異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
211 / 952
交易都市ラクシズ、綺麗な花には棘がある編

14.下手な言い逃れは身を滅ぼす1

しおりを挟む
 
 
 ――――まあ、こうなってしまっては当然と言うかお約束だが、凄惨せいさんな殺人現場を発見してしまい警備兵に通報した俺達は、その後みっちり尋問じんもん……いや質問ぜめにあってしまった。

 そりゃ、第一発見者がこんな怪しげな奴らなら、俺だって疑うし……第一被害者は「男」ならよだれらして欲しがる娼姫達だしな……女日照ひでりに見える俺らが目撃者となれば、まず疑ってみようと思うのも無理はない。
 だけどまあ、この質問てのがとにかく細かくてものすんごく長くてな……。

 どうしてあんな場所に居た、なんで探っていた、依頼ならば誰が依頼したんだ……などなど、まあドラマや漫画で見るような事を聞かれたけれど、それを正直に話した所ですんなり納得して貰えるワケもなく。
 八割がた「コイツら怪しいな、実は犯人じゃないのか」なんて顔をされながら、延々えんえんと質問され続けたのである。

 いっくら俺達が怪しいからって、何時間も拘束は流石さすがに度を越してるよぉ……。
 俺の世界なら広義の一つも出来きたんだろうけど、しかしこの世界は兵士の権力が強いもんで、滅多にそんな愚痴は言えない。
 なので、ブラックもクロウも大人しく質問攻めされてゲンナリしていた。

 しかも今回はそれだけが原因で遅くなったんじゃない。
 俺達の証言の裏を取るのにまた時間が掛かったんだよ。女将さんやゴーテルさんに頼まれた事とか、俺達が本当に三人だけで歩いて行ったのかとか云々……。
 ここで女将さんが証言に来てくれて、俺がライクネスの王様から貰った天下御免の【庇護ひごの腕輪】を見せなきゃ、潔白が証明できないとされて拘留こうりゅうされたままだったかも知れない。……今まで使い所がなかったが、初めてこの腕輪に感謝したよ。

 女将さんにはナイショだけど、俺が両腕に黒いリストバンドをしているのは、右腕に装着したこの【庇護の腕輪】を隠すためでもあるのだ。
 この腕輪は、今いるラクシズをおさめる貴族【フィルバード家】との繋がりや、王様の許可をしめす細かい紋様が彫り込まれたゴツい金の腕輪で、ようするに水戸○門様の御印籠ごいんろうみたいなモンなのだ。もしくは永久フリーパスみたいなもんか。

 ともかく、コレさえあればライクネス王国では大概たいがい何をしても許されてしまう。
 ……が、俺はこの通り小心者だし注目されるのも嫌なので、今まで使い所が無くて腕に封印したままだったのだ。しかしまさかこんな事に使っちまうとは……。

 後から思った事だが、以前から仲良くさせて貰っているフィルバード家の御息女であるリタリアさんや、最近彼女の夫になった商人のラーミンさんにいで貰っても良かったのでは……と思ったが、彼女達は今ハネムーンの真っ最中で不在だったのでどっちにしろ無理だったな。
 うん、やっぱり腕輪を見せるしかなかったか……はぁ……。

 権力ってヤなモンだけど、ありがたいモンでもあるよな。
 でも早く帰りたいからって見せちゃった自分にちょっとばかり自己嫌悪だ。
 例え、クロウが妙に厳しく尋問じんもんされてたからって、やっぱこんな風に強引に釈放を求めちゃだめだよなぁ……。確実にシロだって証拠を提示すべきだったんだろうか。
 でも、そんな事言ってられないくらいの様子だったし……。

「……クロウ、大丈夫か?」

 夜でも明かりがまぶしい蛮人街の通りを歩きつつ、俺は左隣のクロウを見上げる。
 すると、相手は少し元気がなさそうに熊耳を下げ気味にしつつうなづいた。

「む……平気だぞ。尋問じんもんにはれてるからな。……が、久しぶりで少し落ちこむ」

 そう言ってしょんぼりするのも無理はない。
 だって、クロウが獣人だからって「お前が人族を殺して食ったんじゃないのか?」とか決めてかかられてたし、そのうえ「いやしい獣人の事だから……」なんてムカつく言い方されたりしてたんだから。

