異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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豪華商船サービニア、暁光を望んだ落魄者編

9.放蕩三昧の吟遊詩人

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「さあさあ、まずは一息つこうじゃないか。まだ新緑の如きキミの身体では、夜の海の冷えた風はつらいだろう? どれ、暖かいお茶を飲もうか」
「しんりょく……」

 何を言っているのか分からないが、とにかく鳥肌が立つのだけはわかる。
 あの時あんまり喋らなかったから分からなかったけど、コイツこんな寒々しいコトを言うヤツだったのか……更に俺が忌避したい要素が加わったぞおい……。

 しかし普通の体型にもかかわらず力が強い相手は俺を離してくれず、船内に戻るとフードコートのように幾つかのテーブルが置かれた場所に足を運んだ。
 えーと……いや、フードコートじゃないな。ラウンジって奴だここは。ラウンジが何かは俺も良く解んないけど、待合室とか休憩所みたいなモンだろう。たぶん。

 ソコの窓が見える席に連れて来られた俺は、何故か当然のようにイケメンと向かい合うようにして座らされてしまった。……なにこの拷問。

「楽にしてくれていいからね」

 そう言いつつ、謎のイケメンは当然のようにお茶を頼み、当然のように俺に「さあ、お飲み」と勧めて来る。
 まるで仲の良い知り合いにでもなったかのような気安さだが、俺はコイツと二三言交わしただけのほぼ初対面だ。何故ここまでされるのかが理解出来ない。というか正直怖い。なにこのイケメン、なんでこんな俺に御馳走しようとしてくんの。

 思わずガタガタ震えてしまったが、相手は気にせずに胸に手を当てうっとりと目を閉じてごにょごにょ変な事を言い始めた。

「いやァ、本当に運命のいたずらというものはあるんだね。あの時別れた名も知らぬ君に、命を運ぶ船の上で同じ時の流れを共有する事になろうとは!」

 …………あの、俺……このテンションの人と会話しなきゃいけないんですか?

 心が死にそうになったが、相手の服装からして……このイケメンは、どうやら貴族かそれに準ずるものらしい。初対面の時のラフでチャラついたチート主人公的な服ではなく、ちゃんとした燕尾服のようなものを着ている。
 色は黒ではないが、それでもこの服は貴族連中しか着ないだろう。確か燕尾服って夜の正装だとか研修で言ってたし……だったら、コイツは身分が高いに違いない。

 夜にオッシャレなラウンジとやらでお茶を飲む行為だって、当然のように行っているんだ。間違いなくコイツは暗いが高いヤツだろう。対して俺の身分は従業員。ここで騒いで相手を不快にさせてはいけない。
 もしそうなったら……厨房支配人に怒られるどころか海に投げられるかも……。

 うぐぐ……ど、どうしてこんなヤツとお茶を飲まねばならんのだ……。考えると頭がハゲそうだったが、ストレスをなんとか抑え込んで俺はお茶に口を付けた。

「…………ん……」
「どうだい? はちみつ入りの紅茶だよ。温まるだろう」

 紅茶。そういえば、この世界では緑茶が高価で、そもそも紅茶も庶民的にはあまり飲まれていないんだっけか。でも、この味は俺の世界の紅茶と変わらなくてなんだかホッとしてしまう。ついでに体もぽかぽかしてきた。

 音を立てないように啜ると、相手はニッコリと笑う。
 ……イケメンに至近距離で微笑まれるなんて、女の子だったらたまんないんだろうなぁ……なんて思うが、俺にとっては寒気がするだけだ。

 しかし、相手の容姿なら俺以外の男も女もドキリとするんだろうな。

 ――――片目を前髪で隠したサラサラの黒髪に、青が強い青紫色の瞳。その瞳を嵌め込んだ目は、常に弧に歪んでいて人を常に小馬鹿にしているような感じだ。そう思うのは俺の僻みかもしれないが、とにかく優しいと言うより胡散臭い。

