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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
ふたりじめ2※
しおりを挟む「うあぁっ! だ、めっ……だ、ぅ、あぁあ……っ!」
ブラックの唇が、優しく乳首を食む。なのに、もう片方はクロウの少しざらついた舌に舐められて、相反する刺激に思わず戸惑った声が出てしまう。
抑えようとして咄嗟に口を閉じるが、それに抗議するかのようにクロウが俺の太腿をさっきよりも強く掴み、勃ち上がった乳首を激しく舌で舐め回して来た。
そんな行動に対抗心を燃やしてなのか、ブラックも唇で挟んで含んだ乳首の先端を、舌の先で意地悪く突いたり撫でたりして来て、お腹がぞわぞわしてくる。
片方はいっぱい刺激されて、もう片方はもどかしく触られて、どうしたらいいのか頭が混乱して口が緩んでしまう。我慢しようとしても、クロウの大きな舌にべろべろと捏ね繰り回されてブラックの舌に乳首の先端をぐりぐりされると、我慢も出来なくなるような感覚が襲ってきて、足を動かさずにはいられなくなる。
何度も口を閉じるのに、そのたびに乳首を執拗にぐりぐりされて、不甲斐ない事に早くも目の前が潤んで口が勝手に開いてしまっていた。
「んんんっ、ぅ、やっぁ、や、ぅんっん゛、んんっんぁっ……あ、あっあっ、あぁっ……! もっ……も、や……やだっぁ、ちくびだぇっ、なめらいぇっ、ぅ、ぅあぁあっ!」
「ん~? 駄目なの? そのワリにはツカサ君の乳首はビンビンに勃起しちゃってるけどなぁ。むしろ、もっとしてって言ってるみたいだよ?」
「ちがっ……そん、ぁ……」
そんなんじゃない、して欲しいなんて俺は一言も言ってない。
必死に首を振るけど、ブラックは俺の乳首を口に含んだまま俺を見上げて来る。
胸や体に当たる無精髭のチクチクとした刺激や、ブラックのカサついた唇の表面が、余計に柔い唇や舌の感触を際立たせて、体が震えた。
だけど、その震えを抑え込もうとしても、クロウの舌が乱暴な動きで乳首を上下に弾いて来てそれすらも出来なくなる。
そんな俺に、ブラックはクスリと笑った。
「どこが違うのさ、熊公に舐め回されてる乳首も、気持ちよがって完全に勃起してるじゃないか。まったくもう……ホントツカサ君って淫乱なくせに面倒臭いなぁ」
「いっ、いんらっ、うあっ、やぁっちょっもぉやめっく、クロウぅ……っ!」
ブラックのじれったい動きとは違って、獣がエサを舐め取ろうとするように強引に俺の乳首を弄ぶクロウに「やめろ」と必死に言うが、相手はやめようとしない。
それどころか、興奮した様子で荒々しい息を思いきり唾液だらけの胸に吹きかけて来ながら、興奮した様子で口を歪めた。
「つっ……ツカサは悪い子だな……。乳首はこんなにオスを誘っているのに、ダメだなんてけしからん……オスを弄んでいるつもりか。罰として立派なメス乳首に育ててやるぞ……ふっ、はは……っ、は、反論の余地もないくらいにな……」
あぁああ……く、クロウがまたブラックみたいな興奮の仕方してるぅう……。
こうなってしまうと、もう止められない。
ブラックも、クロウも、俺の意志など関係なく興奮して、そうなると俺の話なんて一ミリも聞いてくれなくなる。やめろって言ってるのに、突っ走りやがるんだ。
今だってこんな場所でセクハラばっかしてきて、お、俺をうごけなくして……。
…………だけど、俺は……結局、それを許してしまう。
さっきまではあんなに「ダメってハッキリ言わないとな!」なんて言ってたのに、いざとなったらこのザマだ。俺の方が全然ダメじゃないか。
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「ツカサ……ッ、ツカサァ……!」
「ぅああっ……! や、ら……ひっ、ぃだっあっあぁああ……!」
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乳首どころか片胸を獣人の肺の強さで一気に吸い込まれ、俺は堪え切れずに悲鳴を上げた。けれど、クロウは俺の声を更に出させようとしてか、まるで麺でも啜るかのような恥ずかしい音を立てて、強く乳首に吸い付いて来る。
相手の頬が軽くへこむ事に、何故か自分が強烈な恥ずかしさを覚えてしまう。
だけどそれと同時に、乳首を舌の上に乗せられ吸われる感覚に、体が際限なくビクついて、俺の意志とは裏腹に体はヘンに熱くなっていく。
