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巡礼路デリシア街道、神には至らぬ神の道編
1.こんな「帰って来たなぁ」は嫌だ
しおりを挟む初夏も終わりに差し掛かって来たのか、蝉の声が騒がしくなってきた。
じんわじんわと熱を煽るかのような鳴き声は耳に煩かったが、これも夏の風物詩と思えばまだ耐えられる。蝉の声は嫌いと言うわけでも無かったしな。
しかしそう思うのも、もうすぐ夕方になると言う時刻だからなのかも知れない。
少なくとも、俺は日中にこの蝉の声を聞く気にはなれないわ。
だって、どうしようもない暑さが増すような気がするんだもん……。
けれどそう思うのは、俺が大人な証拠なのだ。
例え軟弱者だと言われようが、子供の心を忘れたと言われようが、俺はどこに出しても恥ずかしくない高校生だ。十七歳なのだ。大人と言うものは、子供特有の無限の体力を奪われる代わりに知性を得るものなのである。
「だから俺がクーラーの前から離れないのは悪くない、悪くないのだ」
「ええいこのダメ人間め! 皮下脂肪が勝る俺より惰弱になってどうすんだ!」
背後から厳しい親友――尾井川の声が聞こえたが、俺は何と言われようがクーラーの風が直球で当たる場所から動く気にはなれなかった。
そう、例え、ここが俺の家ではなくとも。
「クーラーの前から動いたら俺は死ぬ!」
「死ぬわけあるか! 人ん家で遠慮なしにわがまま言ってんじゃねえ!」
俺の家には無い、古い畳が敷かれた和室。
柔道着だの古いゲーム機だのと言った男むさい私物と、幼い頃から使って来たのであろう、年季の入った学習机が二つ置かれている。二人部屋だからか物が多い。
それがまた、段ボール箱みたいな分厚いテレビ(ブラウン管型のテレビなんだよな。婆ちゃんの家にもあった)や棚なんかで狭くなった部屋を、余計に狭めているのだが……まあそれはいい。
ともかく、このような男むさい部屋でもクーラーは神だ。
素晴らしい文明の利器、いや神の齎した祝福なのだ。
男二人だけで室内温度が上がるばっかりの悲しい部屋だからこそ、俺は冷たい風に当たらずにはいられないのである。
それなのに、この部屋の主の一人である親友の尾井川は、俺をクーラーちゃんから引き剥がそうとして来るんだ。ううっ、人でなし。俺が熱で溶けたら化けて出るぞ。
「やああだああああ俺は脳天直撃の冷風を受けるんだああああ」
「お前は勉強から目を背けたいだけだろーがっ! テメこの人が仏心出してやったら調子づきやがって!」
「あああああ後生ですから休憩させてぇえええ」
泣きべそをかくが、尾井川は俺の足を柔道部パワーで引き寄せて、無理矢理に折りたたみテーブルの前へと連れ戻してしまう。
目の前に突きつけられたゴチャゴチャのノートと教科書を見て、俺は、俺は。
「おいだから逃げるなっての。はぁ……。お前なあ、来週期末テストなんだぞ!? マジで頑張らねえと赤点だからな!」
「ふぐううう」
分かっている。分かってはいるが、数式が頭に入ってくれない。作者のお気持ちが俺の頭に思い浮かばない、社会で何が起こったかわからんし、歴史の中のガチガチなお堅いお名前を見るたびに、脳みそが真っ白になってしまうのだ。
尾井川はガタイも良いが頭も良いので、何とか俺にテスト範囲を教えてくれているのだが、やっぱりどうして俺には全てを覚えきれない。
俺も二時間キッチリ頑張ったんけど、もう正直頭がオーバーヒートしそうだった。
ああ外から聞こえる蝉の声が憎い。夏が憎い。好きだけど憎い。
