異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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海洞ダンジョン、真砂に揺らぐは沙羅の夢編

17.困惑の一夜

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   ◆



 その夜、俺達とカーデ師匠は街長まちおさの館に招かれ、詳しい話を聞く事になった。
 ……師匠はわかるが、何故俺達も呼び出されたのだろうか。

 連れて来られた当初は疑問で頭が一杯だったが、イデッサさんによると「レイドの治療に関わったし、師匠が同席させるように言ったから」ということらしく……。
 それを訊いて、俺は余計に頭がこんがらがってしまった。

 レイドの一件はわかるけど、この状況でどんな事に関係があると言うんだ。
 いや、もしかしたらレイドがあの軍団の中に混じっちゃったとか……?
 にしたって、師匠が俺を呼ぶ意味が解らない。ブラックとクロウは呼ばれる理由が多々あるけど、修行中の俺にも何か出来る事が有るって話なのかな……。

 師匠の手伝いくらいは出来そうだけど、いざって時の【黒曜の使者】の威力がどうなるかが判らなくて怖いな……今の内に練習しておいた方が良かっただろうか。
 そんな事を色々と考えつつ、応接室へと通されると――既に、街長と師匠が椅子に座っていた。……しかも、深刻そうに。

「……まずは、座って下さい」

 街長にすすめられ適当に座ると、俺達を連れて来たイデッサさんとホーディーさんが、心配そうに師匠に問いかけた。

「あの……こんな遠くに居て、あの植物の壁は大丈夫でしょうか」
「消える時間は確かですか……?」

 恐る恐ると言った様子で問いかける二人に、師匠は特徴的な高い鼻をフンと鳴らしわずらわしそうに肩を揺らした。

「ワシは【限定解除級】じゃぞ。その場を離れただけで術が消滅するうすっぺら曜術師と一緒にするでないわい。キチンと夜明けに消えるように調節しとるわ」

 自分の力をあなどられたと思ったのか、師匠は不機嫌そうにそう言う。
 その態度に、二人は恐縮したようで小さくなってしまった。ああ……なんか、俺が言ったんじゃないけどすみません……本当にすみません……。

「それより、僕達を呼んだのは何? 早く話をして欲しいんだけどさ」

 場が緊張していると言うのに、ブラックはどこ吹く風だ。
 しかしそんな態度が功を奏したのか、街長がポツリと話しだした。

「実は……この場の皆様だけに、聞いておいて頂きたい話がありまして……」
「ほう?」

 師匠の返しに、街長がビクリと肩を震わせる。
 しかし、汗をハンカチでぬぐいながらも震えた声で答えた。

「先程、カジャックさんは『この街で対抗し得る冒険者がいるとしたら、彼らくらいだろう』とおっしゃいましたが……だからこそ、貴方がたには、どうか……あの【シカマビト】を、攻撃しないでいただきたいのです。決して、存在を抹消まっしょうするような強力な術を使うことのないように……」

 対抗って、師匠と街長は俺達が来る前にそんな事を話していたのか。
 ということは、俺達が集められたのはやっぱりあいつらの討伐が目的なのか?
 でも、コープスじゃなくて【シカマビト】ってなんだろう……。

 思わず頭上に疑問符を浮かべたが、それはクロウも同じだったようで、俺の横から少し身を乗り出した。

「それはどういう事だ?」

 冷静に問いかけるクロウにられたのか、相手は幾分いくぶんか落ち着いて来たようで、今度は息を吐きながら続けた。

「…………実は、貴方達に話した昔話には、まだ続きがあるのです」
「昔話というと……ダンジョンが出来た経緯に関する話ですか? 商家の麗しい一人息子と、なにかの弟子のとかなんとか……」

 イデッサさんの言葉に、街長は何故か気落ちしたようにうつむく。

「はい……。実は、海洞かいどうダンジョンの始まりとなった逸話いつわは、それで終わりではありません。あの後……ダンジョンに調査が入った時、内部調査をしていたラッタディアの兵士達に、異常が起こり始めたのです。……まるで、死人のようになってしまい、夜に何かを探し求めてうごめくような……異常が……」

 それはもしかして、今発生している異常事態と同じと言う事なのだろうか。
 結論が判らず黙り込む俺達だったが、構わず村長は話し続けた。

「最初、私達は何かのモンスターだと思い攻撃しました。しかし、倒れたモンスターは徐々に紫色の肌が抜け、元の兵士に戻ったのです。……死体の、ままで」
「それ、って……」

 何かの異常にかかってしまっただけの相手を、死人がモンスターになったと勘違いして殺してしまったという事ではないのか。
 しかし、誰もそれをはっきりと言わない。
 いや、解っていても今指摘すべきではないと思っているのだろうか。

 だがイデッサさん達はそんな場合ではないようだ。その惨劇をレイドに重ねているらしく、今までにないほど青ざめていた。
 さもありなん。もしあの症状が昔話の物と症状と同じなら……もしかすると、誰かがすでにレイドを殺してしまっているのかも知れないのだから。