必死に体を捩ってクロウを振り切ろうとするけど、固定された体は動かなかった。
「あはは……こんなに強く吸われたら、ツカサ君片方だけおっぱい出来ちゃうんじゃない? 綺麗に膨らんだら、女だらけの部族の一人になれちゃうかもよ」
「う、うるさっ、やぁあ゛っ! いたっ、ぁっ、やめろクロウぅう……っ!」
「ンムッ、フーッ、フーッ……う゛う゛う゛う゛ぅ゛……ッ」
いやだと言っているのに、クロウは獣のように唸って離してくれない。
それどころか、ブラックからもう片方の腕を奪い取って、強く引き伸ばすみたいに揉んできた。当然、獣人の力なもんだから痛い。
「ツカサ……っ、ツカサぁ……っ」
「あっぁ゛ぁ゛あ゛っ……! や、だ……ぃた、ぃ、やだ……ふくれる、の……!」
だけど相手もその揉み方が痛いと知っているのか、和らげようとするかのように、俺の胸を揉みながら乳首を広い指の腹でくりくりと弄って来る。
痛いくらい乱暴に揉むくせに、敏感な乳首にはやけに優しくて、その相反する動きに体が混乱して来る。
「ひ、だ……ぃあ゛ぁ゛あ゛……! ぃ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛……っ」
痛いのか、気持ち良いのか、わからない。
もしかしたら本当に伸びておっぱいみたいになっちゃうんじゃないかって怖いのに、その恐怖を乳首を吸われて捏ねられる刺激に掻き消されていく。
腰は、胸を強く吸われるたびにびくびくしっぱなしで。頭だって熱で思考が霞んで来て、汗だか水だかわからない水滴が前髪から次々に体に流れていった。
「おやおや、ツカサ君たら痛いのに気持ちよさそうで……。熊公ごときの手でそんなに乱れたら……僕ちょっと嫉妬しちゃうなぁ……」
「ぃ゛、う゛……ッ」
いつの間にか、ブラックが後ろにいる。
一瞬そちらに気を取られたと同時、背中に熱くて大きな何かを感じて、俺は反射的に背筋を伸ばしてしまった。いや、だってこれ。……この、お、おおきいの……。
「ツカサ君……僕、切ないなぁ……。ツカサ君は僕の大事な婚約者で恋人なのに、僕をないがしろにして熊公とばっかり楽しんじゃうの……?」
「ち、が……っあぁあっ、ちが、ぅ……違……から、っあ゛、あうぅ゛う゛……!」
切なげな声に必死に否定を返すと、ブラックは俺の背筋のくぼんだ線に熱い物をくっつけてゆるゆると擦りながら、俺の顎を捕えて上を向かせる。
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「ねぇ、ツカサ君……僕、今回もちゃあんと大人しく待ってたんだよ……? ご褒美くらい、ねだってもいいよね……ねぇ……」
「あ……ぅ……うぅう……」
顔が熱くなる。熱気のせいかクロウに弄られているかは判らない。
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「あ……ぁ、あ…………」
あたまが、ぼーっとする。
生温い空気の中で息が荒くなって、二人の声しか聞こえなくなる。
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大事な、ブラックとクロウのために……。
「ツカサ君……セックスしよ……」
「ツカサ……オレを腹いっぱいにさせてくれ……」
そう、言われると……もう、拒めなかった。
「あ……ぁあ……」
口から勝手に言葉が零れる。
その声を聞き取って、ブラックが後ろから俺を抱え上げた。
なんか、ふわふわする。
座る直前みたいな不自然な格好をさせられて体が不安定になったけど、そんな俺の体の下にクロウが潜り込んできた。
「ツカサ君、熊公の肩に手をやって。……そうそう。そうすれば安定するでしょ? 良い子だね……ふふ……」
「ぅ……う……」
じんじんする胸を、クロウの後頭部に乗せる体勢にさせられる。
硬くて少しチクチクするもさっとした髪が、胸や敏感な乳首にチクチクと触れる。
その微かな痛みと毛髪のくすぐったさに体を捻ると、クロウが下でふうふうと興奮した息を股間に吹きかけて来た。
「つ……ツカサ……ツカサの肉棒……いや、おちんちんが、もう美味そうに勃起しているぞ……! む、むぅう……もう辛抱たまらん……っ」
「バカクソ熊、まだだっつってんだろ! 僕が挿れるまで絶対口に含むなよ、ツカサ君は簡単に射精しちまうんだからな!」
「は、はぐっ……殺生な……っ。ぐぅうう……っ、仕方ない……っ」
「ふあぁあっ!?」
