異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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豪華商船サービニア、暁光を望んだ落魄者編

  許されるのなら、どうか2

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「――――――、…………、……」
「……っ! つ、ツカサ君……!? ツカサ君、ツカサ君!!」

 声が、聞こえる。

 誰の声かなんて、ぼやけた頭でも分かる。
 ずっと俺の傍にいて、俺のことを見続けてくれたんだろう。そう思うと、申し訳ないと同時に……なんだか、涙が出そうでたまらなくなった。

「ぶ、ら……っ、……ぅ゛……」
「あっ、ああっ、ま、まだ喋っちゃだめだよ! ああくそっ、こういう時に誰もいないっ! ぼっ僕が水持って来てあげるから! だから動いちゃだめだからね!?」

 すぐに戻って来るから、とバタバタ音を立てつつ出て行ったブラックに、俺は無意識に顔を歪める。苦笑のつもりだったんだけど、うまく表情が作れない。
 きっと、長い間寝ていたんだろう。それほど長くないとは思うけど、でも今のブラックの慌てようを見ていると……俺が心配させるほど寝ていたのは確かなようだ。

 そう思うと申し訳なかったが、今は涙も枯れたようで体を動かせなかった。

「…………リ、メ……イン……」

 呟く名前は、もう相手に届くことは無い。
 そう理解していても、どうしても一度名前を呼んでやりたかった。

 …………夢を、見ていたんだ。

 ある男の夢。悲しくて、つらくて、どうすることも出来なかった男の人生の夢を。
 俺みたいに、いつかみんなに解かって貰えると信じて夢を見続けて、最悪な結末を迎えてしまった……デジレ・モルドールという男の哀しい夢を。

「リメイン……お前…………お前、なんで…………」

 なんで。
 その言葉しか、口から出ない。

 情けない泣き声を漏らすけど、涙も出なくて俺はそれが余計に苦しかった。

 ――――なんで、こうなっちゃったんだ。
 どうして、アンタみたいな人が、こんな風にならなくちゃいけなかったんだよ。

 幸せを奪われ続ける人生で、黒衣の男に操られて、最後の最後でその「願い」すら「外の私」に奪われて狂わされた。俺を、傷付ける為に使われてしまった。
 ずっと、ずっと利用され続けるだけの二度目の生だった。

「やだ……いやだよ……なんで……なんで……っ」

 どうしようもない、どうにもならないと解っているのに、何かを詰る。
 そんな事をしても無駄なのに、誰かに問いかける声は止められなかった。

 だって、リメインは操られてて。
 やりたくもない事を黒衣の男にそそのかされて、その憎しみを利用されてたんだ。
 許されない罪を犯したけど、俺だって被害を被ったけど、でもだからってリメインの全てを否定するなんて俺には出来ない。

 苦しみ続けた「本当のリメイン」の思いを知った今は、どうしても彼の事を悪人だと断罪するなんて出来なかった。
 でも、もう……リメインは、いない。

 俺の目の前で消えてしまった。
 助けることも、事情を慮ってやることも出来ずに、死なせてしまった。

 もっと、俺がもっと早く気付けば、回復薬で完全に治してなんてやらなければ、まだリメインは生きていたかもしれない。「本当のリメイン」が持っていた優しさを、黒衣の男に利用されずに済んだかもしれないのに……!!

「くそっ……くそ……くそぉお……っ」

 泣き声の負け惜しみは、負け犬の遠吠えでしかない。
 嘲笑されても仕方のない自分の声が憎らしい。だけど、動けない俺は口汚い言葉を必死に吐き出して、声だけでも暴れるしかなかった。
 そうでもしないと、我慢出来なかったんだ。

 ……それがどんなに滑稽で、格好悪くても。

「っぅ……うぅ……」

 自分が情けない。悔しい。
 リメインが、最後の力を振り絞って俺に【皓珠のアルスノートリア】を渡してくれたのは、きっと、何が有ったのかを俺に教えたかったからだ。

 証拠はないけど、何故か理解出来る。
 【アルスノートリア】を通して、リメインは俺に自分の境遇を見せてくれたんだ。

 だから俺は、リメインの視点で夢を見ていた。
 デジレ・モルドールだった一度目の人生と、生き返って黒衣の男に唆されるままに悪事を働いていた今の人生。その二つを、リメインの苦しみと一緒に見ていたんだ。

