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飽食王宮ペリディェーザ、愚かな獣と王の試練編
初めての味に初めての顔2
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「こ、これがカ“かれえ”という食べ物か……」
「キュキュゥウ……」
カレーの説明をしてお出ししたお椀に、無表情ながらも真剣なクロウと可愛いロクショウがゴクリと唾を飲み込む。
そんなに緊張しなくても……とは思うが、二人にとっては初めて見る料理なんだし警戒するのは当然なのかも知れない。
ブラックだってさっきは「ちょっと調理した泥水?」みたいな反応だったしな。
だけど、スパイスってのは上手いこと調合されていれば、食べた人を不思議と惹きつける力がある。未知の辛さに最初は驚いていたブラックも、今では頑張って焼いたナンのようなモノをカレーに浸してフムフムと食べるレベルだ。
この世界の住民の味覚が俺の「日本人的な味覚」と似通っていることも幸いして、カレーは「美味い」と認識して貰えているらしい。
異世界ギャップが起きなくて良かったなと安堵したが、それはともかく。
ブラックも文句を言いつつバクバク食べてくれたんだから、クロウもイケるはず。
今回は中辛だし、たぶんクロウも大丈夫だろう。辛口の方が良かったかとも思ったけど、俺の目的は「クロウに“自分も辛い物を食べられる”という自信を付けさせる」為に作ったワケだから、それほど辛くなくてもいいのだ。
あとは……クロウが食べきってくれればいいんだが。
そんな不安を思いつつも、俺はナンもどきと一緒にカレーをすすめた。
「ささ。食べてみてくれよ! これが俺の故郷の料理の一つだぜ」
「ムゥ……」
辛い、と最初に効かされたせいか、クロウはちょっと及び腰だ。
まあ、今は自信がなくなっちゃってるモードだし、辛いの食べられないって自分自身を疑っちゃってるからなぁ。身構えるのも無理はないか。
でも、食べてくれないと話が進まないし……と思っていたら、ロクが細く小さな腕でグイッとナンもどきをむしると、カレーの器にソレを浸してパクリと食べた。
「キュッ……ムグ……」
「ろ、ロク、どう……?」
モンスターなのでスパイスは大丈夫だと思うけど、ロクには辛いだろうか。
体の大きさで味の感じ方も違うと言うけど……でも、今までロクは俺達と同じ食事を美味しそうに食べてたし元気だったので、これで大丈夫なはず。
今更ながらに心配になって来てロクの可愛い顔を覗き込むと――――
「ゥキュウゥ~~~ッ!!」
漆黒のツヤツヤしたボディが首から上だけ赤くなったと思ったら、なんと。
口からボッと青い火の玉を息のように一つ吐き出したではないか!
わーっ!! ロクごめんよロクううう!!
思わず慌ててロクに水を飲まそうとしたが、しかしロクはすぐに顔色が戻ると、再びナンもどきをむしって急いでカレーに浸し食べる。
と、また顔が赤くなってボッと青い火の玉が……。
「ツカサ君、ロクショウ君はカレーが気に入ったみたいだよ」
「いやでも火の玉吐いてるけど!? 大丈夫なのこれ!」
「ロクショウ君は準飛竜だろ? 青い炎なら吐き出すワケだし、元々炎を出す器官はあるんだよ。カレーの辛さに誘発されて炎が出てるだけじゃないかな」
食べ続けてるんだし美味しいんじゃない。などと言うブラックに「本当かよ」と思ったが、どうやら正解だったようでロクは「キュー!」と嬉しそうに声を上げてナンもどきを小さな手で掴みながらパタパタと飛び上がった。
ホッ……よ、良かった……普通に美味しいし体には何ともないんだな。
それにしても辛い物を食べると炎が出るって、案外この世界のモンスターも古典的マンガと言うか、古典が現実になっちゃったみたいなカンジだなあ。
まあロクが美味しいと言ってくれるなら何も言うまい。
さて問題は……クロウの方だが。
「クロウ……」
振り返ると、クロウはロクに触発されてか、やっと手を伸ばしナンもどきでカレーを掬った所だった。おおっ、えらいぞクロウ!
オッサン相手に何を褒めてるんだという気がしないでもないが、しかし今の相手は自信を失ってるんだから出来るだけ褒めていかなければ。
これで後は食べるだけだぞ、と期待を込めた目を向けると、クロウは口をモゴモゴと居心地悪そうに動かしながら……やっと少し開く。
獣の敏感な鼻で既にスパイスの辛さを感じ取っているのか、どうにも口に入れた後の事が不安で仕方なかったようだが――俺をチラリと見て覚悟を決めたのか、思い切ってクロウはカレーとナンもどきを口に放り込んだ。
大きく顎を動かし、もぐもぐと咀嚼する。
「――――~~~~ッ!!」
味を理解した瞬間、クロウの熊耳がこれまで以上にピンと立って硬直し、耳を覆う獣の毛がトゲトゲしく膨張する。
今までも驚いたり興奮した時に毛が膨張する事は有ったけど、こ、これは酷い。
あまりに衝撃を受けたのか髪の毛までブワッとなってるじゃんか。
これ、あの、大丈夫なの?
