異世界日帰り漫遊記!

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海洞都市シムロ、海だ!修行だ!スリラーだ!編

1.アホの子も度が過ぎると憎らしい

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「え、なに? お前土曜用事あんの?」
「生意気だな、潜祇くぐるぎのくせに」

 豪華なリムジンっぽい謎の外車の中。心地のいい高級シートに座りながら、俺は真向いの席からぶつけられる辛辣しんらつな台詞に、したたかにあごを撃たれる。

 ……何故だ。
 何故、こんなに心地のいい、俺みたいな庶民なんぞ一生かかっても座れないような高級外国車のシートに体を預けながら、罵倒ばとうされなければならないんだ。

 一瞬高度な嫌がらせかと思ったが、しかし俺の目の前の二人は別に俺をいじめているワケでは無い。「潜祇のくせに」と言った右側の秀才イケメン眼鏡高校生は存在自体が俺にとってイヤミだが、しかし彼は俺の悪友であり、高級外車の所有者だ。
 つまり、俺のためにこの車を動かしてくれているので、決していじめてはいない。

 むしろ俺の事をとても心配してくれている。ただ、すんげえ口が悪くて俺を見下しているだけなんだ。うん。それはそれで問題だが。

 それに、俺に対して「お前が用事なんて……七月もまだなのに雪が降るのでは?」と言うような顔をしている、真正面左のがっしりした固太りの尾井川おいかわも、俺と幼馴染おさななじみであるからこそ気安く俺をけなしているのである。
 まあ分かるよ。俺とお前の仲だもんな。俺はお前におちょくられてばっかだが。

 ………………にしたって、酷いっ!

 俺だって用事あるわい! 異世界に行く用事があるんだい!!
 なにその「非モテ男のくせして、友達の誘いを断る用事があるとは……」的な驚愕した顔は!! チクショウお前らだって彼女いねえだろうがこのー!!
 ああもう「異世界に行く用事があるので土曜は無理っす」と言いたいのに、そんな話なんてこのイヤミ眼鏡のシベは絶対信じてくれないだろうしいいいい。

「まあまあ、ツカサも色々あるだヨ。クーちゃんもバンビーナと遊ぶ時アルし!」
「お前もモテないだろ嘘つけ嘘を!」
「あ、ああぁっ、お、お、落ち着いてぇ」

 俺が座っている座席の右側から、イタリアンなノリの陽気な言葉を吹きかけられるが、それに怒ると左側から吃音きつおんぐせがある気弱な声が水を差す。
 ええいもう両側からむさくるしい!!
 クーちゃんは陽気なのは良いけど嘘をつくな嘘を!
 あとヒロ、お前デカくなりすぎなんだよ昔の小さくて可愛いヒロはどこいった!

 くそう、せっかくの外車帰宅なのに、どうしてこうヘッポコになるんだ。
 いやまあ、シベに限らず、尾井川達も俺の事が心配だから付いて来てくれているんだけど……それは感謝してるんだけどさあ。でもこうも「お前はモテないだろ?」と真顔で言われるのは悲しい。

 確かに俺はエロ猿で同級生の女子からはモテた事もないし、年上のおねーさん達も子どもあつかいしてくれるだけで、モテるとは言いがたいけどさ……。
 でも同じエロオタ野郎のお前らに劣ってるつもりはねえぞ、全員同じラインだろ。

「不服そうだな。ん? この車が気に入らないってのか? だったら今度から送迎は軽自動車にしてやろうか」
「あああすみませんごめんなさいお前がナンバーワンですシベ様ぁあああ」
「ツカサ弱いネェ」

 うるさいぞクーちゃんめ。お前も俺と同じお調子者枠だろうが。
 両手を合わせてヘコヘコ頭を下げる俺に、尾井川はハァと溜息を吐いた。

「とにかく……お前、まだ用事でドコソコに出かけられるって状態じゃないだろ。今日も校門に記者っぽいのが居ただろうが。登校し始めてまだ二週間も経ってないってのに、無駄に動くのはやめとけよ」

 その言葉に、俺以外の全員がうなづく。
 決して車が振動で揺れたのでは無い深い頷きだ。

「つ、つーちゃん……ぼ、ボクも、そう、お、思う……。だって、危ないよ……それに、ひ、一人だと……変質者とかに、さらわれるかも……っ」
「いやそれは無くないか」

 幼い頃から心配性で泣き虫のヒロは、涙目で俺を心配してくれるけど……さすがに変質者までは来ないんじゃないか。
 俺の家を特定して見学に来る野次馬とか、記者連中はいまだに見かけるけど、でもこっちの世界に帰って来た直後よりかは減ったし……野次馬も、警察の人とかシベ達のおかげでかなり駆逐くちくされてるんだ。これ以上ってことはもうないだろう。

 それを思うと、本当に悪友達には感謝の言葉しかないが、まあそれとあなどられる事は別だ。俺だって男だし、こっちの世界の変質者になら対応できるって絶対。
 なんせ俺は、異世界でモンスター相手に戦ってるんだからな!

