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謡弦村アルフェイオ、陽虹を招くは漆黒の王編
19.二人きりだと拒めない
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明けて翌日。
盗賊の隠れ家などの諸々の後始末を終えて山を降り、一番近い街に到着した頃には、もう早朝になってしまっていた。
風景は地平線の明るみに緩く照らされて、薄暗い色をほんの少しだけ纏い、昼間の世界とは違うような静かな雰囲気を漂わせている。そんな景色を際立たせるように、朝方の急に冷えたような空気が肌を撫でて来た。
昼の暖かい空気とは違う、明確に器官を通るのが判る空気だ。心なしか、緩い風も新鮮な感じだった。
何だかすっごく「気持ちいい」って感じだ。
今まで潤った空気が滞留する場所に居たせいかも知れないが、流動する朝の空気と言うのはこうも清々しいものかと感動すら覚える。
この世界では結構冒険して来たつもりだけど、つい何度も嬉しくなっちまうなあ。
やっぱこう……異世界の自然って凄いって感じだ……!
まあそれを言えば、俺の世界の自然だって感動ものなんだけどね!
しかしホント、霧の山と草原でこんなに空気が違うなんて面白いよなぁ。
婆ちゃんの田舎に行く時にも感じた事があるぞ。同じ国なのに、山一つ越えたりちょっと遠出したりすると、本当に風の匂いも空気も違うんだよな。
この世界は俺の世界と色々違うけど、でもやっぱり人間が「心地いい」と思う自然だけは、どんな世界でも変わりが無い物なんだろうなぁ……。
なんてまあしみじみ思ってしまったが、正直な話……俺はその爽やかな空気を吸うにも苦労するような有様だった。何故かと言うと。
「朝…………もう朝……」
そう。この、朝を疎ましく思っているような声の主のせいだ。
こんなに清々しい朝だというのに、背後から漂って来る瘴気が全てを暗くする。
俺の体を間に挟むようにして手綱を取っている大きな手は、その地を這うような声に触発されるようにギリギリと手綱を握り締めていた。手の甲に青筋が浮かんでいるのが、なんとも怖気を感じさせる。
「せっかくツカサ君と丸一日セックス出来ると思ったのにもう朝ぁああ」
背後を振り返りたくないなあ。ホント振り返りたくないなぁ。
現実逃避気味にそう思うが、悲しいかな俺は不吉な声を漏らすオッサンの腕の中だ。逃げる事すらも出来やしない。ていうか逃げたら落馬する。死ぬ、俺が。
つーかこのままだと絶対被害が俺に及ぶ。
なんとか宥めなければと思い、俺は周囲に人がいない事を確認して振り返った。
「ブラック」
そう言いながら見やった相手は、恨めしそうに土佐犬のような顔をしながら下唇を噛んでいる。丸一日色々仕事をしたせいかヒゲも濃くなっていて、なんというか更に「山賊の親玉ですか?」とでも問いたい感じになってしまっていた。
そう言えば、髪の毛もウェーブ具合が酷くてボサボサになっちまってるな……。
「ねえギルド行かなきゃだめ? 先に宿屋いっちゃだめぇええ……?」
「…………」
その格好良さのカケラもない姿で、睨むような恨めし顔を披露されると、怖さよりも“子供が公園で服を汚して帰って来た”みたいな風に思えてしまう。だからか、妙に毒気を抜かれてしまって。
俺は少し体をずらすと、より背後を向きやすいように姿勢を変えて、ブラックの髪を撫ぜ付けた。
「はぅう……」
「変な声出すなよ、もう」
不満たっぷりな顔をしておいて、髪を整えようと俺が触れると、気持ちよさそうに目を細めて堪能しやがる。何だかその様がおかしくて笑うと、ブラックは体を軽く前倒しにして俺に寄りかかって来た。うぬ、ちょっと重い……。
「ツカサ君……僕がんばったよ、がんばったよね? めんどくさい変なモンスターも、いっぱい倒したよね? だからごほーび貰ってもいいよね……」
いつになく弱気な声だ。
まあ実際、ブラックは一日と言わず二日間ずっと働き通しだったもんな……それで、楽しい時間がお預けになるかも知れないと思ったら、そりゃ気力すらも無くして泣き言の一つも愚痴りたくなるものなのかも知れない。
つーかもっと言うと、俺の為に東奔西走してくれていた訳で……。
…………それを思うと、その……なんていうか……。
こ……恋人なんだし、俺もちゃんと労わってやらなきゃ行けないというか……。
………………よっ、よし。励ますくらいなら出来るよな、人もいないし!
