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飽食王宮ペリディェーザ、愚かな獣と王の試練編
25.長く付き合ってるからこそ
しおりを挟む翌日、俺はクロウやロクショウと一緒に厨房におもむき朝食を作る事にした。
クロウは昨日のことで御機嫌が良いらしく、手伝うぞとフンフン興奮しっぱなしだ。
元気になってくれたのは嬉しいけど、追放されたにしても王子様には変わりないだろうに、厨房に入って手伝っても良いんだろうか。
いや、それを言うならルードさんに手伝わせてしまったのもアレなんだが。
オスは厨房に入らず、なんてことを声高に言う獣人族なのに、クロウもルードさんも手伝ってくれるのが不思議だけど……まあ、そんなこともあるのだろう。
自分から手伝う分には良いのかもな。
なんちゅうオス本位な考え方だとは思うが、それはおいといて。
一番重要なのはロクちゃん。ロクのことよ。俺はロクと朝からずっと一緒に居られるのが嬉しいのだよ。だってここ最近はメシ作ったり移動したりでロクと一緒に遊ぶ事すらも出来なかったもんな。
モンスターを連れ込んでる事は、ドービエル爺ちゃんもアンノーネさんもニオイとかで知ってたと思うから、そこは大丈夫だと思うんだけど……しかし、見知らぬ誰かに可愛いロクが見つかったら、食べられる……いや、あまりの愛くるしさに攫われちゃうかも知れなかったし……だから、俺とロクは隠れていようねと約束してたんだ。
でも、ここは王族とその侍従さんだけが暮らすハレムだし、ここに入って来られるのは、王族に近しい人達や物凄いゲストだけだ。
つまり、王子様であるルード……ルードルドーナ殿下と、カウルノス殿下。そして、王族の分家筋であるナーランディカ卿のジャルバさんと、その王族に信頼されているアンノーネさん。そして特別なゲストのチャラ牛王だけってことだな。
ドービエル爺ちゃんは仕事が大変なのかハレムには帰ってないらしいが、ともかくここに居ればロクを自由にさせても問題は無かろう。
一応殿下や牛王に紹介してみたけど、特に驚いた感じでは無かったしな。
ふふ、獣人族の王族ってとっつきにくいと思ってたけど、案外イイトコもあるじゃん。
まあ大方、ロクが可愛すぎるから許してくれたんだろうけどな!
気持ちはわかるぞ、だってこんなに可愛いヘビトカゲちゃんはそう居ないもの。
…………ゴホン。
話がそれたな。
そんなこんなで、ロクは自由に飛び回れるようになったと言うのに、それでも健気に俺のお手伝いをしようと厨房までついて来てくれたのである。
しかも、昨日は一緒の部屋で寝られないのが寂しかったのか、俺の方にぺったりと張り付いて長い体を巻きつけて来るのだ。天国はここだった。
しかも俺のお手伝いをしようと、この世界では定番の楕円形謎タマゴを一生懸命に小さな体で持って「ロクが割ってあげる!」とばかりにパタパタと……ッ!
「ツカサ、鼻血。鼻血」
「ハッ……あ、あぶないところだった……」
「いや、出てるぞ。もう手遅れだぞ」
クロウ、シャラップ!!
