異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
401 / 952
港地区ディナテイル、情けは人のためならず編

6.チャラ男と地味目は両立できる

しおりを挟む
 
 
   ◆



 なんだかアラビアンな感じがするハーモニック連合国の首都・ラッタディアには、裏からこの都市を牛耳る組織が存在する。それが【裏世界・ジャハナム】だ。

 この国の地下に存在する、歓楽街の廃墟のような謎の遺跡に本拠地を構える彼らは、裏世界と言う名に恥じぬ欲望丸出しで滅茶苦茶な地下街を作っているのだが、実はシアンさんが属する【世界協定】やハーモニックの上層部とも付き合いが有り、彼らは彼らなりのポリシーのもと楽しく裏稼業をやっている。

 まあその、アコギだったり殺し屋だったり、そこは割とアウトローなんだけど……この世界はアウトローが多過ぎるので、些細な問題なのかも知れない。
 ともかく、トルベールはそんなジャハナムに属する裏世界のオトコなのだ。

 でも、俺が知っているトルベールはホスト風のスーツのチャラ男という以外に、ボスである【青の大元】の美しいお姉さまに忠実だし、義理人情に篤い常識人だ。
 初対面の時は地上げ屋みたいな事をやってていけ好かなかったが、正当な理由でやっていたことなので、今となっては「ちょっとやり方が悪かったね」という感じだ。

 そんな甘めの考えになってしまうくらい、トルベールは良いヤツだった。

 でも、トルベールはイイ奴なだけではない。【青の大元】に一目置かれ信頼されてるし、面でも【アスワド商会】という会社を取り仕切っている。
 ブラックと同じレベルで難儀な性格が多いらしい裏社会の人と表社会の人を上手い事引き合わせる手腕も持っているのだ。恐らく、そう言ったコミュ力が高い人間だから色んな人に一目置かれているのだろう。

 そう思うと、ホストって凄……じゃなくて、トルベールは凄いよな。
 でも気さくだし、俺より年上なのに気楽な話し方にしてくれるし、ほんと……本当に、女子におモテになりそうで……爆発して欲し……いや、なんでもないです。

 ゴホン。話が逸れてしまった。
 ともかく、トルベールは裏社会の後ろ暗いお兄さんだが良い奴てことだ。
 【世界協定】との連絡係とかもやってくれるみたいだしな。……ってことは……俺達が来る事を知っていたのは、シアンさんが事前に連絡してくれていたんだろうか。

 シアンさん……息子のセレストってヤツの事でショックを受けてるのに、本当にもう優しいお婆ちゃんだな……落ち着いたら肩とか揉んであげたい。労わりたい。
 いや絶対労わろう。シアンさんはこっちの世界での俺のお婆ちゃんだもんな。

 そんな事を思いつつ、俺はブラック達と一緒に商館が並ぶ大通りへとやって来た。
 前回、クロウを出迎えるために同じ港に来た気がするのだが、どうも俺達は商館のある通りを通って来なかったようで、ヒポカム馬車が何台も行き交う凄く広いレンガの通りを見て、ただただ目を剥いてしまった。
 で、デカい。通りが、四車線道路ぐらいの広さはあるんじゃなかろうか。

 その両脇にぎっしりと品のいい洋館が並んでいるんだから、ちょっとした別世界だ。港地区というと場末のナンタラとかを想像してしまうのだが、この世界の港は、街の中でも結構ハイソな場所らしい。ってか……俺の世界で言う、オフィス街なのかな。
 これ、宿屋とか抜いたら全部商館っぽいもんな……。

「ムゥ……金の亡者どもの館ばかりではないか」
「まー、ここの商人は儲かってるからねえ。当然……ソイツも儲かってるんだろう」

 何故かムッとしているクロウと、呆れたような声で言うブラックに、トルベールは苦笑しながら「いやぁ」と頭を掻く。

「まあそりゃ、ウチは手広くやってますからね~。儲けさせて貰ってますよ、たっぷり」
「……や、やっぱ……裏の仕事とかで?」

 ゴクリと生唾を飲み込んで聞くと、トルベールはわざとらしくニヤリと笑った。

「ふふん、それは今更だろ鉄仮面君。蛇の道は蛇。ヘビなりのお得な通路ってのは、持ってて当然だろ。なあツカサの守護獣クン」
「キュー!」

 トルベールのウインクはともかく、ロクちゃんのお返事は可愛いっ。
 小さなお手手を挙げて「おとくなつうろ知ってるよ!」と無邪気に同意するロクショウは、間違いなく全世界で一番可愛いヘビちゃんだろう。間違いない。

