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聖獣王国ベーマス、暗雲を食む巨獣の王編
12.口調のインパクトが強すぎる
しおりを挟む数時間前、俺は記憶から消しておきたいような荒事をされた気がしたのだが……目を開けたら、そこはもう高級ふかふかベッドの上だった。
…………どうやらオッサンどもも多少は情けがあるようで、また体を綺麗にして貰いベッドに寝かせて貰ったようだが、良く考えたら情けが有ったらトイレであんなえげつない事をしないような気もする。いや今更なんだけども。
つーかなんでアイツらはトイレで急にサカッてんだ!
酒が入ったら普通勃起しねえもんじゃないのか!? なのに、なんであ、あんなっ、あんなお、おっき……いやいやそうじゃなくて!
人に聞かれていたらどうすんだよ、迷惑客として追い出されるし後始末が心配だし、なにより誰かに迷惑を掛けていないかと心配になって体温が下がって来る。
う、ううう、人に聞かれてたらどうしよう。
ここって獣人の国だし、耳が良い人には聞こえてた可能性があるかも知れない。
なのに俺ってば耐え切れずに途中でぐずぐずになっちゃって、声を抑えなきゃいけなかったってのに、なんかいつの間にか普通に喘いでて……ぐ、ぐおおお……!
ああもうやだっ、外に出られない。
外に出たら宿の支配人とかに「出てって貰えますか」とやんわり言われそうっ。いや、あんだけ迷惑かけたなら強制退去させられたり……いやでも、それならもう俺達は外に追い出されていてもおかしくないんじゃないか。
なのに今もあの部屋にいるってことは……バレてないのか、それとも許して貰ったのだろうか。……誰にも迷惑掛かって無かったら……セー……ふ……?
いや、普通に考えて公共の場で個室を占拠してるのはアウトなんだけど……。
「……なんでベーマス上陸初日でこんなことに悩まなきゃ行けないんだ……」
思わず頭を抱えたくなったが、しかしいつまでも恨み言を言うのは不毛だ。
天蓋付きのお姫様ベッドで悩むより、ここは体を治す方が先決だろう。腰……っていうか、足の付け根とか腰の奥がすげえ痛いんだけど、回復薬で治るかな。
前は手作りの湿布を張ってたけど、今は生憎とないんだよな……。
「ぐ、ぐぬぬ……」
ああ、体がガチガチで動かない。
なんとかバッグが置いてあるベッド横のサイドチェストに手を伸ばせないかと思っていると――――不意に、寝室のドアが開いた。
「あっ、ツカサ君気が付いたんだね!」
「出たな迷惑行為常習犯」
「んもー、また変なコト言って~。あっ、そうそう。ホラ、人族の薬屋で湿布買って来てあげたよっ。さあさあ、うつぶせになって」
いきなり入って来たと思ったら、やけにニコニコと上機嫌な感じのブラック。
肌がツヤツヤしてるのは十中八九“さっきのアレ”のおかげだろうが、今回はヤケに手際が良いな。いつもなら横に寝てて、俺が起きたらすぐベタベタしてくるのに。
…………い、いや、別に寂しいとかそういうわけじゃないぞ!?