 だから、多少の事には動じないぞと胸を張ったが、俺が何を言いたいのか解ったのか、尾井川が指でひたいおさえて首を振った。

「あのな。アッチではどうか知らんが、こっちのお前は高校生だろうが……」
「アッチ?」
「師匠、アッチってドッチ?」

 シベとクーちゃんが、不思議そうに言う。
 その問い返しに尾井川はハッとしたが、ゴホンとせきを一つ吐き「とにかく」と誤魔化ごまかした。そうだ。尾井川だけは俺が異世界に行ってるのを知ってるんだっけ。
 っていうか、実際俺が異世界に戻るために手助けもしてくれたんだ。なので、俺が異世界に定期的に行っている事も察しが付いているんだろう。

 となると……俺が外出したがる本当の理由も解ってそうだな。
 俺がアッチの世界も大事にしてるから、強引に外出しそうだなって確信して、ここまで言って俺をいさめてるってワケか。

 しかし、他の奴らはその事を知らないんだよな。
 事実ではあるが荒唐無稽こうとうむけいにしか聞こえない真実を、元々リアリストだった尾井川が正直に言えるはずも無い。ていうか、笑えない冗談にしか聞こえなくてみんな困ってしまうだろう。俺だってシベ達の側なら「何言ってんだ」って思うだろうし。

 だから、尾井川は何事も無かったかのように俺に向き直って続けた。

「とにかく、絶対に遊びに行こうなんて思うなよ。夏休みまで我慢しろ。絶対だ」
「…………はぁい」
「なんだ不満げだな。じゃあ俺達が安心できるように、明日から地獄の柔道特訓でも受けさせてやろうか?」
「解りました善処させて頂きます」

 柔道はそんな脅しに使うためのモンじゃないぞ、やめろ!
 そうツッコミを入れたいが、しかし尾井川達が俺の事を本当に心配してくれているのは充分にわかるので、イヤだとは言えない。でも……俺はどうしてもアッチにも行かなきゃいけないんだよ。だって、絶対に会いたいヤツが居るんだから。

 でも、尾井川達にウソつくのは気がひけるな……。
 しかしそれを言うと、異世界行ってますって事実を伝えられてない今の状況こそが、最も問題なんじゃないかって根本的な問題があるわけでウウム。

 ああ、なんとも頭が痛くなる……俺考えるの苦手なんだよお。
 思わず腕を組みうつむいて悩んでしまう俺だったが、そんなこちらの様子を変な感じに解釈したのか、シベがあきれたように溜息を吐いた。

「そんなに外で遊びたいのか、オタクのくせに。仕方がない奴だなお前は」
「おめーに言われたかねーわ貧乳ロリ体型大好き眼鏡!!」

 こっちは頭から煙出そうなくらい真剣に悩んでるのに、と牙を剥くと、シベは半眼の冷たい目つきで俺を見ながら、背をって偉そうな感じで腕を組みやがった。

「それの何が悪い? ……そんなに落ちこむのなら、夏休みはウチの別荘に招待してやっても良いなと思っていたが……」
「えっ」
「お前を一番かくまってやっている俺にそう言う事を言うなら、この話はご破算だな」
「わーっ!! ごめんなさいすみません高級リゾートお願いしますっお願いします! 何でもしますからお代官様御大尽おだいじん様ー!!」

 金持ち! 金持ちの別荘!
 行ったこと無いけど、どう考えても楽しそうなヤツやんけそれ!

 絶対に行ったら楽しそうだしシベの家って今まで行った事無いから、めっちゃ気になる、金持ちの家とか別荘とかどうなってんのか気になる……!!
 そんな大イベントを見逃すわけにはいかない。許してくれるのなら土下座でもする勢いで頭をヘコヘコ下げると、シベは嫌そうに顔を歪めた。

「お前はプライドという物がないのか……」
「ねねね、ツカサをベッソーにごしょーたいってコトは……クーちゃん達も行けるのカナ? このメンバーで一緒にバカンス行けるノ?」
「ああ、俺一人じゃぁコイツを抑えられんからな。どうせ一人も四人も一緒だ。全員の都合が良い時に行く。……そこに雲隠れでもすれば、多少は落ち着くだろうしな」
「ほ、奉祈師部ほうきしべくん……」