 つーか、普段着のコイツはピアスやら腕輪やらのアクセサリーをジャラジャラつけてたんだぞ。正装してるからキリッとしてるけど、そう言う所からも信用ならん。
 俺はチャラついた男は初対面から疑ってかかる事にしているんだ。

 けれど、悔しいかなコイツはイケメンだ。高い鼻梁だが幅は日本人と同じく控え目で輪郭も細目で女子ウケがよさそうなのがムカつく。しかも当然のように俺より背が高くモデルのように細身の逆三角形な体格で……いやもうやめよう。虚し過ぎる。

 ゴホン。
 ともかく、この目の前のイケメンは俺の滴で間違いないということだ。

 しかし……どうしよう。お茶を奢ってくれた事には礼を言うが、イケメンとはこれ以上話をしたくない。どうせなら女の子がいい。なんで男ばっかり話しかけて来るんだ。

 しかもなんか変にクセのあるやつばっかりなんだが。
 あんまり近付きたくないヤツばっかり話しかけてくるんだが!?

 せっかくのムード満点な夜の船上だってのに、なんで大して知らん男と二人で……ぐうう……。でも、相手が貴族だとしたらヘタに断る事も出来ない。
 早く部屋に帰りたいが……ここはグッと堪えて、まずは相手と対話しよう。そうしたら相手のパターンが分かって二度と会わずに済むかもしれない。こういう危なそうな奴とは距離を取った方が良いからな……経験上、関わったらロクな事にならん。

 そう思いつつ、俺はとりあえず相手と普通に話をする事にした。

「あの……貴方はどうしてこの船に……?」

 俺は従業員なので、一応お客さんな相手には丁寧に問う。
 すると、片目隠れイケメン野郎はニッコリと笑い、テーブルに肘をつき手を組んだ。

「やだなあ、そんなに畏まらなくて良いんだよ。小生とキミの仲……ああそうだ、名を名乗っていなかったね。キミの名前は?」
「え? あ、えーと……ツカサです……」

 苗字まで言うと変に勘繰られそうだったので、とりあえず名前だけを言う。
 すると、相手は特に気にする事も無く返してきた。

「そうか、キミはツカサという名前かァ。……ふむ……いいね。飾り気のない、普通の名前というのが実にキミらしい」
「は、ハハ……そっすかね……」

 バカにしてんのかコイツ。はっ倒すぞ。
 ちょっとイラッとしたが、相手は今度は自分の番だと言うように答えた。

「では、名乗って貰ったのなら名乗り返さねばならないね。小生はアランベール帝国貴族、名家ペンテクロン家の第三子に当たる。名はギーノスコー……とはいえ、小生の名はそれほど気高いものでは無い。気軽にギーノやギィ君と呼んでくれても構わないよ」
「……ギーノスコーさんですね、わかりました」
「やだなァつっくん、気軽にギィ君と呼んでくれたまえよ」
「ギーノスコーさんは貴族様なんですね!!」

 だーれーがー初対面に近い相手をそんな呼びかたするかあああ!!
 つーか「つっくん」呼びやめろ! なにそっちも急激に距離縮めようとしてんだ!

 クソッ、目の前にいるのがブラックなら「バカを言うな」と頬を引きのばしてやれたと言うのに、相手が貴族……しかもあの色々と“問題”のあるアランベール帝国の貴族だってんなら、迂闊に気安い口を利く事も出来ないぞ。

 以前に聞いた話や、今回研修の時に船主の一人であるクレスタリアさんに「あそこの貴族は黒髪を忌避している」とか「各国の貴族の中でも特に気位が高い」とか色々教えられた事から考えたら、アランベール帝国の貴族と口論しても良い事は無い。
 いや、そもそも人と言い争うなんて出来れば避けたいし、貴族相手にたてつくなど普通はしないほうがいいんだけどね。それに輪を掛けてアランベールの貴族は危険ということだ。なので、つまり……この状況は非常にヤバいワケで……。

