺がここに居たのは、他の“根無し草”に気付かれないように連絡を取るためです。ナイリ山での試練が終われば、シーバも山を下りると言ってましたが……おそらく、今日あたりに俺の情報を聞きに戻ってくるはずです。旦那達が異常に早く街に到着したので驚きましたが……捕まえるなら、今日しかありません」
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きっと、ブラック達もちょっと遅くなったって許してくれるはず。
「どこで待ち合わせてるんだ?」
ナルラトさんに問うと、相手は顔を引き締めて答えた。
「この地区で強者の狼族は目立つ。だから、街中で会う予定だ。……ツカサだけなら、上手いこと俺と一緒に入り込めるかもしれねえ」
「え……? ど、どこで待ち合わせてるのそれ」
なんだか嫌な予感がしてクロウの頭を腕の中から解放すると、ナルラトさんは少々言い難そうな顔をしながら頬を掻いた。
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「え?」
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「……オレはどう入ればいいのだ?」
「あ、クロウの旦那はその……熊族は目立つので、出来れば秘密の入口から入って来て欲しいんですが……ツカサみたいな人族はともかく、クロウの旦那ならシーバもニオイで気付くでしょうし……」
「う、ウム……」
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……まだ、何もかもにモヤが掛かっててぼんやりしている。
だから、シーバさんを捕まえることで少しでもそのモヤを晴らしたい。
クロウのためにも、なんとしてでも彼を悪いヤツらから引き剥がさないとな!
→
※諸事情で遅くなってしまいました…
(;´Д`)すみません~!!
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