異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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海洞都市シムロ、海だ!修行だ!スリラーだ!編

3.帰って来たアンチクショウ

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 人族が住む大陸の南方、その大陸の下半分をごっそりと領土にしている常夏の大国がある。それが、ハーモニック連合国だ。

 しかし、ハーモニックは明確に言うと一つの国とは言えないかも知れない。
 それと言うのも、この国はその海辺から荒野、山脈地帯に至るまで、様々な種族が暮らしているのだが……彼ら自身が自分の住む場所を「自分達の規律が最優先される場所」だと思っていて……つまり、俺の世界で言う「州」のようになっているのだ。
 だからなのか、この国の人達は「国民」ではなく「一族」という意識の方が強い。

 そのため、一つの国としてまとまってはいるが、この広大な国土をまとめるのは一人の大統領ではなく、主だった部族の長達と彼らを取り仕切る首都の官吏かんり(お役人的なもの)が寄り集まっていて、その人達が国としての色々な事を決めている。
 ……なので、ぶっちゃけた話、アメリカ合衆国のワイルド版というか何と言うか……とにかく、この国はそういうカオスな多民族国家なのだ。

 そんな民族のサラダボウルな国であるおかげなのか、人族達の中ではまだ「怖い」「近寄りがたい」などと言う評価が多い獣人族や魔族なんかも、この国に降り立ってのびのびと暮らしている。そう、人族ではない種族だ。この世界には「獣人族」や、もっというと「魔族」もいるのである。
 
 と言っても、それ以外にドワーフや半魚人やらが居るなんて話は聞いた事が無い。もしかしたら別の大陸に居るのかも知れないけど、俺が聞いた話では、この世界の「ヒト」と呼べる種族は四種類しかいないみたいなんだよな。

 まず、俺と同じ姿形をしている人族。【神の御使い】と呼ばれ、エルフのように耳が長い神族に、モンスターからその性質を受け継いだ獣人族。あとは、ダークエルフぽい人や妖精などもいる……正直どういうタイプがいるのかよく解んない魔族だ。
 この四種族が、基本的に「ヒト」として他種族と交流を持ったりしている。

 なので、一応は人族の大陸の国々も、獣人や魔族とやりとりをしているのだが……ブラックが言うには、やりとりしていると言っても一般人同士は絶望的に交流がないため、冒険者やハーモニックなどの他種族に寛容な国以外は、おおむね獣人や魔族を怖がるのだそうだ。

 特に魔族は肌や目の色などが人族と大きく異なるため、迫害を恐れてか滅多に人族の大陸には来ないと聞く。まあ、青い肌とか普通の人は驚くだろうしね……。
 そんなわけで、この多民族国家であるハーモニック連合国以外では、ほとんど獣人を見ない。逆に言えば、ハーモニックは“人族の大陸で一番”他種族が集まってるってコトだな。うん。流石は連合国。

 ……とまあ、話が長くなってしまったが、そんな混沌としたハーモニック連合国の首都・ラッタディアには、獣人の国・ベーマスとの定期航路が開かれている。
 大国の首都と言うだけあって大きな港で、大陸の外の人達のほとんどが、まずココに降り立つ事になっているのだ。けれど、ベーマスから来る船の到着を待つ人族は、まず居ない。居ても商人や船乗りくらいで、人の見送り……なんてのは皆無だった。

 ベーマスへ乗り込む冒険者なんてのも、残念ながら珍しいようだ。
 そのせいか……視線が痛い。

「うう……し、視線が……」
「まあそりゃ、ベーマスからの船を普通に待ってる奴なんて珍しいしねえ」

 となりで溜息を吐くブラックの声を聴きながら、俺は身をちぢめて正面を見る。

 視界に広がるのは、整備されただだっ広い港だ。
 青い空と青い海が真正面に広がる港は、俺が今までに見た港のどれよりも大きくて凄く広い。背後には赤レンガの倉庫街と事務所が控え、しっかりとした重い白色石で隙間なく敷き詰められた港の地面は、幾度いくども打ち寄せる波を物ともしない。
 ここだけみれば、俺の世界の港のようにも見える。それほど近代的な港だった。

 でも……非常に居たたまれない。
 なんでかっていうと、俺達と同じく船を待っている船乗りや商人達が、いぶかしげにこっちをチラ見してくるからだ。そらもう、船を待つ間のひま潰しみたいに頻繁ひんぱんに。

 一度や二度なら耐えられるけど、この数十分で何人の人間にチラ見されただろう。精神的にきつい。なんでこんな時に限って定刻通りに船が来ないんだ。
 いや、そりゃブラックが言った通り、獣人の国からの船を待つ一般人なんて珍しいからってのはあるだろうけどさ……にしても、頻度ってもんが有るだろ。
 まあ……親子でも無さげなガキとオッサンが二人で獣人の船を待ってるとか、どういう関係なんだって気になるのは分かるけども。

