異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
521 / 952
飽食王宮ペリディェーザ、愚かな獣と王の試練編

  初めての味に初めての顔2

しおりを挟む
 
 
   ◆



「こ、これがカ“かれえ”という食べ物か……」
「キュキュゥウ……」

 カレーの説明をしてお出ししたお椀に、無表情ながらも真剣なクロウと可愛いロクショウがゴクリと唾を飲み込む。

 そんなに緊張しなくても……とは思うが、二人にとっては初めて見る料理なんだし警戒するのは当然なのかも知れない。
 ブラックだってさっきは「ちょっと調理した泥水?」みたいな反応だったしな。

 だけど、スパイスってのは上手いこと調合されていれば、食べた人を不思議と惹きつける力がある。未知の辛さに最初は驚いていたブラックも、今では頑張って焼いたナンのようなモノをカレーに浸してフムフムと食べるレベルだ。

 この世界の住民の味覚が俺の「日本人的な味覚」と似通っていることも幸いして、カレーは「美味い」と認識して貰えているらしい。

 異世界ギャップが起きなくて良かったなと安堵したが、それはともかく。

 ブラックも文句を言いつつバクバク食べてくれたんだから、クロウもイケるはず。
 今回は中辛だし、たぶんクロウも大丈夫だろう。辛口の方が良かったかとも思ったけど、俺の目的は「クロウに“自分も辛い物を食べられる”という自信を付けさせる」為に作ったワケだから、それほど辛くなくてもいいのだ。

 あとは……クロウが食べきってくれればいいんだが。
 そんな不安を思いつつも、俺はナンもどきと一緒にカレーをすすめた。

「ささ。食べてみてくれよ! これが俺の故郷の料理の一つだぜ」
「ムゥ……」

 辛い、と最初に効かされたせいか、クロウはちょっと及び腰だ。
 まあ、今は自信がなくなっちゃってるモードだし、辛いの食べられないって自分自身を疑っちゃってるからなぁ。身構えるのも無理はないか。
 でも、食べてくれないと話が進まないし……と思っていたら、ロクが細く小さな腕でグイッとナンもどきをむしると、カレーの器にソレを浸してパクリと食べた。

「キュッ……ムグ……」
「ろ、ロク、どう……?」

 モンスターなのでスパイスは大丈夫だと思うけど、ロクには辛いだろうか。
 体の大きさで味の感じ方も違うと言うけど……でも、今までロクは俺達と同じ食事を美味しそうに食べてたし元気だったので、これで大丈夫なはず。

 今更ながらに心配になって来てロクの可愛い顔を覗き込むと――――

「ゥキュウゥ~~~ッ!!」

 漆黒のツヤツヤしたボディが首から上だけ赤くなったと思ったら、なんと。
 口からボッと青い火の玉を息のように一つ吐き出したではないか!

 わーっ!! ロクごめんよロクううう!!

 思わず慌ててロクに水を飲まそうとしたが、しかしロクはすぐに顔色が戻ると、再びナンもどきをむしって急いでカレーに浸し食べる。
 と、また顔が赤くなってボッと青い火の玉が……。

「ツカサ君、ロクショウ君はカレーが気に入ったみたいだよ」
「いやでも火の玉吐いてるけど!? 大丈夫なのこれ!」
「ロクショウ君は準飛竜だろ? 青い炎なら吐き出すワケだし、元々炎を出す器官はあるんだよ。カレーの辛さに誘発されて炎が出てるだけじゃないかな」

 食べ続けてるんだし美味しいんじゃない。などと言うブラックに「本当かよ」と思ったが、どうやら正解だったようでロクは「キュー!」と嬉しそうに声を上げてナンもどきを小さな手で掴みながらパタパタと飛び上がった。

 ホッ……よ、良かった……普通に美味しいし体には何ともないんだな。

 それにしても辛い物を食べると炎が出るって、案外この世界のモンスターも古典的マンガと言うか、古典が現実になっちゃったみたいなカンジだなあ。
 まあロクが美味しいと言ってくれるなら何も言うまい。

 さて問題は……クロウの方だが。

「クロウ……」

 振り返ると、クロウはロクに触発されてか、やっと手を伸ばしナンもどきでカレーを掬った所だった。おおっ、えらいぞクロウ!

 オッサン相手に何を褒めてるんだという気がしないでもないが、しかし今の相手は自信を失ってるんだから出来るだけ褒めていかなければ。
 これで後は食べるだけだぞ、と期待を込めた目を向けると、クロウは口をモゴモゴと居心地悪そうに動かしながら……やっと少し開く。

 獣の敏感な鼻で既にスパイスの辛さを感じ取っているのか、どうにも口に入れた後の事が不安で仕方なかったようだが――俺をチラリと見て覚悟を決めたのか、思い切ってクロウはカレーとナンもどきを口に放り込んだ。
 大きく顎を動かし、もぐもぐと咀嚼する。

「――――~~~~ッ!!」

 味を理解した瞬間、クロウの熊耳がこれまで以上にピンと立って硬直し、耳を覆う獣の毛がトゲトゲしく膨張する。
 今までも驚いたり興奮した時に毛が膨張する事は有ったけど、こ、これは酷い。

 あまりに衝撃を受けたのか髪の毛までブワッとなってるじゃんか。
 これ、あの、大丈夫なの?