でもなんか、勝手が違うって言うか……ええいそうじゃなくてっ。
「ちょっ、ひ、人を無理矢理転がすなっ」
「まあまあ、ちょっと聞いて貰いたい話もあるから。……貼り終わったら、ちょっと応接室に居座ってるめんどいのを早く帰したいからさ」
「め、めんどいの?」
いつの間にか着せられていた、長袖のワンピースにも見える寝巻き(ピーターパンとかの絵本で見かけるアレだ)をバッとめくりあげられ、一気に尻が丸出しになる。
その感触に思わず驚いてしまったが、ブラックは構わずベッドに乗り上げて来ると、一緒に露出した臀部に近い腰の部分にペタペタと冷たい何かを貼った。
「ひゃあっ!?」
「んもー、そんなえっちな声出さないでよツカサ君。勃起しちゃうでしょ」
「ヒィイ……」
一日であんだけヤッてまだヤるのかと俺は青ざめてしまったが、ブラックは意外にもそれ以上突っ込んで来る事は無かった。
どうやら本当に湿布を貼ってくれているらしい。
そ……そういう所は、マメというかなんというか……。
「……よしっ。こんな感じかな?」
「ぅ……あ、ありがと……」
「じゃあ一緒に応接室に行こうか。僕がだっこしてってあげるね」
元はと言えばブラックのせいでこうなったんだから、感謝する事なんて何もないんだけども、ついそう言ってしまう。俺って奴はなんて簡単なんだ。
ブラックを増長させても良い事は無いんだがな……いやでもここで居丈高になるのも違う気がするし……ぐぬぬ……。
「ツカサ君なにブサイクな顔してるの。ほら行くよ」
「ぎゃあっ! い、いきなり持ち上げるなあっ!」
「色気が無いなぁ~もぉ~」
もぉも何も誰だって急にお姫様抱っこされたら驚くだろうが。
というかこの寝巻きでお姫様抱っこするのやめてくれませんか。何かイヤ。いつもの倍以上になんかイヤだ。
でも結局何も出来ず、俺は恥ずかしい体勢のままで運ばれてしまった。
しかし、応接室に居座ってる「めんどいの」って何だろう。
まさか警察……じゃなかった警備兵か?
それともブラックが嫌がる……うーん、エネさんが来たんだろうか。それなら余計にこの姿を見せたくない。俺は女子の前ではギリギリまで男らしく居たいんだぁあ。
ああどうしよう、めっちゃ今会いたくない。
そうか、これがアレか。女の子が「化粧しないで外に出るのが怖い」ってヤツか。
俺も今やっとわかりましたスッピンでも可愛いとか思ってごめんなさい。いやでもやっぱ好きな子のスッピンは可愛いと思いまあああ応接室に入っちゃったぁあ。
「ツカサ君を連れて来たから、もう一回話せよ。今度は出来るだけ簡潔に」
「アイアイ、わかっておりますですよ旦那方」
格好いい爽やかな男性の声。どうやらエネさんでは無いようだ。
声が聞こえた方――――ソファの方見やると、そこには……見覚えのある若者が、クロウの隣に立ってニコニコと笑っていた。
「あ……」
灰色の短く刈り込まれた髪に、ちょっと野性味のある毛並みをした狼の耳。
そして、好青年の整った顔の丁度額の中央には……まるで閉じた瞼のような、横一線の傷がある。狼の耳に額の傷。そして、この独特な口調……とくれば。
「も、もしかしなくても、シーバさん……?!」
「あはー、覚えていてくだすったんですねぇツカサさん! そうですアタシですよ、このクロウクルワッハ様の元部下であるシーバザンス!」
シーバザンスという名前ではない。シーバさんだ。
そう、シーバさんはその爽やかイケメンの完璧スタイルにも関わらず、口調や声が思いっきり怪○くんの吸血鬼みたいな口調なのだ。
つまり、語尾がザンス。これだけ格好いいのに、事有るごとに「そうっすねえ、アタシは○○ザンス」と言って来るのである。
改めて声を聴くと、初めて出会った時のむず痒くてどうしようもない違和感が蘇って来て、つい「やーだー! イケメンはイケメンで居てえええ」と過去の自分と同じように嘆きたくなるが、いつまでもザンスに慣れないわけにはいかない。
ってか、せっかく会いに来てくれたのにザンス口調ばかり気にしていては失礼だ。
俺は身に着けた冷静さをなんとか駆使して感情を抑えると、ブラックにお願いして、クロウの向かい側のソファに降ろして貰った。
……シーバさん、元部下とは言っているけど、やっぱクロウの部下だった時のクセなのか、ついついクロウの横に控えちゃうみたいだな。ベーマスに無事帰国したとは言ってたけど、早速会いに来るなんて……シーバさんて本当に律儀なんだなぁ。
クロウがメイド服姿から着替えていて本当に良かった。さすがにあの姿は、元部下には辛い物があると思うんだが。……あるよね。普通に接したりしてないよね?
