異世界日帰り漫遊記!

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豪華商船サービニア、暁光を望んだ落魄者編

17.心を押し込めないように

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「あ゛っ……!!」

 ぞわり、と背筋に鳥肌が立つ。
 菫色の眼を憎しみに光らせて顔を歪めているブラックが、炎のように強く燃え立つ紫色の曜気の光を宿しながら拳を握っている。
 だらしない表情を浮かべているはずの顔は、何かを恨み睨むかのように憎々しげに歪んでいた。

 ただそれだけで、なにか良くない事が怒っているのが分かる。
 思わず息を呑んだその瞬間、食堂のあちこちでけたたましい悲鳴があがった。

「っ……!?」

 何事かと振り返るが、紫色の曜気が霧のように漂っていてよく見えない。
 そのあまりに特異な色に驚いているのかと思ったが、貴族や従業員達は紫の霧を恐れている様子ではなく、ただ頭を抱えて叫んだり椅子から転げ落ち震えるだけで、何に対して悲鳴を上げたのかがはっきりしなかった。

 だけど、俺は……――――
 この状況を、前に見た事がある。

「ま、まさかブラック、お前【幻術】を……!?」

 振り返った相手は、俺の焦った問いに答える事も無く、激しい怒りを示す青筋を何本も浮き上がらせてギリギリと歯軋りをしていた。

 ああ、そうだ。絶対に、そうに違いない。
 ブラックは紫月のグリモアだけが使える【幻術】を使ってしまっているんだ。

 【幻術】は、普通の曜術師が使う“幻覚を見せる術”とは明らかに違う。束の間の幻でしかないものとは異なり、ブラックの【幻術】は目に見えるだけでなく、触れる事すら出来てしまうデタラメな術なのだ。

 しかも、普通の幻として使ったとしても、それらは対象を限定しない。
 ブラックが認識できる範囲に居るものならば、無条件で効果を発動できる。つまり、ブラックが標的だと定めている限り、絶対に逃げられないのだ。
 「相手を物理的に傷付けられない」という制限や、周囲に人が多過ぎると特定の者だけを除外することは難しいという限界もあるようだが、それでも強力過ぎる。

 だって、幻を見せるだけなら……無条件で、即座に相手を捕えられるんだ。
 そうして精神を攻撃するぶんには、制限など無い。
 下手をしたら、そのまま精神を壊す事すら出来てしまう。

 …………そ、そうだ。
 【幻術】は、そういう危うさを含んだ術なんだ。
 だからブラックも使いたがらなかったのに、どうして今こんなことを。

 まさか、俺がされている事を一瞬で理解して、怒りが込み上げてしまったのか。
 そんなバカな。いつも何だかんだで冷静なブラックが、小石で頭を小突かれた俺を見たくらいでこんなヤバい事を考えなしにやるはずがない。

 でも、そうでもなければこの状況の説明がつかないよな。
 そんな、あれくらいで俺が何されてるかなんて分かるはずもないし。だけどそれならもっとヤバいじゃないか。どのみち早く止めないと。

「ぶ、ブラックだめっ! なんでそれ……っ、お、落ち着いてくれってば!」

 悲鳴が上がる中で、なんとか相手を落ち着けようと腕を掴む。
 だが紫の炎を燃え上がらせているブラックは俺が掴んだ方の腕に力を籠めて、更に瞳をぎらつかせる。その動きに、周囲から一段と高い悲鳴が絞り出される。

「あ、あぁあ……っ」

 どうしよう。なんでこんなことに。
 慌てて食堂を見回すが、俺には紫の霧で覆われた風景しか見えない。
 ブラックが見せている「幻」は、どこにも存在していなかった。

 なのに、貴族も給仕係も関係なく、この場にいる者の何人かは半狂乱になって何かから逃げるように尻餅をついて後退っている。
 もしかして、この紫の霧が幻覚を見せているのか。だけど、よく見ると悲鳴を上げて怖がっている人と、困惑している人がいるみたいだ。給仕係の人達も、一人二人は正気を保っているようで、発狂している同僚を見て立ち竦んでいるようだった。……これは、どういうことなんだ?

