456 / 917
豪華商船サービニア、暁光を望んだ落魄者編
30.貴方がいるならきっと怖くない
しおりを挟むクロウが空気を振動させるほどの鋭い咆哮を上げる度に、俺達の周囲に橙色の光の粒子が飛び散り、視界の先に尖塔のような岩の飛び地が次々に現れる。
その導線をクロウとブラックは躊躇いも無く飛ぶように駆けて、あれだけ遠い場所に見えていた船への距離は急激に近付いていく。
クロウは海上の重い鉄球を引き摺っていると言うのに、それでも驚くほどの速度で走り、水飛沫を上げる巨大な蔦の塊をうまく操っている。下手をすれば着地している飛び地に触れて破壊しかねないのに、まったくもって器用だ。
獣の姿でもこんな風に動けるクロウは、本当に凄い。だけど、クロウにばかり頑張らせるワケにもいかない。俺も蔓が千切れないように木の曜気を蔓全体に流すように努めながら、サービニア号を見据えた。
――――まだこの位置からは把握出来ないが、船の表面自体に変化はない。
だけど、俺達を殺すために機関部の金属の一部を排出したしたってことは、リメイン――いや、デジレ・モルドールは船を動かす気はさらさらないはずだ。
閉じ込められる前、アイツは【術式機械】をもってどこかに行くような事を言っていたから、ソレだけを何らかの方法で持ち出そうとしているのかもしれない。何故そんな事をするのか分からないけど……でも、どのみち船を動けなくする事は確かだ。
そんなことされたら、今度こそ船が航行不能になってしまう。……いや、今の状態で充分にヤバいんだけど、でも肝心要のモノを持って行かれたら何とか動かすことすら出来なくなるんだ。とにかく、船の動力を奪われないようにしなければ。
……でも、デジレ・モルドールは俺達が到着するまでそこに居るだろうか。
もしかしたら、もう【術式機械】をどこかに持って行ってしまっているかも知れない。
そんな懸念につい顔を歪めていると、並走しているブラックが問いかけて来た。
「ツカサ君、ちょっと落ち着いたみたいだから聞きたいんだけど……あいつと何かを喋ってたよね? 何喋ってたの。アイツがデジレ・モルドールなのかい?」
「あ……そういえば、説明してなかったんだったな……」
「……ツカサ、大丈夫か?」
口に蔓を加えている上に大熊の姿なのに、人と変わらぬ声でしゃべって俺の事を気遣ってくれるクロウ。だけど、二人とも俺が何を話しているか知りたいのだ。
まだ心が痛まないでも無かったけど、説明するなら今のこの時間しかないと思い、俺は潮風に髪を乱されながら今までの事を説明した。
いつも目の下に隈が出来ていて不機嫌そうだったリメインと仲良くなった事。
リメインが急に「お前を誤解していた」と謝って来たこと。それから様子がちょっと変になって、外に出ようと言い出して……機関部を訪れ、自分の正体を明かしたところまで……喋れるところは、全部話した。
……抱き着かれた事や、俺が何故リメインに怒られてそれから仲良くなったのかという所は、説明しないでおいた。二人が変に気にするのも嫌だったし、なにより……俺が給仕係の時だけじゃなく何となく厨房支配人にイビられていたことを知られたくなかったから。でも何となく俺が何かを説明していない事を察したのか、ブラックは何とも言えない顔をしていた。
「…………なるほどね。アイツは乗船した時からもう計画を開始してたんだ」
「ど、どういうこと?」
「目の下に隈が出来ていたり気分が悪そうだったのは、恐らくあの部屋から船全体の金の曜気を掌握するために、常に己の曜気を船体が持つ金の曜気に混ぜる作業をずっと続けていたからだ。【皓珠のアルスノートリア】なら、僕ら【グリモア】の【白鏐】と同じデタラメな事ができる。もちろん時間はかかるだろうけど……船体の金属を伝い外側からじわじわ支配していけば、【術式機械】に己の曜気を伝わせる事も出来る。そこから曜気を引き上げて自分の中に取り込んでしまう事も可能だ」
リメインが常に不機嫌だったのは、そういうことだったのか。
金の曜術師は、基本的に対象の金属に自分の体内で「自分の色」をつけた曜気を当てて、自在に金属の形を変える術を使う。
だからさっきブラックも「掌握出来る、出来ない」と言っていたんだ。
つまり、自分の「曜気」が触れられる場所に金属が……金の曜気があれば、それらに己の曜気を注ぎ込み自在に操る事が出来る。
いわば、陣取りゲームやオセロみたいなものだ。