もし普通に話してたとしたら、この国って本当にどうなってんの。本当に女装クロウみたいな無茶な女性がいるというのか。
いや、今はそんな事を考えている場合ではない。
「シーバさん、今日はクロウに会いに?」
問いかけると、相手は狼の耳をピンと立てたままでニコニコと手を振る。
「あはは、そうだと良かったザンスが……今回はお伝えしなければならない事がありましてねぇ。それで、一番足の速いアタシが王都から駆けてきたザンス」
「ンン゛ッ、つ、伝えなければならないことって?」
久しぶりのザンス口調に耐え切れず喉が唸ってしまうが、なんとか耐える。
そんな俺の事を知ってか知らずか、シーバさんはキリッとした表情になって、俺達に改めて向き直ると床に膝をついた。
「では、改めてお伝えいたします。……クロウクルワッハ様、人族の賓客御両人様に武神獣王陛下より賜ったお言葉をいまここで」
その名前は、この【アルクーダ】という国の正式な名前の一部だ。
つまり、この国の支配者からの言葉をシーバさんは持って来たと言う事か。
驚く俺の前で、シーバさんは話を続ける。
「……獣王陛下は、予定通り玉座の間にて、目的の書物を引き渡す準備を今整えておられます。引き渡し自体は問題ないとの事なのですが……戦竜殿下と賢竜殿下がご予定を急に変更されて、王宮へと戻って来ておられるとの情報が有ります。故に、余計な衝突を避けたいのであれば……地下通路を使え、と」
「地下、通路……?」
何だか急によからぬ話になって来たな。
地下通路自体は王宮にはつきものってカンジだし、そこまで驚かなかったけど……戦竜殿下と賢竜殿下って一体誰なんだろう。
その二人と鉢合わせするとマズいのかな。
不思議に思っていると、ブラックがシーバさんに問いかけた。
「さっきも言ったけど、何で隠れて王宮に入らなきゃいけないんだ? 僕らは言わば世界協定の使いみたいなもんだろう。ないがしろにするのは、人族と仲良くしたい王からすればマズいんじゃないのか?」
チクチクと言葉でつつくブラックに、シーバさんは目を泳がせて、うつむきがちな顔でなんとか答える。
「そ、それは仰る通りザンス……。あっ、いえ、仰る通りです。ですが、事情があるのです。今、あなた方を“双竜”に引き合わせる訳にはいきません。そんな事をすれば新たな火種になりかねないのです」
「それって……俺達が人族だからってこと?」
獣人の為の王宮に人族が来るとなれば、嫌がる人もいるだろう。
なんたって、俺達人族は獣人族より力が弱いって事で見下されているのだ。その「見下す存在」が自分達の上にいる獣が住む場所に招かれたら、良い気がしない奴も居るに違いない。恐らく、その二人の殿下がそうなのだろう。
そんな考えを問いかけた俺に、シーバさんは何故か迷うようにオドオドと視線を空に泳がせていたが――――やがて、コクリと頷いた。
「は、はい……。ですので、その……どうか、地下通路から王宮へ……」
シーバさんの様子に、クロウが眉をピクリと動かす。
だけど、いつもより無表情でその感情が読み取れない。まるで初めに出会った時のクロウみたいに、その顔は何故か冷たく固められているみたいだった。
「……ということだ。ブラック、ツカサ、すまんがそうして貰えないだろうか」
「俺は、いいけど……」
「なんかヤケに作為的な物を感じるけど、面倒なく早く帰れるなら僕も別にいいよ」
ブラックが言うように、何か妙な感じがする。
クロウがシーバさんの側に立ってお願いをして来たからなんだろうか。それとも、他に引っかかる部分があるからなのか。
考えてみるけど、俺にはその「引っかかっているもの」が何か分からなかった。
→
※ちょと遅れましたね(;´Д`)スミマセン
三つ目の灰色狼獣人であるシーバの人型形態は
第一部【パルティア島編 25.シーポート炭鉱窟―再会―】で登場します
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