 …………ど、どうしよう……素直に付いて行くんじゃなかった……。

 内心冷や汗だらだらな俺に、燕尾服の正装で決めた相手は笑みを深める。

「いやあ、貴族と言っても小生は旅また旅の気楽な吟遊詩人だからね。放蕩息子が貴族の名を使っても家の恥にしかならない。だから、つっくんには貴族がどうのとか関係なく、小生と会話をして欲しいのだよ」
「そ……そんなに自分を卑下しなくてもいいと思いますけど……」

 いけ好かない相手だが、自分を貶すのはさすがに聞いていて気分が良いものではない。そもそも、イケメンというだけで人権が有るし吟遊詩人も似合ってるんだから、俺に対して格好いい卑下をしないでほしい。いやむしろ嫌味か。モテない俺に対する嫌味なのかその発言は。

 ……い、いかんいかん、嫉妬の炎でつい心がささくれ立ってしまう。
 っていうか嫉妬が顔に出てやしないだろうか。今の発言で気を悪くしたりしてないかな。少し不安になって、相手の顔を見ると……何故か小生マン……じゃなかった、ギーノスコーは機嫌良さそうに笑って俺を見つめていた。

「ふふっ、キミは奥ゆかしいねつっくん。小生の美的センスでは並だけど、キミの心は一級品だ。もう少し細身なら、嫁の一人に欲しい所なんだけどなァ」
「は、ハハハ……そっすね……」
「ところで……キミはどうしてこの船に乗っているんだい。君のような子が乗る船ではないように思うのだがね。……夜の仕事としても、少々幼すぎるような」

 それはアレか。未成年の働く時間的は決まってるってヤツか。
 本当に一から十まで失敬だなこの小生は。俺だってこっちの世界ではキチンとした成人扱いなんだからな。つまり俺は立派な大人なんだからな!

 アッチの世界じゃ短時間しか働けないが、こっちじゃ責任もって仕事出来るんだ。
 バカにすんじゃないと思わず眉間のしわが険しくなってしまうが、そんな俺を見てかギーノスコーはクスクスと笑った。

「本当に分かり易くて可愛いな、つっくんは。まあその感じだと……給仕係と言うワケでもないんだろう? 食堂では見かけなかったし」
「ま、まあその……俺はこの通り黒髪なんで……」

 そういえば、ギーノスコーも黒髪だな。
 ……っていうか、そもそもアランベール帝国って黒髪を異様に嫌うヤバい国じゃあなかったか。その国で黒髪として生まれたってことは……つまり……放蕩しているというよりも、国に戻れないって言った方が正しいのでは。

 いや、俺の推測にすぎないけど……黒髪ってだけで忌避されるんだから、そんな所の気難しい貴族の家の人なら……たぶん、普通に貴族としては暮らせないよな。
 だからギーノスコーは吟遊詩人なんていう貴族がまず「やろう」とは考えない職業をやっているんだろうか。……貴族とは言え、貴族として働けないから。

 そう考えると急に相手への怒りがしぼんでしまい、俺は申し訳ない気持ちになってしまった。……だって、さすがに……事情があって放蕩している奴を頭ごなしに否定して拒否するなんてなあ……。

「……ああそうか! つっくんは小生の髪色を気にしてくれているんだね? ははは、安心してくれ。旅をしているのは趣味だからで、第三子なんて長男や次男の予備と言う立場でしかないからね。だから、気楽にやらせて貰っているんだ。何か困った事などは微塵も無いから安心してくれ」
「あ、いや……その………………本当に、困った事、ありませんか?」
「あるとしたら、故郷で淑女を探せないことくらいかなァ。まあ、だから、放蕩ついでに小生に相応しい嫁を探しているんだけどね」

 そういや初対面の時も俺を見て嫁だのなんだのと言ってたな。
 ……だとしたら、そう気が沈む旅でも無いのかも。

 少しだけ安心してギーノスコーを見ると、相手も眉を上げて見せた。

「つっくんは、ようやく小生への警戒を解いてくれたようだね」
「え、け、警戒なんてその」
「ハハハ、気にしなくて良い。淑女の条件には身持ちの硬さも含まれるからね!」

