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謡弦村アルフェイオ、陽虹を招くは漆黒の王編
お久しぶりです 2
しおりを挟む――彼女の名は、シアン・アズール=オブ=セル=ウァンティア。
老女の姿でも美しく、そしてエルフのように長い耳を持っている彼女は、地上には滅多に降りて来ない“神族”という種族でありブラックの昔からの仲間だ。
しかし、仲間とは言っても今はもう冒険者じゃないし、最近はすっかりブラックの母親代わりになっており、俺には“異世界のお婆ちゃん”……つまり、身内のように接してくれている。まあ、今は老女の姿をしてるけど、正確に言えば中身と“もう一つの姿”はお婆ちゃんじゃないんだけどね。
そんなシアンさんは、その美貌に引けを取らないくらい凄い肩書の持ち主だ。
ブラックがまだ若かった頃は他の仲間達と一緒に冒険していた事も有ったが、今は【世界協定】という機関の最も偉い役職――【裁定員】と言うたった七人しかいない最高権力の座に就く、実質的な組織のトップとして日々忙しく働いている。
しかも、彼女は自分の国の女王に仕えるアドバイザー……宰相のような位置にも座っていて、本来なら俺達がお目通りも叶わないような人なのだ。
その海のように深い綺麗な青い瞳も、美しい銀髪も、ピンと凛々しく立つ長い耳も、老女の姿になっても凄まじくお美しいさすがエルフと言わんばかりの姿も、この世界で普通に生きていたら出逢えるかどうか……っ!
そう。そうなんだよ。この世界、エルフと出会うのに凄く苦労するんだ。
隣に立っている金髪毒舌巨乳美女のエネさんだって、シアンさんの部下で伝達係としてしか出会えない、言わば超レア美女、レアエルフさんなのだ。異世界だと言うのに、この世界のエルフは天空の島でしか確実には出会えないのである……っ!
その口惜しさに身悶えながらもシアンさんの向かい側のソファに座ると、相手は俺のような三下にも優しく微笑んでくれた。
「対面するのは、ピルグリムの一件があって以来かしらねぇ……。あの後、いろんな処理が有ってツカサ君達と連絡が取れてなかったけど、元気そうで安心したわ」
「シアンさんもお元気で……あの、お仕事大丈夫でした?」
そう訊くと、シアンさんは手を伸ばして俺の頭を撫でてくれる。
しわが刻まれている、しっとりとして優しいおばあちゃんの手だ。
隣で不機嫌そうに頬杖を突いているブラックに構わず、シアンさんは気にしないでと優しい声で俺を安心させてくれた。
「もう早急に処理する案件は片付けたし……それに、私も丁度外に出たいと思ってたところなの。お呼びがかかってむしろ嬉しいのよ。ありがとうツカサ君」
ううん優しい……以前勢いで「俺のお婆ちゃんになって」とか言っちゃって、己を恥ずかしく思ったものだが……今となっては本当に言って良かったと思う。
だって、あれからシアンさんは以前にもまして俺に甘々になってくれてるからな!
自分の婆ちゃんも勿論大好きだけど、こんな人外美女がお婆ちゃんなんて、なんか虎の威を借る狐気分でちょっと誇らしい。へへ、俺は異世界にもエルフのお婆ちゃんがいるんだぜ。しかも優しいし甘やかしてくれるのだ。どうだ羨ましいだろう。
まあそんな事を言うと人としてどうかって感じなので、人に言えないけどな!
にしても、隣に立つエネさんは相変わらずクールな表情だが、シアンさんの微笑みとエネさんのゴミクズを見るような表情の対比が素晴らしい。
ああ本当エルフ美女ってのはなんでこう、男心を揺さぶるんだろうかっ!