「はぁー……。ったく……お前が土日“協力してくれ”って言うから泊めてやったってのに、これじゃいつまで経ってもアッチに行けねえぞ」
そう言いながら、尾井川は薄い教科書で俺の頭をぱこんと叩く。
厚みのあるそばかす顔の頬を膨らませぶふーと溜息を吐くが、それはこっちもだ。俺は異世界での「長期の旅」に備えて、土日の二日間怪しまれないように、尾井川の家に「テスト前の合宿」という体で転がり込んだ。
しかし、まさか本格的に勉強をやるとは思わないじゃないか。
てっきり俺は、尾井川がアリバイ作りのために協力してくれたんだと思っていたのに、まさか本当に勉強するなんて。こんなこと予想してなかったぞ。
くうぅっ、こんなことなら勉強道具なんて持って来るんじゃなかった。
いや、しかし、尾井川は俺のためを思って、こうして無理にでも勉強をさせようとしているのだ。俺が期末テストで赤点を免れて、夏休みはダチ全員で金持ちイヤミなシベの別荘に行くために。
……とはいえ、人には限界と言う物が有ってだな。
「もう無理、無理ですっ限界ギブアップユーウィン無理ぃいっ! 勉強し過ぎて頭が熱暴走しちゃうぅ」
「だあもうお前って奴は……本っ当昔っからバカだよな」
「ぐぅう……」
そりゃ、昔から俺は勉強が苦手ですよ。赤点マンでしたよ。
でも手を抜いてるワケじゃないぞ。頑張って問題を頭に詰め込んでも、初っ端からどんどん抜けてっちゃうんだよ。そんなんじゃ仕方ないだろ。
だからこれは俺が悪いんじゃない。勉強が難しいのが悪いんだ。
尾井川だって長い付き合いで知ってるはずなのに、どうしてこんな仕打ちを。
思わず目を潤ませて訴えかけるような目をしてしまうが、尾井川はゴミを見るような目で俺を見ながら、呆れているのを隠しもせずに眉根を寄せる。
「まあ、お前の頭の悪さは昔っからだが」
「ひどい」
「今回は何とか頑張れよ。せっかくあのへそ曲がりのシベがマジで別荘の用意をしてやがるんだし、何より異世界とこっちの生活両立すると決めたのはお前だろ。アッチでは英雄なのに、こっちでは親に迷惑かけてるクズ学生でいいのかお前」
「そ、そこを言われると……」
確かに、言われてみたら情けない。
ブラックやクロウは俺の事なんて解り切ってるから失望なんてしないだろうけど、それでも「ああやっぱりね」とクスクス笑われるのは男として悔しい物がある。
なまじ二人とも頭が良いだけに、その嘲笑は非常に恥ずかしかった。
まあ、今までそんな事なかったけど、でも想像すると思わず口を尖らせてしまう。
そんな俺に、尾井川は「そうだろうとも」と言いたげに息を吐いて、俺の目の前に赤線を丁寧に引いた教科書を差し出した。
「心を鍛えたいんなら、少しずつで良いから苦手な勉強にも挑戦してみろよ。知識が増えりゃあ異世界でも役立つだろ。これが終わったら、メシ食ってすぐアッチに行くんだろ? だったら、もうちょい頑張れよ」
「うん……」
そう言われると、勉強するしかない。
のろのろと教科書を持つ俺に、尾井川は呆れ顔ながらもほんのり笑ってくれた。
――尾井川は、俺が異世界とこちらの世界を行き来している事を知っている。
以前、初めてこの世界に帰って来た時に、ことの経緯を話して信じて貰ったんだが、それから尾井川には異世界に行くために色々協力して貰っているのだ。
…………まあその、俺がおっさん二人と爛れた関係になってる事は伏せているので、尾井川は俺が異世界で美少女と恋仲になっていると思っているのだが。
………………。
こ、こればっかりは、尾井川には話せないよな……。話すとまたややこしい事態になりそうだし、間違いなく心配かけちゃうし……。