 なんの条件だなんの。
 ちょっと心配してソンしたわチクショウ。

「とりあえず、これで少しは小生の事を知って貰えたかな」
「はあ、まあ……。でも、なんでそんな話を俺に……? 一度遭遇したきりなのに、俺にここまで親しくして下さって大丈夫なんですか?」

 まだイケメンアレルギーは収まらないが、しかし相手も軟派なだけではないことは理解出来た。だからこそ、尚更、黒髪仲間の俺に声を掛けた意味が分からない。
 貴族が多数乗っている船で黒髪の貴族が黒髪の従業員と話していた、だなんて外に知られたら、何を言われるかわかったもんじゃないだろうに。

 この船にはアランベール帝国の貴族がたくさんいるってワケじゃないけど、ウワサと言うのはどこから広がるか分かんないしな……。

 そんな事を心配してしまったが、ギーノスコーは人差し指を口に当てる仕草を俺に見せてクスリと笑った。

「折角二週間の優雅な船旅でキミに出会えたのだから、これは運命と思って更に仲を深めねば……というのもあるが、もう一つ聞いておきたい事があってね」
「聞いておきたいこと……?」

 もしかしてそちらが本題なのだろうか。
 だとすると、やはりコイツは一筋縄ではいかないな……。しかし何を聞きたいのか。
 目を瞬かせた俺に、ギーノスコーは続けた。

「実は、もう一人……この船にはアランベール帝国の貴族が乗っているはずなんだ。でも、残念ながら小生はその貴族を見つけられなくてね。その人物とかち合ったら、何か面倒事が起きそうだから、先に見つけて回避しておきたかったんだが……キミは、その貴族について何か知らないかい」
「いえ……俺はアランベールの貴族が乗るって事だけは知ってたくらいで、どのくらいの人数が乗船しているかも知りませんでした。だから、なにも……」

 申し訳ないと身を縮ませると、ギーノスコーは少し残念そうに「そっかァ」と呟く。
 だがすぐに笑みを取り戻し、俺に対して礼を言った。

「いやいや、つっくんが気に病む必要はないよ。ああでも、もし良かったら今後、何かの拍子に出会う事が有れば教えて欲しいんだ。いくら乗客でも、さすがに乗船名簿は見せて貰えないからね……それに、この船は商船だから個々の情報は完全に秘匿されているし……。だから、キミだけが頼りなんだ」
「そ、それ、俺が何か言っていいんですかね」

 個人情報は秘密にされてるってことは、貴族様のお部屋の番号とかも明かされてないって事だよな。だとしたら、それを俺がバラしてもいいもんだろうか。
 また厨房支配人に怒られるんじゃないかと顔を歪めたが、ギーノスコーは「大丈夫だよ」と付け加えた。

「本人同士や誰かの口から聞いた場合は御咎めなしだ。そもそも船の中だからね。個人同士の情報交換は大目に見られているんだよ」
「それ……個人情報を守ってる意味あるんですか?」
「古い慣習が残ってるだけだからね、仕方ないさ。……ともかく、小生はあまり同郷の人間に姿を見せたくないんだ。だから……他の人間が誰か知れたら、この部屋まで訪ねて来て欲しい。そこには小生の従者がいつでも待機しているからね」

 言いつつ、ギーノスコーは小さい紙片を取り出してさらさらと何かを書いた。
 そうしてその紙片を俺に渡す。紙には部屋番号が描かれていたが……ここに、俺が自ら出向けと言うのだろうか。なんか嫌な予感しかしないんだが……。

「頼むよつっくん、同じ黒髪仲間として」

 そう言われると……忌避された記憶があるだけに、ギーノスコーのお願いは何だか断れなかった。

 ああ、なんでこう俺ってば面倒事に首を突っ込む羽目になるのかなぁ……。









※ちと遅れました(;´Д`)スミマセン

 
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