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海洞ダンジョン、真砂に揺らぐは沙羅の夢編
15.まだ見ぬ真理
しおりを挟む「…………うぅ……」
「なんじゃ、渋い顔しおって。なんぞマズいモンでも食ったのか?」
座学を始める前にそう言われて、俺は口を拭っていた拳を降ろし首を振る。
まさか「朝からどえらいモンを飲まされました」なんて、言えるはずも無い。まだ口の中にブラックのアレの味や、喉のイガイガした感じが貼り付いている気がして、何度水を飲んでも違和感が消えてくれなかった。
……いや、べつにブラック精液が汚いとか言ってるんじゃなくて。
その……これから人に会うってのに、あんな事しちゃったのが余計に生々しくて、妙に口を気にしちまうって言うか……その……と、とにかく変なカンジなんだよ!
ああもう、なんでこうなっちゃうかなぁ。素直に飲んじゃった俺も俺だけどもさ、朝から口の中に強引に突っ込んで来て「飲んでっ、ツカサ君ほらっ、僕の濃厚な精液ぜんぶ受け止めてぇえっ」なんてハートマークまみれの雄叫びを上げながら俺の口をオナホ扱いして来るオッサンもどうかと思う。
い、良いって言ったのに、俺のにまで吸い付いて来るし……う……うぐぐ……。
とにかく朝から凄く疲れたんだっ、ブラックのせいでっ。
ちくしょう、ヘンなコトを言うから「もしかして」と従った俺がバカだった。
せっ、精液で元気になるとか、いくら俺の体がヘンだからってそんなんないわ!
「なーにを百面相しとるんじゃ」
「イデッ。し、師匠小突くのやめて下さいよ」
「とにかく始めるぞ。今日は……そうさのう、お前は木の曜気はしっかり見えておるようだから、少し先に進めて『曜気を流した際の植物の変化』でもやるか」
「曜気を流すって……初歩術の【グロウ】の話ですか?」
頭を撫でつつ問いかけると、師匠はチッチと指を振った。
「全般的な話じゃよ。確かに、木属性の初歩曜術【グロウ】は、曜気を植物に注ぐことによって成長を促す。だが、その詳細までは把握しておらんだろう。なんとなくで想像しても、術の威力は中途半端に途切れて元に戻ってしまう。ソレを少しでも解消するための話じゃ」
そういえば、木の曜術の初歩術である【グロウ】は、既存の植物を成長させる事が出来るけど、すぐに元に戻ってしまったり枯れちゃったりするんだっけ。
だから、木の曜術師が冒険に出る時には植物の種を詰め込んだ袋を持って行って、植物が存在しない場所でも術を使えるようにするんだ。
枯らす術は【ウィザー】ってのがちゃんと在るんだけど、それとは違うんだよな。アレは、植物が持つ木の曜気を全部自分の手を通じて放出してしまうって言うか……とにかく【グロウ】で植物が枯れるのとは別なんだ。
確かに、言われてみればなんだか不思議だよな。
考え込み顔を緩めた俺に、カーデ師匠は笑った。
「疑問を持つのは良いことだ。……そう。我々の術は、自然に干渉する時それぞれに異なる動きを見せる。全ての術が独特な脈動と軌跡を描き【回路】を作るのだ」
「回路……ですか?」
「そう。廻り、巡り、始まりと終わりを繋ぐ。術の軌跡は時に迷路と成ろうが、必ずどこかで一線を結ぶように繋がる。曜術とはその【回路の術式】によってなされる、理論立った現実的な術なのだ。そう、呪いのような迷信とは一線を画す……な」
のっけからよく解らないけど、回路と言われると機械のほうが思い浮かぶ。
俺には師匠の言うことが半分も判らなかったが、この世界における魔法……曜術は凄く現実的な技術の一つなのだろう。まあ、実際使えてるんだから当然か。
しかし、こんな技術的な話をされるとは思わなかった。
やめてくれ、俺はそういうのには弱いんだ。
「あー……。つまり、だ。この世で曜術にまつわるものは、全て何かしらの紋章……いや、曜術紋に従って構成されているということだ。その回路……紋様がどのような物かはっきりと把握出来れば、術に反応する過程や植物の生死すらも我々の目で確かに識ることができる」
「ようじゅつもん……」
「まあ、お前の頭では難しい事は分からんだろう。これは薬師のみならず、この世界に存在する曜術師全ての神髄に繋がることじゃ。それを理解しているだけでも、お前ならば少し違う結果になろうて」
そんなに買い被られるとちょっと恥ずかしくなってしまうが、しかし嬉しい。
師匠が曜術の神髄を教えてくれたのだって、俺に期待してくれてるからだよな。物覚えが悪いというので見くびられているのはちょっと悲しいが、でも実地で覚えればいいんだ。体全体で覚えてやる。
それに、曜術紋とかいうのも格好良さそうだし……もし俺にも見る事が出来たら、それこそビシっとキメられる男になっちゃうんじゃないか!?