「はぁ……早く船が来ないかな……」

 もう周囲を見たくなくて、正面に広がる静かな内海だけを見やる俺に、ブラックも「さもありなん」とばかりに軽く頷いた。

「いい加減、待つのも飽き飽きしたしねえ。……ったく、なんで僕達がこんな所で延々待たされなきゃいけないんだか……」

 不機嫌そうに暴言を吐くブラックをいさめたいが、俺も他人の視線攻撃にはウンザリしていて、もう怒る気力も無い。今はただ、商人や船乗りたちと一緒に船を待つしかなかった。
 はぁ……まだ大荷物とか持ってたら、ベーマスに行く冒険者なんだなって納得して貰えたんだろうけどな……。でも、今はそう出来ないのだから仕方ない。

 まだ見えてこない船の姿を探し、はるか先に見える港への入口に目を凝らす。
 この港は少し特殊で、まるで開かれた門のように、左右から緑豊かな高い崖がせり出していて、船の往来を自然と制限している。
 この内海のようになった港のお蔭で、巨大な船も安心して停泊出来るのだと言う。

 まあ、この世界ではモンスターが普通に出て来るので、こういう地形でないと安心して荷物を降ろす事すら出来ないんだろう。それと思うと、このラッタディアに港が出来たのも、少し納得出来るな。
 いや、港があるからラッタディアが生まれたのかな……ううむ。

「キュー?」

 考え込んでいると、俺の肩の方から可愛い鳴き声が聞こえた。まるで、不思議そうに「どうしたの?」と問いかけて来ているような鳴き声だ。
 はああ、可愛いっ。この声は、ロクだ。今は準飛竜ザッハークの姿から小さいヘビ……いや、ヘビの体にイモリのような手足が付いた黒いヘビとなって、俺の肩に乗っかっているのである。手足が付いた爬虫類はヘビでは無いと言われるだろうが、彼は間違いなくヘビなのだ。しかも超絶可愛いヘビ。
 というのも、これには理由がある。

 ――ロクショウは元々は【ダハ】という小さなヘビで、俺達と旅をするうちに準飛竜ザッハークと言う凄いモンスターに進化した。だが、人族の大陸では準飛竜の姿は目立ち過ぎて一緒に旅が出来ない。それを解決するために、ロクは今まで体を小さく変化させる修行していたのだが……しかしまさか、こうなるとは。

 緑青ろくしょう色のヘビじゃなくて、黒光りする鱗の背中に、ホログラムのように色を変える青の線が入った緑青色の瞳の大きなイモリちゃん……になっちゃったけど、可愛いのでこれはこれでヨシ! ロクはどんな姿だって可愛いんだぁ。

「えへへ、何でもないよ~ロク~」
「キュゥ~!」

 頭を指の腹で優しく撫でてあごくすぐると、ロクは喜びながら腹を蛇のようにうごうごとうごめかせる。うむ、ここがヘビ由来だな。やはり、トカゲちゃんと言うよりも手足の生えた可愛いヘビちゃんだった。
 そんな事を思いつつ、再びロクの頭を撫でようかと思っていると――海の向こう側から、大きな汽笛が聞こえた。

「やっと来たか……」

 ブラックのあきれたような声に、思わず振り向く。
 すると、大地の切れ目のような“玄関口”から、一隻船が入って来るのが見えた。
 最初は小さいように思えたが、こちらへゆっくりと近付いて来るその木造船は、徐々に巨大さを増していく。小さな帆だけを広げ、慎重に舵を取って横っ腹を見せるその船は、なんというか……規模が違った。

 俺は、てっきり数十人くらいが乗る船だと思っていたのだが……今、ゆっくりと港に接岸しようとしている木造船の大きさは、二回りほど小さくなったフェリーという感じだった。どう考えても数十人じゃスカスカになるぞこれ。

 もしかして、たくさんの人族や獣人が船には乗っているのだろうか。ポカンと口を開けてアホ面で見つめていると、船乗り達が接岸した船の周りに集まって来た。
 ハシゴが降ろされ、積み荷などが降ろされていく。
 人も徐々に下りて来たが、ほとんどが人間で獣人は数えるほどだ。

「獣人、少ないんだな……」

 思わず呟くと、ブラックがつまらなそうに眉を上げる。

「まあそりゃ、獣人からしてみれば、人族の大陸なんて“弱い奴らのつまらん国”って感じだしね。よっぽどの理由が無い限りは乗り込んでこないもんさ。それを証拠に、降りてくる獣人達のほとんどが商人っぽい奴らばっかだろ」
「言われてみれば確かに……」