 俺はこの世界で変な夢を見る事があるけど、今回のはそれらと全く違った。
 起きた今でも、わかる。
 この夢は……リメインが最後に俺に残してくれた「ヒント」なんだと。

 だからこそ、彼を助ける事が出来なかった自分が……許せなかった。

「……リメイン……」

 力のない手でシーツを握り締める。
 息すら震えていて、俺は自分自身に酷く怒っているのだと気が付いた。

 が……それを考える前に、部屋のドアがノックされたのに気が付いて、俺は何とか憤りを抑えると、ドアの方を見やった。
 ノックをするってことは、ブラックじゃないだろう。そう思っていると、ドアが控え目に開いて……見知った三人が、こちらへやって来た。

 ギーノスコーと、その従者の双子さんだ。

「やあつっくん。やっと気が付いたって厨房が騒いでたから、人が押し寄せて来る前に会いに来たよ。ふふふ、小生の神速ともいえる行動に驚いただろう」
「さすがでございますギーノスコーさま」
「右に同じでございますギーノスコーさま」

 背後の双子さん、ご主人様の事ちょっとバカにしてませんか。
 変なとこで心配になってしまったが、ギーノスコーは彼らに構わず俺の顔を見ようとベッドの横へ近付いて来る。そういえば、この人達どこに居たんだろうか。

「あの……あんたたち、どこにいたの……?」
「え? いやだなぁ、見てくれて無かったのかい。小生達も大人しく檻の中にいたっていうのに。貴族として行儀よくしていたんだよ? 褒めてくれも良いほどに」
「目の前に犯人が居たのに、なんもしなかったんスか……」

 もうちょっと、逮捕するーとかいきり立っても良かっただろうに。
 半眼で見やる俺に、ギーノスコーは肩を竦める。

「小生はただ愛を追い求める力なき貴族だからねぇ。冒険者な君達のように曜術が使えるわけでもないし、後ろの二人に命を守って貰う程度の男だ。お役目だって、押し付けられたようなモノだし……そんなモノのために命を張るなんて、バカバカしいと思わないかい?」

 そう言って薄らと笑うギーノスコーに……俺は、苦笑だか何だか分からない笑みを、浮かべてしまっていた。
 まあ、そうだよな。普通はそうなんだよな。

 自分が一番大事だから、使命に命を掛けようとは思わない。
 誰かのためだと言われていたって、結局最後は自分の命が大事なのだ。

 ……でも、それでいい。本当は、それでいいはずなんだ。

 みんなそう考えれば、誰かの優しさを必要以上に信じなくたっていい。自分が相手に優しくすることで、努力する事で相手を軟化させようなんて思わないだろう。
 それを誰も責められるはずはないのだ。

 リメインも俺も、そうやって「投げ出す勇気」があったら……他人に理解して貰えず苦しむことも、他人を巻き込むことも無かったのかも知れない。

 けれど、俺もリメインも……そう、思えなかった。
 割り切る勇気も無く、逃げる勇気も無くて、相手の善意に縋るしかなかった。こちらが心を開けば相手も分かってくれると信じて、自分が努力すれば良いと思って、どこまでも自分を追い込み理不尽な苦しみを抱くしかなかったのだ。

 ……誰かに言わせれば、間違っていることだろう。
 逃げればいいと一言で済まされることなのだろう。

 俺だって、そうすれば一番楽だと解っていた。
 リメインのことも、相手が自爆した結果だと突き離せば苦しまずに済むんだ。

 でも、俺は……。

「…………やっぱり、リメインが……犯人だったんですか」

 問いかけた俺に、笑みを浮かべたままのギーノスコーは小さく首を傾げる。
 真意の見えない大人の微笑み。見上げる俺に、相手は口を緩めて見せた。

「さて、ね。……部屋を調べてみたけど、盗まれたモノも出て来なかったし……全ては海の底……ってことになるだろうねぇ」
「じゃあ、犯人だって報告はしないんですか……?」
「まあ確証が無いものを報告は出来ないし。『可能性は有った』くらいなら書かなきゃいけないけど、どうせウヤムヤに終わるだろうねえ。……とはいえ今回の彼がやったことは普通に犯罪だから、そこは別の機関が調べるだろうけど」
「そう、ですか……」