呪符とか曜術紋とか、なんかにわかに魔術めいて来たぞ……!
基本は西洋ファンタジーが好きだが、和風ファンタジーも好きなんだ俺は。
「なんかこう、俺頑張ります!」
「お、おう……。まあ、紋章と言っても人によってその構成も異なる。同じ術でも、定型と言うものが無いが故に、習得は至難の業だが……完璧に視認できるようになるには、ワシのように限定解除級の力にならねばならんから、まだ考えんでもいい」
「えっと、じゃあまずなにしたら良いんですか!?」
フンフンと鼻息荒く立ち上がると、師匠は興奮する俺にニタリと笑って、デコピンをかました。い、痛い。
「曜術紋を識るには、まず【グロウ】と【ウィザー】で感じる植物の枯れ方の違いを明確に知覚することだ。それが解れば、少しは回復薬の等級の違いも知れよう」
「え……ホントですか?」
「ワシが嘘を言うた事が有るか」
「な、ないです?」
「疑問調で言うでないわいバカモン!」
またもゲンコツを受けてしまったが、こうなると慣れっこだ。むしろ、今から行うであろう新しい修行に俺は猛烈に興奮している!
修行も兼ねてるだろうし、今日はめいっぱい頑張ろう。
体調が良いのかやる気がどんどん湧き出て来るし、今なら何百回でも【グロウ】を唱えられそうだ。……ヨシ、今日は、俺の底力をどーんと見せてやろうじゃないか。
改めて「頑張ります」と両手でガッツポーズを見せると、師匠は苦笑した。
◆
種を使って何度も何度も【グロウ】と【ウィザー】を繰り返していたら、すっかり夕方になってしまった。
なんだかんだで今日一日ずっと修行していたらしい。
すぐに「曜術紋」を見られるようになってやるぞ! なんて意気込んでいたのだが、結局なんとも分からず俺はガス切れで修行もお開きとなってしまった。
むむ……なんとか「シンズイ」と言う奴を会得したかったのだが、やっぱり一日では攻略できなかったようだ。限定解除級の実力ってやっぱり遠い……。
俺はチート能力を持っているけど、曜術師としての等級は二級どまりだ。
もしかしたら一級に昇級出来るくらいには力を付けているかも知れないけど、それでもブラックが属する【限定解除】の実力には程遠いようだった。
師匠が言うには「限定解除という存在は、バケモノだけが到達出来る異端の領域じゃ。一人で都市を壊滅させる乱暴者や、単独で竜をも屠れるであろう実力を備えた強者もおる。そんなもん、十年に一度現れれば奇跡じゃよ」とのことで……。
…………やっぱりブラックて、そんだけ規格外なのかな……。
でも、実力から言えばクロウも恐らくは【限定解除級】っぽいよな。
師匠は「何人も居てたまるか」なんて吐き捨てていたけど、既に師匠も含めて三人【ヤバいヤツ】がこの家に居る……なんて知ったら、どう思うのだろうか。
色々と心配になったが、まあ、曜術師同士でも別属性の人間の事は触れて【査術】を行使しなければ分からないって事らしいので、師匠にはバレないだろう。
卒倒されたら困るから、クロウが土の曜術を使える事は黙っておこう。うん。
ともかく。
今日はガス欠で強制終了になってしまったが、何故だか俺は今までにない充実感に満ち溢れていた。何故か、それほど疲労を感じなかったのだ。
まさか、本当にブラックの「アレ」でパワーが付いたのだろうか……なんて考えてしまうが、たぶん偶然だな。偶然。うむ。