 幻覚が見えている人と、見えてない人がいるのか。
 だとしたら、どうして。ブラックは少なくともこの食堂の全員に幻覚を見せられるはずだよな。なのに、何故かかっている人とそうでない人がいるんだ。

 見ている俺もワケが分からなくて混乱しそうだったが、とにかく【幻術】をやめて貰えるように必死にブラックに縋りついて懇願した。

「ブラック、もういい、もういいって! 俺は大丈夫だから! ごめん、アンタにあんなのを見せるつもりじゃ無かったんだ、あれは多分なんかの偶然で……っ!」

 だから、違う。あんなことずっとされてたわけじゃない。
 アンタがこんなことをしてしまうほどに怒らなくちゃいけない事なんて、何も起こってないんだ。だから、こんな事しちゃいけない。

 必死にそう訴えてブラックの腕に両腕を絡ませてしがみつく。
 だが、ブラックはそんな俺に目もくれず、ぎらぎらと光る危うい瞳を歪めた。

「ぐうぜん……? はっ、はは……! 偶然なわけないじゃないか、隠したって僕には分かるよ、わかる、わかるんだ、アイツらの眼をしてる……この外道どもは、汚らしいアイツらの眼をしてるんだ……!! 僕のツカサ君を愚弄した、理不尽に傷付けた、許せない、絶対に……!!」
「ブラックお願いだから落ち着いて……! こんなの、アンタが……っ」

 後で絶対に、アンタが後悔することじゃないか。
 そう、強い声を発した。途端。

「…………」

 ブラックが、こちらを見た。
 ぎらぎらした菫色の瞳。怖いくらいに輝いていて、思わず息を呑んだけど……その目付きが、いつも俺に向けて来るものと全く違うのを感じて、無意識に固まった。

 ――――どこか、怒りを含んだ目。

 それは、他人に対してじゃない。俺にだ。
 久しく見ていなかった、ブラックの冷たさを感じるほどの怒りの眼に、俺は心が急に冷えて言い知れぬ恐れを感じた。

「……ツカサ君……」
「…………ブラッ……」
「僕……ツカサ君のそういうところ、好きじゃない」
「え…………」

 そういう、ところ。
 ……どういう意味だ。俺の何が、ブラックを怒らせたんだ。
 自分でも把握出来ないまま目を見開いたと同時に、紫の霧が消えた。
 けれど、俺は動けない。ブラックの腕に情けなくしがみついたまま、思っても見ない拒絶の言葉が理解出来ず、ただ硬直しているしかなかった。

 そんな俺を、誰かが優しく引き剥がす。
 クロウ。……ああ、そうだ。クロウだ。クロウは、幻覚の対象外だったんだ。
 良かったと安堵するが、それ以上にブラックに「好きじゃない」と言われた事で心が動揺していて、うまく冷静になれない。笑顔が作れない。

「ツカサ、大丈夫か」
「う……うん、だ、大丈夫……」

 声が、震えている。泣きそうな声だ。
 情けない。なんで急にそんな弱々しい声を漏らしてしまうんだ。
 さっきまで散々いやなことをされて、それでも納得して気持ちを切り替えようとしていたのに、どうして今こんな風に声が震えてしまうのか。

 ……わかっている。
 ブラックに、突き放されたからだ。
 だから俺はみっともなくて情けない声になってて、だから……。

「ツカサ、顔が青いぞ」
「え……あ……だ、大丈夫……」

 そんな分かりやすい表情、したくない。
 同情を買っていると思われてしまう。そんなのブラックは嫌いなはずだ。
 好きじゃないと言われたのに、もっと嫌われてしまう。そう思うと喉が痛くなって来て目の奥が潤むようなわずらわしい感覚を覚えた。

 恥ずかしい。もうこれ以上、こんな情けない姿見せたくない。

 落ち着くために無意識に胸元の「お守り」をぎゅっと掴む俺に、ブラックは何の表情も見えない目を細めていたが――――溜息を吐いて、椅子に座った。

「あれは、ツカサ君に対して悪意を持つ奴だけが見る【幻術】だったんだ。……だから今まで苦しんでいたのは、ツカサ君をいじめたクソどもなんだよ」
「…………」
「ツカサ君に手を出した屑どもは、僕の【幻術】で自分の悪意を己に反転させて悪夢を見ていたんだ。……ツカサ君に向ける悪意のせいで、あいつらは苦しんでたんだよ? あいつらは、自分では耐え切れないと悲鳴を上げるほどの悪意をツカサ君にぶつけようとしてたんだ。なのに……なん
でそんな奴らのために止めるんだよ……!」

 頬をひきつらせて、憎しみに顔を歪めるブラック。
 整った顔が歪む様はただ怖くて、俺は首を振るしかない。

 確かに、そう言われると自業自得な気もする。ブラックが俺の行動を「好きじゃない」と言ったのだって、それを止めた「偽善者」の行動が気に入らなかったんだろう。
 ブラックは、俺の為にあいつらへ復讐をした。……いや、してくれた。
 本来なら因果応報だと笑ってブラックに礼を言うべきだったのだろう。

