異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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豊穣都市ゾリオンヘリア、手を伸ばす闇に金の声編

28.何故最初からそうしないのか

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   ◆



 ――――あれから数日後。

 ローレンスさんにも例の件を了承をしてもらい、俺達は今日も真面目に練習を続けている。勿論、俺もちゃんと練習してるし、舞台にも立って通し稽古をしてるぞ。
 最近は舞台の上にも小道具が揃って来て、殺風景だった檀上にも見事なカキワリの森や城が見えだしたから、結構みんな張り切ってるんだよな。

 脚本のアドニスや演出兼監督のローレンスさんも、いよいよ本番が近付いてきたという感じがしているのか、演技指導やカキワリの置き方にも細かい指示をしている。
 なんだかんだみんなやる気になってるんだよなぁ。

 うーむ、まあでも気持ちは分かる。
 こうしてみると物凄い豪華な舞台だし、なんてったってハイクラスな人達に見られるんだもんな。緊張感も有るけど、演劇を見慣れてる玄人に認められた時の感動って言うのは計り知れないに違いない。だから、みんなこうも元気なのだろう。

 それに、ブラック達やアドニスも凄く演技が上手くて惚れ惚……ちっ、違う。ええと、見入ってしまうくらいだもんな。だから、侍従さん達も動きやすくて楽しいんだろう。
 俺の演技は……まあ、そこそこだけど、俺の事は置いといて。

 ともかく、本番が刻一刻と近づいて、やる気に満ちているって感じだな。

 俺も頑張ってついて行かなければ。例え参加できなくても、ブラフとして練習の時は一緒にやるっていう話だからな。
 ……とはいえ、別に俺は特別な事をやっているワケではない。
 本番の時には別の場所に移動することになるけど、それまでに変な動きをすると逆に怪しまれるってんで、何事も無いように振る舞っているんだ。
 だから、俺は今も真面目に練習を頑張っているんだが……。

「なんだあのクソ貴族はー!!」
「ムゥ……この前の事があってからずっと見に来てるぞ……」
「クソッ、ツカサ君を舐め回すような目で見やがって……今すぐ消したい……」
「いや別にそんなことは無いと思うんだけど……」

 というか、廊下でそういう事を急に言い出さないでほしい。あの人……えーと、名前は何だったっけ。確か……ワッショイだかなんだかって地方の領主だったような。
 どっちかっていうと、あの変な貴族がよく相槌を打たせてるメレンデスって執事さんの名前の方を覚えてるんだが……それはそれとして。

 ともかく、あの変な貴族に悪口を聞かれたらどうすんだ。
 慌てて両脇の二人を窘めるが、耳を隠し続けていたり黒髪のカツラを被ったりして不自由を強いられている二人は、不機嫌な気持ちが抑えられないのか怒り満面な顔を隠しもせずに、ぎゃあぎゃあと騒ぎつつ歩く。

 そりゃまあ、頭が蒸れるし耳はよく聞こえないし、いいことないよね。
 俺だってこの金髪のカツラはちょっと重くてもう脱ぎたいんだよ。
 でも、あの変な貴族の人が毎日毎日来るもんだから、部屋やお風呂以外じゃ脱げなくてずーっと装着してるんだよなぁ……だから、ブラック達の気持ちは分かる。

 だけど誰が聞いてるか解らないこの場所でギャーギャー騒ぐのはヤバい。
 どう考えても誰かに聞かれて不敬罪まっしぐらだよ!

 慌てて二人を宥めるが、しかしブラックは憤懣やるかたないという様子で、フンフンと鼻息荒く拳を頭の上で振り回す。

「だーってさあ! こっちはクソつまんないだっさい恋愛劇を、一生懸命真面目に練習してるってのにアイツは完全にツカサ君を見に来てるんだもん! やらしい目でガン見しに来てるんだもんんんん」
「やらしい目ってなんだよ! そりゃ、なんか変に注目されてるとは思うけどさ、流石にそういう事は無いんじゃないかと……」
「甘いぞツカサ。お前は問題のある危ないオスに好かれやすいだろう、それを考えると、あの貴族も充分に気を付けておかなければならない」
「えぇ……」

 問題のある危ないオスって……いや、うん、心当たりは沢山あるけど、特に左右に一人ずつそれに該当するオッサンがいるんだけど、そういうものだろうか。
 そらまあ言われてみれば変な奴に襲われる事が多いけど、誰彼かまわず疑うのは少々自意識過剰なんじゃなかろうか。

 街中だとか危ない人が多い所だと俺だって警戒するけど(ブラックとクロウに散々『メスとしての自覚を持て』と言われたからな)、こういう場所で警戒するのは違くないだろうか。だって相手だって貴族だし、ローレンスさんがわざわざ雇ったって設定の俺達をムリヤリ手籠めにするとか普通に考えて出来ないだろうし。

