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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
8.ふたりじめ1*
しおりを挟む……ま、まあ、俺が折れなきゃいいんだよな。
まさか他の人も入ってくる風呂場で変なコトはやらかさないだろうし、セクハラにしたって俺が毅然とした態度で「ダメ!」とか言えばいいんだ。
こういうのは、激昂した方の負けだもんな。相手のペースに乗らず、冷静になって大人らしく対応すれば良いだけなんだ。ブラックとクロウだって、ラスターの言葉に一々反応してつっかかるから喧嘩になるんだし……。
まあ、それが出来ていたら、そもそも二人とも俺とこんな関係になってなかったんだろうけどな……ハハハ……ハァ……。とにかく、コイツらは社交性がゼロなヤバいオッサンなんだから、俺がちゃんとしないと。
そんな事を思いつつ全裸になると、俺は浴場に続いているであろうドアを開いた。
「おお、案外家族風呂っぽいな」
大人数用の風呂とは言えど、やはりそこまで沢山の人が宿泊するワケではないからか、風呂場は適度な広さと言った感じだ。
左手の壁の角に撓んだ円形の湯船があり、右手に洗い場のような簡素な台と備品がある。一応椅子もあるけど、なんだか踏み台みたいで実に簡素だ。
今までこの世界で結構浴場に入って来たつもりだったけど、こんな風呂場は初めて見たかもしれない。
「床もほんのりあったかい……」
ぺたぺたと歩いて洗い場に向かいつつ、天井や壁をキョロキョロ見やる。
壁も天井もタイル張りで、床は何の素材なのか妙にしっとりして滑らかだ。でも、足は滑らない程度で不思議だな。ともかく、これなら転倒しても大丈夫そうだ。
まあそれは良いんだけど……なんだか薄暗い。
どうしてだろうかと見やると、大きな窓が無い事に気付いた。
「あ、そっか……露天でもないし、デカい窓もないのかここ……」
窓は明かり取りと換気口の役目を果たす小さなものが幾つか並んでいるだけで、外の景色は見られない。けれどランプのお蔭かそこそこ明るいな。昼に入ってるんだか夜に入ってるんだか判らなくなる薄暗さだけど、それは仕方がないだろう。
でも、その……湯気がもうもうとして、オレンジっぽい色の明かりがぼやっとした感じだと……なんか、ちょっと……。
「うわー、この風呂すっごく湯気がこもってるじゃんか。じめじめして気持ち悪いったらありゃしないよ。【ブリーズ】だ【ブリーズ】……」
「ムゥ……」
背後からドアを開ける音がして、どやどやとオッサン二人が入ってくる。
思わず振り返ると、温い風がふわっと流れて来て湯気が外に逃げて行った。おお、ブラックが【ブリーズ】を使ったのか。ブリーズは、曜術とはまた違う、大地の気と言う力を使った【付加術】ってヤツで、そよかぜを起こせるんだっけ。
俺もいくつか【付加術】を知っているし使えたりもするが、こう言う風に日常的な使い方をするのは考えつかなかったな……俺ならせいぜいドライヤー代わりにしたりするくらいだ。さすがはこの世界の人間。
いや、曜気を無駄遣いしても倒れないくらいに強いブラックだから、こんな感じで使えるのかも知れないけども……。それはともかく。
…………改めて全裸の二人を見ると、本当になんかこう……壁を感じる。
「どしたのツカサ君」
「洗い場に行かないのか。体を先に洗うのだろう?」
「あ、ああ。うん」
いつもは俺が促す側なのに、今回はブラックとクロウが俺を洗い場へ誘って来た。幾度となく注意した成果が出たって事だろうから、それは良いんだけど……その……妙に気恥ずかしい。二人をまともに見られない。
だって、あっちで五日過ごしてる間は、俺は普通の男子高校生でリアルな他人の裸とは無縁の生活してるんだぞ。毎日ブラック達と一緒にいた時とは違うんだ。
しかも今は、いつも以上に大変な事になってるし……。
とにかくあっちでは、その……最近はシコる事すら考えられない状態で、他人の裸とかえっちな物とは疎遠になっていたから、こんな風にお互い全裸でいるのがとても居た堪れないんだよ。なのに、オッサン二人にこんなに近付かれると困るって言うかヘンに刺激しちまうかもって思って、椅子に素直に座らざるを得ないと言うか……。
…………。
で、でも、仕方ないよな。
クロウは褐色の肌でまさに格闘向きの筋骨隆々な体だし、ブラックは適度に筋肉が付いててオッサンらしくもじゃもじゃしてるし……ふ、二人ともデカいし……。
いやデカいってガタイのことだぞ、体格だぞ、変な意味じゃないからな!?