 ソレが別室の俺のところにまで聞こえてくる有様だったんだぞ?
 だから俺、つい我慢出来なくなって腕輪を出して水戸○門しちゃって……。
 でも、こうなるなら早くやっときゃよかったよな。俺が我慢してたぶん、クロウに凄く嫌な思いをさせちまってたんだし……。

「ごめんなクロウ」

 背中をさすってやると、少し気分が上がったのか、クロウの熊耳がピンと立つ。
 その様を見ながら、右隣のブラックが深々と溜息ためいきを吐いた。

「ま、ライクネスじゃ獣人なんて珍しいし……乱暴で欲の権化でモンスターのようだと恐れられてるからなぁ。何一つ間違いないとは言え、触れた事が無いせいで余計に得体の知れない敵に見えてしまってたんだろうさ」
「その気持ちは分からないでもないけど……真面目に話してるんだから、質問だってあんな横柄な態度で言わなくても良かったのにな」

 俺がくちとがらせて文句を言うと、ブラックは目を細めて同じように口を尖らせる。

「僕達冒険者だって、兵士や一般人からすれば獣人と似たようなモンだよ。根無し草で盗賊みたいな格好の風来坊なんて、一度見て信用出来ると思うぅ? だから、一回捕まるとこんな風にいじめられるんじゃないか。ねぇえツカサ君~っ、僕もなでなでしてよぉ~僕だってたくさんつつかれてヤだったんだからぁ~!」
「あーもーはいはい! ったく図体ずうたいばっかデカいくせして子供かお前は!」

 クロウに嫉妬したのか頭を押し付けてくるブラックも撫でてやる。 
 天下の往来おうらいでオッサン二人に何をしてるんだろうと思うが、まあ……蛮人街なら道に倒れて寝ている人や変な事してるひともいっぱいいるし、夜なら暗いから……今はその……まあ、二人ともヤなことされたみたいだし……撫でるくらいは……。

「グフゥー……ぐるるるる……」
「んへへぇ、ツカサくぅん」

 クロウはのどを鳴らしてるしブラックは横から引っ付いて来て鬱陶うっとうしいが、酔っ払いが三人歩いているんだと周囲は思ってくれてるだろう。うん。きっとそうだ。
 それに、尋問が酷かったのはその通りだもん。ブラックとクロウは胡散うさんくささ満点のオッサン二人だし、なにより強そうだし兵士の気合が入るのも無理はない。

 それに比べたら、俺はマシだったもんな。一般人だと思われたのか、兵士の人にも優しく質問されてたし、なんなら「お菓子食べるかい?」なんて言われたし。
 …………子供あつかいされていたような気もするが、いや、そんな事は無い。
 えー、俺の事はともかく!

 今日はすっかり遅くなっちまったし、帰ったら二人に酒でも出してやるか。今日の朝こっそり買っておいたんだよな。ブラック達をなだめる用のお高い酒。
 これが今効果があるかは分からないけど、好きな物があれば、二人とも少しは気分が晴れるよな。どんだけ飲むかは分からないけど、今日は好きにさせてやろう。

 とにかく今日は無礼講だっ。俺も今日見た事が整理できてないし、なんというか、きょ……今日はちょっと寝たくないので、オッサン達にお酌してやったりしても良いというか……その……とにかく飲むぞ、酒を!

 そんな打算アリアリの決意を新たにしながらも、俺はブラックとクロウにしつこくなつかれながら、なんとか【湖の馬亭】に帰宅した。

「た、ただいまでーす……」
「ああっ、やっと帰って来たね! よかったよ無事で……!」

 娼館の営業が有るので女将さんには先に帰ってて貰ったけど、俺達が帰って来るのを待ってくれていたらしい。扉を開けるなり、受付から飛び出してきてくれた。
 こういうところが優しいんだよなぁ女将さん……。
 思わずホロリとしていると、お部屋で待機中だった今日の当番のお姉さまがたも、階段から降りて来てくれて俺をぎゅうぎゅうとおっぱいで歓待してくれた。

