異世界日帰り漫遊記!

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飽食王宮ペリディェーザ、愚かな獣と王の試練編

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 獣人族というのは、独特な服装をしている。

 筋肉を見せ力を誇示したいと言う考えのもと、腕や足、上半身を露出し、平然と街や王宮を闊歩している。王宮ではさすがに上半身丸出しという役人はおらず、かなり大人しい服装だったが、それでも腕か腹かどこかしらが露出している。

 欲をそそる魅力的な肉体であれば、それらも魅惑の覗き窓として周囲のオス達の目をくぎ付けにしたのだろうが、同じオスがやっても意味など無い。
 そもそも、この国のメスはそれを当然と思っているからか、露出した筋肉に対しては一種の審美眼を働かせるようにしていて、何だかオスにしても居心地が悪かった。

 だが、それもまた文化と言う物なのだろう。
 人に個性があるように、国にも個性がある。ならば、当然様々な物事が異なるのは当然だ。海で隔てられていれば尚更だろう。

 だから、人の服装にとやかく言うつもりはない。

 オスの裸なんぞ見ても微塵も嬉しくないブラックにとっては、武神獣王国アルクーダの……というか、ベーマス大陸全体に蔓延する伝統の服装が非常に不快だったが、ツカサが露出度の高い服装をする点に関しては高く評価しているので、今までは気にしないようにしていたのだが。

「……僕までこんな服を着ることになるとはね……」

 うんざりしながら、ブラックは己の服装を改めて見やる。

 裸に豪華な刺繍が眩しいベストだけを羽織り、裾部分が膨れた異国風のズボンを穿いている……までは良かったが、そこにじゃらじゃらした装飾だらけのベルトや、何の意味があるのか解らない首飾りやら腕輪やらは頂けない。
 装飾を鎖のように連ねた額に当てる美しい冠や、輝く鉱石を嵌め込んだ耳飾りなども、普段装飾品を身に着けないブラックにとってはただの錘でしかなかった。

(獣人の貴族らしき奴らが重さも構わずに何個も身に着けているから、これが貴族や王族なんかの権威の象徴だとすると、ずいぶん成金趣味だ)

 ……とは言え、この風習は金銭より武力を重んじる彼らにとっては、意味が違うのだろう。多分、彼らにとってもこの装飾品は「豪華な縛め」や「飾り立てた重石」などの意味でしかないのかも知れない。

 そうでなければ、獣にとって重要な耳に鈴の付いた飾りを嵌める訳が無い。

(あの鈴は、感情で耳が動くのを防ぐためなんだったな。コイツら獣人にとって、鉱石や金の装飾は、綺麗ではあるがそれ以上魅力には感じないんだろう。まあ、金属は度が過ぎればニオイを疎むだろうし、結局己の肉体に劣ると考えてるんだろう。だが権威の象徴ではあると思っているから、王宮も目がチカチカするぐらいに飾り立てているんだろうが……)

 にしたって、装飾が多過ぎだろう。
 紋様が細かく縫われたベストの方が軽く思えるなんて、あまりない体験だ。

 王族が座る上座に近い位置――恐らくは賓客席のであろう場所に胡坐をかいて、ブラックは溜息にならぬように息を吐き出した。

(はぁ……。何が悲しくて駄熊と一緒に並ばなけりゃいけないんだか。さっきの大げさな大歓迎もツカサ君とは離れた所にいて姿を見られなかったし……ああ、ツカサ君、どうしてるかなぁ……)

 そう思い、ブラックは己の指にしっかりと絡まる唯一自前の指輪を見て、ツカサの姿を再度思い浮かべる。そう、あの頭の悪そうな“戦竜殿下”とやらに初めて会った時に着させられていたあのメスの侍従服姿を。

(露出度が高いのは良いんだけど、あの格好をしている時に限ってこうして離されるからなぁ……。最近セックス……いや“匂いづけ”すらもロクに出来てないから、あの格好じゃ誰かに襲われないか心配だよ)

 ツカサは納得していないが、彼はメスとしては非常に魅力的だ。
 顔はとりたてて美形と言うほどでもないが、幼さを色濃く残した顔は愛嬌があって人を和ませるし、何より男になる前の少年らしい柔らかな肉体は珍しい。

 それに、触れる体は普通の少年よりも肉感的で、女とは違った別種の抱き心地の良さを感じさせるのだ。好みは有るだろうが、オスの欲を煽るのに申し分ない。
 そんな体にあの性格が乗っかっているのだから、純粋な存在を穢して支配したいと思う悪いオスには目の毒だろう。

 特に……支配欲が強く、メスを嗅ぎ分けるのが人族よりも上手いと言われる獣人にとっては、ツカサのような珍しい存在は、滅多にない獲物に見えるに違いない。
 そんな奴らの中で、あんな扇情的な格好をして大丈夫なのだろうか。

 特に――あの“海征神牛王”とやらの前で。

(……僕が言えた義理じゃないかも知れないけど、アイツ……なーんかイヤな感じがするんだよな……。“最も古き群れ”の一つである【海征神牛族】の王らしいが、態度は酒場で女給に絡む性欲丸出しの酔っ払いみたいだし、態度も横柄だし)

