異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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謡弦村アルフェイオ、陽虹を招くは漆黒の王編

13.選ばれるのはいつも関わりのない者

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「あ……」

 崖を登る途中で、気付く。
 この高さから考えたら、多分この先に有るのは……俺とブラックが不思議がってたやしろが有るステージに出るはずだと。

 その俺の予想を確かにするように、ムアンさんは一度大きく跳躍した。
 人とは思えないような凄まじい脚力で飛び上がった下に見えたのは――霧にかすむ崖と、霧を退けるようにして明確に浮かび上がっているステージだ。

 本当に魔法でもかかっているかのように、ステージから村へ降りる坂道にかけて、霧が無くなっている。ムアンさんの言う“霧の壁”というのは、やはり彼女の言う通り神がもたらした物なのだろうか。

 だけど、なんだか不思議だ。
 高い所から見ると周囲の霧は流動しているように見えるのに、その流動が村の中にまで広がっていくことは無い。壁なんてどこにもないのに、まるで高く分厚い壁に霧がさえぎられているようだった。なんと、非現実的な光景だ。

「これが……神のとばり……」

 高所が故の気温も有ってなのか、それとも別の何かから来るものなのか、俺の体は身を震わせるような寒気を覚えて思わず身をちぢこませた。

 そんな俺の様子を横目で見ながら、ムアンさんはマントをたなびかせ地上にいともたやすく着地する。かなりの衝撃で鳥籠とりかごを持つ腕すら大きく揺れたと言うのに、彼女は何事も無かったかのように小さく笑っていた。

「上空から見てよく分かっただろう。この村の異常さが。……こんな事は、あってはならない。我々が今も貧しく進歩のない生活を送らざるを得ん理由は、この霧があるからなんだ。だが、キミが今から【イスゼル】になってくれればそれも解決する」
「あ、あの……そもそも、イスゼルってなんなんですか。俺が何かしたとしても、それで本当に解決する事なんですか?」

 悪い事をしようとしている……かもしれない人に、こんな事を言うのは危険なのかも知れない。だけど、俺には彼女がそこまで悪い人には見えなかった。
 だって、自分勝手な事なんだろうなってのは俺にも解るんだけど……でも、彼女が望んでいるのは恐らくギルナダと同じく「村人の幸せ」だ。

 もし「自分を殺した」のだという村の事を憎んでいたのだとしたら、関心はどちらかと言うと“村人たちの不幸”になる訳で……この霧になど目もくれないに違いない。
 復讐したいのなら、せっかく盗賊も仲間にしてるんだからいくらでもやり方が有ったはずだろう。なのに、それもしなかった。それどころか仲間の盗賊も殺したんだ。

 「命が軽い、殺し合いが当たり前」のこの世界だからこそ、俺はムアンさんのその行動に納得がいかなかった。

 だから、ムアンさんが何をしようとしているのか聞きたかったんだ。
 ……まあ、今までの事を考えれば、悪い人なのは事実なんだろうけど……。

 ちょっと何とも言えなくなった俺だったが、ムアンさんは俺が入ったデカい鳥籠を地面に降ろして、再び俺にひざまずいて答えてくれた。

「話せば逃げない?」
「悪い事をしようとしてるなら、逃げはしないけど全力で止めます」

 いや逃げてどうするんだよ。村の人達に被害がおよぶじゃないか。
 そもそも、今は早朝だけどもう起きて来ている人もいるかもしれない。俺が村人達に助けを求めたら被害が拡大しかねん。そうならないよう俺がこの人を止めないと。
 そんな意志を汲み取ったのか、ムアンさんはいつの間にか無表情に戻っていた顔を再び少し笑ませると、口を開いた。

「さっきの“昔話”だが……この村には古くから信仰している神が存在するんだ。虹と獣馬をつかさどる【イスゼル】という女神をね。この高台にある舞台は、イスゼルとの繋がりを保つためのなのさ。彼女はきざはしを下って現れ、我々に声を齎す。その力を受け取る地上での存在も、また【イスゼル】という。この村では、遥か昔からずっとそうだった」
「つまり……巫女ですか? 俺にその役目を負わせて、何かをしたいと……」

 巫女だなんて言いたくなかったが、適当な言葉が無かったんだから仕方ない。
 そんな俺の問いに、ムアンさんは素直に頷いた。

「ああ。キミは曜術師で……しかも“メスの少年”だろう? イスゼルはメスだ。本来なら、キミのような子がイスゼルだったんだよ。だけど、この村は長い間ここで暮らしすぎて……全てが、弱体化してしまった。今はもう、どれだけ祭りを行っても……神託など降ってはこない。形式だけのものになってしまったんだよ」
「…………だから、俺を代わりに……」

