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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
ラッキースケベとはどういうことだ2
しおりを挟む「も、もう良いか……?」
「お、おう」
反射的に「まーだだよ」と言いそうになったが、俺は自分の姿を確認してオッケーを出す。なんだか妙に恥ずかしくて、肌に触れる指輪がやけにヒンヤリしているように感じてしまうが、そんな風に思うぐらい熱でもあるんだろうか。
いや、あの、アレだ。違う。違うぞ。俺は別に真っ赤になんてなってないぞ。
これは多分、さっき騒いだから熱が上がっただけなんだからな。
考えると余計に頭がゆだりそうだったので忘れる事にして、俺はラスターに向き直った。相変わらずラスターは赤面しているが、イケメンなので全くおかしくない。
むしろ、普段と違うこう言うギャップに女子は惚れるんだろうなぁと冷めた感想が思い浮かぶほど、ラスターの少し困ったような顔は文句なしにイケメンだった。
……他に褒めようが有るかもしれないが、男の顔を事細かく評価したくない。
普段からモテモテの奴なんてイケメンの一言で十分だ。普段から美辞麗句を使って貰えるような顔面偏差値なんだから、俺が褒めなくたっていいだろ。
何か自分の僻み根性と現実に悲しくなってきたが、ともかく。
人心地着いた俺に、ラスターはまだ少し赤い顔で近寄って来た。
「た……体調はどうだ。少しは良くなったか?」
「キュゥ~」
ロクが俺の首に巻き付いて来てスリスリしてくれるのが気持ち良い。
ああ、ロクショウってば本当に体はひんやり心はあったかな可愛すぎる奴だよぉ。
心配してくれるロクに感謝の気持ちで頭を撫でつつ、俺は正直に答えた。
「まあ良くなった……かな。体がギシギシで筋肉痛が酷いけどなんとか動ける」
「それは……良くなったとは言わんのじゃないか」
「グキュー」
ロクがラスターに同意するような声を漏らす。
そんなに体調が悪く見えるんだろうか俺は……筋肉痛なんて、あんな風に色々ヤられたらいつもなっちゃうもんだから、酷いかどうかなんてわからないぞ。
「この分だと、明日は無理かもしれんな……」
思案顔で眉根を寄せるラスターの言葉に、俺は今がまだ「今日」なのだと知って、ホッと胸をなでおろした。いや、そんな場合じゃないんだろうけど、でも翌日の夕方とか言われたら、完全に足手まといになってただろうし……ともかく、そんなに長い間気絶してたわけじゃなくて良かったぜ。
普段なら一日寝込むところだったけど、たった数時間で目覚める事が出来た……と言う事は、どうやら俺も前よりは強くなっているらしいな。
いやまあ、そもそも、えっちな行為で俺の意識が飛ぶくらいヤらかすオッサン達もどうかと思うんですけども……。まあそれを言っても仕方がない。
ともかく俺も修行の成果ってヤツが出始めてるのかもな。うむ、そうに違いない。
自分の成長に素直に喜びを感じる俺だったが、ラスターは数時間気絶してしまった俺が心配なのか、本当に大丈夫なのかと俺を頭からつま先まで何度も見やる。
まさかラスターにそれほど心配されるとは思っても見なかった俺は、相手の態度に思わず苦笑してしまった。
「な、なんだ。何故笑うんだ」
「いや、だって……アンタがそんなに心配すると思わなかったから」
「そ、それは当然だろう! お前は無意識にグリモアへと力を譲渡する能力があるんだぞ。あの小汚い中年どもが曜気的な意味でもお前を貪っているとしたら、どう考えても危険でしかない! だから、その……気になってだな」
「ラスター……」
そう言えば、ラスターは『どのような属性であっても気の流れが見える』とかいう特殊能力を持っているんだっけ。相手が何の属性かまでは把握できないらしいけど、その力のお蔭で、俺とグリモアに選ばれた奴らの関係性がちょっと分かったんだ。
その関係ってのは……まあ、結構エグいというか……。
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そもそも、ラスターはただ俺に「この真実」を知る切欠を与えてくれただけで、今俺が知っている真実を言い当てたワケじゃない。それに【真名】による支配の事などは、俺達とシアンさんと……あと、もう一人しか知らないので、ラスターには実態が見えなくて余計に不安にさせているんだろう。
けど、話せないんだよな……。
……話してやりたいけど、ラスターの後ろにはライクネス国王がいる。
だから、どうしても話す事が出来なかった。
「……心配かけてごめんな、ラスター」