明らかに「びっくりしました」と言わんばかりの反応に心配になって、慌ててクロウの顔色を窺う。相変わらず無表情だけど、汗がダラダラ出ているのが分かる。
褐色の肌が赤くなってるかどうかは難しいところだが、硬直している所からして相手が未知のモノを飲み込めていないのだけはわかる。
やっぱりダメだったのかな……い、いや、クロウなら耐えられるはず。
俺達が信じないんでどうするんだ。クロウなら食べ切れると信じないと!
「クロウ大丈夫か!? でもカレーは中辛だ、傷は浅いぞ! 食べ続けたら慣れると思うから、頑張るんだクロウ!」
「グ……グゥウ……」
「駄熊だしやっぱり無理じゃない? ツカサ君」
うるしゃい、お前何でこういう時には辛辣なんだよ!
仲間なんだからもっと……あっ、めっちゃ汗が吹き出て来てる。
クロウの表情は相変わらず冷静そうな無表情だが、しかしそれでも明らかに額からは汗がダラダラと垂れて来ている。これはヤバい。
獣人は肉以外は基本的に甘い物ばっかり食べるため、辛いのは苦手だと聞いてはいたが、中辛でこれほど辛さを感じるなんて。
まさか味覚も敏感だったのかと焦るが、クロウは震えながらナンに手を伸ばした。
「も、もう良いってクロウ! 無理しちゃ駄目だよ!」
「この程度の辛さでこうなるって、もうダメなんじゃないか?」
「ム……ムゥウ……だが、ツカサがせっかくオレのために作ってくれたのだ……そ、それに……ツカサもブラックも、食べられるのに、オレだけ……とは……」
そう言うクロウの目には、辛さのせいかじわじわ涙が溜まって来ている。
中辛でまさかこんな酷い事になるとは思わなくて焦って水を差しだすが、クロウは頭をブンブンと振ってナンもどきを置こうとはしない。
ああもう、俺が作ったからって無理して食べなくていいんだって!
それよりアンタの体の方が大事なんだから!!
「気にしなくたっていいんだって! ほらもうナン置いて!」
「グウゥウ……」
「はー、結局ダメかあ。駄熊は駄熊か。骨折り損のくたびれもうけだなあ」
「もーブラックばか! 追い打ちかけるなスカポンタン!!」
発破を掛けてるつもりなんだろうけど、今は追いうちになってるんだってばっ。
ブラックもクロウも不器用オッサンすぎると思いつつ水を差しだすと、クロウは咄嗟に奪い取ってゴクゴクと飲み干した。だが、まだ喉が辛いらしい。
舌を出して空気で冷やすクロウに、俺は申し訳ない気持ちになってしまった。
自信をつけて貰おうとしたんだけど……こんなのやっぱ、押し付けだよな。こんな風に無理させるくらいなら、カレーを作らなければ良かった。
けれど、クロウはそんな俺を見て頭を振る。
「ツカサが悪いんじゃない。……オレに、根性がないんだ。オレは……王宮に来て、昔の事を思い出すばかりで閉じこもっていた。誇り高い獣と自負しているくせに、何もしないでツカサ達にばかり心配を掛けているんだ。悪いのはオレだ」
「クロウ……」
「……なのに、ツカサが用意してくれた機会も、オレは満足に出来ない……。これは、オレが意気地なしなのが悪いんだ。ブラックの言う通り、オレは駄熊だ……」
そう言って、耳を伏せるクロウ。
己を責めてしまう相手が可哀想になって、俺は「そうじゃない」と声を掛けようとしたのだが――――それを、ブラックの不機嫌な声が遮った。
「自覚があるんなら、乗り越えてみせろよ。駄熊のくせになに食べ物ひとつでホコリとやらも自信も失くしてんだ? バカじゃないのか」
「…………」
「そんな三下にツカサ君を侍らせておくなんて勿体なさすぎる。お前はいつまでもそうやって子供みたいにいじけてろクソが」
「ちょっ……ぶ、ブラック……」
それは流石に言い過ぎだろう。
クロウだって落ちこみたくて落ちこんでるわけじゃないだろうに。
でも……ブラックが悪口を吐き捨てる表情は、まるで自分自身の事を嫌悪しているようにも見えて……なんだか、強く否定が出来なくなる。
もしかしたら、ブラックはクロウの今の状態に対して何か思い出したんだろうか。
だから、いつも以上に辛辣に突き離すような事を言ってしまったのかな。
そう考えると、二人にどう言葉を掛けて良いのか解らなかった。
――――だけど、クロウはジッとブラックの顔を見つめて。
「…………」
そうして、何も言わずに今度は俺を見て思っても見ない事を言い出した。
「ツカサ」
「どうした、クロウ」
何か願い事があるのか。
なんでも叶えたいと思い相手に向き直ると、クロウはナンもどきを差し出した。