 ……けど、けどさ、ソレを肯定したら、だめじゃないか。
 ブラックが怒ってくれた事は嬉しい。でも、あれだけ嫌がってた【幻術】を、こんな事に使うなんて……そんなの、いやだ。

 うまく言葉に出来ないけど、ブラックにこんなことして欲しくない。
 俺の問題を、アンタの力で……しかも、アンタが嫌っている力を無理矢理出させてどうこうして欲しくなかったんだ。

 心配して貰って嬉しくないわけじゃない。俺を守ろうとしてくれたのは嬉しい。
 でも、違う。違うんだよ。アンタに頼りたかったわけじゃないんだ。こんな情けない姿を見せて同情を買って怒って欲しかったわけじゃないんだよ。

 自分だけで解決できると思っていた。男としての意地だったんだ。

 アンタと対等で居たいから、自分の問題は自分で解決したかった。告げ口をして、守って貰いたいわけじゃなかった。何より、ヒロみたいに……俺のせいで、アンタが他人を傷つけるのなんて、見たくなかったんだ。
 だから、頑張って心配させないようにしようと思ってたのに。

 なのに……こんな……結局、アンタに汚い制裁をやらせて。
 俺は「やめて」だなんて……本当に、偽善者ぶった止め方をして……っ。

「…………ごめ、ん……。ごめん、ぶらっく……っ」

 目から、零したくないのに涙がこぼれる。
 未だに何が起こったのか分からず混乱する食堂の中で、ブラックは一息ついたかのように小さな吐息を漏らした。

「……僕も、ごめん……。さっきの『好きじゃない』は、八つ当たりだった。……本当は、僕の方が我慢出来ずにやっちゃったのに……」
「そうだぞブラック。お前が反省しろ」
「何横から入って来てんだ殺すぞクソ熊」

 重たい空気だったのに、クロウが入って来たら途端にいつもの空気になった。
 まわりはそれどころじゃないのに、今はその「いつもどおり」が嬉しくて、俺は無様な涙を拭って消し去りながら、嬉しさにゆるく笑った。

 そんな俺を見て、ブラックとクロウがやっと笑みを浮かべてくれる。

「……僕のこと……許してくれる?」

 少し弱気なブラックの言葉に、俺は何度も頷いた。
 俺が許す許さないなんて決定権を持ってるとは思わない。だけど、ブラックが俺を心配して、嫌いじゃないんだと言ってくれる事に対して答えたかった。

 自分達のせいで大変な事になってるのに、こんな会話をしてるなんて見下げた奴だと自分でも思う。だけど今は、それだけでいっぱいいっぱいだった。

「ふーむ、ふむふむ。喧騒の中でなにかの痴話喧嘩とは、豪胆だなァ君達は」

 やっと心が落ち着いてきたところに、ブラックでもクロウでもない声がやってくる。
 誰かと思ったら、ギーノスコーだ。彼は俺に敵意を向けていなかったのか、暢気に皿を持ったままブラックが座ったテーブルに移動して来ていた。

「……ペンテクロン様、皿を持って食べながらの移動は下品なのでは?」

 猫を被るブラックに、ギーノスコーは目を細めて笑う。

「こんな状況じゃ、マナーなんて関係ないだろうさ。それに、それを言うなら給仕係と親密にしていた君達も相当な違反モノだけどねえ」
「…………ツカサ君は身内なので」

 何故か少し訝しげにギーノスコーを見るブラックに、相手は片眉を上げる。
 ギーノスコーの翠色の眼がきらりと光ったような気がしたが、相手は俺が確かめる前に再び笑みに目を歪ませて肩を竦めた。

「……ま、今回は不可解な“集団発狂”が急に起こったから、誰も咎める者はいないかァ。お互い命拾いしたね。ただ……物を食べようにも、今からじゃあちょっと難しいかもしれないけど……」

 確かに、ブラックの【幻術】によってわりと多くの人達が昏倒してしまっている。
 給仕係のみならず厨房の何人かまで倒れているのだから、こうなってしまっては、まともな食事にはありつけないだろう。

 せっかくブラックとクロウが食堂にやって来たのに、これでは食事はお預けだ。
 申し訳なかったなと思わず眉根を寄せると、ブラックも同じようにしょぼんとした顔で俺を見て眼を潤ませていた。

「食事か……ブラック達二人だけなら、ナルラトさんがなんとかしてくれそうだけど」

 でも騒動が収まるまでに時間がかかるな……俺もせめてもの罪滅ぼしとして、彼らを介抱しなきゃいけないだろうし。
 そう思って振り向こうとすると、ギーノスコーが視界に入って来た。