 ハシゴを下りて人族の商人達と話している獣人は、大概がインテリ風で中東っぽい国の正装を着込んでいる風に見える。アラビアンな感じだが、戦う人には見えない。
 しかし、この船には確かに“アイツ”が乗ってるはずなんだけどなあ。

「まだ降りて来ないのか……? ね~ツカサ君~もーいいよアイツ置いていこー? もうずっと二人きりで良いじゃない、僕達婚約者だし一生二人で幸せになろうよ~。ねぇ~ねえってば~」

 おいっ、こら、抱き着くな横から息を吹きかけんななつくな!
 こっちは船から出てくる奴らの中から必死に仲間を探してるってのに!

「だあもうやめろっ! つーかお前いい加減にしろってば、だって俺達の大事な仲間だろ!? お前だって大事な悪友を失くして良いのかっ」
「はぁ? 悪友? あんなクソぐまどうでもいいよ。ねえ~ツカサ君~」
「だーもーシャラップ!!」
「シャー!」

 俺が困っているのを見てか、ロクショウが「いい加減にしなさい!」とばかりに威嚇いかくして、ブラックの顔に貼り付いた。

「ぬおっ!? ちょっ、ちょっとロクショウ君!?」

 突然の事に驚いたのか、ブラックは反射的に俺から離れる。
 ロクありがとう……よしっ、この隙にもう船に近付いてしまおう。船から出て来た人に聞けば、クロウがどこに居るか分かるかも知れない。
 変な顔をされそうだが、ここで待っているよりはマシだよな。

 そう考えて、俺はロクショウにブラックをまかせ巨大木造船へと駆け寄った。

「あのー、すみません!」

 仕事をしている船員たちを見て、比較的手が空いてそうな犬耳犬尻尾の青年に声を掛ける。すると相手は俺を見て何故かビクッとしたようだったが、話を聞いてくれる優しさは有ったのか「なんだ?」と自分から近付いて来てくれた。
 フンフンと鼻が動いているのは、俺を見極めるためだろうか。まあ良いや。

「すみません。あの、熊の獣人……男なんですけど……船に乗ってましたか?」

 そう聞くと、犬のお兄さんは考えるように視線を空に走らせた。

「熊……? ああ、色黒のアイツか!」
「知ってるんですか」
「おう、雑用係だろ? 名前言わねえから名前は知らんけど、あいつスッゲー強えぇよなぁ。俺達だれも勝てねんだぜ。あ、もうすぐ降りて来るんじゃねえか」

 言いながら、お兄さんが船の上の方を見やる。
 それにつられて俺も上を見た、と。

「ん?」

 なんか、船の欄干らんかんから誰かが身を乗り出してこちらを見ている気がする。
 積み荷を監視しているのだろうかと思ったが、その「誰か」は欄干の上に立ち、服のすそを膨らませて――――逆光の中、こちらに飛び込もうとする動きを見せた。

「えっ、ええ!?」

 ちょっ、まっ、まって、待って待って飛び降り自殺!?
 駄目だっておいそんな世を儚んでこんな場所で自殺とか、他の人も巻き込んじゃうじゃないか、悲観するなおいおいおい!

「わああちょっ、まっ、あああ!」

 反射的に、受け止めようと体が動く。
 落下するだろう地点に駆け寄って、クッションに成るべく両手を広げようとした俺の目の前に、ふわりと何かが広がるような光景が見えた。
 裾。裾が広がって、大きくて、なにあれ。スカ……す、スカート?

「えっ!?」

 それに気付いた瞬間、俺はこちらへ落ちて来た相手を視認して硬直した。

「ツカサぁああ!」

 そう叫びながら、俺へと一直線に落ちてくる相手。
 黒に近い濃い群青の髪に薄紫の光を灯す、不可思議なボサボサの髪。後ろで長髪をポニーテールのように結んでいても、生来の熊の毛質がそうさせるのか、毛量が多いせいで正面からはその髪型がわからない。

 そんな髪をなびかせ、熊獣人の証である耳をピンと立てた、筋肉質で褐色の肌をした大柄な男が……俺の方へと、落ちて来る。
 間違いなく、あれは俺が待っていた相手だ。帰りをずっと待っていたのだ。
 そう思えば涙も湧いてくるはずなのだが……。

「お、おい……」

 たった数秒なのに、俺には何十秒にも遅く見える。その事が、何故か強烈な後悔を俺にもよおさせた。…………いや、後悔して当然だろう。
 会いたかったはずの相手を見て後悔するなんて、我ながら変だとは思う。しかし、俺の心は後悔の気持ちでいっぱいになってしまっていた。……何故なら、その会いたかった相手……クロウというオッサンの服装は――――

「なんでメイド服ううううう!?」

 ……そう。

 俺目掛けて落ちて来る大柄なオッサンの服は――黒と白のコントラストがまぶしい、フリルがたくさんあしらわれたスタンダードなメイド服だったのだから。
 ……っておいおいおい! なんだお前その服!!
 ご丁寧にヘッドドレス付けぐええっ!