気付かれないように密かに気合を入れると、俺は圧し掛かって来たブラックの顔に触れて、自分の方へ引き寄せた。
「つかしゃくん……」
頬も顎もいつもよりチクチクしてるし、無精髭が濃い。触ると指の腹が細かい刺激に痛くてこそばゆくて、手が震えてしまいそうになる。
身内以外では現実で見た事のない、だらしない顔だ。
だけど……その顔は……悔しいんだけど、少しも嫌じゃなくて。
むしろ、ブラックらしいなって思って、なんだか……顔が熱くなってしまって。
変だなって自分でも思うんだけど、アホかよって自分でも思うんだけど、でも……俺からしてみれば、こう言うブラックが一番ホッとした。
「ギルドに報告するのは、すぐに済むから良いじゃん。な?」
「でもぉ……」
「ついでに取り次いで貰えば、後はこの町で滞在してればいいんだし……その……そ、そうしたら……二日か三日は……い、一緒に、いられるし……」
ああそうだ、一緒に居られる。
だが、それを自分が言うのは何だか妙な感じがして、どんどん気恥ずかしくなる。
お、俺、何言ってんだろ。これじゃまるで、二日も三日もブラックとの「約束」を果たすみたいな感じじゃないか。ち、違うぞ。その、恋人だし、こっ、こここ婚約者なんだから、一緒にいる時間があるぞって言いたいだけで!
う、あっ、あれっ、一緒に居る時間があるぞって何か変じゃない?
俺何言ってんだろ、えっとその、つまり……。
「はぁあぁんツカサくぅううんッ! そうだねっ、先に用事を済ませて宿を取ったら良かったんだよねぇっ! あはっ、あはぁっ、そっそしたら後は自由時間っ、わ、わざわざ次の日に外に出なくてもいいい良いようになるんだよねぇえ!」
「わああ! ちょっ、抱き着くなってば!!」
「はーそうと決まったら早く行こうっ報告だけして宿! いい宿取ろう!! ギルドに報告したらお金貰えるからね! お金貰ったらお宿とってセックスしようね丸一日しっぽり籠って二日目も三日目もイチャイチャイチャイチャしようねぇええ!」
「露骨に元気になるなよお前は!」
そうツッコミを入れたが、ランナーズハイというか疲れすぎて逆に元気になってきたのか、ブラックは藍鉄の手綱を撓らせると急に速度を上げだした。
未だに馬に乗り慣れていない俺は、急に動かれたのでブラックに捕まるしかない。
それでまた上機嫌になったのか、野郎は俺を片手で抱いて街まで走り続けた。
だあもうチクショウ、なんだってこうコイツはコロコロ機嫌が変わるんだよ!
……ま……まあ、そう言う所がちょっとかわ……あ、いや、違う。扱いやすいとは思うけどな! そう扱いやすい。可愛いとかじゃなくて扱いやすいだからな!
「し、ししししかしさぶい」
「ふふっ、まだ日も上がってないもんね。僕のマントに包まりなよ」
「うぅ……」
こういう時に、ブラックが普段着用しているマントが役に立つ。
ブラックのマントは、一昔前のラノベみたいなガシーンとした肩当てがあり、左側に綺麗な宝玉が付いたブローチが付いている。不思議なファンタジーマントだ。その体格に合わせて凄く大きいから、俺なんかすぐに収まる事が出来る。
こういう時ちょっと悔しくもあるんだけど、まあ……俺も成長期だからな!
いつかは卒業するさと言い聞かせつつ、ブラックのマントを引っ張って包まった。
……なんかちょっと、背後のブラックの体を余計に意識してしまうが、出来るだけ気にしないようにしよう。うむ。
べ、別に、何か言ったらどもりそうだから黙ってるとかじゃないからな。
――――とまあそんなこんなで街に到着し、冒険者&曜術師である自分達の身分を証明して街の中に軽々と入った俺達は、業務開始時間になったばかりの冒険者ギルドに入り、アレイスさんが依頼していた“獣馬を盗む盗賊討伐の依頼”について話した。
本当はギルドから依頼を受けて動かなきゃ行けないんだけど、今回はアレイスさんやオサバアの署名入りの手紙を持参したので問題ない。
この異世界の冒険者ギルドでも、チート小説の中のギルドと同じく色んな依頼があって、依頼を受ける手順もルールもきちんと決まっているんだが、依頼者が内容を変更するのは認められている。特に討伐の依頼は色々融通が効くのだそうな。
実を言うと、俺はギルドで依頼を受けるのはまだ五回ぐらいなので、そこらへんは熟練の冒険者であるブラックに丸投げしてるんだが、話を聞く限りはそこまで面倒な手続きは無いみたいだ。
でも、犯罪者の討伐や未知の存在を発見した時は、少し面倒なんだよな。
ギルド職員の人と面談して、知った事を正確に記録したり、ギルドに有った過去の情報と擦り合わせたりしなければならないので、そのため少し時間が掛かるんだ。