急に、おちんちんの根元がぎゅうぅっと締め付けられて、思わずクロウの頭を抱え込んでしまう。だけど、クロウは熊の耳を興奮したようにぐいぐいと動かしながら、俺のおちんちんを絞めつけて熱い息を吹きかけてきて。
そのもどかしさに腰を動かすが、ブラックはそれを許してくれなかった。
「ほーら、ツカサ君まだダメだよ。ちゃんと僕が挿れるまで我慢してくれないと」
「ぅ、や……やぁあ……っ」
尻の谷間に、ぬるりと何かが入ってくる。
腰を逃がす暇も無くソレは目的地に辿り着いて、上下に擦り刺激し始めた。
そんなこと、されたら、動かずにいられなくて。
「あはっ、つ、ツカサ君、お尻の穴を軽くこすこすされただけで、そんなに腰動かしちゃうの……!? 僕とのセックス、そんなに待ち遠しかった? うっ、ふははっ、う、嬉しいなぁあ……っ」
「ふ、あ……ら、って……だ……てっ、ぇっう゛、うぅう……ッ」
だって、そこを頻繁に触る人なんて、ブラックぐらいしかいない。
クロウもするけど、だけど、ナカまで入って来るのはブラックしか居なくて、そうやって俺のナカに遠慮なく太くてゴツゴツした指を入れて来る感覚まで、体はもう、忘れられないくらい覚えてしまっていて。
苦しいのに、ナカを勝手に動かれて、内臓を触られているみたいで酷く気持ち悪いハズなのに……ブラックの指が、俺のナカを動くと、声が出てしまう。
ヘンに高い声が出て、恥ずかしくて……。
「ひぐっ、ぅ、う゛あぁあ゛……っ、や、ぁ、あ゛ぁ゛……!」
「あは……ツカサ君たら乳首だけでもうこんなに熱くなっちゃったの……? こんなに熱かったら、僕のペニスがゆだっちゃうかも……」
「もっ、らぇ……あ゛ぇ゛え゛……ッ!」
背中側を伝っていたのに、急にぐりんと捻られて、変な声が抑えきれなくなる所を何度も軽く押さえつけられる。そんなことされたら、おちんちんがじんじんしてイキたくなってしまう。
なのにクロウに押さえつけられてて、どうしてもイケなくて、腰がゆれて。
熱い息がおちんちんに噴きかかるだけで下腹部がひくひくするのに、もう駄目って何度も言ってるのに、二人とも俺を許してくれなかった。
「ひぐっ、ぅ、やらぁっ! ぅあぁあ゛あ゛……あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛……!!」
つらい。イきたい。
おちんちん早くして、お願い、もうやだ、やだぁ……っ。
「あは……ツカサ君、射精したい……?」
背後の声に、必死で頷く。
おちんちんがつらい。何でもするから、早く出させて。吐息を吹きかけられるのがこんなにキツいなんて思わなかった。
だから、もう。
「だったら……ちゃんと言えるよね……?」
「あ゛……ぅう゛……っ!」
指が引き抜かれて、目の前が影で暗くなる。
それと同時に、視界の端にキラキラと光る真っ赤な髪が降りて来て、うしろに熱気ではない、人の体温を感じて……お尻に、大きなものが強引に割り入って来た。
そんなのもう、一つしか、ない。
「ツカサ君……」
頭の上から、優しい声で囁かれる。
そんな風に言われたら…………おれ、は……。
「…………お……おちん、ちん……ブラックの……大きな、おちんちん……ナカ、に、入れて……くださぃ……っ」
クロウの髪を、手がきゅうっと掴む。
何を言ってるんだか、自分でもわからない。
だけどもう、苦しくて。じんじんして、気持ち良くて、つらくて。
ブラックが許してくれるなら、もう、なんだって良かった。
「あはっ……はっ……はは……はははは……っ! いつもよりかちょっと雑だけど、まあ良いか。……よくできました、ツカサ君……!!」
「ふああっ!?」
大きな手が、思いきりお尻の肉を掴んで割り開く。
ブラックの、指だ。ブラックの指が俺のお尻を掴んで、広げて、そして。
大きくて空気よりも熱い、ブラックの、おれの、こいびとの……おちんちんが……
「ツカサ君……っ!」
掠れた声が聞こえたと思った瞬間、体を気絶しそうなほどの質量が貫く。
喉が、引き絞られるような、壮絶な衝撃。
だけどそれは俺が馴染んでしまったもので。もう、忘れられない感覚で。
あれほどだめだって言おうとしてたのに、俺は、おれ……は……。
「ツカサ君っ、あっ、あふっ……あぁあっ……っいいよ、ツカサ君のお尻、すっごく気持ち良いよぉ……っ!」
「ツカサ……ツカサ……ッ」
二人の興奮した声が、耳に届く。
だけど俺は、頭が真っ白になって――――そこからはもう、記憶が、なかった。
→
※またもやだいぶん遅れてしまって申し訳ない…_| ̄|○
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