 ヒロの感心したような声に、さもありなんと俺も思う。
 だって、今のシベの言葉からは、凄く優しさと友情を感じたからだ。

 イヤミな奴だけど、シベは本当に友情に厚い。
 俺が運び込まれた病院もシベ絡みだし、今だってこうして送迎してくれる。それに、事態を落ち着かせるために別荘まで提供しようとしてくれているんだ。
 金持ちだからって訳じゃ無くて、その気遣いが本当にありがたい。

 ほんと、ありがたいよ……。

「……ありがと、シベ」

 素直にそう言うと、シベは目を軽く見開いて数秒沈黙したが……口に手を当てると、俺から視線を逸らして窓の外を不自然に見やった。

「…………別に……。俺は早く、平穏な生活を送りたいだけだ」

 顔がちょっと赤い。さてはこやつ、照れておるな?
 ははは、ラノベ主人公みたいな事を言いおってからに。
 いやしかし、シベが照れるのって初めて見たかもしれん。珍しい物を見た。

「あ~、シベ照れてるネ! うわー、温度差でクーちゃん風邪ひくヨー」
「やかましい! し、しかしお前、条件があるぞ、それをクリアしろよ!」
「え?」

 照れ隠しなのか妙に声が大きくなったシベは、眼鏡を直しながら俺にビシビシと指を差してくる。しかし俺はシベの言う「条件」の方が気になってしまい、思わず目を丸くしてしまった。条件って、何をクリアすればいいんだ。

 ゆっくりと道を曲がる車に釣られて重心を傾けた俺に、シベは目を細めた。

「今度の期末テストで赤点回避したら、全員別荘に連れて行ってやる。絶対に補習を受けるような事になるなよ! それが別荘リゾートご招待の条件だ!」
「赤て……っ、えっ、ええええ!? なんでっ、何で!?」
「お前、この前から授業に全っ然付いて行けてないだろうが! このクソバカ猿め、教えるこっちの身にもなれ、二倍ノート取るのも楽じゃねえんだぞ!!」
「う、うぐぅう……」

 確かにおっしゃる通りです……。
 俺は今、周囲からの奇異の目を避ける為に保健室登校をしている。しかしそうなると、授業に付いていけなくて正直こまるのだ。
 だから、シベ達が俺のためにノートを取ってくれているんだけど……そりゃあ物凄く手間でしょう。だって二倍だもん……そうだよな、これじゃ駄目なんだよな……。

 でも、赤点回避はキツいって。俺、勉強苦手で毎回物凄い点数なのに。
 高得点取れる時なんて、人生で数えるほどしかなかったんだぞ。ヤバいんだぞ。
 いや自慢じゃないのは解ってるんだけど、そんなレベルなんだぞ!?

 それを知っている尾井川達も、思わしげな顔でシベに色々言う。

「おいシベ、そりゃちょっと目標高すぎねえか」
「ほ、ほっ奉祈師部くん、そ、そ、それは、つーちゃんには、ちょっと、その」
「ツカサより下なんて数えるホドしかイナイヨ……? シベ本気……?」

 …………みんな、俺の事を心配してくれてるはずなんだけど、悲しくなるのは何故なんでしょうね……。

「コイツは鼻先にニンジンぶらさげないと走らないタイプだろうが。こうでもしないと、絶対に今後良い点なんて取れんぞ。コイツをずっと今の状態にしておきたい、とでも言うのか? お前は」

 尾井川に言うシベ。
 すると、尾井川は少し悩んだが……仕方がないとでも言うように項垂うなだれた。

 うん、そうだね。尾井川も頭いいし、昔から俺の事知ってるからね……。

「というワケだ。潜祇くぐるぎ、お前は今日から家でも勉強しろ。この土日は俺がパソコンでリモート授業をしてやるからな!!」

 絶対イヤです。
 ……とは、言えず。

 俺は、天国と地獄を同時に味わうような感覚に頭を抱えたのだった。









「……と言うワケで、こっちの世界でも勉強できるようにしてください……」
「来た途端にそれかお前は」

 一面真っ白な部屋に降り立って、開口一番キュウマに懇願する。

 ……当然のごとくツッコミを入れられてしまったが、まあそうなるわな。だって、キュウマは異世界の神様として日々勉強を続けているってのに、俺は低レベルな問題を解決して貰おうとしてるんだから。

 けれど、これだって俺の重大な問題だ。
 俺にとっては、今後の夏の思い出を左右する一大事なんだよ。

 異世界での冒険は楽しいが、現実での別荘リゾートだって楽しいはずだ。みんな違ってみんなイイんだよ。俺はラノベみたいなひと夏の経験が欲しいんだ。
 金持ちの悪友が誘ってくれてるんだから、遠慮するだけソンじゃないか。
 これはノブレスオブリージュだ。庶民は誘いに乗るのが礼儀なんだ。まあ、正直に言うと、ただ俺が高級リゾートに行きたいだけなんだけど、それはそれとして!

