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聖都バルバラ、祝福を囲うは妖精の輪編
25.ハイスペック種族は隠れ里に棲みがち
しおりを挟む今日も今日とて快晴の薄紫の空の下、俺達は朝を迎えた。
この国は太陽も存在しないので、朝が来たかは空の色で判断するしかない。
朝ごはんまで甘い物は流石に辛かったのでありがたく辞退させて貰い、俺達は日が昇ると同時に出発した。
長老さんは何やら用事があるらしく会えなかったが、その代わりに妖精さん達に賑やかに見送って貰ったので、まあなんというか未練はない。
暖かい小屋の中で一泊できただけでもありがたかったからな。
ただ一つ、不満を言うとすれば……。
「あ、あだまいだい……」
うう、昨日の黄金蜜のせいで頭が疼くように痛い。
俺が思うよりずっとアルコール濃度が高かった酒なのか、結構な鈍痛がある。
頭を抑えながらふらふらと歩いていると、隣で道案内をしていたアドニスが俺の仏頂面を覗きこんできた。
「ツカサ君、大丈夫ですか? まったく、よく確認せずに三杯も飲むからですよ」
「う、うん……大丈夫……。耐えられないほどではないから……」
そう言うと、アドニスは俺の首のあたりをじいっと眺めてから片眉を上げた。
「腰は痛くないんですね」
「は?」
「いえ、首筋の鬱血痕が凄いので、てっきりあの短時間で交尾していたのかと」
「こここっここ交尾してないし!! してないし!?」
いや正直キスされた後の事は覚えてないし寝ちゃってたんだけど、腰は大丈夫だったから絶対にえっちはしてませんよ!?
つーかあの場所でヤってたら俺も怒るよ!
「では鬱血痕だけですか。それにしては……まあいいでしょう」
「な、なんだよ、ハッキリ言えよお!」
「そんな事より、少々教えて貰いたいのですが……あの中年二人は、どうして今日は仲が良さげなんですかね。なんだか気味が悪いんですが」
こそこそと潜めた声で俺に言うアドニスに、俺もなんとも言えずに唸る。
……そう、アドニスの言う通り、今日は何かとおかしいのだ。
俺が頭が痛い事やドンジャさんが居なかった事もそうだけど、なにより……昨日まで口を利く事も少なかったブラックとクロウが、代わる代わる台車を曳きながら仲良く他愛ない会話をしているのだ(まあ、喋りまくってるって訳じゃないが)。
これがおかしくなくて何がおかしいと言うのだろう。
だって、あいつら基本的に仲が悪かったんだぞ!?
なのにどうして寝て起きたらあんなフレンドリーになってんの!
いや仲良くなってくれたのは俺も嬉しいけど、でも何が起こったんだよ。もしやマジで昨晩何か有ったのか。それで仲良くなったとでも言うのか?
俺の昨晩の記憶は、とにかくブラックに謝った事しか覚えてない。
……いや、うん、あの時の自分の言動を思い出すと死ぬほど恥ずかしかったが、でもブラックが許してくれたし喜んでくれたので、たまには素直に縋ってみるのも大事だなって思……ってそう言う事じゃなくて。とにかく、記憶がない。
宴で何か意気投合する事でもあったんだろうか。それとも……。
「ハッ……! もしかして、性欲を持て余して二人で発散……」
「ツカサ君んん!? なに最悪な予想してるのかな!!?」
「やめろツカサ間違った想像をするな! そんな事になったらオレは死ぬ!!」
やだなにこっちの話聞いてたの。てか違うのかよ。
いやでも、想像する直前で否定してくれてよかった……目の前にいる相手の濃い場面を想像するのって、かなりダメージ食らうからからな……。身内のエロシーンとか想像したくない……。
「三人とも仲良く青ざめてないで先を急ぎますよ」
「は、話を振って来た張本人がよく言う……」
「変な想像をしたのは君のせいでしょう。さ、神泉郷の入口まではもう少しです」
ぐぬうううこんの無責任眼鏡めえええ……。
でもキスの痕の話から逸れてよかったよ。酔うと妙に気が大きくなるから駄目だなあ俺も。酒の勢いで結果オーライになったのは良かったけど、なんだか情けないし、今度何かあった時はシラフで謝れればいんだけど……。
いや、謝るような事なんてもうしないけどね!?