……そりゃあ、俺は納得してブラックと付き合ってるけどさ、でも、さすがに指輪まで貰った相手が男で、しかもヤバい感じの不審者なオッサンだなんて知られたら、どう考えても尾井川は怒るし心配するじゃないか。だったら顔合わせも出来ないんだから黙ってた方が良いよな。
まあ、それだって俺が「頼りない」ってレベルから脱出すれば、尾井川も「お前の好みならまあ」って納得してくれるかも知れないから……やっぱ、俺自身が凄く強くならないとなって……。
ご、ゴホン。そ……それはともかく。
尾井川は俺の異世界ライフに全面的に協力してくれてる、小学校の時以来の大事な親友でオタクの師匠で幼馴染なのだ。
今だって、俺が「向こうの奴らのために心の鍛錬をしたい!」と尾井川に頼んだのを真面目に考えて、色々とやってくれてんだ。
それの第一歩が勉強だというのが超難関だが……ま、まあ仕方ない。
ヤなことから逃げてても、どうしようもないもんな。
出来なくたってやるってだけで評価される事も有るんだから、今日はとにかく勉強をやっつけないと。だって、俺はこれから、異世界に跳ぶんだから。
「ああ、ところでな、ぐー太」
「ん? なに」
「メシ食ったらこっそり勝手口から出るが、帰って来る時は電話しろよ。あの社の裏にスマホおいとくから」
「え、なんで? 俺一人でも帰って来れるぞ?」
異世界での数ヶ月も、こちらではたったの数時間になる。だから、帰って来る時も基本的にはそれほど時間が経過していない。短時間の異世界旅行なら連絡するほどの事ではないのではと思っていたのだが……尾井川は不機嫌そうに眉根を寄せた。
「あのな……お前が帰って来てから数週間経ってるとはいえ、どこにお前を探る目が有るか分からないんだぞ。だが、俺もお前がいない事のごまかしをするために、家に居なければいかん。つまり、お前がこっちに帰って来る時は一人なんだぞ。その時に記者か何かに執拗に追い込まれたらどうする。ぜってーおめえテンパってロクな事にならんだろ」
「ぐ、ぐぬぬ……」
そう言われると、自分一人で乗り切れる自信がなくなってくるな……。
確かに、マスコミや野次馬ぽい人も見かけなくなり、やっと一人で帰れるかなって段階になったけど、未だに母さんも父さんもスマホの制限解除してくれないし、俺はと言うと前以上に情報に疎くなっちまったもんな……。
SNSどころかソシャゲすらやってないので、流行の流れにも乗れていない。
まあ俺のダチ四人はそういう事に関心があるタイプでないので、俺も助かっているが、どこでナニを言われてるか分からないし……まだ油断は禁物か。
尾井川が心配してくれているのは解るので、素直に従っておこう。
「あいわかった」と頭を立てに動かした俺に、尾井川は満足げに頷くと、再びペンを取って俺に勉強を教え始めた。はあ、本当にいい奴だよ尾井川は。
そんな良い奴に、自分の異世界での交友関係を隠しているというのは……ちょっと申し訳ないでもなかったけど、今は余計な心配を掛けたくなかった。
そもそも、異世界でもきな臭い事態になってるわけだし。
◆
「わあっ!!」
目の前に古めかしい木製の地面が見えて、思わず慌てる。
が、俺の体はそのまま落下する事は無く、何かに腹を圧迫されて空中で停止する。何が起こったのかと思ったら、そのまま背後に引き寄せられて拘束された。
「あはっ、ツカサくぅ~ん! 会いたかったよぉおっ」
ぎゅーっと抱き締められて、俺はようやく自分が落下手前で助けられたと知る。
だけど、そのお礼が内臓出そうなほどのハグとはちょっと厳しい。
俺数日ぶりなんですけど、数日ぶりのオッサンの熱烈ハグはきついんですけど!