 独特の甘みがある酒が入った銀杯を口に運びながら、ブラックは目を細める。
 壁を背にした上座で、王族より上の段に座り多種多様なメスの侍従を侍らせながら「ガハハ」と笑っている黒髪の男は、一見して自信過剰な若者にしか見えない。

 肩まで伸びたざんばら髪を真ん中で分け、その整った勝気な顔を惜しげもなく衆目に曝している。よほど肉体美にも自信があるのか、健康的な肌を曝した上半身を飾りたてるように装飾品をつけていた。
 だが、珍しく彼は額に当てる冠をつけてはいない。

 ただ、横に伸びる漆黒の巨大なツノと牛の耳を飾りたてているだけだ。

 王、と名が付くからには、他の貴族や王族たちと同じように冠を付けているとばかり思っていたのだが、この男には何か拒む理由でもあるのだろうか。

(……まあ、別に興味も無いけど)

 だが、この男が何かやらかさないかという心配はある。

 ツカサは、今からこの横柄そうな男に取り入らねばならないのだ。
 あのクソ雑魚殿下の“三王の試練”を少しでも円滑に行うために、ここでもあの扇情的なメス侍従の服を着て、一人で牛王の目の前に傅かなくてはならないのである。

(はぁあ……不安だなぁ……。あのクソ生意気そうな男が何かしそうって心配もあるけど、一番の心配はツカサ君が変なヘマしないかってことだよなぁ)

 ツカサは自分をしっかり物であると思っているようだが、肝心なところ以外では彼は大体マヌケでおバカな子だ。
 目の前ですっ転んであの垂れ布がめくれた日には、ツカサはもう仕事どころじゃあないだろう。正直その姿を見たくはあるが、見れば間違いなく勃起が抑えられないし何よりツカサの恥ずかしがる顔をあまり人には見せたくない。

 あの顔は、オスの欲望を煽る。それを間近に見られるのは自分だけだ。
 ツカサが首から下げた指輪と一対であるこの指輪を持つ自分だけが、ベッドの上で見る事が出来るのである。

 だからこそ、ブラックとしてもツカサには大人しくしていてほしいのだが……――

(……ん? なんか出てきたな……)

 上座に近付く者に気付いてそちらを見やると、それはあのいけ好かない眼鏡象のようだった。何をするのかと思ったら、牛王に傅き深々と頭を下げる。

 すると、さきほどまで料理や酒をそれぞれに楽しんでいた獣人達が静まり返った。どうやら、挨拶のような物を行うらしい。
 出来るだけ気配を消していたらしい隣の駄熊は、無言ながらも背筋を伸ばした。

「海征神牛王様、我らが王の為によくぞお越しくださいました。武神獣王国アルクーダの臣下一同、空よりも広い感謝と永遠に続く聖獣ベーマスへの敬意と同等の尊敬をここで改めて表します」

 そう眼鏡象が言うと、上座の牛王はガハハと豪快に笑って手をひらひらさせる。

「良い良い! 細かい事は気にするな。オレはただ、タダ飯を喰らいにきただけよ。例のアレなんぞ、そのついでだ。皆もオレに構わず盛大にやれ!」
「は、ははぁっ」

 あの面倒臭い眼鏡象が、恐縮しきっている。
 その姿は、この男が敬愛しているこの国の王の横にいる時より酷い。だが、その姿は敬愛を現していると言うよりも……どこか、畏れ多い物を敬っているようにみえた。

 まるで、「呪いをかけるもの」を神として敬う風習を持つ部族のように。

(…………確かに、底知れ無さそうなん感じはするけど)

 訝しむブラックを余所に、牛王にそう言われたからか、獣人達はより一層さっきよりも盛大に宴を楽しむように騒ぎ始める。あからさまな行動だったが、それもまたあの牛王に“屈服している”と思わせる物ならば、相手も悪い気はしないのだろう。

 征服欲というものは、そういう“己の強制に空回りしてでも従う姿”に対しても、一定の満足感を得られるという迷惑極まりない欲望なのだから。

「ところで宰相アンノーネよ。今日はそこなる赤髪の人族と一緒に珍しい人族のメスが来ていると言ったが、ソレはどこにいる? 勿体ぶらず早く出せ」
「心得ております。今回は、いささか変わった料理とともに……」

 そう言って、眼鏡象は一旦上体を起こして、使用人達が忙しなく料理を運んでくる扉近くの“控えの間”を向いて手を叩いて見せる。

 すると、ややあって――――見知った小さい姿が緊張しながら入って来た。

 あの黒髪と、男にしては幼く柔らかそうな体付きは間違いなくツカサだ。
 前と後ろしか隠さない飾り布から、男にしては実にむっちりとした太腿を露出させ、歩く度にその足を露出させながらゆっくりこちらに向かって来る。

 大勢の人間にじっと見つめられているのが恥ずかしいのか、顔は仄かに赤い。
 必死に表情が歪むのを我慢していても、いつ恥ずかしい場所が見えるのかと思うと気が気ではないのか、下唇を噛みつつ目の縁は既に潤んでいるようだった。

(あーあーそんな顔しちゃってぇ! もうツカサ君ダメだって、そんな顔したら他のオスがどんどんツカサ君の事を見ちゃうじゃないか!)