 明らかに「びっくりしました」と言わんばかりの反応に心配になって、慌ててクロウの顔色を窺う。相変わらず無表情だけど、汗がダラダラ出ているのが分かる。
 褐色の肌が赤くなってるかどうかは難しいところだが、硬直している所からして相手が未知のモノを飲み込めていないのだけはわかる。

 やっぱりダメだったのかな……い、いや、クロウなら耐えられるはず。
 俺達が信じないんでどうするんだ。クロウなら食べ切れると信じないと!

「クロウ大丈夫か!? でもカレーは中辛だ、傷は浅いぞ! 食べ続けたら慣れると思うから、頑張るんだクロウ!」
「グ……グゥウ……」
「駄熊だしやっぱり無理じゃない? ツカサ君」

 うるしゃい、お前何でこういう時には辛辣なんだよ!

 仲間なんだからもっと……あっ、めっちゃ汗が吹き出て来てる。
 クロウの表情は相変わらず冷静そうな無表情だが、しかしそれでも明らかに額からは汗がダラダラと垂れて来ている。これはヤバい。

 獣人は肉以外は基本的に甘い物ばっかり食べるため、辛いのは苦手だと聞いてはいたが、中辛でこれほど辛さを感じるなんて。
 まさか味覚も敏感だったのかと焦るが、クロウは震えながらナンに手を伸ばした。

「も、もう良いってクロウ! 無理しちゃ駄目だよ!」
「この程度の辛さでこうなるって、もうダメなんじゃないか?」
「ム……ムゥウ……だが、ツカサがせっかくオレのために作ってくれたのだ……そ、それに……ツカサもブラックも、食べられるのに、オレだけ……とは……」

 そう言うクロウの目には、辛さのせいかじわじわ涙が溜まって来ている。
 中辛でまさかこんな酷い事になるとは思わなくて焦って水を差しだすが、クロウは頭をブンブンと振ってナンもどきを置こうとはしない。

 ああもう、俺が作ったからって無理して食べなくていいんだって!
 それよりアンタの体の方が大事なんだから!!

「気にしなくたっていいんだって! ほらもうナン置いて!」
「グウゥウ……」
「はー、結局ダメかあ。駄熊は駄熊か。骨折り損のくたびれもうけだなあ」
「もーブラックばか! 追い打ちかけるなスカポンタン!!」

 発破を掛けてるつもりなんだろうけど、今は追いうちになってるんだってばっ。
 ブラックもクロウも不器用オッサンすぎると思いつつ水を差しだすと、クロウは咄嗟に奪い取ってゴクゴクと飲み干した。だが、まだ喉が辛いらしい。

 舌を出して空気で冷やすクロウに、俺は申し訳ない気持ちになってしまった。
 自信をつけて貰おうとしたんだけど……こんなのやっぱ、押し付けだよな。こんな風に無理させるくらいなら、カレーを作らなければ良かった。

 けれど、クロウはそんな俺を見て頭を振る。

「ツカサが悪いんじゃない。……オレに、根性がないんだ。オレは……王宮に来て、昔の事を思い出すばかりで閉じこもっていた。誇り高い獣と自負しているくせに、何もしないでツカサ達にばかり心配を掛けているんだ。悪いのはオレだ」
「クロウ……」
「……なのに、ツカサが用意してくれた機会も、オレは満足に出来ない……。これは、オレが意気地なしなのが悪いんだ。ブラックの言う通り、オレは駄熊だ……」

 そう言って、耳を伏せるクロウ。
 己を責めてしまう相手が可哀想になって、俺は「そうじゃない」と声を掛けようとしたのだが――――それを、ブラックの不機嫌な声が遮った。

「自覚があるんなら、乗り越えてみせろよ。駄熊のくせになに食べ物ひとつでホコリとやらも自信も失くしてんだ? バカじゃないのか」
「…………」
「そんな三下にツカサ君を侍らせておくなんて勿体なさすぎる。お前はいつまでもそうやって子供みたいにいじけてろクソが」
「ちょっ……ぶ、ブラック……」

 それは流石に言い過ぎだろう。
 クロウだって落ちこみたくて落ちこんでるわけじゃないだろうに。

 でも……ブラックが悪口を吐き捨てる表情は、まるで自分自身の事を嫌悪しているようにも見えて……なんだか、強く否定が出来なくなる。
 もしかしたら、ブラックはクロウの今の状態に対して何か思い出したんだろうか。