でも「それほど感じない」とは言っても疲れはあるわけで……――俺は疲れを癒すべく、狭い裏庭でぬるま湯に足を付けて椅子に座っていた。
「はぁ~……足湯は良いなぁ~」
片方には旧治療院の外壁、もう片方には高い塀が聳えていて、今いる場所はとても狭い。ブラックの体が通れるくらいのスペースしかなくて、二階の勉強部屋とちょっと似ている。まあ、台所の勝手口から来る事が出来る場所だから、治療師に来る人の邪魔にならないようにこうして家の周りを回る通路を作ったんだろうな。
今は使う事も無い場所だけど、地面が剥き出しでそのまま水を流せるので、こんな風に桶で足湯を堪能したり体を洗うのには好都合だ。
旧治療院は古いからな……ヘタに水を撒いて床がまた腐ったら困る。
しかし、ほんと便利だなぁ俺の考えた曜術である【ウォーム】は。水だって、好きな温度に温められるんだもん。
この家に風呂が在れば、水をためて風呂に入り放題だったんだけどな。
こういう時だけは自分の世界が恋しいなぁ……なんて思っていると、台所から俺を探す声が聞こえてきた。
「ツカサくーん、ごはん食べよー」
「はーいー」
「あっ、ツカサ君こんな所にいたんだ」
勝手口のドアを開けてヒョイと顔を出すブラックに、俺はひらひらと手を振る。
「ちょっと疲れちゃったから足湯をな」
「ツカサ君ホントお湯に浸かるの好きだよねぇ……ふやけちゃうよ?」
ふやけちゃうよって、大げさだなぁ。
でも、ブラックは本気みたいで何だか不満げに顔を顰めている。
「足湯は体にいいんだぞ?」
「疲れがとりたいなら、僕が全身くまなく揉んであげるのに」
「お前の言葉からはよこしまな企みを感じるので遠慮します」
あっ。あからさまに「チッ」とか言いやがった。
てめこの下心くらいは隠せよせめて!
「とにかくご飯食べようよぉ。お腹すいたよツカサ君」
「わーったわーった。すぐに用意して……」
と、お湯から足を上げた。刹那。
「――――――ッ!?」
どこからか女性の甲高い悲鳴が聞こえて、俺とブラックは思わず止まった。
「なっ……」
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「大通りの方からだ。……何かあったみたいだね」
「おっ、おい、悠長にしてる場合か! 行くぞ!」
「ええ~?」
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「ツカサ君あれ見て!」
「えっ……?」
やはり、坂の下――枯れ噴水の広場の方に何かがあるのかと振り返って。
「――っ……!?」
俺は、息を呑んだ。
「…………えらいことになったね」
ブラックの声の背後で「なんだあれは」という戸惑いの声や、恐怖に震えた吐息とも声ともつかない誰かの音が聞こえてくる。
だけど、俺はそれに何かを言うほどの余裕も無かった。
何故なら……枯れ噴水の広場から更に下方、港へと続く緩やかな下り坂に……青紫色の肌をした異形達が、溢れだしていたのだから。
→
※遅れてしまって申し訳ないです…_| ̄|○
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