いやいや何を一人でツッコミいれてんだ落ち着け俺。
とにかくその、二人とも俺よりガッチリした体格で目のやり場に困るんだよ。ああでも変だよな、何で俺は同じ男の体を見て目を泳がせてるんだよチクショウ。
「まずは体を洗おうか」
「う……うん……」
隣からそう言われて、頷く。
木の椅子は水気のせいでしっとりと濡れていて居心地が悪いが、しかしすぐに体を洗って湯船に入れば済む事だ。こうなったら左右のオッサンは出来るだけ見ないようにしよう。そうしたら俺の目も慣れて来るはずだ。
そう決心し、俺は持って来た布を湯船から取って来た小桶のお湯に浸した。
まだちょっと変にドキドキしてるけど、この状況なら乗り切れるぞ。湯気で視界が曖昧になってて良かったよ。もし湯気が薄くて二人がハッキリ見えてたら、風呂から逃げ出してたかも……。
……いやいや、そんなワケあるか。そこまで俺も女々しくねえわ。
変なこと考えてないで体を洗わなくっちゃな。
「あっ、ちょっと待ってツカサ君」
「うえ?」
いざ石鹸を付けて体を洗おう……なんて思っていたところで手を止めさせられて、俺はブラックの方を向く。すると、相手はリボンを解き長くうねった赤髪を広げた姿で、ずいっと顔を近付けて来やがった。
わああやめろバカ!
その姿反則っ、痛い痛い痛い心臓痛いぎゅーってなる!
「ツカサ君、今日はたくさん歩いて疲れただろう? だから洗ってあげるよ」
「え゛っ、いやあの」
「そうだな……手もこんなに汗ばんでいるし、隅々までオレ達が綺麗にしてやろう」
「ぬええ!?」
いや変な声を出ちまったじゃねーか何言ってんだお前ら!
自分一人で洗える、と言いたかったのだが、そう言う前にクロウに手首を握られ、掌を大きな舌でべろんと舐められる。
「ひぁっ、ちょ、ちょっとクロウ……っ」
「これだけ汗を掻いていたら、石鹸をちょっと撫ぜ付けただけでは落ちないだろう? だから、オレが適度に舐め取ってやるぞ」
「舐めっ、お、お前っ、うぁ……! やだっ、くすぐったいっ、やだってば……! 石鹸で落ちるから心配いらないって!」
慌ててクロウの顔から手を離そうとするけど、手首をデカい手に掴まれていて全然動かせない。確かに今日は歩き回って疲れたけど、でもそれを言うなら二人の方が汗を掻いているだろうし俺とは比べ物にならないはずだ。
なのに、クロウは俺の掌をべろべろと舐めて来る。
「や、め……っ、やめろ、って……っ!」
少しざらついた独特な舌が掌底の所から指の付け根までを撫でているだけなのに、体が変にビクついて仕方がない。舌の腹から始まり徐々に先端で舐める動きに変わるのが感覚を尖らせて、最後に舌の先が中指の付け根に辿り着く間隔がどうしても我慢出来ず、俺はわずかに体を強張らせてしまった。
そんな俺を、ブラックが見逃すはずもなく。
「あれぇ? ツカサ君、手を舐められただけで感じてるの……?」
耳元で、ねっとりとしたわざとらしい声がする。
振り向いたらまた胸が痛くなりそうで目を細めた俺に、ブラックはさらに近付き、俺の耳に唇を押し付けて息を吹き込んだ。
そのぞわぞわした感覚と、クロウのザラついた舌に、体が思わず震える。
「ほら……ツカサ君、もう足が『恥ずかしいよぉ~』って閉じそうになってるよ? ツカサ君って、気持ち良くなったら恥ずかしくて足閉じちゃうんだよねぇ……ふっ、ふふふ……僕の声と熊公の舌で、もうおちんちんが興奮しちゃったの……?」