 だから、いつも以上に辛辣に突き離すような事を言ってしまったのかな。

 そう考えると、二人にどう言葉を掛けて良いのか解らなかった。

 ――――だけど、クロウはジッとブラックの顔を見つめて。

「…………」

 そうして、何も言わずに今度は俺を見て思っても見ない事を言い出した。

「ツカサ」
「どうした、クロウ」

 何か願い事があるのか。
 なんでも叶えたいと思い相手に向き直ると、クロウはナンもどきを差し出した。

「ツカサは……この“かれえ”に慣れてくると言った。だったら……だったら、辛いが、オレは挑戦したい……そうでないと、ツカサを守る立派なオスになれない」
「そ、そんな大げさな」
「大げさではない。オレは……オレは、ブラックの次に強い“二番目のオス”でないと我慢がならない。オレが、ツカサの隣でずっとツカサを守る存在で居たいんだ。……だから、負けたくない。自信を、つけたい」
「クロウ……お前……」

 カレーを食べるだけ、なんて言えば簡単だろう。

 だけど、それはクロウにとっては「出来ないこと」の一つだ。辛くてつらいものと言うのは、食べ物だろうが思い出だろうが一緒だろう。
 その一つを自分の頑張って克服しようと思う意思を、俺は笑えない。

 立派な事だ。大人になったって、それは凄い事に違いないだろう。
 だから俺は、笑わずにクロウを応援したいと強く思った。
 そのためなら、なんだって聞いてやる。

 クロウを見つめる俺に、相手は汗を残した顔で続けた。

「ツカサ……だから……オレが食べ終わるまで、この“かれえ”を食べさせてくれ」
「……えっと……俺が……口に運んであーんってする、のか?」
「ハァッ!?」

 横からブラックの声がするが、クロウは構わず頷く。
 思わず顔に熱が上がってしまったけど、でも……た、確かに、俺だって可愛い女子に「あーん」されたら、とりあえず口を開けて嫌いなモノも食べてしまうかも。

 その「あーんしてしまう」対象がクロウにとっては俺というのが、なんか恥ずかしくて絶対違うだろという拒否感を抱いてしまったが、この世界じゃ俺はメスだしクロウが俺を大事に思ってくれている事は知っているから……その……無碍には、出来ない。

 それに、クロウがそれで克服できると言うのなら、手伝わない選択肢は無かった。

 例え恥ずかしい事だろうが、それでクロウの自信に小さな灯がともるのであれば、俺は恥を忍んで受け入れようじゃないか。

「……わかった。俺も男だ、しっかり責任もってクロウにあーんするからな!」
「ツカサ……!」
「ちょっ、ちょっとツカサ君それ男の責任使う行為じゃないからね!?」

 そうツッコミは入れるが、ブラックも本気で妨害しようとはしていないらしい。
 ……まあ物凄くクロウに禍々しいオーラを向けているが、今回ばかりはグッと堪えて貰いたい。ブラックだって、本当はクロウを心配してるだろうし。

 …………心配してるよな? た、たぶんしてるはず。

 ともかく、望まれるならやってやろうではないか。
 俺は気合を入れ直すと、クロウから手渡されたナンもどきを一口で食べられるようにちぎり、カレーに浸してクロウの口へ持って行った。

「はい、あーんして」
「キューッキュ!」

 いつの間にか食べ終わり俺の肩に乗っていたロクが、頑張れ頑張れと可愛い手をパタパタさせながら「あーん」を促す。可愛い。世界一の可愛さすぎる。
 癒されずにはおれずちょっと顔が緩みつつクロウを見やると、相手は伏せっぱなしの熊耳をやっとあげて、口を開いた。

「……ン」

 ぱく、と、容易くカレーを受け入れる。
 また熊耳の毛がザワついて顔から汗が一筋流れたが……クロウはしっかりと咀嚼して、なんとか喉に流し込んだようだった。

 ……さっきよりも、平気になってる……?

「クロウ、なんか今回はすんなり行ったぞ! 克服出来るんじゃないか?!」
「ツカサのおかげだ。もっとくれ」
「はいよ任せとけ!」

 ちょっと調子が乗って来たのか、クロウの耳はもう倒れない。
 俺も嬉しくなってナンもどきを千切ると、ロクも嬉しそうに尻尾をパタパタして喜んでくれた。ブラックも、なんだかんだで黙って事の成り行きを見守ってくれている。

 ……目付きからして「後で覚えとけよ」みたいな感じがしないでもないが、まあ……何だかんだでクロウの事を優先させてくれたし、ご無体な事はしてこない、はず。

「ツカサ、もっとくれ」
「よしきた。はい、あーん」

 よっぽどこの行為がクロウの気合を増加させているのか、さっきよりも辛さに驚いてはいないようだ。どんだけ「あーん」が好きなんだよ……とちょっと恥ずかしかったが、クロウが少しでも元気になってくれるならそれでもいいか。

 ……ほんと、このカレーがクロウを“いつものクロウ”に戻してくれるといいな。

 そう思いながら、俺はクロウにせがまれるまま手を動かし続けたのだった。











 
しおりを挟む
感想 1,046

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

その男、有能につき……

大和撫子
BL
 俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか? 「君、どうかしたのかい?」  その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。  黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。  彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。  だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。  大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?  更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...