やっぱさ、素股ってのはちょっと行き過ぎだと思うワケよ俺は。今度はちゃんとクロウに「駄目だ」って言わないとな。ブラックは「許してあげる」って言ってたけど、そんな言葉を言うって事は基本的に許してないって事だろうし……。
素股をして良いって約束してたのに許す許さないが有るっていうのも変な話だが、あの二人の許容範囲って良く解らないからなあ。
……あ、そうだ。今度からは俺にもそう言う事は話せって言っておかないと。
ヤられるにしても、何がセーフで何がアウトなのかちゃんと聞いておかないと……じゃなきゃマジで浮気みたいに思えて不安になるし。
でもやだなあ……女体についての猥談なら喜んでやるけど、自分の体に関してのやらしいな取り決めを確認するとか気が進まないなあ……。
せめて、萌えるシチュを気兼ねなく話せる友達が欲しい。そしたら「可愛い妖精さんを捕まえてやらしい事をするシチュって王道ですよね!」みたいな事を話して発散できるのに……。釣り合いが取れなくて俺マジで「受け」になりそう……。
「って言うかそもそも受けってなに!? どういう称号よ!?」
「うわあびっくりした。何ですかツカサ君」
「えっ!? な、なんでもないです!!」
「良く解りませんが神泉郷の入り口に着きましたよ」
「え……」
いつのまに、と思って前方を見て――――俺は言葉を失った。
「う、わ…………」
前方に見えるのは、巨大な崖。
その崖の中央には深く地面にまで到達する裂け目が有り、左右の崖それぞれに巨樹がしっかりと根を張っている。巨樹は裂け目を繋ぐように枝を伸ばし、空中でアーチ状に結びついていた。まるで、門のような出で立ちだ。
自然が作った建造物、とでも言えばいいのだろうか。
あまりにも規格外な入り口すぎて、俺達はしばし空中で何重にも絡み合って枝を結ぶ青々とした木のアーチを見上げていた。
「ここが……神泉郷……?」
「正確に言えば、神泉郷のある場所に続く一本道……ですかね。この“大峡谷の岩戸”を越えた所に神泉郷が有ります」
なるほど、この崖の道は前座って訳だな。
だけどこれほどの自然の芸術を見せつけられたら「この先は神のナンタラがあります」って言われてもすんなり納得しちゃうわ。
自然って時々建物よりすごい造形美って奴を見せて来るよなあ……。
思わずまた見惚れてしまう俺の後ろで、ブラックが不思議そうな声を出す。
「でも、変だな……僕達が森を見つけた時は、こんな崖なんて見えなかったのに」
「確かに……荒れ地のにおいすらしてこなかったぞ」
困惑するブラックとクロウに、俺も改めて疑問に首をかしげた。
そう言えばそうだな。俺達が神泉郷に続く森を見つけた時、こんなにでっかい崖なんて全然見えなかった。っていうか、存在が無かったのだ。
なのに、森を通り抜けたら突然巨大な崖が現れたなんて……幻術にでも掛かっているんじゃないだろうか。
「前も教えたと思いますが、我々妖精族……特に王族には、神によって特別な力が与えられています。時を縛る術に、曜術では成し得ない【混成魔法】技能、王たる存在に与えられる【魂魄精製】と【異空間結合】……そして、王位を継ぐ器たる者に生まれながらにして与えられる異法……――【存在遮蔽】という術が」
「存在……遮蔽……?」
聞き覚えのない単語だ。
「……まずは、歩きながら話しましょうか」
そう言って歩き出すアドニスに、俺達は顔を見合わせたが、後を追う。
相手はそんな俺達に気付いているのか、台車を曳き巨樹のアーチを越えた所で、ゆっくりと語り出した。
「……かつて、妖精族は森に暮らし、人々の傍で暮らしていました。それは、我らが母神ナトラが『妖精は森の中で人の傍に在るべき』と定めたからです。だから我々は人に見つかる事のないように隠れ、人を助け、人と戯れ、思い思いに生きて来た……。ですが、人族の目から隠れると言うのは存外大変でしてね。その苦労を失くすため、ナトラは我々にある力を与えて下さったのです」
「それが……存在遮蔽?」
銀の髪を靡かせて歩くアドニスに問いかける。
すると、アドニスは薄く笑った。
「厳密に言えば、その能力は私の言う【存在遮蔽】でなはく【妖精の悪戯】という固有技能になります。己を形作る気を放出し纏う事で、人間の視覚を騙し“自分が消えたように見せる”という術……。つまり、人族が使う気の付加術――【隠蔽術】を強化し、動けるようにしたものですね」
確かにそんな術が有ったな。