「つっくん、彼らの心配をしているのかな」
「え……あ、はい……そりゃ……その……」

 俺が原因で恐怖を味わったような物だし、ブラックだって俺がもっとしっかりしてたら【幻術】なんか使わなかったはずだ。そう考えると本当に申し訳ない。
 ……だけど、何をしたかなんて言えないよな……ブラックの正体がバレるわけにはいかないし、こんなこと言ったって信じて貰えるかわかんないし。

 …………それに……俺だって、正直ちょっと気が楽になってしまった部分もある。
 汚い大人になってしまったが、俺にはどうしようもない事で絡んで来た人達に説明したくないので、黙っておこうと思う。その代わり介抱はするので許して欲しい。
 そもそも……敵意が有ったせいでこうなったんだしな。

 しかし思ったより多くてちょっとショックだ。
 俺ってそんなに恨まれてたの……なんかもう明日からどんな顔をして働いたらいいんだろうか。というか、みんな明日には元気になってるのかな。
 俺のせいで重傷とかになってたらどうしよう。

「ブラック、みんな明日には元気になるかな」

 問いかけると、ブラックは未だに少し不満げながらも渋々頷いた。

「数時間休めば大丈夫じゃないのかな。底のあっさい連中ばっかだし」

 またとんでもない事を言うが、術を掛けた本人が言うなら大丈夫だろう。
 ……って、ギーノスコーの前でこんな事言って大丈夫だったかな。あの紫の光は他の人には見えてなかったみたいだし、月の曜術師じゃない限りはブラックが犯人だと言う事は分からないと思うけど……。

 大丈夫だよな、と、恐る恐るギーノスコーの表情を窺うと、相手はいつもの曖昧な笑みで俺に笑いかけて来た。
 俺が面食らうと、相手は更に思っても見ない事を言ってきた。

「つっくん、美徳なんてモノはたまに見せる程度でいいんだよ」
「え……」

 また、よく分からない「美徳」の話なのか。
 目を瞬かせた俺だったが、ギーノスコーは続ける。その言葉は、不思議と……俺に対して何か諭すような感じに思えた。

「君が彼らの何を気に病んで顔を曇らせているのか、小生には分かりかねるが……少なくとも、相手の不幸を願う心なんて誰もが持っているものだ。その事に罪悪感を感じる美徳は人として必要だけど、ずるさもまた人には必要な物なんじゃないかなァと小生は思うよ。少なくとも、己を押し込めて壊れて行くよりずっといい」
「ギーノスコー……さん……」

 たぶん、俺を励ましてくれているんだと思う。
 俺がブラックの【幻術】の事を隠しているのは知らないだろうけど、でも、俺の表情を見て、彼らの不幸に対して背を向けた事は把握したんだろう。

 だから、こんな事を言って慰めてくれているんだ。
 ……変な人だし、相変わらず真意の見えない微笑みだけど……でも、今は素直に感謝したい。少しくらいずるくたって良いって、言って貰えたから。

「それ、僕が言うはずだったんだけど……」
「似たようなことを二度も言うのは恥ずかしいなブラック」
「うるせえ八つ裂きにすんぞクソ従者」

 背後でなんかボソボソ聞こえるな、と思ったら、その声をかき消すように厨房のほうから給仕係の誰かの声が聞こえてきた。

「おいクグルギっ、クグルギ!! はやくこっちに来い、お客様を運ぶんだ!!」
「あ……ブラック、クロウごめん。あっち行っていいかな」

 動ける人が少ないので、俺にもお呼びが掛かったらしい。
 振り返って伺うと、ブラックも今回は何も言えなかったようでこくりと頷いた。

 なんか、昼食を食べに来たつもりだったろうに、術を使わせた挙句にお預けなんて申し訳ないな……。それを考えるとまた自分のせいだと己を攻めてしまいそうだったが、それはもうやめようと俺は首を振った。

「クグルギ早く来い!!」
「は、はい! ……じゃ、ごめんな! あの、あとで代わりのモノを部屋に運ぶように頼んでおくから!」

 一応のマナーとして深くお辞儀をしてから、俺は厨房へと走る。
 改めてとんでもない事をしてしまったと思ったが……俺の「ずるい」部分は、不思議と心が軽いように思えていた。










※自分のせいだからと耐える行為も、やりすぎるとね…という話

 ツイッターで言っていたとおり遅れました…!
 。゚(゚´ω`゚)゚。ちょと予定が狂ったヨ……!

 
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