 そうか。なんでワザワザ俺を連れて来たのか疑問だったけど、俺がこの村の人達よりも曜術を使えるから選んだんだな。でも、弱体化してるって……畑に“大地の気”が無くなっているのが原因なんだろうか?
 それに、アレイスさんみたいな強い女戦士が居るのに、何故ムアンさんは「能力が弱体化した」とハッキリ言い切れるんだろう。

 疑問に眉根を寄せる俺に、ムアンさんは嬉しそうに目を細めた。

「私は運が良かった。いや、最初からこれは“こうなる予定”だったんだよ。まあ時期はズレれた……本来、神託を頂くのは毎年の秋の月にしか行われないんだが……キミほどの適任者がいれば話は別だ。そんなに長い時間待たなくても良いだろう。キミはそれほどの存在だからね」
「お……俺じゃ、力不足だと思いますけど……」

 男のメスだっつったって俺は異世界では普通に男だし、しかも祭りの時期じゃないなら失敗する事は充分に考えられるだろう。
 しかし、彼女のどこか確信めいた表情を見ると、そういう事ではないらしい。
 とすると……神託という物が重要ではないのだろうか。彼女のどこか他人事のような説明を聞いていると、真意は別の所にあるような気がした。

 もし、ムアンさんが神様なんて信じていないなら……。

「…………俺が……いや、何らかの力を持ったメスが、イスゼル役として舞台で何かをすると……霧が晴れる機能でもあると言うんですか?」

 彼女が願うのは、それしかない。そして彼女は確信をもって俺を連れて来た。
 信心深い訳でもないのなら、そう考えるしかないだろう。

 そんな俺の大雑把おおざっぱな読みは当たったようで、ムアンさんはニッコリと微笑んだ。
 とても優しい笑顔だけど……本当の笑顔じゃない。そんな強烈な「作りもの」感を隠しもせず滲ませるような笑顔で。

「さすが村の外の人だ。冷静だね。……そう。最初から神なんてどうでもいい。私はただ、この村を霧から解放して……外の村のようにだけなんだよ」

 冷えた空気を吸い込んで、ごくりとつばを飲み込む。
 やっぱり、彼女の目的はそうだったんだ。
 だけどそれじゃ……肝心な「変えたい」が、別の意味になっちまうじゃないか。

「でも霧が無くなったらモンスターが襲ってきます! それじゃあ、変える変えないより先に、村がモンスターに壊滅させられるかも知れないじゃないですか!」

 元々はこの村の人間だったのなら、そのことだって気が付いているはずだろう。
 そもそも俺にこの村が出来た時の話をしてくれたのはムアンさんだ。そのいきさつを知っているのなら、尚更なおさら自分の都合で霧を晴らすなんて危ない事だと分かっているはず。この山には沢山モンスターがいる。戦士が村を守っているくらいなんだ。

 それなのに、霧を勝手に晴らしたりなんかしたら……あまりにも、危険すぎる。
 だけど、そんな俺の言葉にムアンさんは。

「霧を晴らす。そうすれば、私の望みは叶うんだ。こんな狭い世界の中で貧しく生きていたポートスの民も、他の民のように幸せになれるんだよ」

 “どこも見ていない光を失った目”で俺を見ながら――
 ただ、そう言って微笑んだ。

 ……まるで……それ以外の事など、眼中にないかのように。

「――――――っ……!」

 やっぱり、変だ。この人がおかしい。
 直感的にそう思うが、だからといって俺にはどうする事も出来ない。
 いくつもの違和感を感じているのに、これといった確かな感覚が頭の中に浮かんで来ない。もどかしい。頭を掻きむしりたい。だけど、答えが出てこない。

 怖気をずっと感じている体だけは、彼女が「普通ではない」と叫んでいるのに。

「ああ、そうそう。村長の家には、古い書板が隠されていてね。長い歳月、代々受け継がれていて……村長になる者しか見る事が出来ない情報が書かれているんだ」

 鳥籠とりかごをまたつかまれ、ステージへと無理やり連れて行かれる。
 そうして中央に置くと、再び彼女は言葉を続けた。

「その古い書板には、こう書かれていたんだよ」

 呟くように言ったと同時、背後から声が飛んできた。

「なにをしとる、やめるんじゃ!!」
「ツカサ……っ……!?」

 この声は、ギルナダとオサバアだ。
 思わず振り返ると……彼らは顔をこわばらせ目を見開き何かを見ていた。
 その何かとは、ムアンさんだ。

「姉、さん……!? なんで、だって、あんた……!」
「ムアン、お主、崖から落ちて死んだはずでは……」

 信じられないとでも言うような二人に、ムアンさんは目を細める。
 ギルナダ達にとって、ムアンさんは一瞬で解ってしまう程の存在らしい。という事は、ムアンさんも二人を知っているだろうに……彼女は、眉一つ動かさなかった。
 それどころか、二人の事を一瞥もせずに続ける。