気の付加術である【隠蔽術】は、【妖精の悪戯】のように気を纏って人間の視覚を騙す術だが、あれは動く事など出来ない。動けば相手の視界に映る景色と自分の動きにズレが生じて術が解けてしまうのだ。
まあ、ブラックが水晶に込めた【隠蔽術】は普通より強力で、すり足程度の動きなら移動出来る凄いモノだったが……妖精がそれ以上の物を使えるとは。
妖精は基本的に姿が見えないって言うけど、この世界でもそうだったんだな。
「はあ、妖精がそんな高度な術を使えるなんて初めて知ったよ」
俺の間抜けな言葉に、アドニスは背中を揺らして笑って見せる。
「無理も有りません。妖精が人族と共に生きていたのはかなり昔の話です。我々が伝承に残る程度の存在になっているのなら、伝聞や写本の抜けによって段々と情報は失われていくでしょうからね」
あ、そっか。この世界って製本技術がかなり遅れてるんだっけ。
活版印刷があるのかどうかは不明だけど、同じ内容の本が何百冊も有る事がもう奇跡ってレベルだから……多くは人の手による写本なんだろうな。
そりゃ段々と情報が失われていく訳だわ。
空白の国の事だって、そうやって情報が抜け落ちて行ったのかも。
「じゃあ、使おうと思えばみんなその【妖精の悪戯】ってのが使えるのか」
「いえ、今現在術が使えるのは、王族と昨日の森の妖精……ピクシー族。そして、【原始の二十七士】だけですね。その他の妖精達はもう術を忘れてしまいました。この国では隠れる必要もありませんし……それに、通常の【妖精の悪戯】は、他者に掛ける事も出来ませんから」
「そうなんだ……」
人の暮らしってのは、新しく覚えていく事も有れば忘れて行く事も有る。
文明が続く以上それは避けられないけど、妖精にもそういう忘れ物があったんだな。……人間との関わりを失った事で、彼らの本来の姿を証明する物が一つ消えてしまった。だから今は、あんな風に人間のように暮らしている。
それが悪いって訳じゃないけど……なんだか、寂しく思えた。
「待てよ。今、通常のって言ったけど……もしかして、その【存在遮蔽】っていうのは……」
俺が感傷に浸る横で、ブラックが難しげな顔をして目の前の背中に声を放る。
すると、アドニスは足を止めてこちらを振り返って来た。
まるでブラックの疑問を喜ぶかのような、目を細める独特の笑みを浮かべて。
「ふふ、ご名答。貴方の御想像通り、限られた存在だけが使える【存在遮蔽】は、対象を指定してその姿を隠してしまえるのですよ。そして、道順や作法等の設定を行う事で、その術を特定の相手に看破させるようにも出来る。……ただし、生き物には使用できませんし、一つの物を隠している間は他の物を隠せません。それに、本当に存在を消せるわけではないので……これはこれで使えない術ですが」
決められ道順や作法によって開くって……。
そうか、あのバルバラ神殿の迷路のような道はこの術で隠されていたのか!
あれだけ複雑な道順にしていればまず普通の人は解らないだろうし、妖精の国への扉なんて見つけられようはずも無い。
てっきり遺跡自体に仕掛けがあるのかと思っていたけど、あれも妖精の力だったんだな……。あっ、もしかしたら、この崖は森の長老のドンジャさんが隠していたのかな。あの人も【原始の二十七士】だし、術を使えるはずだもんな。
そうか。あの集落で一泊したのはドンジャさんに顔合わせをするためで、それが恐らくこの神泉郷への通路を表す「正しい作法」だったのだろう。
うーむ、言われてみないと解らんな。
「この神泉郷も、その【存在遮蔽】で隠してた……んだよな?」
「まあ一応、この国の中枢でもありますからね。妖精であっても狡賢い考えを持つ者は多少は存在します。平等に分配しているものを掠め取ろうとするものから守るためには、隠すのが一番ですから」
「さすがは王子様……よく知ってるんだな」
素直に褒めると、アドニスは俺にふんわりと笑って見せた。
「……まあ、こんな事は王族なら誰でも知っていますし、これほどの巨大な範囲を隠せるのは、王と……王を継ぐ資格が有る者くらいですけど……ね」
じゃあ、王子様であるアドニスもこんな風に物を隠せるのかな?
だとしたら羨ましいなあ……存在は消せないって事は、触れられたら「ここに何かあるぞ!」ってバレちゃうんだろうけど、でも見えないだけでもかなり良い。
だって、そんな術が使えたら……俺の部屋のエロ本を隠せるじゃないか!!
母さんの手が触れないようなところにまとめて積んでこの術を掛けておけば、俺が部屋に居ない時の突然の掃除タイムも余裕で切り抜けられるし!
