異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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聖獣王国ベーマス、暗雲を食む巨獣の王編

18.料理チートもほどほどに1

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 王都・アーカディアは、人族の居留地【ゼリバン・グェン】がある港より栄えているが、その市場は港とはだいぶ違う。

 王都守備隊の獣人お兄さん達に「耳尾を休められる所」へと案内して貰いながら、コソコソと覗き見た限りの印象だけど……獣人達の王都にある市場は、どの街よりも活発で威勢がいい感じがする。
 だいたいの人が露出度が高くて体育会系って感じだからかも知れんが、その他にも人族の市場とは大きく違う特徴があるのだ。

 それは、店に並ぶ品物の量がとにかく多いこと。
 なんというか……ザルみたいな平たい籠の上に、見た事も無い果物や肉がドドンと効果音が出そうなくらい山盛りになっているのだ。

 どれも美味しそうに見えるけど、この量は凄い。マジで山だ。
 人族の市場だと綺麗に並べたりして入るけど、小山が出来るくらい並べる事なんてない。あっても俺の世界の八百屋さんみたいに小さなザルにピラミッドを作る程度で、そんな一メートル近く盛ることなんてありえないのだ。

 なのに、アーカディアでは山盛りのたべもの……。

 獣人は基本的にいっぱい食べるらしいけど、それにしたってデカすぎる。
 それこそ、アラビアンな市場で香辛料が大袋に山盛りにされてるイメージを食べ物に置き換えたって感じって言うか……しかし、あれを平然とスルーしている兵士さんやクロウ達の事を考えるとやっぱ普通の事なんだろうな……。

「ぶ、ブラック……やっぱあの市場の食べ物、一日で全部なくなるのかな……?」

 隣を歩いているブラックにコソコソと話し掛けると、相手は何故か嬉しそうにニンマリ笑って質問に答えてくれる。

「えへへ……まあ、そうだろうね。普通はツカサ君の“アレ”みたいに長期保存できる入れ物が無いから、保存が利く食べ物以外はその日のうち……少なくとも数日中には売り切るつもりで仕入れるんだ。獣人達もそれは一緒だろう。大量に見えるけど、普通の獣人も基本大喰いだからね。熊公みたいに変態じみた特殊なモノは食べないからあのくらいは必要なんだろう」
「そ、そっか……そういや普通の獣人はあんな事しないんだっけ……」

 ケモノだし新鮮な血肉は大好きだろうが、クロウの「体液を食べる」行為は獣人の中でもクロウの種族しかやらないんだっけか。
 前にそんなことを話してくれたような気がする。

 その……ただの体液じゃなくて、気持ち良いって思ってる時の体液が一番おいしいとかで、そのせいでクロウは毎回スケベなことしてくるんだよな……。
 吸血鬼みたいに血液オンリーなら俺だってホイホイあげられたんだけど、そういう「特別な体液」を欲しがるせいで、恥ずかしさで躊躇っちまうんだよ。しかも、クロウは俺がソレを恥ずかしいと思うのを楽しんでるフシもあるし……う、うぐぐ……。

「ツカサ君、もしかして駄熊のこと考えてるの……? どうして赤面してるの……」
「だ、だからそういうアレじゃないってば! その……」
「なにさ」

 ブラックにまた誤解されて不機嫌になられても困るので、俺は周囲が自分達に目を向けていない事を確認すると、立ち止まりブラックの袖を引っ張って膝を曲げさせた。そうして、爪先立ちで四苦八苦しながら耳打ちをする。

「く、クロウの食事って、やっぱ普通じゃないんだっていうか……その……そういう時のこと、思い出したら恥ずくなって……そ、そんだけ……」

 別に耳打ちしなくても良かった気がするけど、でも恥ずかしいんだから仕方ない。
 誰も「えっちなこと」を想像させるセリフだとは思うまいが、しかし想像力豊かな俺は一々思い出しちゃって居た堪れないのだ。こんなことあんまり外で話したくない。
 だからついブラックにもコソコソ話をしちゃったんだが、ブラックはと言うと。