船の金属の一部を曜気で支配する事が出来れば、そこから己の曜気を伝わせて他の金属を侵食し支配を広げる事が出来る。……もちろん、普通の曜術師ならすぐ力が尽きてしまい、永続的に支配することは不可能だが……
【魔導書】を持つ曜術師なら、そんなことも身一つで出来てしまう。
…………リメインも、きっと最初から船を乗っ取るつもりで、常時曜気を注ぎ続け、サービニア号を徐々に支配して行ったんだろう。
金属を支配してしまえば、凄腕の曜術師ならその金属に反響して来る声なんかも聞き分けることが可能だと言う。たぶん、だけど……俺がギャンギャン言われていて一人で落ちこんでいる姿も、リメインは金属伝いに知っていたのかも知れない。
だからあの時……リメインは、俺に「誤解していた」と謝って抱き締めて来たんだ。
――リメインは……デジレ・モルドールは、領民に尽くそうとして命を落とした。
だが彼が目覚めた時には全ての物が失われてしまっていた。大事な物も消えて、力を認められたはずがそれすら「無かったこと」にされて、領地も消えて。
彼が「頑張ったこと」は、全て消えてなくなってしまっていたのだ。
……俺と同じで、何を頑張ったって誰も認めてはくれなかった。
たった一度のハプニングだけで評価が変わっただけで、俺の頑張りを評価する心を持った「仲間」は給仕係達の中には居なかったのだ。
俺は、それが地味に辛かった。人に見せるもんかとは思ったけど、落ちこみもした。
それを彼が盗聴していたとしたら、俺に対しての評価を変えるのも納得だ。
だって、モルドールも同じような悔しさを味わったのだろうから。
「だけど……なんだか解せないな。あのリメインとかいう男がデジレ・モルドールだとしても、アコール卿国での贋金騒動や、ゾリオン城で姿を偽って祝宴に出席しようと出向いていた理由はなんだ? 目的があるんだとしても、今【術式機械】を持ち出す理由と絡まないような気がするんだけど」
潮風に赤くうねった長い髪を靡かせながら、ブラックが不可解そうに言う。
確かに、俺もそこは理解出来ない。彼の行動は無軌道すぎる。
贋金が国家転覆を狙ったものだとしたら、祝宴に出てくる意味が分からないし、船に乗って【術式機械】を奪う理由も分からない。
かといって別の理由なども思い浮かばず、俺とブラックには先ほどリメインが語った“昔話”から何かを推測する事が出来なかった。
だが、クロウだけは違ったようで。
「…………名誉と地位の挽回、か」
口を動かさずポツリと呟いたクロウに、俺とブラックは目をやる。
だが橙色の目をした熊の横顔は正面を向いたまま動かない。
「どういうことだ?」
問いかけるブラックに、クロウは静かに返す。
「オレには、なんとなく理解出来ないでもない。……ツカサの話からすれば、あの男は自分の境遇を『何もかも奪われた敗北者』だと思っているように聞こえる。元々は貴族として地位を戴いていたのであれば、それがどれほどの権力であり、己の身を誇らしい物だと証明するものか味わっていたはずだ」
その答えに、ブラックは無精髭の顎をぞりぞりと擦って片眉を眉間に寄せる。
納得したようなしていないような、微妙な顔だ。
「つまり、また美味しい思いをしたいがために、昔の地位に戻ろうとあがいているってことか? ……まあそれなら、贋金騒動で国を動揺させた状態で滑り込もうって言う魂胆だったとか、研究で地位を貰うために金ろうとして贋金に手を出したと考える事も出来るな……」
「じゃあ……全部、アコール卿国で爵位を貰うためだったってこと……?」
「嘘だろ、そんな事の為に国一つ傾ける犯罪をやらかしたってのか?」
そんな理由が、真実だとでもいうのだろうか。
まだ【術式機械】を持ち出そうとする理由が説明出来ていないけど、あの“昔話”や、リメインが俺に対して「一緒に行こう」と誘うまで態度を軟化させた理由を考えると、彼が「自分は不当に貶められた」という気持ちを持っていることは確かだ。
だとしたら、貴族としての爵位を取り戻し名誉を回復しようと思うのも、リメインの時に見た彼の真面目そうな性格が本物であるなら理解出来るけど……。
でも、本当にそれが真実なんだろうか。
戸惑う俺の動きを感じ取ったのか、クロウは熊耳を軽く動かして続けた。
「……志が高ければ高いほど、己が納得できない理由で失墜させられた時に『不当な扱いだ』と憤るものだ。一度でも貴族であったのなら、自分の矜持を傷つけられて領地も奪われたことに我慢出来なかったはずだ」