「古い書板には、こう書いてあった。『もしイスゼルの赤き涙流れる事あらば、霧は民を見放し再び災いが起こるであろう』と」
「災い、って……」
「ずっとキミのような子を探していたんだよ。『弱り切った村の奴らでは、この霧を晴らせない』んだって、あの人に聞いていたからさ」

 そう、言われたと、同時。

「え……」

 首に何かがかすったと思った瞬間、皮膚を突き通すような感覚と――なにかが急激に首から流れ出て、体が動かなくなった。

 ………………痛い、首が痛い。ずきずきする、熱い、のた打ち回りたいのに、体がもう動かない。頭から背中にかけて何か濡れた感触がする。
 ああ、そうか。俺は首を切られたんだ。あの盗賊達のように。

「イスゼルの赤き涙は、すなわち血潮。キミがこの神聖な祈りの場を盛大に穢してくれれば、それで霧が晴れる……ああ、これで……やっと……」

 声が聞こえる。
 俺はいつの間にか倒れていたみたいで、鳥籠の天井の隙間からムアンさんが立ち尽くしているのが見えた。その彼女は、目を見開き小刻みに震えていて。
 なんだか、妙な感じだった。

「…………っ」

 おか、しい。やっぱり、変だ。
 この状況を喜んでいるわけでも、悲しんでいるわけでもない。興奮しているのかも知れないけど、ならばネジが切れる前の人形みたいな動きをするだろうか。
 ああくそ、痛みと目のかすみでよく解らない。息も出来ない。

「お前、なんてことを……!!」
「なんで……なんでこんな事するんだよムアンねえ!!」

 二人の声が聞こえる。だけど、ガクガクと震える彼女は聞きもしない。
 ただ、顔を片手で覆って、ケタケタと笑い始めて。

「は、はは、始まる、始まるぞ、望み、望みがかなう、望みが……!!」

 地面から光が放たれて、ムアンさんの顔にどこか恐ろしげな陰が掛かる。だけど、目が霞んでいるのか、それとも何かが起こり始めているのか、俺にはもう解らない。何か大きなものが動くような音が耳をふさいで、何も聞こえなくなってきた。

 ヤバい。この状況で、死ぬわけにはいかない。
 このまま意識を失ったら、最悪の事態になってしまう

「なんと……なんということを……!!」
「ムアン姉、覚悟……ッ!!」

 二人が見えない。ギルナダ、覚悟ってまさか、ムアンさんと戦う気なのか。
 やめろ。そんな事をしてはいけない。どうにか、どうにかしないと……!
 俺に出来る事、今、出来る事は……――――

「つ、る……よ゛……ッ、い゛ま、し……ぇ゛……ろ……っ……!」

 必死に、なけなしの力をめて目を見開き、ナイフを振り上げて突進してくるギルナダと、ムアンさんを見やる。どうか二人が止まるように。
 二人を、俺が止められるように。
 強く願い、ぼやける脳内で必死にイメージを作り上げ言葉を紡いだと、同時。

「――――ッ!?」
「なっ、なんだ!?」

 ぼやける俺の視界に、白い光をさえぎるようにして出現した緑の光が見える。
 その向こう側では……ステージを突き破って出てきたような無数のつるが太い荒縄のように二人に巻き付き、しっかりと彼らを固定していた。

 ああ、良かった。もうかなりヤバいけど、どうにかなったんだ。
 思わず気を抜いて、一瞬意識が途切れそうになる。だめだ、ここでこらえなければ、蔓が全て消えてしまうかも知れない。死ぬなんてもってのほかだ。
 だけど、もう、どうにもならない。体が寒い、いや寒くないのかな、それすら解らないくらいで体を動かす気力も無い。今ので使い切ってしまった。

 ただ、ほおに濡れた感覚が有って、唯一なにかの刺激がある首からあふれ出る感覚が有って。……もう、どうなってるんだか俺にもよく解らない。

「クソッ……なんで……ッ、なんでこんなことするんだよ姉さん!! アンタこんな酷い事する奴じゃなかっただろ!? なんでだよ!!」

 ギルナダの泣きそうな叫び声が聞こえる。
 そうだよな、きっと、慕っていたんだ。そんな相手がこんな事をして、村に酷い事をしようとしてるんだから……大の男が泣いても、仕方ない……。

「な……なんてことだ……霧が……!」

 オサバアの声がかすかに耳に届いた。
 そう言えば……あの何かを引き摺るような音が止んでいる。どうなったんだろう。
 でも、もう体が動かない。音が聞こえているはずなのに、理解出来ない。
 視界が閉じて行く。頑張っても、もう、どうしようも……。

「――――ツカサ君!!」

 馬の、勇ましいいななきと共に――――声が、聞こえる。

 もう何も聞こえないはずの耳に、何故かその声だけがはっきりと聞こえた。











 
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