 胸の奥が、痛む。
 でも、仕方がないんだよな。俺がリメインの真実を知っていても、彼が操られた間にやっていた事は紛れもない犯罪だ。操られていたからって、その罪は消えない。
 リメインに対して思う所が有っても、その事実は曲げてはならなかった。

 例え、どれだけ心が苦しくなっても。

「……つっくんは、あのリメインという男を今でも大事に思っているんだね」
「…………」

 答えないでいると、ギーノスコーは少し笑った。
 他にも二人いるのに、まるで二人で喋っているようだ。その不思議な感覚に相手を見上げる俺に、相手は眉を少し上げて緊張を解くような笑みを見せた。

「そういうのも、美しくて良いんじゃないかい? ……悪人の善性を信じて、一生その存在と添い遂げる……なんていう不可解で複雑な行動は、人という種族にしか獲得できないものだ。善と悪を超越した、割り切れない感情……それこそが、世界で……そう世界で唯一、美しくて……尊いものの一つだと、小生は思うんだよ」
「……言っている、ことが……その……」
「ふふ……。分からなくていいんだよ。それを理解出来ずに証明してしまう君こそが、この世で最も代えがたい宝なのさ。……だから、君はそのままでいい……」

 相手が何を言っているのか、理解出来ない。
 だけど、自分の事を肯定してくれている事だけは分かって、俺は頷いた。

 ……自分でも、自分の感情が良く分からない。
 だけど、リメインを憎む事なんて俺には出来そうになくて、今も……リメインの事を救えなかった事ばかりを考えてしまう。

 殺された人達や遺された家族の事を思うと、彼らの悲しみをないがしろにしているとしか思えないのに。だけど、それでも俺は……リメインを、救いたかった。
 そう思う事が、誰かの恨みを買うのだとしても。

 少なくとも今だけは、自由にそう思わせてほしかった。

「……そういえば、ギーノスコーさんはこの後どうするんですか」

 相手に少しだけ話したおかげか、心が軽くなった。
 このまま部屋に戻るか島の宿泊施設に帰るか判らないが、予定があるなら早めにお礼はしておいた方が良いかも知れない。そう思って、俺は問いかける。
 よく分からない慰めだったけど、相手が気を使ってくれたのは確かだしな。
 そんな事を考えつつの問いに、ギーノスコーは空を探るように目を動かした。

「そうだねぇ……小生の“用事”は消えてしまったから、報告書を渡すため一度アランベールに帰らなきゃいけないし……残念だが小生は島に滞在して、迎えの船に乗る事になるかな。まあ、最初からベーマスに上陸するつもりもなかったし……残念だがつっくんとは一度ここでお別れだね」
「え……そうなんですか……」
「付いて行っても良いけど……あんなケダモノだらけの怖い大陸、冒険者でもないのに行きたくないしねえ」
「そっすか……じゃあ残念ですがお別れですね……」

 一緒に行かないのなら仕方ないと素直に諦めた俺に、ギーノスコーは慌てて俺のベッドに手を掛けて顔を近付けて来る。

「ええっ、悲しんでくれないのかい!? つっくんったら冷たいなぁ」
「いや俺とギーノスコーさんは雇い雇われの関係ですし……」
「酷いっ、小生とつっくんの仲はそんな関係じゃ語れないのに!」
「いや普通にそう言う関係ですけど?!」

 どこがそんな語れるほどの大仰な仲になってるんだ。
 やっぱ愛の狩人とか言ってるヤツはヤバい。ていうか一人称がショウセイなヤツは変わり者しか居ないのか。
 寝起きで動けない俺の横にヤバい人を置かないで下さい。