「…………クロウ……」
「地位を持ち、己の成すべき事を正義と信じたものほど……悪意によって守りたい物全てを蹂躙された時に、悪魔も恐れぬ蛮勇と化す。その時狂っているかどうかなど、その者にはもう理解しようも無い。ただそこには妄執が残っているだけだ。……あの男は、狂っているのだろう。だから、名誉を取り戻すために罪を犯したのだ」
「そこまで重要な物かね、名誉ってのは」
近付いてきたサービニア号を睨みながら、ブラックが言う。
その言葉に、クロウは何も言わなかった。
まるで、ブラックの言葉を己に向けられたものだと思い深く考えているかのように。
「まあなんにせよ……僕達がアイツと戦う事に変わりは無い。……とはいえ、船の上で戦われると何かと厄介だ……なんとかアイツから船の曜気を引き剥がして、こっちの力で掌握しないといつまでたっても勝ち目はない」
「そ、そんなのどうすれば……」
船全体が既に支配されているとしたら、どこから攻撃が来るか分からない。しかも他の人に被害が及びかねないし、なにより迎撃したら船が壊れてしまう。
どうしたって、俺達には不利だった。
船が完全にアッチの物になっているとしたら、俺達に奪還できるのだろうか。
そもそも、どうやって取り戻すんだ。俺達は金の曜気を扱えないし、頼みの綱であるブラックも【皓珠のアルスノートリア】には敵わないって言ってるんだぞ!?
巨大なうえに攻撃したら破裂する危険な怪物と戦っているようなものなのに、それを倒すなんてどうすりゃいいんだ。
思わず顔を歪めてしまう俺に、ブラックは少し目を逸らしたが……一つまた飛び地を軽く飛んで、俺達より一歩先を走りながら言った。
「…………一つだけ、方法がある。……乗客を全員避難させた後……僕が、船全体の金の曜気を奪う。……一時的に耐久度が紙くず程度に落ちるけど、すぐにツカサ君が金の曜気を満たしてくれたら恐らく損傷なく復活できるはずだ」
「船全体の曜気を奪う? そんなことができるのか」
驚いたように熊耳をピンと立てて言うクロウに、背を向けたままブラックは続ける。
「出来る。……本当は、あまり使いたくないし……暴走しない保証も無い。一か八かの危険な手段だ。でも、アルスノートリアに対抗する術は……もう【絶無】しかない」
――――絶無。
どこかで聞いた事があるような気がする。
何の単語だったか思い出せないけれど……ブラックの背中が、何故かその言葉を吐きだす事を凄く嫌がっているように感じた。
ブラックは、本当なら“それ”を使いたくないんだ。
だけど、自分達に出来る事はもうこれ以上存在しない。苦肉の策で、成功するかも保証が出来ないものを使うしかないほど追いつめられているんだ。
敵は……あの【アルスノートリア】は、それほどの存在だから。
「……ブラック……俺、一緒にいるから」
「…………ツカサ君」
立ち止まって、ブラックがこちらを振り返る。
どこか、不安そうな菫色の綺麗な瞳。表情は何も表してはいないけど、その顔だけでもう、相手がどれほど心細いのかを感じ取ってしまい俺は頷いて見せた。
「アンタが足手まといだって言っても、連れて行って貰うからな。……だから……俺が万が一、金の曜気を伝えきれない時は……
その時は――――俺を、アンタが【支配】してくれ」
覚悟を決めた俺の言葉に、ブラックが目を見開く。
【黒曜の使者】は、全ての属性を使う事が出来るチート能力の他に、過去の神々によって付加されたおぞましい「呪い」が存在する。
一つは、使者を守る役目から貪る役目へ変化させられてしまった【グリモア】達に、曜気を好き勝手に奪われても抵抗できず……それを快楽に変換してしまうこと。
一つは、不老不死とも言われる能力を、唯一【グリモア】だけが殺せるということ。
そして、最後の一つが……――
【黒曜の使者】は【グリモア】に“真名”で命令された時、その真名を発したグリモアの命令だけを忠実に実行する人形として――――【支配】されてしまうことだ。
……つまり、俺の意識は全てブラックの意のままになる。
そこに俺の「つらい」という思いや「出来ない」という嘆きは存在しない。ただ、相手の望む事を実行するだけの存在になるんだ。
正直、怖い。