「た、頼むから出鼻に強烈ハグはやめろっ」
振り向いて睨むが、相手は――――ブラックは嬉しそうに笑うだけで、俺の睨みも何のそのでキスしようとして来る。
思わず周囲を確かめるが、まだ【湖の馬亭】の平屋に滞在しているらしく、部屋には俺とブラックしかいないようだった。クロウはどこいったんだろ。
「ううん、ツカサ君たらどこ見てるのさ」
「わぷ、ちょっ、もっ、んんっ……! ばかっ、は、話をさせろばかっ!」
たかが数時間の時差というだけだろうに、何がそんなに嬉しいのか、オッサンは俺の頬に音を立ててキスをしてきやがる。
数日ぶりの無精髭はチクチクと痛痒くて、思わず顔を歪めてしまうが、ブラックにはソレが何故か嬉しいらしくて余計に顔を近付けてきて。
「ツカサ君、つかさくん……っ。おかえり、嬉しいよ帰って来てくれて……」
「やっ、も……す、すぐ出発するんだろ!?」
顔を手で押し退けるが、ブラックは緩んだ顔のままでだらしなく笑うだけで。
俺を膝の上に乗せて向かい合わせにすると、蕩けた目を細めた。
「んもう、せっかく二人きりなんだから……少しはいちゃいちゃしてもいいでしょ? 僕、ツカサ君がアッチに帰ってる数時間だけでも、すっごく寂しかったんだから」
「む……」
「ツカサ君は寂しくなかったの?」
そう言いながら、わざとらしく切なげな顔をして首をかしげるブラック。
無精髭だらけのオッサンにそんなあざとい顔をされたって、何やっとるんじゃとツッコミを入れる気持ちしか湧かない。
湧かないはず、なんだけど……。
「…………べ、別に……寂しくはなかったけど……」
きらきら光るみたいな赤色のうねった髪に、宝石みたいに綺麗な菫色の瞳。
ヒゲを剃って黙っていさえすれば、野性的で男らしい美形には違いない。相手の事を見つめていると、それをまざまざと思い知らされてしまい、言葉が出なくなる。
勝手に顔に熱が集まって来るようで居た堪れなくて、思わず顔を背けようとした俺に――――ブラックは息だけで笑うと、横顔を狙ってまた頬にキスをした。
「えへ……ツカサ君、顔真っ赤……」
「う、うるさいなぁ!」
「嬉しい……あぁ、もう、今すぐセックスしたい……っ!」
待て、待て待て、何度キスしてんだお前。
この手はなんだ。腰を撫でて来るな。背中をさするな。
どうして下の方へ下の方へと手が移動して来るんだ……って、おい!
「わあバカばか! ちょっ、ほ、報告も有るのにっ、おい待てって、クロウも揃ってからキュウマが言ってた事を報告……っ」
「それより先に、ツカサ君は僕に『あっちに帰ってる間も、貞操を守りました』って報告してくれなきゃ……。ツカサ君、どうせあっちでもやらしい目に遭ってたんでしょ? だからほら、僕の前で全裸になってハァッ、はぁあ、か、可愛い体をぉっ」
「ギャーッ!!」
なんでお前はいつもそうスケベな事にばっかり全力で挑んでくるんだよ!
頼むから話ぐらいは聞いてくれ。っていうかこれから出立なんだから、疲れるような事をしようとするなってば。ああもうっ、こんなオッサンだから、尾井川にも紹介すら出来ないのにぃいいい。
「ハァッ、ハァ、つ、ツカサ君っ、ぼ、僕もう勃起してきちゃう……っ!」
「ひぃいいっ」
ヤバい、目がマジだ。
さっきまで、ちょっと見惚れちゃうかも……なんて思っていた菫色の両目が、どろどろした恐ろしい何かの渦巻く恐ろしい目になっていく。
その「どろどろ」が何なのかなんて、説明もしたくない。恥ずかしくて死ぬ。
頼むから、しょっぱなからえっちな事は勘弁してくれよぉおお……と、ブラックの腕の中から逃げられない状態で嘆いていると――――後ろから扉が開く音がした。
「ム。ツカサ! 帰って来たのか!」
興奮したような声が聞こえてくる。
その声にしては珍しい声量に思わず振り返ろうとすると、乗せられていた硬い膝の上からヒョイと強引に持ち上げられて、今度は別の腕に捕まってしまった。
「おいゴルァッ!!」
「ツカサ……ツカサ……っ」
ブラックの怒鳴り声にかぶさって、俺の顔がぶあつい胸板に押し付けられる。
何事かと思ったらすぐに持ち上げられて、褐色の肌が近付いてきた。
「んんっ!?」
口に、柔らかい物が触れる。
こ、これは……。
「だーっ、何やってんだ駄熊ーっ!!」
「ツカサ……はなればなれになっているのは寂しかったぞ……」
何を言う暇も無くまた口付けられて、俺は全身の力が抜けてしまう。
だが、ぼんやりする時間も与えられず、俺の体は再びブラックに奪われて。
もう何が何だか分からなくなってしまってなすがままになるが、俺はオッサン二人のキスの雨にすっかりやられてしまい、抵抗すら出来なかった。
「ブラックばっかりずるいぞ!」
「うるせえツカサ君は僕の恋人なんだっ、婚約者の僕が独り占めして何が悪いっ!」
ああ……なんかもう、凄くうるさい……。
だけど、二人の喧嘩を見て「戻ってきたなぁ」と思うのは何故なんだろうか。
修羅場とも言えるのに、俺はどうしてかホッとしてしまっていた。
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