「ふぅ~ん? ふ、ふふふ……ツカサ君、ちょっとえっちな気分になっちゃったんだぁ」
「ばっ……ち、違わい! 公共の場で言うのは憚られたから……っ」

 だーっ、コンチクショウ、なんで面白そうにニヤニヤしてんだよ!
 こっちは段々恥ずかしくなって気温で熱くなってんだか恥ずかしさで熱くなってんだか分からなくなってるってのに!

「お二人さーん? こっちですよ、こっちこっち」

 おっと、馬耳お兄さんナイスタイミング。
 このままブラックに乗せられてヒートアップする所だったぜ……。

「チッ、良い所で邪魔しやがって……」
「お前ホントそういうトコロだぞそういう」

 ことあるごとに俺をおちょくろうとするのをやめてくれ。
 いや、ブラックからすれば退屈なんだろうけどさ。でもだからって、俺で遊ばなくてもいいじゃないか。つーか遊んでも良いけど、恥ずかしさを煽るのはやめてくれ。

 サービニア号でのストレスがよっぽどだったのかお前。
 あれだけ酒を飲んで俺にスケベなことをしても晴れないとは、よっぽど貴族の衣装や諸々の強制で鬱憤が溜まってたんだろうなぁ……。なんせ、甘えさせてとか直球で言ってくるぐらいだし。

 いや、だからって、鬱憤に付き合わされるのは勘弁だけども。……ベーマスに居る間は、ずっと甘えん坊モードなんだろうか。
 やはりここは酒か。酒で発散させるしかないのか。でもブラックの体が心配だよ。

 いくら酒好きでも、毎日酒びたりは絶対健康に悪いしなぁ……などと思いつつ、俺は兵士さん達に案内されるがまま大通りを曲がって、少し道幅が狭まった通りに入る。王都の奥のほう……さっき説明された【高等民居住区】に近くなってきたが、ここまで来るとさすがに人波も少なくなってきた。

 そういえば、見かける獣人もどことなく高そうな服だな。人族みたいに装飾品を沢山身に着けている人もチラホラいる。お店も人族の店みたいになってきたし、身分が高そうな人が集う所はやっぱりお上品になるものなのだろうか。

 物珍しくてついついこっそりと見回していたが、ほどなく前を歩いていたクロウ達の足が止まって観察タイムは終了してしまった。
 どこに到着したのだろうと顔を上げると、そこは豪華な装飾が施された建物……ではなく、質素剛健といった装飾が一切ない建物だった。

 いや、装飾は無いけどやっぱり紋章が刺繍された垂れ幕が掛かってるな。

「ここは……守備隊の詰め所か」

 クロウが呟いたのに、分厚い三角耳のお兄さんがハイと答える。
 王都守備隊は王都アーカディアを守る警察のような物のようで、このような詰め所を各所に置いているらしい。たぶん交番みたいなものかな?

 兵士のお兄さんズが言うには、獣人は喧嘩っぱやいので、どこで喧嘩が勃発しても即座に駆けつけられるようにって事らしいが、それで人族の大陸では見かけない物が出来てるってのは良い事なのか悪い事なのか。
 まあ、治安維持の意識に関しては獣人のが強いってことにしておこう。

 …………でも、兵士の人達ってクロウのザツな女装もスルーしちゃうんだっけ。
 ううむ……治安とはいったい……。

「むさくるしい所ですみませんが、今日はこちらでお休みください。宿を取るにも、人族ということで少々問題がありまして……。“例のこと”も、準備がまだ……」
「……まだそんなことに拘ってるのか。人族の扱いは大した問題ではなかろうに」