 憤りつつもしっかり見つめてしまうブラックだが、警戒は怠らない。
 だがツカサはそんな余裕も無いのか、せめて股間の布だけは大きく捲れないようにと内股で歩くので精一杯だ。料理が乗る銀の盆を落とさないようにと慎重になるせいで、速度も出ずもどかしいのか、盆を持つ手はぎゅうっと力が入っていた。

 だが、もう遅い。
 こんな時ばかり視線に聡くなるツカサに気を良くしたのか、幾人かのオス達は、彼が見られたくない下半身に集中して目を向けている。

 そうして、自分達の間近を通るツカサの顔を見て、舌なめずりや下卑た笑いを見せ遠ざかる背中や尻を視線で舐め回すように追うのだ。
 肝心な場所が隠れていても、これではツカサもたまらないだろう。

 耳年増なくせに、いざ自分がこういう事になると初心になってしまう相手だ。
 大勢の視線に素肌を突かれる感触は、もはや羞恥以外の何物でもないだろう。

 それを思うと、ブラックは今すぐここを炎の海に変えたい気持ちになったが、それと同時に、衆目に曝されて必死に耐えるツカサの姿……という珍しい光景に怒りとは全く反対の興奮を覚えてしまい、思わず唾を飲み込んでしまった。

 愛しい相手の、新たな一面。
 彼と愛し合うだけでは満足できず、ツカサのありとあらゆる表情を知り自分の物にしたいと願う果てない欲望を心の水底に満たし続けるブラックにとって、今のツカサの姿は――――非常に、欲望を刺激された。

(ああ、ごめん。ごめんねツカサ君……っ。い、いいよ……ツカサ君のそういう表情、すっごく良い……! ああもう、ここがベッドなら今すぐ押し倒してるのに……!)

 外道な考えだとは自分でも分かっているが、どうにも止められない。
 歪んだ愛情を持つブラックにとっては、それもまた愛しいツカサへの衝動の一つであり、求愛行動だ。誰にも抱いた事の無かった欲望を曝け出し、ツカサと愛をもって交わる事こそが最上級の愛の示し方だった。

 だが、それも封じられると、ただただ興奮した欲望の行き場が無い。

 早くこの宴が終わらない物かと控えめに胡坐で曲げた膝を動かすブラックを横目に、ツカサは涙目になりながらもなんとか上座の前に着いたようだった。
 そうして、銀の盆に乗った料理を両手で上げながら、ツカサは眼鏡象と同じように膝をついて頭を深く下げる。顔が見えないだけありがたいのではなかろうか。

 しかし、そんなツカサのうなじや背中を牛王はしげしげと見つめる。
 そして意外そうに眉を上げた。

「ほう、お前が人族のメスか。男メスは確かに珍しいな。それに……」

 牛王が、わざとらしく顎を軽く上にあげ右から左へと二度動かし、何かを嗅いでいるような仕草で目を閉じる。
 まるで芳しいものの匂いを追っているかのようだったが、牛王は目を開けて、ツカサを見やるとニタリと笑った。

「お前、普通の人族ではないな」
「っ……」

 びくん、とツカサの肩が震える。
 だが牛王はそれを見て笑い、ぴっと人差し指でツカサを差した。

「お前のような特別に美味そうな匂いの人族は、以前に嗅いだことがあるぞ。そうかそうか。侍従としてオレの前に現れたか……これは重畳。アンノーネ、これはお前の考えだろう? 特別に褒めてやるぞ」
「ははっ、恐悦至極に存じます」
「よし……人族のメスよ、名前はなんという? 頭を上げて答えろ」

 恐る恐る頭を上げるツカサの表情を見て、牛王は目を細め笑う。
 まるで、楽しい獲物でも見つけたような顔だ。そんな相手に、ツカサは控え目な声で、怯えを隠せもせずに答えた。

「つ……ツカサです」
「そうか、お前の名はツカサか。良し良し、ここへ侍る事を許す。料理を持って来い」
「か、かしこまりました……」

 明らかに、ツカサの声は強張っている。
 相手の態度を見て、何かされないだろうかと緊張しているのだ。

 だが、こうなってしまってはもうどうしようもない。
 こんな場所で滅多な事はやらないだろうが……とブラックは思ったが、あの牛王の態度はどうも引っかかる。ツカサを特別に美味そうと評したり、以前嗅いだことがあるとのたまったのは、どういうことだろうか。

 何か意味のある言葉なのか……それとも、ただのナンパの誘い文句か。

 どちらにせよ、相手の真意が見えない。

(……こんな所でおっぱじめないよな? ……でも、相手は獣人だし……)

 さすがに宴の席で堂々と無体を働くような事はしないだろうが……しかし、相手は“匂いづけ”と称して人前でセックスをすることもあると言う獣人族だ。
 安心出来ることなど何一つなかった。










※強烈な眠気に負けてました…_| ̄|○
 めちゃんこ遅れてすみません!!。゚(゚´Д`゚)゚。

 
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