まったく、調子が戻ってきた途端にツッコミ始めるんだからこのオッサンは。
俺も人の子とは言えないがゲンキンなヤツだなと思いつつ、俺はとりあえず鼻と手をちゃんと綺麗にしてから朝ごはんに取り掛かった。
いつもならオレンジっぽい濃い黄味が嬉しい目玉焼きと、半生の良い干し肉を戻して焼いたものなどを添えた白パンの朝食なのだが、今回は少々違う。
相手が大喰らいのオッサン王子なもんだから、朝からガッツリと肉を添えなければならないのだ。しかし、言うのは簡単だが用意するのは面倒臭い。
アンノーネさんには事前に「直近で同じ料理を出すな」と口が酸っぱくなってそうなほどに注意されたので、昨日今日と同じ肉料理は出せない。
だもんで、今日の肉は貴重な蜂蜜に漬けたお肉を焼かねばならないのだ。
「よしよし、豚っぽい肉はちゃんと漬けられてるみたいだな」
事前に用意した蜂蜜漬けのお肉は【リオート・リング】の中に寝かしておいた。
ブロックかと思うほどの大きい塊肉だったが、ザクロちゃん印の蜂蜜を満たしたツボの中に入れておいたので完璧なはずだ。
……こんなことで俺の可愛いミツバチちゃんが届けてくれる蜂蜜を大量消費したくなかったのだが、王族に逆らったら首をガッされるので仕方が無い。
ザクロは優しいから怒ったりなんてしないだろうけど、せっかくおやつとかに使おうと思って貯めてたもんだから、一気に減ってしまって凄く悲しいわ。
くそう、覚えてろよ怒りんぼ殿下め。
これでマズいとか言いやがったら許さんぞ、と思いつつ、しっかり浸かった肉を外に出して暫し置き、室温に戻すと水で軽く洗う。
いつもなら肉を切り分けて焼くのだが、こういうブロック肉は丸焼きが一番だろう。
ってなワケで、俺はクロウに焼き番を頼む事にした。表面が焼けしっかり火が通るように、クルクル回してもらわにゃならんからな。立っている物はクマでも使えだ。
塩コショウもしっかり振ったので、あとは良い感じに焼けるのを待つだけだな。
「キュキュー?」
「俺達はサラダと目玉焼きを作ろうね」
「キュー!」
こういう時はブラックの方が焼き番に適任なんだろうなと思うけど、クロウと一緒に寝る事になったのにむくれたブラックは、今もぐーすか寝てしまっているだろう。
……まあ、無理を言って別に寝て貰ってるんだし、お寝坊くらいは良いよな。
たまにクロウの様子を見つつ、ロクと一緒に野菜を切って並べる。
一応、殿下への食事と言う事で見栄えを良くして見たが、あの殿下はあまり見た目を気にしていないようだから無駄かもしれない。
良い感じに焼きあがった肉を食べやすいように切って大皿に並べると、俺はいつものように台車に食事を乗せて部屋へと向かった。
「ムゥ……蜂蜜漬けの肉……楽しみだぞ……」
ガラガラと台車を押す俺の隣で、クロウが指をくわえてじっと肉を見る。
どうやら大好きな蜂蜜を使った料理ということで、かなりの期待値らしい。けれども、あんまり期待して貰ってもちょっと困る。
「言うほど甘くないぞ? ちょっとの時間漬けてただけだしな」
「そうなのか……」
「でも美味いと思うからクロウも遠慮しないで食べるんだぞ。もちろんロクもな!」
そう言うと、クロウは嬉しそうにコクコクと頷き、ロクは「キュー!」と手を挙げて羽をパタパタさせた。クッ……か、可愛い……。
いや、なにキュンとしてるんだ。落ち着け俺。
ともかく甘いものだと思わせたままにならなくてよかったよ。
俺もよく間違えちゃうんだけど、甘い物に漬けたからって甘くなるとは限らないんだよな、こういうのって……。美味しくなるのは確かだけど、食べると思ってたのと違うと思ってちょっとガッカリしちゃうのは避けられない。
だから、食べる前に教えられてよかった。
でもまあ、蜂蜜漬けは甘くはないが美味しいとは思う。
俺の料理なのでアレだが、婆ちゃんの田舎にいる近所の猟師の爺ちゃんに作って貰ったヤツは美味しかったもんな。
味見した時は美味く出来てたし、あとは殿下が気に入ってくれれば少しは武力ってヤツが戻るかもな……なんて思いながら部屋に入ると……。
「待ちかねたぞ!」
「…………」
何故またチャラ牛王陛下が部屋にいるんですかね。
しかも今日はアンノーネさんも居る。何故当たり前のようにいるんだアンタは。
「ええと……陛下もアンノーネさんも、王宮専属の賄い番が作って下さったお食事が用意されてるのでは……?」
「あんなものいつでも食えるだろう。それより俺は人族の手料理に興味があるんだ。ほら、さっさと料理を寄越せ」