 シーバさんが、珍しく嫌そうな顔をする。
 というか「ザンス」口調じゃない。声は昔のス○オさんなんだけど、真面目な低い声を出されると掠れた感じがなんか格好いいな……いや、そんな場合じゃなくて。

 人族のことって、もしかして獣人が人族を見下してるって話なんだろうか。
 ぼんやりそう思っていると、三角耳のお兄さんはバツが悪そうに頭を掻く。

「そうは言ってもですね、副隊長……やはり人族を不当に見下すなというのは難しいですよ。陛下のお言葉ではありますが、人族は……えーと、普通弱いものでしょう? そんな存在を見て何も思うなというのは、我々でも苦労することです」

 今チラッとブラックを見て言葉を変えたな。
 ということは、彼らもブラックの強さは五感で把握しているのか。何故俺の方を見もしなかったのかは気になるが、まあそこは置いておこう。

「それは理解出来るが、議会でも『今後は人族の旅人を積極的に受け入れる』という結論で終わっただろう。ならば宿屋はそれに納得したのではないのか?」
「他の客が嫌がりそうだから、よほどの客じゃないと受け入れたくないそうで」
「はぁー……まったく、誇り高き獣人であるというのになんて身勝手な……」

 シーバさんの溜息に、クロウも無表情で居ながらもなんとなく呆れたような雰囲気を醸し出している。二人からすれば、そういう態度は好ましくないのだろう。
 人族の俺からしてもイヤな話題ではあるけど……でも、逆の立場で考えると、遠慮したいと思う気持ちも残念ながら理解出来てしまう。いくら人族を呼び込もうとしても、獣人の客が人族を嫌っていたら意味ないし、人族を泊めたら双方の客に「この宿は最悪だ」と思われる危険もあるんだもんな。

 そんな事になるくらいなら、そりゃ宿屋も人族お断りになるだろう。
 相手は感情表現がストレートで直情的な獣人だもんな……喧嘩とか暴動になるくらいなら、と人族を切り捨てても仕方ない。

 守備隊やシーバさんからすれば頭の痛い問題なんだろうけど、まあ俺達のために悩んで貰うのも申し訳ないよな。ここは安心して貰えるように俺が割って入ろう。

「シーバさん、仕方ないよ。宿の人も商売があるんだし、短期滞在の人族二人を尊重するより、馴染みの客を尊重しちゃうのは当然の事だと思う。俺達だって長い間ここに滞在するワケじゃないし……だから今日は詰め所に泊まらせて貰いたいんだ。……お願いできるかな」
「ツカサさん……」

 俺の言葉にシーバさんはしょんぼりしたような顔をすると、ぶるぶる頭を振って表情を元に戻すと、改めて兵士のお兄さん達に言った。

「では、仕方ないが今回は詰め所の部屋を貸して貰う。……だが、客人を迎えるよう準備は出来ているんだろうな? 物置小屋に案内したら承知せんぞ」
「それはご安心ください! この詰め所には待機用の部屋がいっぱいあるんで!」
「ではではお部屋に案内しますね~」

 シーバさんの了承に分かりやすくホッとした二人は、俺達を部屋に招く。
 まだクロウは納得していない様子だったが、トラブルが起きそうな宿よりは守備隊の詰め所に泊まるほうが安全なのだから、おいおい納得してくれるだろう。

 ブラックも俺と同じで「トラブルがないなら」と受け入れてくれたみたいだし、とにかくやっとベッドで休めるんだ。それだけでありがたいってモンだよ。
 しかし、守備隊の寝泊りする部屋とはどんなものなのか。入ってすぐの受付は交番と同じような感じだけど、まさか畳の部屋が奥にあるワケでもなかろう。

 土壁だし、やっぱり外と同じく中も素朴なのかな……と思っていると、前から何やら「ぐぅううううう」という主張の激しい音が聞こえてきた。
 この重なり合った不協和音は……クロウとシーバさんか。