 あ……あぁ……今日の疲れが吹き飛ぶぅう……。

「大丈夫だった? やぁよねえ警備兵達って。すぐ人を疑うんだから」
「アタシの客に警備兵いるから、今度からアンタらを疑うなって言っとくよ。ウチの館で働いてた子に悪い子なんているもんかね!」
「ツカサちゃん疲れちゃった? 大丈夫? おねーさんヨシヨシしたげよっか?」

 うんっ、ヨシヨシしてぇっ。
 なんて言いそうになってしまったが、背後から二つ分の恐ろしい邪悪な波動が流れ込んできたので咄嗟とっさくちつぐむ。おい、何でお前ら余計よけいに不機嫌になってんだ。

 こんなにっいっぱいのお姉さんがっ俺達をおっぱい責めしてくれてんだぞ!!
 なに不機嫌になってんだ、おっぱいに感謝しろ! 
 おっぱいは一人に二つしかないんだぞ!?
 母性の象徴たるおっぱいがいっぱいであれっここは最早天国なのでは……

「ツカサ君っ!!」
「ハッ! えっえええええーとあのっ、みなさんご心配ありがとうございますっ! あのその後でご迷惑おかけしたおわびとか持って行きますんでじゃあー!!」
「あっ、ツカサ! 明日ちゃんと話を聞かせて貰うよ!」
「はーいー!」

 黒い塊になりつつあるオッサン二人をひっつかんで、おっぱいがいっぱいの神聖な森からダッシュで脱出した俺は、なんとか平屋に逃げ込んだ。
 はぁ、はぁ、ふぉお……ば、爆発だけは避けられたなっ! うむ!

「ツカサ君の浮気者……おっぱい好き……すけべぇえ……」
「わーもー、ごめんってばっ! でもお前らだって、素敵なおっぱいがすぐ目の前に有ったら揉みたいと思うだろ!?」
「えぇ~……?」
「ムゥ……」

 大きい身振り手振りで必死に俺の男としての正当性を訴えると、何故かブラックとクロウは少し悩んだ後、俺をジッと見つめて同じようにあごに手を当てた。
 なにそのシンクロポーズ。

「……まあ、そりゃあ……」
「目の前にあったら、揉むな」
「え? ……え?」

 なんで俺の方を凝視するの。なんで視線が顔からちょっとはずれてるの。
 ま、まさか。

「おおおおいおいおいっ、なんだその手はっ!」
「え? だって、目の前におっぱいがあったら揉むのが普通なんでしょ?」
「ならば、オレ達もツカサのように興奮してもいいということだな」

 だな、じゃねえ。待て、なんでこっちに手を伸ばしてくるっ、なんで仲良く右手と左手の片手ずつなんだよお前らこう言う時だけ息合い過ぎだろこらああああ!!

 こ、このままだとヤバい、回避だ回避せねばっ。

「あのっ、ま、待てよお前ら! 折角せっかく俺がイイもんをあげよーと思ったのにっ!!」
「え? いいもん?」
「ヌゥ?」

 首をかしげる二人に、俺は数歩下がって【リオート・リング】を取り出した。
 ふ、ふふふ、これぞ秘策よ。喰らいやがれっ。

「美味しいお酒っ、今日は色々あったから特別だぞ! ふんぱつだっ」

 奮発して良い酒を買っといてやったんだからな。
 だから機嫌直してもうおっぱいのことは忘れるんだ。
 というか俺に今日の怖い光景とおっぱいのことを忘れさせてくれチクショウ。

 まあ俺の思惑はともかく、印籠いんろうを悪役に見せつけるかのごとく、リオート・リングを突き出すと――――ブラックとクロウは顔を見合わせたが、何故かいやらしい笑みでニタリと笑った。

 な……なんだその笑みは……。











 
しおりを挟む
感想 1,046

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

その男、有能につき……

大和撫子
BL
 俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか? 「君、どうかしたのかい?」  その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。  黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。  彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。  だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。  大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?  更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜

早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。 食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した! しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……? 「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」 そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。 無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた

きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました! 「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」 魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。 魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。 信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。 悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。 かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。 ※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。 ※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!

ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。 「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」 なんだか義兄の様子がおかしいのですが…? このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ! ファンタジーラブコメBLです。 平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡ 【登場人物】 攻→ヴィルヘルム 完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが… 受→レイナード 和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...