「……私は海征神牛王陛下の御身をお守りするためにここに居るだけです」
おかまいなく、と言いながらも、勝手に皿を取って自分の分も並べているのは何故なんですかね。いや、いつも多めに用意してるんで良いんですけどね。
まあ静かに食事をしてくれるんなら構う事は無いか。
さすがに偉い人達の前でクロウに大皿を運んで貰うのは躊躇われたので、クロウには座って貰うと、俺はえっちらおっちら重い皿を円形の座の中心に置いた。
と、何故かオッサン達から「おお……」という声が上がる。
やはり朝から肉という事実に食いついたのだろうか。
給仕し終わり俺がロクと一緒にブラックの隣に座るなり、オッサン達は我先にと肉に二又フォークを伸ばし始めた。やっぱ肉かアンタらは。
オッサンって普通朝から肉はキツいらしいけど……この世界の中年って本当に俺の世界と違って肉食系ばっかりなんだなぁ。
白パンを上下に割り、肉とサラダと目玉焼きを挟みつつ食べると、一心不乱に肉とパンを食べていたブラックが慌てて真似をする。
それを見てか、他のオッサン達も次々に真似し出した。
……何故一斉に真似をする。
「うまっ……! うわぁっ、この肉卵の黄身と合わせると一層おいしくなるねえっ」
「ム……うまい……!」
素直に感想をくれる二人は相変わらずだ。……正直ちょっと嬉しい。
いつも正直に言ってくれるから、俺も作り甲斐があるんだよな。
ついロクとニッコリ笑い合うと、横からチャラ牛王様もウムウムと入ってくる。
「さんどいっちとやらも美味だったが、これもいいな! パンなど軟弱な食い物だと思っていたが、なるほど肉と相性がいい! お前は料理上手なメスだなツカサ」
「は、はは、ありがとうございます……」
メスと言わないで下さい頼むから。まあでも褒めて貰えたのは嬉しいよな。
怒りんぼ殿下は相変わらずブスッとした顔で食べてるし、アンノーネさんは吟味をしているかのような顔をしてて、美味いと思ってるのか謎だし。
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せめて、悪い所はちゃんと指摘して貰わないと。
「あの……カウルノス殿下、何か直した方がいいところはございますか?」
そう問いかけると、殿下はピクっと片眉を上に釣り上げたが。
帰って来たのは意外な言葉だった。
「…………量が少ない」
……えっ。それだけ。
その不機嫌そうな顔で言うのがそれだけとは、一体どういう……。
「殿下の仰る通りです。獣人四人にはこの食事は少なすぎます。もっと量を用意して頂かないと、いくら美味であろうがこのままでは飢えてしまいますよ」
アンノーネさんも、なんかいう事が「もっとくれ」になってるけど、味は大丈夫なの。
そう言うってことは、美味しいって事でいいのかな……。
「夕食もコレを作れ。昼は違うのでかまわん」
「えっ、あ。は、はい……かしこまりました」
ブラック達みたいに感想を言ってくれないのでよく分からないが……これは、気に入ってくれたって事で良いんだよな?
いや、そもそも料理の感想なんて殿下達の方が真っ当なのかも知れない。
俺だって普通に美味しいとか言わず食べることもあるし、人に面と向かって喜ぶ姿を見せるのは男としてはちょっと恥ずかしいもんな。
だとしたら、ここまで言うんなら気に入ってくれたと見ても良いのでは。
食事に関してだけは、殿下もアンノーネさんも認めてくれているみたいだし……。
よし、そういうことなら次は肉をたくさん蜂蜜につけておこう。ザクロから貰った蜜玉は定期的に送って来てくれるおかげでストックがたくさんあるしな。
減ってしまうのは悲しいが、喜んでくれたのならザクロちゃんも本望だろう。
「うむうむ、これは夕食も楽しみだなぁ。……とまあ、小腹は落ち着いたので、ここらで一つ本題を言いたいのだが……お前達の弟であるルードルドーナはどこに行ったか知ってるか?」
思っても見ない事を、チャラ牛王が言う。
どういうことだと目を丸くする俺とブラック達に構わず、牛王はアンノーネさんと殿下を見つめる。その表情はニヤついていて感情が読めないが、何だか不穏だ。
そんな牛王にヤバさを感じたのか、アンノーネさんがすぐに答えた。
「賢竜殿下は、本日も鍛錬を行うため不在です」
「なんだ、熱心だな。また荒野にでも行ってるのか? ビジ族など追いまわしても王都が安全になる事などなかろうに」
「そうは仰いますが、アレは私達にとっても長年の悩みでして……賢竜殿下が荒野で威嚇を行って下さるおかげで、王都の民は平和に暮らせるのです」