「あのっ、じゃ、じゃあ今大挙して押し寄せているあのコープス達は……!」

 イデッサさんが居ても経っても居られず立ち上がる。
 そんな相手に、街長は顔を上げて首を振った。

「あれはただのコープスではありません。既に、あの中に取り込まれてしまった住民や、冒険者達がおります……あれはコープスではない……シカマビトなんです」
「シカマビトってどんな存在なんですか?」

 イマイチ呑み込めなくて問いかけると、街長……ではなく、何故かカーデ師匠が俺の問いに答えてくれた。

「シカマビトとは、コープスの上位種みたいなモンじゃ。普通なら、奴らは最下層の一角にのみ生まれ彷徨さまよっておる。だが、それらは基本的にコープスが力を付けた物の呼び名でしかない。ここで言うシカマビトとは……海洞ダンジョンのぬしに呪われた、哀れな人族たちの呼び名じゃ」
「ヌシって……」

 そんな話、知らない。
 俺だけじゃなくてブラックとクロウも息を呑んだが、師匠は構わずに続けた。

ぬしは、ダンジョンが人族に忘れられた今もとどまり続けていると言われている。その恨みによって、最下層に近付く物を取り込み傀儡かいらいにしてしまうんじゃよ。肌は青紫色に代わり、段々と表情が変化していく。その顔が本来のものから『ある一つの顔』に変わってしまえば、最早もはや戻る事も叶わんと言われているのだ」
「それ、レイドの……!」

 話を聞いていたイデッサさんが声を震わせる。
 だが、師匠はその声にうなづいてはくれなかった。

「呪われたシカマビトを救うすべなど無い。だが、殺してしまえば呪われた者は死ぬ。もし救う術があるとすれば……最下層のどこかにいるという、モンスターになり最後にはダンジョンとなったたおさねばならん。どこにいるかは、ついぞ誰も知りようが無かったがな」
「じゃあ、戻せる可能性はほぼゼロってことじゃないのか」

 こらっ、ブラック、何でそこでお前はハッキリ言っちゃうんだよ!!
 絶望的になりたくないから口をつぐんでたのに……。

 思わず服をつねってしまったが、ブラックは俺にニヘラと笑い顔を見せるだけだ。
 こんなに深刻な話をしているのに笑えるなんて、他人事だと思っているのか、それとも胆力たんりょくがあるんだかもう解らない。お前ある意味凄いよ……。

 脱力してしまったが、しかし話はまだ終わっていなかった。
 意外な事に、師匠はブラックの言葉に怒らず頷いたのだ。

「ああ、そうじゃな。過去のシカマビトも誰も救えなかった。もし戻すすべがあるとすれば、ダンジョンの主をたおす以外の方法は無い。このままならば、前回と同じように処理せねばならんだろうな。……だが、今回ばかりは、ちとおかしい」

 師匠の言葉を、街長が引き継いだ。

「過去の資料では、シカマビトはただ街を徘徊はいかいしていただけで、攻撃性は無かったと記録にあります。炎さえいておけば住民は安全だったのです。……ですが、今回は何故だかあのように大挙たいきょして押し寄せてきておりまして、それに近くの物を積極的に仲間に引き入れているようにも……ですので、もう何が何だか……」

 色々と喋ってくれているが、街長まちおさは今の状況にもう涙目だ。
 前回の記録と全く違う想定外の事が起きて、彼もいっぱいいっぱいなのだろう。
 だけど、そんな気苦労を知ってか知らずか、ブラックはさらたたける。

「それで、結局僕達に何をさせたいのさ。仮にあいつらがシカマビトで、倒しちゃいけない存在なら、僕達をわざわざ呼ばなくても街中に注意喚起すれば良いはずだろ。僕らだけを集めて説明する理由が判らないんだけど」

 そう言われてみると、確かにそうだな。
 改めてどういう事なんだろうかと師匠を見やると……相手は、どこかウンザリしたような顔をしながら、白いひげしごいて息をいた。

「…………お前らには、ダンジョンの最深部を叩いて欲しい」
「じゃあ……ダンジョンの主を……?」

 問いかけると、街長の方が苦しそうな表情をして頷いた。

「最悪の場合、ダンジョンがもう二度と使用できなくなる可能性も有るのですが……そもそも、あの危険な場所を利用し、放置してきた我々も悪かったのです。これ以上誰かが犠牲になるくらいなら……どうか……どうか、この街で最も強い貴方がたに、最深部の主をたおして頂きたい! このとおり、どうか……!」

 そう言いながら、街長はテーブルに両手を付けて頭をこすりつけた。
 土下座でもしかねない勢いに俺は思わず息を呑みこんでしまったが、ブラックはと言うと、面倒臭そうに「え~」なんて声を漏らしていた。

「それ、僕らじゃ無きゃダメなの?」
「でなけば、お前らなんぞ呼ぶか。……安心しろ、報酬は用意されているし、お前らの腕なら一日で最下層に辿たどける。何にしろ時間が無いんじゃ、さっさと受けろ」
「はぁー? ツカサ君ねぇ聞いてよー! このジジイが指図して来るんだけどー!」
「おっ、お前なあ!」

 だあっ、抱き着いてくるんじゃねえ、今は緊急事態なんだぞ!
 なんでこうも場の雰囲気に関係なく自由で居られるんだお前はー!