色々と、迷惑をかけていると思う。
ラスターは、その特殊能力で俺の変化に気付き、誰よりも早く心配してくれた。
その後も騎士として俺達に協力してくれたり、なんだかんだで助けてくれている。
今だって……こうして、俺の体を「一人の仲間」として心配してくれていた。
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ナルシストで、調子に乗ったら人の話を聞かない傲慢なヤツだけど、でも正義の心を持ってるし、下民と人を見下していても騎士として助けようとする心は有るんだ。
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ありがとうと言う気持ちで口を笑みに歪めると、ラスターも少し落ち着いてくれたのか、むず痒そうな顔をして頬を掻いていた。
「まあ、その……なんだ。気も安定しているし、この分なら明日は大丈夫だな。最初に見た時は、なんだか少し淀んでいたから心配だったが……」
「さいしょって……こっちに来た時?」
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「なんというか……お前がいつも周囲に纏っている気が、妙に萎れていて元気がないように思えたんだ。……だから、俺達のところへと合流する前に、よほど疲労する事でも有ったのかと思ってな……」
「じゃあもしかして、今日【水琅石】の工房を案内してくれたのは……元気なさげな俺を元気付けるために……?」
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気が華やいだってのはよく分からんけど、とりあえず元気って事だよな。
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なんて考えていると、目の前の金髪翠眼な相手は目を細めて見つめて来た。
「…………」
「なに」
「全世界に愛される美貌を持つ俺にここまで近付かれて平気でいるのは、お前くらいだぞツカサ……。まあ、そのぐらいの胆力が無ければ俺の正妻は務まらんと思うが、意識もしてくれないのは流石にちょっと寂しいぞ」
「なに言ってんの、なに言ってんのおまえ!」
変な事を言われたせいでまた熱が上がった気がする。意識すると、途端に目の前の憎たらしいイケメン顔に我慢出来なくなって、俺は思わず相手の肩を押す。
だが、ラスターはハハハと笑いながら倒れる前に華麗に立ち上がった。
ぎぃい、どこまで行っても格好つけマンめ。
「まあそう恥ずかしがるな。せっかくの可愛い顔が台無しだ」
「やめろってそういうの!!」
「それだけ元気なら夕食を食べても大丈夫そうだな。よし、この俺が夫としてお前に持って来てやろう。はっはっは」
「だーっ!!」
そういう事を言うのはやめろと手を伸ばし突っかかろうとするが、ラスターは至極簡単そうにひらりと身を翻し、モデル歩きで部屋を出て行ってしまった。
ぐ、ぐぬぬ……一太刀も浴びせる事が出来ないなんて不覚……。
思わず項垂れるが、ロクがぽむぽむと肩を前足で踏んで鳴く。
「キュゥ、キュ~」
「うぐ……そうだな……せっかく持って来てくれるんだから怒ってちゃダメか……」
しかしそれにしてもロクったら、普通にラスターの肩を持つなぁ。
出会った時は散々な扱いをされたってのに、いつの間に仲直りしたんだろ。
不思議に思いつつも、俺は可愛いロクの言う事を聞いて待たざるを得なかった。
明けて翌日。
美味しい食事を摂って、愛しのロクショウと二人きりでゆっくり熟睡出来た俺は、全快……とは行かなくとも、走っても支障が無いくらいに回復していた。
悔しいことが、ラスターが食事を持って来たり甲斐甲斐しく世話をしてくれたお蔭でもある。……まあ、ナルシスト発言と正妻発言とラスターの背後から出るキラキラで部屋が非常に鬱陶しかったけど、世話をしてくれたのでそこは気にすまい。
とにかく、思ったよりもまともに世話をしてくれたので俺は元気になったのだ。
ラスターに世話をされるなんて居た堪れなかったのだが、アイツとは一緒に風呂も入った仲だしそもそも色々助けて貰ってるんだから、今更なのかな。
いやでも何と言うか……良く考えたら俺、ラスターとの距離感が未だによく分かんないんだよな……。良い奴ってのは知ってるし、何度も一緒に戦ったし、この世界に来て色々あった時も……俺の心を今も支えている大事な言葉をくれた。
仲間かと問われれば、俺はそうでありたいと言いたくなるほどの相手だった。
でも、その……ぶっちゃけた話…………
正統派のまともなイケメンと普通の会話するってどうすりゃいいんだ!