 つーか、そんな事をすりゃローレンスさんの顔に泥を塗ったようなもんだし、完全にお先真っ暗になるだろう。そんなんヤるだけ損に決まっている。
 そもそも、あのメレンデスって執事の御主人サマは見学に着てはいるけど、俺達を追い縋ってはこないし、ただ普通に見て変な顔をしてるだけだ。これがブラックみたいにスケベな事を考えているんなら、こうはいかないだろう。

 …………とまあ、そんな俺の「絶対違う論」を懇切丁寧に説明してやると、ブラックは以外にもすんなり怒りを鎮めてくれた。どうやら二人ともカツラや耳のイライラで頭がカッカしやすくなっていたようだ。
 さもありなん。いつも自由な髪型をしてると、ずっとキッチリさせられてるのって凄く辛いからなぁ……はぁ、俺も早くカツラを脱ぎたい……。

「はー……あと何日だっけ? 三日? 早く全部終わらせて旅立ちたいなぁ」
「ウム……王宮はどうも苦手だ……オレも早く旅に戻りたい」

 三人とも同じ事を思ってどっと疲れたのか、ブラックがポツリと零す。
 それにクロウも深々頷いて肩を落とす様を見て、俺も同意だと頭を落とした。

「だよなぁ……。そもそも、こんな事してる場合じゃないのになあ俺ら……」
「早いとこ獣人の大陸に行きたいけど、ツカサ君の異常回復を抑える薬が出来ないと、こっから脱出する事も出来ないしねえ」
「お、お前……薬を貰ったらすぐ逃げるつもりなのか……」

 今のはさすがに爆弾発言だぞ、と眉根を寄せて見上げるが、ブラックはどこ吹く風とでも言わんばかりに口を尖らせて片眉だけ歪める。

「当たり前じゃないか。演劇なんてついでだよついで。僕らがいなくたって、あの王様ならどうにか回すだろ」

 いやいやいや、回りませんて。アンタはどんだけ自己中心的なんだ。
 でもブラックは本当に他人の事なんてどうでもいいヤツだからなぁ……シアンさんや俺達がいなければ、多分マジで途中退場でトンズラこいてたかもしれない。
 ぐう……なんでコイツがあんなに演技が上手いんだろうなぁ……はぁ……。

「ツカサ君……と、そこの中年二人」
「え? ……あっ。アドニス」

 指輪の片割れの自由奔放さに頭が痛くなってきた所に、背後から声を掛けられて振り返る。三人で見やった背後からは、アドニスが歩いて来ていた。
 いつもなら自室で待っているのに、追いかけて来るなんてどうしたんだろう。

 立ち止まって近付いて来るのを待つと、アドニスはいつもの冷静な表情で「追いついて良かった」と言い、自分が今来た方向へ軽く顎を動かした。

「もうそろそろ、他の貴族が到着する時間です。分かっているとは思いますが、三日後の本番までは絶対に公共の場で変装を解かないで下さい」
「あーはいはい解ってるっての。僕らも一応あの【絶望の水底】に居たからな。目撃者が貴族の中に居た場合面倒だ」

 あ、そうか……二人は俺を助けに来てくれたから、もしかすると俺と同様にデジレ・モルドールの一味に顔を見られている可能性があるんだよな。
 俺は所々の記憶が曖昧になっているが、しかしモルドールの容姿やあそこで俺と同様に無実を着せられた人達の顔は覚えている。それに、何かと気に掛けてくれた監督官も何人かはわかるんだ。記憶が欠けていても、これだけ覚えていれば何とか見分ける事は出来るだろう。

 それに、記憶が曖昧でも見れば解るかも知れないしな。
 ……しかし、それは相手も同じ事だ。

 ブラック達の顔を見て、なにか違和感を感じるかも知れない。
 特に、ブラックの燃えるような綺麗な赤い髪とクロウの褐色の肌は特徴的だから、見る奴が見れば思い出してしまうだろう。

 それを理解しているのか、クロウも俺が今考えたような事と同じ事を言う。

「ウム。だが、オレの容姿はそのままでいいのか。肌色である程度警戒するのでは」

 だよな……クロウみたいにしっかりした褐色の肌でガタイが良い男なんて、冒険者ではよく見かけるけど、これだけピンポイントな場所に居るとなればちょっとな。
 しかし、その問いにアドニスはクスリと笑って指を立てる。

「肌色程度で狼狽するような輩であれば、こっちがありがたい。旅芸人なんて、元々種族がバラバラな事も多いですからね。変に動揺する方がおかしい。それは、博学な貴族達も理解しているはずです」
「なるほどねえ、だから旅芸人か……」
「まあともかく……みなさんこちらへ。ぶっつけ本番で人の顔を覚えるのも難しいかと思いますから、彼らが集まる場所を覗ける秘密の部屋に行きましょう」

 おい、なんで俺の顔を見ながら言うんだ。
 お前ほんと目線だけでもイヤミだな!!