これで、神族エルフさんが身近な存在だったらもっと良かったのになぁ。はぁ。
さっきも言ったが、神族……いや、神様や異世界人にだけ“エルフ”と呼ばれる彼女達は、そのほとんどが天空に浮かぶ島【ディルム】で暮らしている。
というのも、この世界で“神族”と呼ばれるエルフ達は、自然を愛す森の民ではなく「神様の子供」みたいな存在であり、神に「下界を見守りなさい」と命じられて、今までずっと【下界の監視者】として長い長い歳月を過ごしてきたのだ。
なので、下界に降りるエルフは凄い変人って扱いなんだよな。あ、因みに、彼らは監視している人族や獣人族などをかなり見下している。エネさんがその典型だ。
勿論、シアンさんみたいな例外エルフも居るけど……そんな人すら天空暮らしで、地上に降りて来ているエルフなど数えるほどしかいなかった。
まあ、出会えたからと言って俺はムフフな展開を狙える訳も無いので、今となってはエルフさんに肉薄するだけ損だった。
隣のオッサンがいなけりゃワンチャンも有ったんだろうけどな……うん……。
「ツカサくーん?」
「何も思ってません思ってません! あのそれでシアンさん例の件なんですが!」
またもや心を読まれそうになったので慌てて話を変えると、シアンさんはクスクスと笑いながら答えてくれた。ほっ……よ、良かった……。
「霧の山……ポートス山の一件だけど、アルフェイオ村に住むポートス一族の事は、正式に【世界協定】が調査する事になりました。もちろん、村の人達はちゃんと私達が守るから心配しないでね」
「良かった……」
シアンさんに協力を仰ぐ際、俺は伝言に「出来れば、ライクネス王国の騎士団ではなく、【世界協定】で村の調査に当たって欲しい」と記していた。
何故って、その方がギルナダ達にとっては安心だろうと思ったからだ。
――【世界協定】は、この世界の安寧と平和を司っている独立した巨大機関だ。いわば、この世界の平和を守るための国境なき警察のようなもので、国同士の諍いを避け裁定を行う役割も担っている。
その活動は多岐に渡るが……今回のように、とある国の領地に属していても“国民と言う自覚が無い一族”という難しい扱いの人達を守るのも役目なんだ。
この異世界も御多分に漏れず、国家として成り立っている国は幾つかあるが、その領地全てを完全に掌握しているワケではない。
俺達が出会ったポートスの民のように、己が国の中に住んでいるという自覚が薄い人達も当然存在しているのだ。
そんな“まつろわぬ民”の村に、もし国を守る騎士団を派遣する事になったら、彼らから「占領しに来たのか」と反発されかねない。だから、治めるべき土地を持たない【世界協定】が彼らを守るために派遣されるのである。
なので、ライクネス国王に今回の件を知られたとしても、アレイスさんやギルナダ達のためにも【世界協定】に村の事を頼みたかったのだが……国王様がオッケーしてくれて本当に良かったよ。こういう所は柔軟で感謝だな……。
「じゃあ、あの“神の帳”という霧もシアンたちが調査するのか?」
やっと真剣に話を聞く気になったのか、ブラックがシアンさんに問う。
すると、シアンさんはゆっくり頷いた。
「ルガール国王陛下が許可を下さったので、なんとか。……けれど、その……」
「……ん?」
なんだかにわかにシアンさんが言い難そうにし出したぞ。
でも、よっぽどの事なのか、シアンさんは「あらあら」と言わんばかりに頬に手を当て目線を彷徨わせている。
「ああもう良いから早く要点を話せって! 僕達も暇じゃないんだぞ!」
「煩いですよそこの赤い害虫。どうせ、話を切り上げたらツカサ様を強引に連れて宿にしけこもうという下衆な考えしかないくせに、シアン様の話を遮らないで下さい」
ああ、エネさんが我慢出来ずにまたブラックを言葉で殴り始めた。
そうなると、ブラックも黙っておらず。
「んだとこの無駄乳メス旱が!! へへん、どーせ僕とツカサ君の仲睦まじい恋人っぷりを妬んでんだろ!」
「自分がそうだからと言って人をそうだと決めつけるなんて、本当に品性の浅ましい家畜以下の中年ですね。可及的速やかに死んでください」
「ほーお、お前こそ死にたいらしいな? よし分かったすぐに殺してやるよ」
…………お互いを心底嫌い合っているエネさんとブラックではあるんだが、実際のところ、真っ正直に喧嘩し合ってるしお互い決して手は出さないので、なんと言うかじゃれあいに近いと俺は思っている。