「ぅ……ぁ……あぁ、あ……っ」
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「っく……ぅ……っ」
ぶ、ブラックの手が太腿を伝って、ゆっくり裏側へ指を這わせて来る。いつもは内側を触られてたから、そこを微かに撫でられると予想外に尻に力が入ってしまう。
だって、そのまま股間の方まで来られたら……あそこを触れられるかもしれない。そこまで考えるのは行き過ぎだってからかわれるかもしれないけど、その時の自分の情けない反応を考えてしまうと、どうしても気にせずにはいられない。
ついに両足を合わせ閉じてしまったが、ブラックは俺の耳に当てた唇からちろりと舌を出し、更に追い詰めようと耳の起伏を舐めはじめる。
それに反応して背筋を伸ばした俺を見てか、クロウが掌から指の股へと舌を動かしまんべんなく手を舐めて来た。嫌だと首を振ろうとしても、ブラックのもう片方の手に頬を抑えられて動けない。
「ひっやだ……もっ、もぉやだっくすぐったぃ、も、ダメだってぇ……っ!」
「ダメ、じゃないでしょ? お風呂に入る前に体を隅々まで洗え、ってツカサ君が言ったんじゃないか……ほら、ツカサ君の体、すっごく汗ばんでるよ……?」
「そうだぞツカサ。指の先もしょっぱい……これでは風呂に入れん。オレ達が舐めて綺麗にしてやるから、大人しくしていろ」
「だ、唾液で綺麗になるかあ!!」
むしろ液体なだけに余計に湯船に混ざってヤバい事になるだろうがっ!
後から入る人の事を考えてくれ頼むから。
あんまりな言い訳に冷静さを取り戻し、俺は二人の魔の手から逃げようとするが、クロウに腕を取られ制止させられる。
「静かにしていろ。オレ達が綺麗にしてやると言ってるんだ」
「うぁっ……」
ブラックが触っていない方の足を、クロウに強く掴まれる。
太腿に指が沈み込むのを感じて、俺は息を呑んだ。
ブラックの手とは違う、硬くて荒々しい感触が伝わってくる。
「い……いたっ……ぁ……っ」
「痛い? 気持ち良いの間違いでしょ……? ツカサ君はクソ熊のケダモノみたいな手でも、節操なくおちんちんが勃起しちゃうんだからさ」
違うと首を振りたいが、顔もブラックに掴まれていて逃げようがない。
そんな俺を苛むようにブラックとクロウは太腿をそれぞれ揉みながら、二つの舌で俺を翻弄してくる。耳だけだったブラックの舌は頬まで舐めて来て、荒い吐息が顔中に噴き付けられてつらい。クロウはいつの間にかちゅうちゅうと俺の指を吸ってて、体が勝手にビクビクして熱くなってきてしまって。
耐えようと、冷静になってちゃんと「駄目だぞ」って言おうと思ってるのに、そう考えて気を引き締めようとすればするほど、自分の変で気持ち悪い喘ぎとブラック達が与えて来る刺激に打ちのめされてしまう。
どうしても、体が言う事を聞いてくれなかった。
「っあ……ぅ……う、く……っ、やめ、ろ……て……っ」
「あは……声が上擦ってるのに、まだ我慢する気……? んもぉツカサ君たら本当に意地っ張りなんだから……。でも、体はホントに正直だね……ほら、もう可愛い乳首がビンビンだよ?」
「ふぁっ……!?」
顔を抑えられたまま目だけで下を見やる。と、そこには……早々に刺激に負けて、しっかりと立ち上がってしまっている俺の乳首が……。
「う……ぃ、いや……これはっ、生理現象で……っ」