だから、今回も色々尋問……いや聞き取り調査をされて、一時間ほど拘束されてしまったが、後にはきちんと報酬を出して貰えた。
そうそう。この報酬があるから村で「お礼」を貰いたくなかったんだよな……。
まあ、盗賊を討伐したのはほとんどブラックの功績だから、俺が貰う取り分は無いに等しいんだけどね。ブラックは「全部貰ってよ」と言うが、そこは譲れないのだ。
こういう事はキチンとしておかないとな。うむ。
……今回は宿代に消えるので、分けた意味は無かったかもしれんが。
ご、ゴホン。
ともかく、報酬を貰いギルドに「あの人」への伝言を頼んだ俺達は、明るくなって人が出始めた街を歩きながら手頃な宿屋を探す事にした。
ライクネス王国の街はいかにもな西洋風で、基本的に家屋は細長くて奥へと伸び、一軒一軒がくっついてギュッと密集している。
この街もその形式に漏れず、しっかりとしたレンガ積みの家が並んでいた。
そんな家々の間を広い道が走っていて、赤だけでなく緑や青色と言った色とりどりの髪や瞳をした人達がまばらに歩いている。
時々、鎧を着た冒険者やローブの姿の曜術師とすれ違うけど、そんなファンタジーな人達を覗けば、本当に西洋の街並みのようだった。
ううむ、いつ見ても綺麗な国だよなぁライクネス。これで行水が一般的な国じゃなけりゃ完全に大好きだったんだけどなあ……。まあ常春の気候の国だし、国民に入浴の習慣がないのは仕方ないんだけどね。トホホ。
でも、貴族が泊まるような高級宿とかハイクラスの娼館とかなら、お風呂があるんだけどね。娼館……はぁ、俺も一度はお姉さんに相手にして貰いたい……。
「ツカサ君、今ヘンなこと考えてなかった?」
「だからお前は何で俺の心を読むんだよ」
コイツ、俺が女性を思ったり他の男を普通に創造しただけでこうなんだよな。
マジで心を読まれてるんじゃないかと心配になるが、ブラックが言うには「ツカサ君は顔に出やすいから解るんだよ」なんて言うんだ。
俺はポーカーフェイスを決めてるつもりなのに……面妖な話だよホント。
「まったくもう……これからイチャイチャしようってのに、どーしてツカサ君は恋人で婚約者の僕じゃなくて、他の奴のコトを考えるのかなぁ……これはもう、丸一日と言わずたっぷり教え込んだ方が良いかもねえ」
「え゛」
思わず喉の底から汚い声を出してしまうが、ブラックは悪魔の如き笑みでニタニタと笑いながら、俺を見つめて目を細めやがる。
「大体、元はと言えばツカサ君が“最初に出た場所”から動かなければ、こんな面倒な事に巻き込まれる事も無く、最初から街で楽しくデート出来たんだから……お仕置きしたってバチは当たらないよね?」
「ちょっ……おっ、お仕置きってこの前やったじゃんか!!」
あの馬小屋での羞恥プレイが罰じゃなきゃなんだって言うんだ。
勘弁してくれと思わず声を上げるが、ブラックは片眉をこれ見よがしに上げて顔に陰を落としながら「何言ってんだテメェ」と表情にありありと含ませて口を歪める。
笑っているのに、完全に顔は怒っていた。
…………こ、これは……ヤバい……。
「ツカサ君に満足に触れないまま、僕を使いっぱしりにしまくって、アレで満足? ふぅん……ツカサ君ってすっごく優しいんだねぇ……疲れ果てるぐらいに働かされても、そんな風に一度のお仕置きで許しちゃうんだぁ」
「う、うぐぐ……」
「……約束、ちゃんと果たしてくれるんだよね?」
「…………」
そりゃ……や、約束しましたけど。
でもその、それはお仕置きと……う……うぅう……ええいもう男らしくない!!
きっ、決めたし、そういうのやるって決めたし! 俺が!!
ああもうまどろっこしい、コイツがそういうオッサンだってのは今更だどの道もう腹を括るしかないんだ! 覚悟を決めろ俺、どーせいつもやってんだから!
「ツカサ君?」
「ぐ……わ……解ったよ……!!」
「えっ」
今度はブラックが変な声を出すが、顔を見れなくて俺は顔を背ける。
自分が言っている事が凄く恥ずかしくて、顔が熱くてどうしようもなかった。
「や……約束、だし……ぶ、ブラックには……たくさん頑張って貰ったから……」
「ツカサ君……!」
「で、でも……あんまり、変な事すんのは……ヤダ……」
最後にちょっと要望を言ってしまったが、ワガママに聞こえただろうか。
気になってチラッとブラックを見ると……相手は、心底嬉しそうに笑っていた。
「あは……ぜ……善処するよ……」
声が思いっきり変態オヤジそのものだが、それもまたいつものブラックだ。
とりあえず酷いお仕置きは回避したなとホッとしつつ、俺は頷いたのだった。
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