 とにかく、今回の事は俺の今後の心の豊かさに関わる重大な一件なのだ。
 だからこそ、異世界でも勉強を欠かしたくない。いや、明日シベに「予習しろっつっただろうがこの低能チビ猿があああああ」と画面越しに怒鳴られるのがイヤなので、この世界で予習しようとしてるんだけど……。

「頼むよキュウマ、どうにか勉強道具だけでも一緒に転送できない……?」

 両手を合わせて頼み込むけど、キュウマは渋い顔をやめない。
 最近は行きづまっているのか、この前アーゲイアから帰って来た時も、俺に対して物凄く不機嫌そうな顔をしていたんだよな。
 神様の仕事は大変だってのは解るし、俺に対して不満があるのも解るんだけど……もう少し、こう、手心が欲しい……。

「ハァ……まあ……この場所で写本して、こっちの世界の創造物としてお前と一緒に落とす事はできるが……それが別荘リゾートのためか……」
「う、うぅ、よこしまな目的だとは理解しております……」
「こっちは寝るひまも無く世界設定把握はあくしようとしてんのに、お前はアッチでもコッチでも楽しい楽しいリゾートかぁー」
「…………」

 そりゃまあ、嫌味を言われるのは仕方ないんだが……でも、だからってキュウマに「一緒にどう?」と言うのも別のイヤミにならないか?
 だってキュウマは今も神様の力が完全に戻って無くて、この狭間の部屋でしか活動出来ない状態なワケだし。そんな相手を誘うのなんて普通出来ないよ。

 でも、キュウマはいつも助けてくれるし、俺達の事を見守ってくれているみたいだし、下界を見てフラストレーションがたまってるのは分かるし……。

「あっ、そうだ。じゃあ、帰って来る時なんか料理とかお土産みやげ持って来るよ!」
「え?」

 おみやげ、と聞いて、キュウマの顔がゆるんだ。
 黒縁でスクエアフレームな眼鏡の奥の目が、ちょっとだけ見開かれている。その姿に光明を見出した俺は、揉み手でキュウマに近付いた。

「あの、ほら、キュウマだってお菓子とか食べたいだろ? 神様の体はご飯とかいらないって言ってたけど、味覚は有るんだしさ。だから、なっ、今度からはお菓子とか、色々持って来るから……!」

 だから、頼む! と、両手を合わせて拝むように頭を下げて見せる。
 するとキュウマは「ゴホン」と咳払いを一つしたが……頭を小さく上げてチラリと相手を見ると、なんだか軽くニヤついてソワソワしている姿が見えた。

「そ、そうか。菓子か。まあ……そういうのは、供物くもつ判定できるし? そう言う等価交換なら、俺も考えてやらんでもないな。うむ」

 キュウマ……お前……。
 いや、今回はその食いしん坊万歳な態度を拝ませて貰おう。
 これで俺もシベに怒られずに済むぞ、やったー。

「じゃあキュウマ、よろしくお願いします!」
「はいはい。まあ、解析と設定も進んだし、勉強道具程度ていどならこの場所に持って来る事も出来るようになるだろうから良い。……しかしお前、そんだけ“シベ”って奴にビクビクしてるのに、よくさからって脱出して来たな。そんなにこっちで真夏の修行合宿したかったのか?」

 早速空中に浮かぶキーボードっぽい鍵盤を叩き、なにか操作を始めたキュウマが、何だか不思議そうに俺に問いかける。
 その問いに、俺はワクワクを隠しきれなくて頷いた。

「今回から、ずっと逢いたかったヤツと一緒にいられるようになるんだ。そりゃあ、嬉しくないハズがないって!」

 そう。今回は、俺が待ちに待った日がやって来たのだ。
 ああ早く異世界に降りたい。
 そしたら、すぐに目的の場所に行って抱き締めるんだ。

 抱き締める想像をしたら、体が喜びにむず痒くなってしまい俺は体をくねらせた。
 はあ、考えれば考えるほどワクワクしてしょうがないよ。

「そんなに会いたいのか」
「会いたいに決まってんだろ、大事な仲間なんだからさ!」

 ハッキリとそう言い切る俺に、キュウマはあきれたように顔を歪めて溜息を吐いたのだった。













※しょっぱなから遅刻…!申し訳ないです…!。゚(゚´Д`゚)゚。
 ツカサの悪友四人の詳しい容姿は
 アーゲイア編「1.異世界帰りは辛いよ」にあります
 
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