 あ、因みにトルベールが俺を指して鉄仮面君と言うのは、彼と初対面の時に俺が鉄仮面を被ってたからだ。なんか相当インパクトが有ったらしい。その鉄仮面は今も【スクナビ・ナッツ】の木箱に死蔵されている。
 使い所が無いが、いつかまた使いたいもんだな。うむ。かっこいいし。

「で、お前の商館はどこなんだよ」

 歩くのに飽きてきたらしいブラックが、うんざりした顔で言う。
 そんなブラックに、トルベールはチャラ男らしく大仰な動きで、手やら首やらに着けたアクセサリーをジャラつかせながらある館に手を向けた。

「いやあ良い拍子ッスね旦那! お待たせしました、俺のアスワド商会でぇーす!」

 びしっと指を揃えられた手に示された洋館。
 そこは……トルベールの自信満々な声とは裏腹に、他の洋館より少し小さくて外観も目立たない地味な洋館だった。他の商館と同じで、この世界じゃ高層建築とされる三階建ての建物だが、それにしても……地味って言うか、落ち着いている。
 なんかチャラくて派手なトルベールのイメージに合わないな……。

「さあさあ、みなさんどうぞ!」

 訝しげな顔になる俺達だったが、トルベールは構わずドアを開ける。
 中に入ってみるが、そこもまたとくに飾り気のない玄関だった。商館らしく、受付とかお客さんを待たせるためのテーブル一式はあるけど、小さな喫茶店くらいの感じで、裏世界にあるトルベールのド派手な店とは比べ物にならない地味さだ。
 ……ここ、本当にトルベールが仕切っている【アスワド商会】の館なんだろうか。

「あーあー、鉄仮面君の気持ちは分かるよ。だがな、ココではコレが“最適”なんだ」
「最適……?」
「そ、まあ間違いなく俺の商会の館だから安心してくれよ。さ、上へどうぞ」

 これまた飾り気が全然ない、しかし綺麗な飴色を保たれた木製の階段をトルベールは迷いなく上がっていく。俺達は顔を見合わせたが、素直に付いて行った。
 やがて、地味な廊下を通り応接室へ冬される。トルベールの事だから、大人しくても高そうな調度品は置いているだろう……と思っていたのに、応接室も物凄く地味で、ホスト風のチャラ男が運営しているようにはとても見えなかった。
 あ……怪しい……。

「鉄仮面くーん……そんなに警戒されたら俺もちょっと悲しいんだけども……」
「いやだって、アンタジャハナムの店はめっちゃ派手だったじゃん!」

 おかしいなと思うのは当然だろうと言うと、ブラックが俺の肩を抱き、まあまあと落ち着かせるように指で肩をポンポン叩いて来た。

「要するに、目立ちたくないってことだよ。後ろ暗いことを隠そうとするヤツほど、質素で健全な姿を取り繕うとするものさ。……ま、頭の悪い奴は派手にやるんだけどね」
「さっすが旦那、分かってらっしゃる! どこでどう嗅ぎつけられるか分かんないッスからねえ。用心だけはしておこうってヤツですわ」
「俺達堂々と裏世界とか言ってたんだけど……」
「そういうのはコソコソするから怪しまれんのよ。噂程度でしか知らないヤツが、必要以上にコソコソするワケもないっしょ」

 そういうものなのだろうか。
 確かに、噂話をする程度じゃ周囲に気を付けたりはしないけど……そういうところは緩くて良いんだろうかと心配になってしまう。まあ、万が一何か嗅ぎつけられたとしても裏世界の精鋭たちなら屁でもないんだろうけどさ。

「まあそれは置いといて、とりあえず座って下さいよ。シアン様から話は聞いてますんで、おおまかなトコは了承済みっす」

 そうブラックに言って、トルベールは椅子を勧めて来る。立って話すのもなんなので、俺達は素直にソファに座った。すると、真向いにトルベールが座って来る。

「んで、わざわざ商館に来て貰っての話なんですけど……端的に言うと、俺達が船の手配をします。んで、申し訳ないんスけど……その時に、そっちのクロウの兄さんには、獣人である事を隠して貰いたいんですよね。なので、これからその耳を隠す物を用意して頂けないかと……」
「え……な、なんで?」