 必死こいて引き剥がそうとするが、ブラックは全然剥がれてくれない。困っていると、今度はクロウが思っても見ないことを言い出した。

「白ヒゲ師匠、本当に一日で最深部に到達出来て、そこに主がいる保証があるのか」
「無論じゃ。そもそもあのダンジョンは人の妄執が成した物。姿形が人族のものかは明言出来んが、核となる存在があるのは確かじゃよ」
「……ならば、全てが解決したらツカサを少し休ませてやってくれ」
「く、クロウ……?」

 俺を休ませてくれって……。
 どういう事なんだろうと目を瞬かせると、相手は流し目で俺を見てから、その橙色だいだいいろの瞳でカーデ師匠をしっかりと見つめていた。

「ツカサは、色々と頑張りすぎだ。この前の休暇も、どこの馬の骨かも判らん冒険者のせいで結局休めなかった。オレは匂いで分かる。少し休ませるべきだ」
「クロウ……おまえ……」

 そんなことを考えてくれていたなんて、本当にお前という奴は……。
 なんだか妙に嬉しくて涙が出て来てしまいそうになるぞ。うう、お前にだって我慢をさせてるってのに、本当に申し訳ないなぁ。

「……もっともな話じゃな。安心しろ、今回の一件には、ツカサを同行させん。ワシと、お前達だけで突入するつもりじゃ」

 師匠のその言葉に、俺は一瞬理解が追いつかなくて固まってしまった。
 ……俺を、同行させない。
 それって……ダンジョンに俺を連れて行かないってこと?

「えっ……え!? なっ、なんで俺だけハブなんですか!?」

 反射的に立ち上がると、師匠は真剣な顔をして俺を見上げながら首を振った。

「この熊獣人が言ったように、お前は本調子ではない。それに、修行も途中の未熟者じゃ。そんな状態では、お前こそがシカマビトにされかねん。今回は置いて行く」
「ウム。ツカサは連れて行けない」
「クロウ!」
「……ま、仕方ないね」
「ブラックまで!」

 何でこういう時に俺を手放すんだよと二人をにらむが、それでも、ブラックとクロウが何故俺を置いて行く方向に舵を切ったのかは理解している。
 今師匠が話した事が全部だ。いくら俺がチート能力者でも、うっかり隙を見せないとも限らないし……そのせいでゾンビにされてしまったら、どうしようもない。

 くやしいけど、俺は未熟者だ。そのうえ、今は自分の力に自信が持てなくてチートの力すらも全力であつかえるかどうか判らない状態なのだ。
 そのことを考えたら、俺を置いて行くのも致し方ない事だった

 悔しいけど、ムカつくけど、それを言ってしまえば俺は鬱陶うっとうしいガキだ。
 自分が大人だと考えるなら、ここは素直に退くしかなかった。

「ツカサ、なにも長い間もぐるわけではない。ワシらならば一日で到達できると踏んだから、この憎たらしいオッサンどもに誘いを掛けたんじゃ。……コイツらなら、まず突っ走らないし、仕事をこなすと確信してな。……じゃから、お前は留守番だ」
「……はい……」

 解ってるけど、ハッキリ言われたら悲しい。
 やっぱり俺、師匠にとっては「まかせられる」存在じゃないんだな……。

 落ちこんでしまいしょんぼりして座ると、俺達の話に一区切りついたのを見てか、イデッサさんが言葉を発した。

「あ……あの……こうなると、レイドは……」

 恐る恐ると言った様子で問いかける彼女に、師匠は首を振る。

「残念だが、どうなったかは解らん。……おそらくは、あの大群の中じゃろう」
「…………で、でしたら……我々も行きます。どうか、行かせてください」

 覚悟を決めたような彼女の声音に、今まで呆然ぼうぜんとしていたホーディーさんも勇気を振り絞ったように立ち上がり、しっかりと師匠を見やって頷く。
 レイドがシカマビトになってしまったのだと、確信しているのだろうか。もう探す事をやめてしまった二人に妙な切なさを覚えたが、師匠は俺の感傷を余所に答えた。

「よかろう、同行を許可する。だが、もしお前らが呪われたら……」

 そこで言葉を切る師匠に、イデッサさんとホーディーさんは強く返した。

「自分の事は、自分で処理できます」
「……我々は、坊ちゃまを守れませんでした。もう、か、覚悟は出来ています」

 それでもやはり、ホーディーさんの声は震えている。
 きっと、彼は今も怖いのだろう。だけど、行かずにはいられないのだ。

 …………どんなに怖くても、実力があるから、覚悟があるから認められる。
 そのことを思うと、改めて自分の弱さを突き付けられたようで。情けない事だが、俺はこの場から早く逃げ出したくて仕方が無かった。

 ……そんなの、ただの俺のワガママだって分かっていたから、出来なかったけど。











 
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