「ツカサは……この“かれえ”に慣れてくると言った。だったら……だったら、辛いが、オレは挑戦したい……そうでないと、ツカサを守る立派なオスになれない」
「そ、そんな大げさな」
「大げさではない。オレは……オレは、ブラックの次に強い“二番目のオス”でないと我慢がならない。オレが、ツカサの隣でずっとツカサを守る存在で居たいんだ。……だから、負けたくない。自信を、つけたい」
「クロウ……お前……」
カレーを食べるだけ、なんて言えば簡単だろう。
だけど、それはクロウにとっては「出来ないこと」の一つだ。辛くてつらいものと言うのは、食べ物だろうが思い出だろうが一緒だろう。
その一つを自分の頑張って克服しようと思う意思を、俺は笑えない。
立派な事だ。大人になったって、それは凄い事に違いないだろう。
だから俺は、笑わずにクロウを応援したいと強く思った。
そのためなら、なんだって聞いてやる。
クロウを見つめる俺に、相手は汗を残した顔で続けた。
「ツカサ……だから……オレが食べ終わるまで、この“かれえ”を食べさせてくれ」
「……えっと……俺が……口に運んであーんってする、のか?」
「ハァッ!?」
横からブラックの声がするが、クロウは構わず頷く。
思わず顔に熱が上がってしまったけど、でも……た、確かに、俺だって可愛い女子に「あーん」されたら、とりあえず口を開けて嫌いなモノも食べてしまうかも。
その「あーんしてしまう」対象がクロウにとっては俺というのが、なんか恥ずかしくて絶対違うだろという拒否感を抱いてしまったが、この世界じゃ俺はメスだしクロウが俺を大事に思ってくれている事は知っているから……その……無碍には、出来ない。
それに、クロウがそれで克服できると言うのなら、手伝わない選択肢は無かった。
例え恥ずかしい事だろうが、それでクロウの自信に小さな灯がともるのであれば、俺は恥を忍んで受け入れようじゃないか。
「……わかった。俺も男だ、しっかり責任もってクロウにあーんするからな!」
「ツカサ……!」
「ちょっ、ちょっとツカサ君それ男の責任使う行為じゃないからね!?」
そうツッコミは入れるが、ブラックも本気で妨害しようとはしていないらしい。
……まあ物凄くクロウに禍々しいオーラを向けているが、今回ばかりはグッと堪えて貰いたい。ブラックだって、本当はクロウを心配してるだろうし。
…………心配してるよな? た、たぶんしてるはず。
ともかく、望まれるならやってやろうではないか。
俺は気合を入れ直すと、クロウから手渡されたナンもどきを一口で食べられるようにちぎり、カレーに浸してクロウの口へ持って行った。
「はい、あーんして」
「キューッキュ!」
いつの間にか食べ終わり俺の肩に乗っていたロクが、頑張れ頑張れと可愛い手をパタパタさせながら「あーん」を促す。可愛い。世界一の可愛さすぎる。
癒されずにはおれずちょっと顔が緩みつつクロウを見やると、相手は伏せっぱなしの熊耳をやっとあげて、口を開いた。
「……ン」
ぱく、と、容易くカレーを受け入れる。
また熊耳の毛がザワついて顔から汗が一筋流れたが……クロウはしっかりと咀嚼して、なんとか喉に流し込んだようだった。
……さっきよりも、平気になってる……?
「クロウ、なんか今回はすんなり行ったぞ! 克服出来るんじゃないか?!」
「ツカサのおかげだ。もっとくれ」
「はいよ任せとけ!」
ちょっと調子が乗って来たのか、クロウの耳はもう倒れない。
俺も嬉しくなってナンもどきを千切ると、ロクも嬉しそうに尻尾をパタパタして喜んでくれた。ブラックも、なんだかんだで黙って事の成り行きを見守ってくれている。
……目付きからして「後で覚えとけよ」みたいな感じがしないでもないが、まあ……何だかんだでクロウの事を優先させてくれたし、ご無体な事はしてこない、はず。
「ツカサ、もっとくれ」
「よしきた。はい、あーん」
よっぽどこの行為がクロウの気合を増加させているのか、さっきよりも辛さに驚いてはいないようだ。どんだけ「あーん」が好きなんだよ……とちょっと恥ずかしかったが、クロウが少しでも元気になってくれるならそれでもいいか。
……ほんと、このカレーがクロウを“いつものクロウ”に戻してくれるといいな。
そう思いながら、俺はクロウにせがまれるまま手を動かし続けたのだった。
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