「……し、失礼しました」
「ムゥ……」

 あっ、照れてる。
 いやクロウは表情を抑えてるけど、なんかそれが誤魔化しているみたいでちょっと微笑ましい。でも今日は朝からずっと走り通しだったんだから当然だよな。

 ブラックだって機嫌が良いとは言えないし……ここらで食事を用意したい。
 俺は小走りして先頭の兵士二人に追いつくと、厨房のような場所は無いだろうかと問いかけてみた。出来れば、そこを使わせて貰いたいと言うお願いも一緒に。

 すると、二人は驚いたように目を丸くして顔を見合わせたが、すぐに頷いた。

「え、ええ、一応緊急時に炊き出しなどが出来るように、かまどなどの設備は用意をしてますが……でも、あんな場所でなにするんです?」

 馬耳のお兄さんが不思議そうに変な事を言う。
 何をするって、そりゃ決まってるじゃないか。

「料理ですよ。俺、料理当番だから、出来れば厨房を使わせて貰いたいなって」
「それは構いませんが……」
「じゃあ、荷物を置いたら早速とりかかるんで案内してもらっていいですか」
「は、はい……」

 わかりました、と言わんばかりに返して来るが、しかし彼らの困惑した顔を見ていると、やっぱり妙な違和感で頭がいっぱいになる。
 厨房で料理をするのは当然なのに、なぜこんなにアウェーな感じがするのか。
 こっちまで不思議だなと首を傾げてしまいそうだったが、善は急げだ。

 ――――ってなワケで、ブラック達に他の荷物を運んでくれるように頼み、俺は一足先に厨房へ案内して貰ったのだが。

「ほー、ここが厨房……って、なんじゃこりゃ!」

 馬耳お兄さんに案内して貰った厨房。
 そこは……なんと、びっくりするくらいに荒れ果てていた。

 いや、器具が散らかったり後片付けをしていないという意味ではない。厨房の中は、砂やほこりでひどく汚れており、人が使った形跡が全くなかったのだ。
 かまどや水瓶は置いてあるのに、それ以上の設備が無い。辛うじて調理台と洗い場は存在するが、食器棚もテーブルも無いありさまだった。

「だから言ったんですよぉ……って。……普通、我々獣人は料理をしませんし、やってもそれはメスの務めですからね。全員オスである王都守備隊は、当然料理なんぞしないんですよ。食事だって、外のメスに任せてますし。……だから、この部屋はこうなっちゃってるわけでして」
「……なるほどね……。でも、このままじゃ料理できないから……申し訳ないんですけど、片づけを手伝って貰えますか。代わりに、えーと……お兄さん達の分も食事を作るので」
「えっ、い、いいんですか!?」

 俺の申し出に、馬耳お兄さんは驚いたように目を丸くした。
 今日一番の驚きだが、なぜそんなにびっくりしたのだろう。てかもうさっきから何故ラッシュだよ。王都に到着してから新しい情報ばっかりで頭がパンクしそうだってのに、これ以上俺を混乱させないでくれえ。

 あまりの状況に嘆きたくなったが、そんな事をしていても仕方がない。
 一々付き合ってたんじゃ、いつまでたっても先に進まなさそうだったしな……。
 そんなことを考えながら、俺は掃除用具を貸して貰って、まずは黙々と厨房の掃除をする事にしたのだった。

 …………いつの間にか、外で俺達を見張っている守備隊の兵士さんが増えているが、もう俺は驚き疲れたので放っておくことにする。
 つーか見てるだけなら手伝うか仕事してください。アンタらには王都の治安維持って大義名分があるでしょーがっ。頼むから作業をじっとみつめないでくれえ。

 このままじゃ料理までヘンなことになりそうで怖い。
 ああ、どうか、見知らぬ守備隊の人達が掃除三昧に飽きて、どっかへパトロールに行ってくれますように。

 わりと失礼な事を願いながら、俺はかまどの中の砂を掻き出したのだった。











 
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