もう俺も雨でふやけた挙句に乾いてヨレヨレになったエロ本を見つかって「何でこんな汚いえっちな本を拾って来るのつーちゃん!」って怒られなくて済むー! やったー! いや俺使えないし元の世界にも帰れないんですけどね!
「ツカサ君なんか不純な事考えてる?」
「だからお前はどうして俺の心を読むんだよ」
「ツカサはすぐ顔に出るから解るだけだと思うぞ」
ええ、そんな。何かソレ前も言われたけど絶対違いますって。
俺全然ポーカーフェイスだから。スケベ心なんて出してませんから。
このオッサン達が特別聡いだけであって、アドニスは解んないよな? と目の前の相手に助けを求めるように視線をやると。
「ツカサ君、きみもう少し自分を抑える練習をした方が良いかも知れませんねえ」
え……ええぇ……。
圧倒的……圧倒的多数決……ッ!
じゃなくてちょっと待ってよ、俺ポーカーフェイスだったじゃん!?
なんでみんなそんな事言うんだよ!
「やだな、ツカサ君はこのままで良いんだよ」
「そうだぞ、ヘタに隠し事が上手くなられても困る」
「ンンン!?」
何を言ってるのかなこいつらは!?
そう言う時も仲良くしなくていいんだよっ!
ふざけるなと俺の左右から多重音声で息を吹きかけて来るな!
「変態の上に少年趣味か…………人族は本当に罪深い種族ですね……」
「ゴミを見るような目をする暇が有るんだったら助けてアドえもん!!」
「だれがアドえもんですか。勝手に人の名前を改名しないで下さい」
そんな事言わずに。こいつらが異常なのは解ってるでしょアンタも!
ああでも助けを求める相手もまた別種の変態っていうのが救われない。
いやでも性欲がないだけブラック達よりマシなのか。そんな事言ったら俺だってエロ魔神という仇名に恥じない変態なのかもしれないが、コイツらよりはマシだ。絶対にマシだと断言できる。だって俺妄想で満足できる童貞だからね!
……駄目だこれ! 自分にダメージくるわこの開き直り!
「じゃれてないで先へ進みましょう。神泉郷まではあと少しですよ」
「おらっ解ったら離れろ!」
「ツカサ君が冷たい……」
「ツカサ……」
「ああもうしょげんなズルいぞお前ら!!」
これだからもうこの中年ども。
やってられんわと二人の間から脱出すると、俺はアドニスの隣に並んだ。
アクティブな変態より静かな変態の方がナンボかマシってもんだよ。こいつは俺に変な事をしようって考えたりしないし……。
くそ、何で俺がこんなセクハラに怯える女子みたいな事にならにゃあかんのだ。
「ったくもう……アドニス、あとどのくらい?」
「半刻ほどですかね。曲がりくねっては居ますが平坦な道なので、それほど疲れる事も有りませんよ」
「色々知ってるんだなあ。来た事有るのか?」
「ええ。王族なら何度か来る機会が有るのでね」
ほほー。なんか年中行事とか有るんだろうか。
お正月的な行事とかで来るのかな?
時間が有ったなら妖精の国の生活習慣とかも知りたかったけど、今はそう言う事を呑気に調べてる暇なんてないもんな。
昔この世界に来た旅人達も、俺みたいに妖精の事をたくさん知りたいって思ったのかなあ。でも、ブラックの知識に妖精に関する事柄がほとんどどないって事は、ここに招かれた人族の人達は妖精の事を内緒にしてたのかも知れない。
平和な場所で暮らしてるから、そっとしておいてあげたかったんだろうか。
なんかそれも切ないなあ……本当なら、妖精も人族が住む世界の森で、のびのび自由に暮らしているはずだったんだし……。
どうしてこの世界に逃げなきゃ行けなくなったんだろう。
そのあたりが解決出来たら、妖精と気軽に友達になれたり遊んだり出来るのに。
「神泉郷かあ……」
見上げると、両端から高く伸びた崖が視界を覆う。
一本線のように小さくなってしまった空は、ここからだと空と言うよりも薄紫色の小川のようで、急に心細くなってしまった。
空ってそこに在るだけで心休まる物だったんだなあ。
しかし……なんだろう。何か違和感がある。別にこの風景が変って訳じゃないんだけど……妙にさっきの特殊な術の話が気にかかるんだよな。
【存在遮蔽】か……。
俺、確かこう言うの前にも見た事なかったっけ……?
まあいいか、早いとこヨアニスを氷の中から出してやらなきゃな!
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