 でもまあ、俺も一発で覚えたり見抜いたりするのは難しいから言わないけどな!
 ……ぐぬぬ……い、いつかアドニスの度肝を抜いてやる……。

「で、秘密の部屋ってなんだ」
「この王城には【からくり式】という東洋の術式が使用されていましてね。ほかの王の城や宮殿でもそうであるように、いくつかの隠し部屋が作られているんですよ。多くは見知らぬ訪問者を間諜か否かと見定める為に作られますが……こういう『客人を多く呼ぶ』ための施設がある城には、盗み聞きの間というのもありましてね」

 盗み聞きの間……あれか、時代劇で良く見る、掛け軸の裏に人が潜むスペースが有ったり、それか般若の面が掛かってる所がくり抜かれていて、そっから部屋の中が見られるようになっているみたいな感じか。

 西洋式の「盗み聞き」はあまり知らないが、やっぱりこう言う世界にもあるんだな。
 ……しかし、こう言う世界ではどう盗み聞きするんだろう?
 やっぱり甲冑の中とか? いやいや、絵画の眼の部分とか……。

「ツカサ君行くよー」
「あっ、はいはい!」

 やべえ、考え込んでいる内に、いつの間にかだいぶ遅れてしまっていた。
 全員背が高いし足がムカツクぐらい長いから、すぐ離れちまうんだ。

 俺は小走りで慌てて追いつくと、アドニスに率いられて廊下を歩き、もう一度階段を下りて劇場が在る一階に戻って来ると、今度は劇場とは反対の方向へ行く廊下へと連れて来られた。

 どこへ行くんだろうと俺達は顔を見合わせたが、アドニスは行く先を熟知しているのか、勝手知ったる様子で再び階段を上って、廊下を歩き別の階段を下りる。
 なんでそんな手間をかけるんだ、と思ったが……一階に降りると、何故か俺達の目の前には一つの扉が出現していた。

 …………あれ、おかしいな……。
 一階を下りてすぐのところには、どこにもドアは無かったはず。
 このお城には右・左・真ん中に一つずつ階段があるけど、左右の階段を上った所には部屋なんて無かったはず。もちろん、一階に降りた時も見かけなかったんだが。

 しかし、アドニスはそんな疑問も持たずにドアを開けて俺達を招く。

「…………? あれ……なんだこの階段……」
「螺旋階段ですよ。すぐに着きます」

 いや、それは知ってるんだけど、どういう構造なんだこの城は。
 石造りの螺旋階段を下に降りて、しばし殺風景で冷たい石造りの通路を歩き、また上へと登る。こんな手間を掛けてまで盗み聞きしてるのか……この城の人……。

 いやでも人に知られちゃいけない事だもんな。
 このくらいしないと、他の人にバレちゃうのかもしれない。

 そんな風に自分を納得させながら、のぼりの螺旋階段の終点にあるドアを開ける。
 と、そこには――――――

「シッ……。ここからは、静かに」

 そう言われて、三人で思わず口を閉じる。
 最初にアドニスが出て、俺達も続くと……そこは薄暗い部屋。

 真正面の横に伸びた壁に等間隔に四角い切れ目が幾つかあって、その切れ目のそれぞれから光がこちらに零れて来ている。
 お蔭でこの部屋の輪郭が分かるのだが、どうもここは殺風景で、あるものと言えばソファや椅子などの座るための物くらいで、後はなにも用意されていなかった。

 ここが……盗み聞きの部屋。

「…………」

 キョロキョロしていると、アドニスが手招きをして四角い切れ目の一つに近付く。
 すると、何を思ったかアドニスはその切れ目の中央に手を当てた。

「っ……!」

 途端、切れ目が急に薄くなり、そこがガラス張りの窓になる。
 どういう構造か解らなくて思わず息を飲んでしまったが……それは、ガラスの向こう側に人が大勢集まっていたからかもしれない。

 ともかく、今まで人気のない場所に居たから、俺は驚いてしまったのだ。
 こ、声が漏れなくて良かった……。

「これから陛下のお話が始まります。その間に、貴族達を確かめて下さい」
「……こんな場所があるなら最初から見せろよ」

 不機嫌そうに呟くブラックに、アドニスも同じような顔をして睨む。

「私に言わないで下さい。こっちだって陛下のお考えは理解出来ないんですから」

 おい、不敬罪いいのかそれ。
 アドニスも結構ヤバい事を言うよなとヒヤヒヤしながらも、俺は貴族達を見る事に集中しようとガラスの向こうの群衆を見やった。












※ヒーッまただいぶ遅れてしまいまして…(;´Д`)モウシワケナイ…
 修正以前としてちまちましておりますが、ご容赦ください
 今回の章はあともうちょっとです

 
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