エネさんとブラックは、お互いを嫌ってはいるが排除したいわけじゃないのだ。
ま、まぁ、殺意は持ってるかもしれないけど、手は出ないし良いよな、たぶん。
「ほらほら、二人とも落ち着きなさい。話はまだ終わってないんだから。ブラック、貴方大好きな婚約者と毎日二人っきりで嬉しいのは解るけど、大人なんだからツカサ君を困らせちゃだめよ。前にも言ったでしょう?」
「だってこいつが」
「言い合いをしているともっと長引いちゃうわよ」
シアンさんが優しくそう言うと、ブラックは口を噤んでようやく黙った。
うーむ、本当にシアンさんてばブラックのお母さんだなぁ……。
思わず感心してしまう俺だったが、不意にシアンさんがこちらを見たのに気付いて我に返る。どうしたんだろうと目を瞬かせると……シアンさんは再び申し訳なさそうな顔をして俺をじっと見つめて来た。
「それで……ええとね、国王陛下は許可を下さったんだけど……その代わりに、ある要求をされちゃったのよね」
「よ、要求っすか」
なんだろう、なんか嫌な予感がするぞ。
身構えた俺に、シアンさんは眉根を寄せて「さもありなん」と頷いた。
「その要求というのが……貴方達が王宮に出向いて直接話をしろという事でね……」
「え゛っ」
ブラックが心底嫌そうな濁声を喉から出して驚く。
出来る事なら俺も嫌な顔をして驚きたかったが、顔が引きつって声も出なかった。何でかって言うと……現ライクネス国王であるルガール・プリヴィ=エレジエは……俺的にはものすごく嫌なヤツで、出来れば会いたくなかったからだ。
…………嫌な奴。うん。アイツは俺を虐める嫌な奴だ。
しかも相手は俺達の内情をほとんど知っている。つまり、俺がチート能力者である事も、ブラックが隠している能力も有る程度把握しているのだ。そんな危険な奴なのに、俺達をからかったりするので本当にいけ好かない。
相手は国王なので、一応敬わないといけないのがまた嫌だ。
だから、出来れば会いたくないんだけど……さっきも言った通り相手は国を治める国王様であらせられるので、何か言われれば従わざるを得ないのである。
俺とブラックは曜術師としてギルドに登録してるから逃げられないし、シアンさんと言う繋ぎも存在するので、一度呼ばれたらどうしようもないのだ。
ああ……でも行きたくない……行きたくないなぁ……。
「どうしても行かなきゃ駄目ですか……」
心底イヤで思わずシアンさんに問いかけてしまうが、相手は首を振る。
「来なければ、これを機会にポートスの民を街に降ろすそうよ。……まあ、その方が身の安全は保障されるのは確かなのだけど……」
「そ、そんな! せっかくギルナダも村の事を出来るだけ考えて、少しずつ変えようとしてたのに……!」
「チッ……そう言うあくどい手を使うから嫌なんだよ……」
低い声で吐き捨てるブラック。今回ばかりは俺も同意だ。
俺達に対して気軽に話しかけてくる相手だけど、シアンさんみたいに掛け値なしの味方ってワケじゃない。相手にも思惑が有って、だから俺達に協力してるんだ。
それを考えると……また何か言われそうで憂鬱だったが、行くしかない。
がっくりと肩を落とした俺達に、シアンさんも思わしげに溜息を吐いた。
「まあでも……そろそろ来るだろうなとは思っていたのよね。ピルグリムの一件は耳に入っているだろうし……たぶん、その時の事を色々と聞きたいのでしょうね。……けれどそうなると、色々と困るのよねぇ」
その言葉に、ブラックも渋い顔をして腕を組む。
「まあな。話すとなれば、黒曜の使者やグリモアの事だけじゃ無くて、神の領域の事まで話さなきゃ行けなくなるかも知れん。僕らや神族はそれでもいいけど、ただの人族が聞いちゃヤバいんじゃないのか? 特に……あのクソ眼鏡の事とか」
ぶっきらぼうに言うブラックに、シアンさんは「こらっ」と軽く怒った。
「眼鏡、じゃなくてちゃんとキュウマ様とお呼びなさい! いくら元々はツカサ君と同じ異世界人でも、今はこの世界を見守って下さっているのよ? 偉大な存在なのだから、ちゃんと様を付けて敬わなくちゃ駄目なんだから」
「あーあー、神族お得意の神様賛美は本当にヘドが出るよ。僕の可愛いツカサ君とは比べ物にならないくらい嫌なヤツなのに、よくそうも神様扱い出来るもんだ。僕には考えらんないね」
そう言いながらブラックは不満げに口を尖らせる。
まあ確かに色々と煮え湯を飲まされたけど、でも俺はアイツのお蔭で異世界と俺の世界を自由に行き来出来てるワケだしなぁ……。