 これから向かうのはクロウの故郷なのに、どうしてそんな必要があるのか。
 驚いてしまって口を挟むと、トルベールは難しそうな顔をした。

「うーん……それは俺も聞いてないんで詳しい事は知らんのだけど、どうもベーマスに到着してすぐクロウの兄さんがクロウの兄さんと分かるとダメっぽいんだわ。だから変装するんじゃねーかな。しかも俺にわざわざ注文するんだから……よっぽど隠しておいた方が良いってことなんだろうし」
「隠しておいた方が良いって……うーん……?」

 俺に説明しながら、トルベールはチラリとクロウを見る。
 すると、クロウはいつもの無表情な顔で黙っていたが……コクリと頷いた。

「ム……確かに、そうだろうと思う。水麗候の指示に従おう」

 丁寧にシアンさんの敬称を言うクロウに、トルベールもホッと息を漏らす。
 事情は知らないらしいけど、やっぱりかなりの組織からの依頼となると遂行できるか否かで気苦労が絶えないんだろうな。それを思うとちょっと可哀想だ。
 でもまあ、トルベールが有能だから頼まれてるワケだし、俺が可哀想なんて思う事は無いんだろうけども。ぐぬぬ……有能チャラ男……。

 内心トルベールに嫉妬心を燃やしてしまったが、そんな俺の横で……ブラックは、冷静にトルベールを見て目を細めていた。

「…………世界協定からのお達しで変装、ねえ。……お前、ベーマスで一体何して来たんだ? 最初の奴隷の件はともかく、二度目の気持ち悪いメイド服といい雑用係で潜り込んだ事と言い、どうも解せない事が多いんだが」

 そう言えば……クロウが帰って来てくれた時、クロウは普通に船には乗らず雑用係としてメイド服を着て仕事をしてたって言ってたよな……。
 がっしりした大柄なオッサンがメイド服という強烈なインパクトのせいで細かい事が消し飛んでしまっていたが、よくよく考えたらちょっとおかしい。

 クロウは、自分の父親であるドービエル爺ちゃんの所に一度戻ったはずだ。
 恐らくベーマスで部下っぽい人達とも再会した事だろう。となれば、仮に船に乗る金が無かったとしても彼らがカンパしてくれただろうし、着の身着のままで船に乗ったりはしなかったはず……ドービエル爺ちゃんが、息子を裸一貫で放り出すなんてとても思えない。食料ぐらい持たせてくれたはずだ。
 なのに、良く考えたらクロウは荷物らしい荷物も持っていなかった。

 …………確かに、考えてみればちょっとおかしいかも……。

 しかし、あの衝撃の中でよくそんな細かい事を覚えてたなブラック。
 感心しながら、いつになく真剣な表情をするブラックの横顔をを見ていた俺だったが、クロウがグゥと喉を困ったように唸らせたのに振り返った。
 無表情だけど、クロウは困っているような雰囲気を醸し出している。

「……すまん、今は……答えたくない」

 そう言って、クロウはトルベールが居るのに熊耳をショボンと伏せた。
 俺達以外の人間がいる前では、あまりそんな風に獣耳を動かさないのに。
 ってことは……よっぽどの事情があるってことなんだろうか……?

「ハァー……ったく、どうせ行かなきゃいけない旅とはいえ、こうなって来るとベーマスに行きたくなくなって来たな……」
「だ、旦那ぁ、そんなコト言わんでくださいよ! 報告して怒られるの俺なんすから! と、ともかく、服はこちらで用意しますんで、今日の所はこの商館に泊まって下さいよ。メシも寝床も極上のモン用意してますんで!」

 ブラックの心底嫌そうな声に、トルベールが慌てて機嫌を取ろうとする。
 それだけトルベールも困る事が有るんだろうけど、なんだか変な感じだ。クロウが口を閉ざしたのもそうだけど、トルベールが慌てるのも妙に引っかかる。

 二人とも、悪いコトを隠してるワケじゃないだろうけど、これじゃあ確かにブラックが不安だと言うのも無理はないかもしれない。俺も何か不安になって来た。
 ベーマスに【銹地の書】を取りに行くだけの旅だったはずなんだけど……なんだか、内乱が起こってるらしいしクロウにも事情があるみたいだし、妙に胸騒ぎがする。

 どうか取り越し苦労であって欲しいと俺は思ったが、こういう時に限ってその願いが叶わない事も、イヤというほど分かり切っていた。












※ツイッターで言ってた通りだいぶ遅れました…(;´Д`)スミマセン

 
しおりを挟む
感想 1,046

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

その男、有能につき……

大和撫子
BL
 俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか? 「君、どうかしたのかい?」  その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。  黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。  彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。  だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。  大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?  更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

処理中です...