「ぐごっ」

 一瞬視界が真っ暗になって、強い衝撃にその場に押し倒される。

 何が起こったのか解らない。だが、痛い。物凄く痛い。
 痛打による強烈な衝撃が背中と後頭部に伝わり、俺は目を回しながらうめいた。
 しかし体が勝手に浮いて、今度は何かにギュウギュウと締め付けられる。

「いででででで!!」
「ツカサ……会いたかったぞツカサ……!」

 ブラックとは少し違う、それでも低くて格好いい大人の声。
 今は感動に震えているようだが、俺も痛くて震えているので耳元でそんな声を出さないで下さい。痛い、とにかく痛いんですって。
 ていうかコレ抱き締められてるの。あっ、おれ抱き締められてる!?

「ああ……ツカサ……ハッ、ハァッ、はぁあ……ツカサ、ツカサのニオイだ……う、うう……たまらん、たまらんぞツカサ……グウッ、今すぐにでも食いたい……!!」
「い゛ッ、ひぎっ」

 な、なんか首筋が濡れた。ちょっとざらざらする、おい舐めてるのかこれ!
 やめろってば人前だぞお前!

「ばっ、ばかっ、クロウバカっ、お前なにやって……!」
「ツカサ……っ。んん、ツカサっ、つかさ、つかさ……っ」

 フンフンと熱い鼻息が首筋に掛かってくる。
 痛みで頭がぼやけてるのに、その熱さと首の濡れた感触が、体にイヤな感覚をゾクゾクと這わせてしまい、俺は痛む体で必死に抵抗した。
 しかし、メイド服を着てはいても相手は頑強な体格のオッサンだ。貧弱で、しかも痛みにヘロヘロになっている俺には、到底引き剥がせない。

 つーかメイドっ、メイド服のヘッドドレスが顔に触ってくすぐったい!

「ああもっ、やめっ、やめろばかっ、クロウの馬鹿ぁあ……!」
「フゴッ、ふぐぐっ……つ、ツカサの『バカ』っ……久しぶりで凄く興奮するぞ……たまらん、もう……オレは、オレは……っ!」
「あああああ」

 もうやだ、もう周囲が見れない。なんでこんな場所でサカるんだお前は。
 こんな事ならブラックを一緒に連れてくれば良かった。どうしてこう俺は考えなしに色々やっちゃうんだああぁ……。
 再び後悔の念が湧いて来て、もういっそ気絶でもしようかと思った。と、寸時。

「だーっこのクソバカ駄熊――――!! 何やってんだテメエエエ!!」

 今まさに思い浮かべていたヤツの怒鳴り声が聞こえたと思った瞬間、俺の首のすぐそばで「ぐげっ」という妙な声が聞こえた。それと同時、たくましい腕の縛めが緩み、俺は首根っこをつかまれて腕から引っ張り出される。

 何が起こったのか解らず成すがままになっていると、今度は背後から別のたくましい腕が伸びて来て、足が地面に着かないまま再び捕えられてしまった。
 …………えーっと……。
 これは……もしかしなくても、ブラックの……。

「つーかーさーくぅ~ん……? だから言ったよねぇ僕、もう帰ろうってぇえ……」

 そう言いながら、背後の至近距離で低く怒った声を吹きかけて来るオッサン。
 さすがに怖くて振り返れずに固まっていると、一部始終を見ていたらしい犬のお兄さんが、あきれたように腰に手を当てて俺に聞いて来た。

「んで、その発情グマのアンちゃんが、ホントにお前さんが探してた奴なのかい?」

 地面に頭をめり込ませている、メイド服を着たガタイの良い熊獣人なオッサン。
 こいつが、今まで俺を抱き締めてクンクンペロペロしていたのだ。
 まったく、ハタから見たらとんでもない痴漢中年男だが……しかし、正直者な俺が嘘を言えるはずも無く。仕方なく、犬のお兄さんに渋々頷いた。

「そうです。このオッサンが……俺達が待ってた仲間です……」

 ――――そう。コイツが、俺達がずっと待っていた……仲間。

 クロウクルワッハ・メイガナーダ。

 俺の、大事な仲間であり……そして……唯一無二の、“二番目のオス”だ。












※だいぶ遅れてしまって申し訳ないです…(´;ω;`)

 
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