でも、場合によってはアイツの話をしなきゃ行けないとなると、ちょっと困るぞ。
関係者以外には色々と隠しておきたい事も有るのに、そこも話さなければならないのなら、一国の王が神様の所在を握っちゃうわけで……それは、ヤバくないか。
相手は自国の利益を一番に考える王様だ。国民からすれば賢王であるが、俺達からしてみたら何を仕掛けられるか分かったもんじゃない恐ろしい王でしかない。
だからこそ、自分達の尻尾を握られる行為はしたくなかったのだが……こうなると、キュウマにも話さなきゃいけなくなるのかな……。
「あの……その呼び出しって、今すぐ行かないと駄目ですか?」
シアンさんに問いかけると、相手は少し考えてから答えた。
「連絡を取ってからって事だったから、今すぐにとはいかないはずだけど……それを訊いてどうするの?」
「いや……あっちに帰る時に相談しようかなって……俺達だけで悩むよりも、本人に聞いた方がどうにかなるんじゃないかなって」
「そう言えばその手があったわね! ツカサ君はキュウマ様に会えるんだし、帰る時に聞いて貰えれば、きっと何か良い知恵が……」
と、シアンさんが言い出したのに、今度はブラックが「えーっ!」と声を上げた。
「ツカサ君また帰っちゃうの!? まだ良いじゃん、もっと居てよっ、イチャイチャしようよぉっ! ツカサ君が居ない間ずっと待ってるの僕退屈でやだよぉおお」
「わーっ抱き着くなぁっ! ど、どうせこっちじゃ数時間の事なんだから、帰っても良いじゃんか! もう何回かやってんだしいい加減慣れろよなもう!」
隣から勢いよく抱き着かれて、抵抗むなしくソファに押し倒されてしまう。
しかしブラックは俺を離したくないのか、抱き締めたまま頬ずりをし出した。ひ、髭が痛いっ、無精髭がチクチクするううう!
「ブラック、暇になるならお婆ちゃんが相手してあげるからワガママ言わないの」
「やだぁあああツカサ君が良いいいいいい」
「子供かお前は!!」
「ツカサ様、赤子だと思います」
ほらもーエネさんまでこんな事を言う。
オッサンなのに美女二人に諌められて悔しくないのかと怒るが、しかしブラックは他の事なんてどうでも良いのか、俺に潤んだ菫色の目を向けて必死に「帰らないよね、帰ったりしないよね?」と子犬のように訴えかけていた。
「つかしゃくぅんん……やだよぉ、もっと一緒に居たいよぉおお……」
「だっ、だから、そう言うワケにも行かないんだって……何度も調整しないと、いつまで経っても“元の地点”にまた帰ってくるように出来ないんだから……」
「そんなのもう二度と帰らなければ済む話じゃんかぁ!」
うぐ……そ、そうだけど……でも、向こうの世界も俺にとっては大事なんだよ。
やっと勝ち取った異世界日帰り生活だってのに、早々手放してたまるものか。なんとか両立しようと頑張ってるのに、その言い草は無いだろう。
一度はブラックだって渋々了承した……いや渋々だからダダこねてんのか。
「ブラック、いい加減にしなさいっ! ツカサ君にも事情があるんだから、こちらの都合ばかり押し付けてはだめでよう。そんなんじゃ良い夫婦に成れないわよ?」
「うぅう……」
シアンさん良く言って下さった。でも夫婦って言うのは勘弁して下さい。
「何にせよ、私達だけで決める事は出来ないわ。下手な返答をしたら、神の存在を巡って面倒な事が起こるかも知れないのだから。……やっぱり、ここはキュウマ様に一度会って貰って話をするしかないわよ。それとも、ブラックはツカサ君が失言して更に面倒な事になっても良いの?」
「し、シアンさん?」
「…………わかった……今回は我慢する……」
「おいブラックお前」
待て待て、二人とも俺が失言する前提で話してない?
何で俺が下手なこと言って面倒事を起こすみたいな認識なんですか。いやまあ、俺も自分自身を信じられないので、反論できないんですけどね!
ちくしょう、こんな所で言外に「お前はアホだからな」と言われるとは。
でも万年テスト赤点な俺には返す言葉も無い。
一区切りついて帰れる事になったのは良かったけど……ああ、また何か嫌なことが起こりそうな気がする……。
今度ばかりは自分の世界に帰るのが憂鬱だなと思いつつ、俺はオッサンの腕の中で深い深い溜息を吐いたのだった。
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