俺は【支配】された時の記憶が無い。もし悪い奴に【支配】されたら、俺は罪も無い人を簡単に殺してしまうだろう。戦いに慣れたとは言っても……そんな現実、絶対に耐えられそうにない。自分が何をしていたか判らないのは、本当に怖かった。
だけど、アンタなら。
俺に……この指輪をくれたアンタなら。今、自分の力を暴走させないかと怖がっているブラックが、俺を「使ってくれる」なら……俺は、怖くない。
「ツカサ、君……」
「俺が、アンタが暴走しないように見てる。……だから、俺がヘタれてどうしようもない時は、アンタが……俺のケツを引っ叩いてくれよ」
ブラックが何を恐れているのか分からない。
けれど、俺と旅をしていてずっと、アンタは俺の前では何かを抑えようと必死に戦い抑え込んできた。それだけの胆力が有るんだ。なら、一人じゃ無理なことでも、一緒に居ればきっとどうにかなる。成功するはずだ。
だから、俺は反対にアンタに自分を委ねる事にする。
きっとそうでもしないと、あの巨大な船を奪還する事なんて出来ないだろう。
掌握だって、ブラックの力を借りないとうまく制御出来ないに違いない。
もし俺自身の力でどうにかならなくても、ブラックなら絶対に俺を使いこなしてくれる。嫌なコトなんてしない。アンタが何に怯えているのかは知らないけど……でも、俺はそれだけはハッキリ言える。
それだけ信頼しているんだってことを、どうしても伝えたかった。
「…………あは……ツカサ君たら、もう……敵わないなぁ……」
ブラックが、情けない顔でふにゃりと顔を笑っているかのように歪める。
その顔に俺は何故か胸が痛くなって、シャツの中に隠れている指輪を握った。
「ムッ……ツカサ、ブラック、船の上を見ろ!」
「えっ!?」
急にクロウが声を上げる。
その大声に突き動かされるかのように咄嗟に船を見ると、もう間近に見えているサービニア号の甲板に青い光が一瞬見えた。
あれは曜気の光ではない。長く光って轟音が響いていた。そんな青い光を発する事が出来るものなんて……一つしかない。
「ロクが戦ってるのか!?」
「わからんが、とにかくマズい状況なのは確かだ。ツカサ、この球体は砂浜に置いて行くぞ。まず船の上に飛び乗らねばならん! ブラックもオレの背中に乗れ!」
「チッ……ここから跳べるのかお前!」
クロウの合図とともに俺は自分の手から蔓を切り離す。途端、クロウは首を大きく振って、砲丸投げのように球体を飛ばし島の砂浜に打ち上げてしまった。
どん、と大きな音がしたが、今はそれに構っている暇はない。
俺の後ろにブラックが乗って来たのに、クロウは大きな熊の鼻先を少し覗かせて、ニヤリと笑って見せた。
「オレを誰だと思っている。海に大地を突き立てる誇り高き戦士だぞ!」
そう言うと、クロウは最後の飛び地に留まり一際大きな咆哮を放つと、その場で軽々と跳び上がる。俺とブラックが乗っても余るほどの大きな体が空に浮きあがり、俺はブラックに抱えられた。刹那。
どん、と下から大きな大地が植物のように生えてクロウの足を突き上げ、その体を更に高い空へと打ち上げたではないか!
「うわぁあ!?」
「しっかり捕まっていろ!!」
唸り声と共に叫んだクロウが、空中で四肢を下へ向ける。
と、間も無く両手両足を支えるように空中に小さな岩の足場が出現して、クロウは落下する前にそれらを物凄いスピードで蹴り出し前進した。
「ああああああ!!」
「な、なんつう力技を……!!」
ぐんぐん船との距離が縮んでいく。
あまりの荒業にブラックにしがみつきながら船の甲板を見やると、そこには。
「あっ……! ろ、ロク……!!」
「なんだ、アレは……檻……?!」
甲板の上には、巨大な檻がある。その檻の中には沢山の人が捕えられていて、中には見知った人が多数いる事が分かった。
だが、その巨大な金属の檻は彼らを守るためのものでは無い。
檻の前には本当に小さな黒光りする体の守り主が居て、その守り主が必死に青炎を吐き出して迎撃している反対側には……――――
「リメイン……」
無数の金属の触手を背後に従えた……敵の姿が、あった。
→
0
お気に入りに追加
1,003
あなたにおすすめの小説
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
6月8日、HOTランキング1位にランクインしました。たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる