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謡弦村アルフェイオ、陽虹を招くは漆黒の王編
3.天空を望む村
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「ツカサ、もうすぐアタシ達の村だよ」
冷たい空気と朝靄に掻き消された白い景色の中、馬車だけがハッキリと俺の視界に見えている。草がまばらな石ころだらけの道も、既にどこをどう通っているのか俺には判断が付かなかった。
だけど、この周辺に住んでいるアレイスさんには「今、どのあたりを通っているか」がハッキリと判るのだと言う。長年の勘とか言ってたけど、話を聞くとどうも、この周辺を警備していて地図が脳内に入っているからっぽい。
しかしそれでも、そこら中に崖があるという危険な道を、濃い朝靄の中で迷わずに進んで行ける手腕には、感嘆せざるを得なかった。
まあ、昨日、夜中に子供達を寝かせながら聞いた話では、彼女はもっとすごい人だったんだけどな!
――アレイスさんは、彼女とこの四人の子供達が住む村……――【アルフェイオ】と言う村の女戦士で、普段は周辺のモンスターを狩ったり、ディオメデで街に降りて物々交換を行う役を任されている、言わば「村一番の女傑」なんだとか。
俺には異世界の村の事はよく解らないけど、婆ちゃんの所の集落だと、街に降りて車でおつかいをしてくれる若い兄ちゃんは英雄扱いされてたっけ。
あんな感じでプラス【戦士】って事は……やっぱ村の人からはかなり信頼が厚くて頼られている人なんだろうな。うんうん分かるよ。だって肌は日に焼けていて俺よりも健康的だし、褪せた抹茶色の髪は、いかにも「野山を駆け巡ってます!」って感じでピンピン跳ねてるし、暗い桃色の瞳は女性らしいのにどこか落ち着いた色で思わず見惚れてしまうもんなぁ……。
……ゴホン。ええと、それはともかく。
そんな高山部族系美女戦士なアレイスさんだが、最近困っている事があるのだそうな。それが、子供達を山小屋に滞在させていた理由にも関係があるらしい。
詳しくは村長さんが話してくれるって言ったけど……何かこれ、依頼を受ける前提で話が進んでないか。俺は確かに冒険者だが、依頼を直で受けられるほどの達人でもなければ、むしろ最近はギルドにも行ってないんだけどな……。
…………ヤバい、なんか不安になって来た。
「えっと……あ、アレイスさん、小屋でも言いましたけど、俺ってすんごい弱い後衛なんで、力仕事とかは人並みにしか出来ないと言いますか……」
「そんなに心配しなくても大丈夫。迷子と勘違いして連れて来ちまったし、今回は話を聞いて貰うだけにするよ。正式な依頼はもう冒険者ギルドに出して来てるからさ、明日改めて街に降りて受けて貰うよ」
そう言って、アレイスさんはチラリと俺を振り返る。
俺は馬車の中で四人の子供達と身を寄せ合っているが、ぐっすり寝ている子供達に左右から寄りかかられているので動けない。
得体が知れなくて警戒してるとは言っても、そんな奴に簡単に体を預けちゃうんだから子供って無防備だよなあ。まあ可愛いからいいんだけど。
そんな事を思っていると、ガラガラと煩い音の最中にクスリと笑い声がした。
「子供達もすっかりアンタに懐いたね」
「いやぁ、たぶんアレイスさんに会えて安心したんだと思いますよ。それに俺は武器も何も持ってないから……」
「そうは言っても、コイツらも大変だったからね……余所者の隣で寝ちまうなんて、よっぽど安心してる証拠だよ。昨日の山小屋での話でも聞いて安心したのかもな」
あの話、聞いてたのか。
いや実は、アレイスさん達と小屋に居る間、俺達は互いの事を軽く話したりして、朝が来るのを待っていたんだが……それを聞いていたなんて夜更かしな子達だ。
でも、話した事なんてほんのちょっとなんだよな。
俺はアレイスさんが語る村の事や自分の事を聞いただけだし……俺も、この世界でしがない貧弱な冒険者をしている曜術師で、今頃は仲間が迷子の俺を探してくれてるだろう……みたいな話をしただけで、詳しい事は話していない。
まあでも……俺は異世界から来たと言っても信じて貰えるワケがないしなあ。
今話せることと言ったら、俺が冒険者である事と、曜術師である事くらいだ。
あ、そうそう。
曜術師ってのは、こちらの世界での魔法使いの呼び名なんだ。
この世界には「炎・水・木・土・金」という五つの属性の力が存在してて、それらを使役し魔法のような力を使う人々が【曜術師】という名前で呼ばれている。
とは言え、魔法――と言っても、何でも出来るワケではない。
曜術はいわゆる「自然魔法」だし、基本的に一属性だけしか使う事が出来ない。俺みたいに複数の属性を使える人間は滅多におらず、そもそもこの世界では【曜術師】以外曜術は使えないので、もう術を使えるだけで凄い人扱いなのだ。
……とはいえ、それとは別に素質のある人なら誰でも使えると言う、【大地の気】を使用した無属性魔法のようなモノである【付加術】というのもあるんだけどね。
ともかく、曜術師ってので複数の属性を使える奴は特別視されている。
俺は当然のように転移者テンプレなチート能力を持っているので、本当は全属性を扱えるんだが……とある都合により、その能力は秘匿せねばならないので、ひとまず水と木の曜術だけを使える事にしている。昨日フレイム使っちゃったけど、あんなんすぐ忘れられるから良かろう。
まあそんな俺の事情は置いといて、要するに曜術師はスゴい魔法使いであり、その中でも二つ属性が使える俺は更に偉いってことだ!
で、二つ以上属性が使える奴の事……つまり俺のような凄い奴なんだが、そこまで凄いと新たな称号を与えられる。
水や木や土の属性が強ければ【日の曜術師】となり、炎や金の属性が強いと【月の曜術師】として別個に区別されるのだ。何でそうなるのかは俺も知らん。
まあ珍しいから別の称号を付けて区別しようって事だろうな。
で、これでめでたく「月火水木金土日」と何故か一週間完全コンプになり、曜術師はとにかく選ばれた職業となるわけだが、この曜術師にも一つ困った事があって……
「ああ、村がやっと見えてきたよ」
「はえっ」
「もう靄を抜ける。ほら、見てごらん」
そう言いながら、前方を指さすアレイスさん。
子供達を起こさないようにゆっくり抜け出して、御者台から前方を覗くと。
「わぁっ……!」
朝靄の中から急に陽光が差してきて、一気に視界が明瞭になる。
その先に見えた物は――岩だらけで草もまばらな斜面に並ぶ、石造りの家々。
だけど、その様はとても鮮やかだった。
石積みのしっかりした村を囲う壁の切れ間……村の入口には五色に染め抜かれた縦長の旗が吊るされ、よく見れば石造りの家の屋根は様々な模様が描かれていて、屋根と言うかテントのようだ。もしかしたら革張りの屋根なのかな。
そこが不思議な感じだけど、狩った獲物の皮を使っているなら納得だ。
岩だらけのこの世界ではそのような材料が一般的なのだろう。
だけど、この村はもしかしたら地上の街よりも華やかかも知れない。家々の横には、それぞれ違う模様の五色旗が立っていて、山の上からの風になびいている。
旗を支える棒の先端には、五つの羽の風車がついてカラカラと回っていた。
まず日本では見かけない光景だ。
その圧巻の風景に思わず息を呑むと、アレイスさんがクスリと笑った。
「アタシらの村がそんなに珍しいかい?」
「あっ、い、いや……なんか、凄く色鮮やかで綺麗な村だなって……」
岩場だから殺風景で寂しい村かと思っていたけど、まったくそんな事は無い。
斜面とは言え平らな所を段々にして工夫しているし、水路も引いているみたいで村の中央を豊かに流れている。遠くを見れば、畑のような物も見えた。
まさに高山地帯の部族の集落って感じで、この村は実に素晴らしい。
こういう風景が簡単に見れちゃうのも異世界の良い所だよなあ……なんてニマニマしていると、アレイスさんが何故か上機嫌になって俺の肩をポンと叩いた。
「気に入ってくれて嬉しいよ。……今まで招いた客人は、この村の良さなんざ少しも見ちゃあくれなかったからね。さあ、このまま村長の家に向かおう」
ディオメデが石積みの囲いを抜けて村に入ると、どこかから馬の嘶く声が聞こえてきた。かなりの頭数居るみたいだけど……全部ディオメデなのかな?
ディオメデって山岳地帯や崖でも平気で駆けて行く馬だから、繁殖させて育ててるのかもしれない。元はモンスターだから育てにくいだろうに、凄いな。
そんな事を思っていると、急に馬車の周囲が騒がしくなった。
何かと思ったら、いつのまにか子供達が馬車と並走しているではないか。どうやらアレイスさんが帰って来たのを喜んでいるらしい。周囲を見やると、家々から沢山の人達が出て来てこちらに手を振っていた。
俺に驚いてる……というか警戒している人もいるみたいだけど、おおむねアレイスさんや、起きて来た四人の子供達を労っているようだ。
それだけで、この村がとても長閑で優しい雰囲気だと分かる。
集落のみんなが仲良しなんて……俺の婆ちゃんの田舎みたいだ。なんだかちょっと思い出して懐かしくなってしまうなあ。
夏休みには帰りたいなと思いながら村の中央に出て、パカパカと上に登る。
緩やかな斜面の左右には段々畑のように平たい所が造られていて、その段の中心部あたりで馬車が道を曲がった。
段の一つを丸々使った大きな家……しかも木材を組み合わせた豪華な家があるが、もしかしてここが村長さんの家なんだろうか。
「さあついたぞ。みんな降りるんだ」
そう言うアレイスさんと子供達が降りるのを手伝い、全員勢揃いでやけに厚いドアを叩く。すると、ややあってドアが開いた。
「アレイス待っておったぞ。どうじゃ、子供達は……」
しゃがれた声と共に出てきたのは……まぶたまでだるんと皺を刻んだ、しわしわのお婆ちゃんだ。背も低く、いかにも重鎮という感じがする。
見た目は、日に焼けた肌のどこかに居そうなお婆ちゃんだけど……模様がしぬほど細かい羽織を着ている時点で、只者ではないだろう。こういう場合、しわしわのお婆ちゃんは実力者と相場が決まっているのだ。
思わず居住まいを正した俺だったが、四人の子供達はそんな事など気にせず一斉に村長らしきお婆ちゃんに抱き着いた。
「オサバアー!」
「おさばあ怖かったよぉ、怖かったよ~!」
「……っ」
「お、おれは別に怖くなかったけど、こうしないと怒られるからするんだからな!」
相変わらずレドルとか言うヤンチャボーイはやかましいな。
でも、みんな本当に感極まってるんだろうなあ。
…………そういや、この四人の子供達が何であそこにいたのか聞いてないな。
「よしよし、愛しい子達よ無事で良かったぞい。……それでアレイス、この方は」
お婆ちゃんの弛んだまぶたが動いて、僅かな隙間から黒い目が俺を見る。
老人とは思えないその眼光の鋭さに反射的に緊張すると、アレイスさんが俺の肩に優しく手を置いた。
「アタシ達の力になってくれるかもしれない人さ。……人柄はアタシが保障するよ」
「ほぉ、アンタがそう言うたぁよっぽどの事だね。まあ何にせよ、助けはありがたい事だ……さあ入って下され冒険者様」
「は、はい……おじゃまします……」
…………って、あれ?
俺、冒険者だって自己紹介したっけ?
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