俺の周りのイケメンなんざ変態かオタクしかいないし、どいつもこいつも好き勝手動くもんだから、それに合わせるのが普通になっちゃってて……ラスターみたいな、俺を気遣ったりスマートに対応したりする相手となんて、一対一で会話した事すらもねーんだよ!! い、今までだって重要な話があったり目的が有ったから話せていただけで……その……全部解決しちゃった今となっては話題がないっていうか。
だから、昨日だって……あの後なにを喋って良いのか解らなくて、会話の種を探すうちにロクの事しか喋れなくなっちゃって最後にゃ黙っちゃったし。
「…………人付き合いってむずかしい……」
はぁ、と溜息を吐いた俺の頭を、緩やかで気持ち良い風が通り過ぎて行く。
窓の鎧戸を開けた先には開けた空が有って、その下には草原や森林が視界いっぱいに広がっていた。なんとも素晴らしい風景だ。
でも、朝の清々しさと少しの肌寒さに、ちょっと体が竦む。
そんな俺の頭に、ロクショウが乗っかった。
「キュキュ?」
「うーん、元気だから平気平気。それより、今日は遺跡に行く準備をするんだもんな。朝メシたくさん食って頑張ろうな!」
「キュー!」
俺の言葉に小さな前足を上げて「がんばるー!」と尻尾を振るロクショウは、今日も今日とて比類なき可愛さだ。その姿に癒しを貰いつつ、俺は身支度を整えて部屋を出た。と、それぞれの部屋から丁度ブラック達が出てくる。
「あっ、ツカサくぅん!!」
「ツカサ、もう大丈……」
などと言いながら、オッサン達は思いきり俺に駆け寄って来ようとしたのだが……俺の部屋に近かったドアが急に開いて、思いきり廊下を塞いだ。
誰がこんな事を……と思っていたら、そこから出てきたのはシアンさんだった。
「あら、おはようツカサ君。良く眠れたみたいね……大丈夫そうで良かったわ」
「はいー! ほらもう、体もこの通り……ご迷惑おかけしました!」
両腕をワキワキと動かして万全ですと示して見せる俺に、シアンさんは本当に嬉しそうに微笑んでくれたが……さきほどから固まっているオッサン二人を振り返り、俺に背中を見せた途端、ブラックとクロウが髪の毛をブワッと膨らませて硬直した。
な、なに。どうした。どうしたのお前ら。
「し、しあんおはようごじゃいましゅ」
「ク……クゥゥ……」
ブラックが青ざめている。クロウも耳を伏せて、なんだか叱られた子犬のような声を出していた。どうしたんだお前ら本当に。まさか怒られて萎縮してるのか。
そう言えばシアンさんの背中から何かが漏れ出ているようにゆらゆらしているが――――あれっ、これまさか怒ってる? シアンさん怒ってるの?
「貴方達、今日はツカサ君に触れないように。……わかったわね?」
あの、なんか、シアンさんの声がいつもより低い気がするんですが……。
まさかこれ、マジで怒ってる……?
「し、シアンさん……?」
恐る恐る呼びかけると、シアンさんはゆっくりとこちらに振り返る。
思わずビクッとしてしまったが、シアンさんはどこも怒ってはいなかった。むしろ今日も年老いて尚お美しい。おもわずゴロニャンと懐いてしまいそうなほどだ。
むう、どうやら気のせいだったようだな。
「さ、ツカサ君、朝食を摂ったらラスター様と合流しましょうね」
「え……ラスターもう宿から出てるんですか?」
目を丸くして言うと、シアンさんはにっこりと笑って俺の頭を撫でた。
「先に【水琅石】の洞窟に向かっているの。遺跡の鍵はそこにあるから……」
「洞窟って、鉱山の……? でも、なんだってそんな所に」
「行けばわかるわ。きっとツカサ君は興味津々でしょうね」
笑いながらそう言うシアンさんは、何だか楽しげだ。
何が待っているのかはよく分からないけど、シアンさんがそう言うなら危険な事は無いだろう。しかし隠す意味ってなんだろうなぁ。
よく分からなくて、俺とロクショウは揃って首を傾げたのだった。
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