「それにしては以前より時間が掛かっているがな? ……ああまあ、当番制だというのに、ここにいる坊主が役立たずになっているからか」
わっ、な、なんちゅう地雷を踏むんだこのチャラ牛王っ。
そんな事を言ったら怒りんぼ殿下が……あああ、予想通りぷるぷるしてる。これは悔しさで怒りゲージが溜まってるんじゃないのか。
焦る俺とアンノーネさんだが、牛王は更にヤバい事を言いやがる。
「ルードルドーナも大変だなあ。本来ならば軍は護国の象徴だというのに、その三つあった軍も今や一つしか動かせないとは……実にまずい事態だ。なあ、カウルノス」
「…………」
「で、お前はどうする? まだ意地を張ってこのメスを拒否してるのか」
「それは……この、惰弱な弟のメスゆえ……」
「手をだせない、と? それほど侮れないとお前は認識を改めたのか?」
牛王がそう言うと、殿下は怒りに歪んだ顔をバッと相手に見せた。
一番強くて偉いと理解している牛王相手にそんな顔を向けるなんて、よっぽどだ。
それだけクロウを見下しているのか、と俺も怒りが湧いたが、しかし怒りんぼ殿下の怒りはそれ以上だったようで、牙を見せて歯噛みをした。
完全に威嚇しているような顔だ。
だが、牛王は全く気にしていないみたいで、ただ微笑むだけで。
「そう怒るだけの気力は、このメスの料理で取り戻したワケか。人族のメスサマサマと言うやつだな? ならば……いつもこのメスの飯を食っている臆病者の弟は、どう力をつけているのだろうな」
「……!」
「なあ、クロウクルワッハ」
ゲッ、お鉢がこっちに回って来た。
心配になってクロウを振り返るが――――クロウは、意外なほどに冷静だった。
「……お気に召して頂けるかはわかりません。ですが、ツカサ達のおかげで昔よりも強くなれたのは事実です。……臆病者と言われれば、否定はできませんが」
目上に相手に対しても、しっかりと目を見て答える。
それは、王宮に来たばかりの頃の怯えたクロウとは別人の姿だった。
堂々として立派なクロウの姿を見て、牛王はお気に召したのか目を弧に歪めると、俺達を見渡してピッと人差し指を向けて来た。
「よし、では一つ……カウルノスの前に試験をしてやろう。どうせこやつの試練は前と同じ“特殊技能”だ。力が戻るまでヒマだから、お前の武力がいかに成長したか今日量ってやろう。……異論はあるまい?」
いや、あります。ありますよ。
なんで急にクロウの力量を試す話になってるんですか。アンタヒマだからって変な事をウチのクロウにさせようとしないで下さい。
クロウだって、少し自信はついたけど本調子ではないのに。
「クロウ……」
心配になって顔色を窺うが、クロウはそんな俺を見てわずかに笑ってみせる。
そうして、再び牛王の方を向いて顔を引き締めた。
「仰せのままに。……ですが、一つお願いがあります。どうか、仲間と……ブラックやツカサと共に、試しを受けさせてください」
「よかろう。武力には様々な種類がある。仲間を連れてこそ発揮するというのであれば、俺には異論はない。ルードルドーナが大変なのだから、その力で存分に国家の敵を牽制してやるとよかろう。なあ、カウルノス。アンノーネ?」
ちらりと牛王が見る二人は、複雑そうな顔をしている。
だが、否定する言葉はついぞ出なかった。
…………試験か……。
心配だけど……いや、違う。これはクロウがやりたいって言ったんだ。
なら、俺は心配するんじゃなくて応援してやらないとな。
俺達が一緒に居れば出来るとクロウは言った。
だったら俺達は協力してやるだけだ。クロウが力を発揮できるように。
「はぁー……僕、やるとは言ってないんだけど……?」
俺の隣でブラックが呆れたように溜息を吐く。
だけど、結局付き合ってくれるんだよな。ブラックも、何だかんだでクロウの事を大事な仲間であり友達だと思ってくれてるんだから。
だけど照れ臭いのか、そんな感情を隠すようにブラックは面倒臭げな表情をする。
見た目じゃそうは見えないだろうけど、俺達からすればそう見えちゃうんだよな。
ずっと一緒に旅をしているから、解る事なんだろうけど。
「でもやるんだよな、ロク」
「キュー!」
ロクもしっかりと判っちゃってるらしい。
ホント面倒臭いオッサンだよなと俺とロクは顔を見合わせて笑ってしまった。
→
※長めになって遅れちゃいました…!すみません_| ̄|○
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