乳首は寒さでも感動でも勃起するもんじゃないか。絶対にえっちな事をされて勃起したんじゃない。太腿を揉まれてベロベロ舐められただけで、気持ち良いワケがないじゃないか。違う、絶対に違う。これだけはそうじゃないんだからな。
だけど、そう思おうとしても、ブラックとクロウは俺を許してはくれない。
俺の足を掴んだまま、胸にグッと顔を寄せて来た。
「ふふ……ぷるぷる震えて可愛いね、ツカサ君のちっちゃな乳首……」
「美味そうだな……胸の肉がメスそのものだ……」
「あ……ぁあ……っ」
四つの目が、俺の勃起した乳首を凝視している。
菫色の瞳と橙色の瞳に、堪え切れず膨らんでしまった情けない物を見つめられているかと思うと、体の中が恥ずかしさで熱くなってくる。
身を捩ろうとするが、腕を掴まれて完全に固定されてしまい動けない。足も、力を込めた二つの手に抑え込まれていて……もう、どうしようもなかった。
「こんなに汗ばんだ体から出て来たんだから……たっぷり綺麗にしなきゃねぇ」
「い……今からっ、乳首を吸い尽くして綺麗にしてやるぞ……っ」
余裕そうにニタニタと笑うブラックと、何故か異様に興奮しているクロウが、それぞれ胸に顔を近付けて来る。息が胸板に吹きかかって来て、その息が二つ分あるのにドキドキしてきて、二人の半開きになった口を見ると体が震えて来る。
その震えがどんな意味かなんて、考えたくない。
だけど、足を閉じて押さえつけているはずの部分に熱が溜まって来ているのをイヤでも感じてしまい、俺は首を振った。
「ひ……人がくるから……っ、ダメだって……っ」
必死に思い付いた言葉でどうにか逃れようとするが――ブラックは俺の顔を見て、想定通りと言わんばかりにニッコリと笑った。
「ああ、まだそんなこと気にしてたの? 僕が扉に細工して置いたから大丈夫だよ! だから……今日はたっぷり楽しもうねえ、ツカサ君……ふ、ふふ……」
「~~~~~~!?」
扉に細工って……お、お前まさかまた鍵を金の曜術でなんかしたのか!?
あああチクショウなんでお前はそう曜術を無駄遣いするんだよー!!
「つ、ツカサっ……ツカサの乳首……っひさしぶりの……っ!」
「ばっやだっ、クロウ駄目だって、クロウ……!」
「おいコラ抜け駆け禁止だバカ熊! ツカサくぅ~ん、今綺麗にしたげるからね!」
「ううぅううもう二人ともいい加減にしろぉお!」
何だかもう上手いこと言葉が出なくて、なんとか二人を罵倒するが……そんな事で止まる二人なら、もうやめてくれているわけで。
俺のことなど気にもせず、目を血走らせたクロウが大きく口を開ける。
それに怒りながら、ブラックは同じように口を開いて俺の胸に近付いて来ていた。
また、二つの熱い息が噴きあがり顎の下まで昇ってくる。
湿り気を帯びた二人の髪が俺の肌に掛かって来て、くすぐったくて。
だけど、それよりも近付いて来る人肌の熱が体を震わせる。
「やだっ、い、嫌だってば……っ」
二人同時にされたら、変なコトになる。戻れなくなる。
こんな場所で、いつ人に声を聞かれるかも分からない場所で、二人にえっちな事をされたら……絶対に、声を抑えられなくなる。
そう解っているのに、俺は二人の行動を抑えられなかった。
→
※久しぶりなのでまだまだ続くよ!
だいぶん遅れてしまい申し訳ないです…。゚(゚´Д`゚)゚。
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