 雲行きが怪しくなって来たぞと思っていると、またもや扉がバタンと開く音が聞こえ――――たかと思ったら、ドカドカと煩い足音を立てて何かが走って来た。

「だーーーっ!! 人の婚約者になにしくさっとんじゃ腐れ貴族ーーー!!」
「ねえつっくん酷くない? 人のこと腐ってるとか酷くない?」
「うるせえええええ早く帰れええええええ!!」

 俺が答える隙も与えずブラックは騒ぎ立てて、ギーノスコーを引き剥がす。
 そうして俺を抱き抱えると、犬のようにグルグルと唸って威嚇し始めた。
 お、お前な、相手は一応貴族なんだぞ。ちょっと落ち着けよ。

「はぁ~……まったく、二日寝込んだ恋人を無理に起こすなんて、情熱的すぎるのも狂気だねえ。……仕方ない、全快した時にまた会おう。……外で、つっくんの帰りを待っている人達がたくさんいるから、覚悟しておかないとだめだよ」
「余計な事をいうなっ。さっさと去ねっ!」
「ぶ、ぶらっく……」

 大人げないオッサンの言葉に苦笑しつつ、ギーノスコーは従者の双子さんを連れて部屋を出て行ってしまった。……俺が言うのもなんだが、本当にお前は誰彼おかまいナシに威嚇するなぁ。今はその勢いが羨ましいよ。うん。

「んもぉおおおおツカサ君ダメじゃないか変な奴を部屋に入れるなんて!」
「か、勝手に入って来たんだってば!」
「ホントにぃ? 僕ちゃんと鍵は掛けて来たんだけどな……泥棒ネズミが入ってきたりしないように……慌ててかけ忘れたかなぁ……」

 不思議そうに首を傾げていたが、しかしブラックは二人きりになった事で機嫌が良くなったのか、嬉しそうにニマニマしながら俺を更に懐深く抱き込んできた。
 病み上がりのような俺は、もうなすがままになるしかない。

 ……とは言え、久しぶりに感じる温かさには、その……まあ……ふたりっきりだし、俺も、やぶさかでは無いわけで……。

「えへ……ツカサ君、良かった……。久しぶりにこんな事になっちゃったから、僕もう不安でたまらなかったよ」
「……ごめんな、ブラック……」

 少し体を動かして顔を見ると、相手はきちんと髭を整えて、瞳の色を菫色から青へ変える曜具の眼鏡でちゃんと「貴族」として正しい服装をしている。
 俺の事が心配でも、大人としてちゃんと変装はしているようだ。
 その抜け目なさが流石ブラックだなと思い苦笑したが……今は、青い瞳をあんまり見たくなくて、俺はブラックの眼鏡を外した。

 すると、ブラックは何を勘違いしたのか菫色の綺麗な瞳を笑みに歪めて。

「ふ、ふへへ、つ、ツカサ君からキスしてくれるのぉ? そ、そ、そんなっ、寝起きなのに、積極的で僕興奮しちゃう……っ」
「ば……バカ言ってんじゃないよ! これは、その……」
「……してくれないのぉ……?」
「う゛……」

 俺が渋ったら、すぐに叱られた犬のようにしょげて瞳を潤ませてくるブラック。
 大人がやる顔じゃないとは思うけど……でも、そのいつもの甘えた態度が、今の俺には……なんだかとても、懐かしくて掛け替えのない物のように思えて。

「ツカサくぅん……」
「…………いっかい、だけだからな……。俺、起きたばっかだし……」
「お目覚めキッスいいじゃないっ! ねっ、ほら、僕の口にさっ、ちゅーって」
「う、うるさいなあもう! 黙ってろって!」

 口を塞ぐが、ブラックは何がそんなに楽しいのか「うへへ」とか言うモブおじさんしか出さないような笑い声を止めない。
 せっかく格好いい姿をしているのに、と、呆れないでも無かったが。

「……ばか」

 なんだか、俺の方がたまらなくなって。
 素直に喜んだり嬉しがったりしてくれる相手が、どうしようもなくどきどきさせて。

 だからなのか……気が付けば、触れるだけのキスをしていた。











※台風こわいよー。゚(゚´Д`゚)゚。 やはり遅れてスミマセン…
 一話前も同時に更新しております(二話更新)ですので
 よろしくお願いします!

 
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