異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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祭町ラフターシュカ、雪華の王に赤衣編

16.誰もが変態プレイにノると思うな※

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「で、脱ぐの、脱がないの?」
「脱ぎます脱ぎますよぉチクショー!」

 なんだかもうヤケになってしまって、俺は勢いよくズボンに手をかけた。
 もう何を言ったって結局全部喋らされるんだ、だったらいさぎよく脱いで、さっさと終わらせるに限る。どーせ俺はオッサン達より腕力がないダメオタクですよくそうくそう。

 カッカしながらも「ええいままよ」とばかりにズボンを降ろした俺に、ブラックはどことなく不満そうな顔をしたが、すぐに真顔に戻ると俺に近付いてきた。
 ……視線が股間に集中して、いたたまれなくなる。
 数分見つめられて、ついに我慢できずに顔をらしてしまった俺に、ブラックは調子付いてニヤニヤと笑いながら、くだんの場所に息を吹きかけた。

「っ……!」
「コレ、お漏らしじゃないの? ここまで透けてるなんて変だよねえ」
「そ……それは……」
「正直に話してくれた方が身の為だと思うけど」

 そう言いながら、視線を後ろで寝ているクロウを見るように動かすブラック。
 ……わーい完璧にバレてますねこれ。
 解ってはいたけど、本当にどうしてこのオッサンったらこういう事にだけは死ぬほどさといの。

 内心泣きながらも、俺は簡潔かつ誤解のないように言葉を選びつつ、クロウとの会話とその流れで受けた「おしおき」を説明した。
 あくまでも、平坦な感情で。
 するとブラックは案の定クロウを殺しそうな目で睨んでいたが……何かに気付いたかのように急に表情を変えて、にっこり笑顔で俺に再び向き直って来た。

「な、なに……?」
「あの熊からのお仕置き、中途半端に済まされてるんだよねツカサ君」
「えっ!? い、いや、これはこれで終わり……」
「じゃないよねー? だって、ツカサ君反省してないんだもの。反省してるなら、最初から隠さずに僕に話してくれてるよね? 駄熊にココを舐められて、たくさん感じちゃいましたって」
「ひぁっ!?」

 指で下からぐっと濡れた布を押し上げられて、思わず体が跳ねる。
 そんな俺に笑顔のままで、ブラックは続けた。

「まったく……自分から余計な事を言ってお仕置きされに行くなんて、ツカサ君は本当にいやらしい子になって……」
「ちがっ、う……そんなんじゃ……!」
「本当に違う?」

 指で濡れた場所を何度も擦られて、体がまた勝手に熱くなる。
 声を出せば肯定しているのも同じなのに、快楽に弱い体は俺の意思など関係なく指の動きに合わせて震え、喉は押し殺すような声を漏らしてしまう。
 指一本にここまで悶える自分を情けないと思っているのに、布越しにグリグリと先端を擦られるとたまらなくて、俺は足を閉じ前屈みになってしまった。

「あっ、うぅ……い、や……やだぁ……っ」
「はは……本当ツカサ君は僕の指が好きだよね。また濡れて来たんじゃないか? 指一つで洪水だなんて、これじゃ色情狂の女と変わらないじゃないか」
「っう……うぅう……っ」

 どうしてそんな事言われなくちゃならないんだ。
 大体、俺がこんな風になったのはアンタのせいなのに。アンタが俺を何度も犯して慣らしちゃったから、こうなったのに……!

「ほら、そんな風に睨んで……やっぱり反省してないよね。……仕方ないなあ」
「ぅえ……?!」

 指が、離れていく。何をするのかと思ったら、ブラックはいとも簡単に俺の体から下着とズボンを抜き取って立ち上がった。
 まさか、クロウがいるのに何かするのかと青ざめた俺に――
 ブラックは、それ以上のとんでもない事を告げた。

「お仕置の続き、しよっか。ツカサ君の替えの下着とズボン、僕が全部外に捨てておいてあげるから……今からその格好で取ってきてごらん」

 …………え?

「ここの教会にいれば風邪なんて引かないんだし……今は夜中だから、静かにしてればその格好で取って来るのも問題ないよね?」

 そう言いながら窓を開け、俺の服一式を布袋にまとめると、そのまま外へとほうり出した相手に、俺は何が起こったのか解らずにぽかんとしているしかなかった。

 ……は? そと?
 今、そとに捨てた? 俺の、パンツとか、ズボンを?

「ああ、でも隠しながら行ったんじゃお仕置にならないから、腕は後ろで縛るね」
「はっ……ちょっ、ちょっと待ってよ!? なんでそんな事っ」
「だから、お仕置の続きだってば」

 嘘だっ、アンタがやりたいだけだろ!?
 ニヤニヤしてんじゃん、めっちゃやらしい顔で笑ってんじゃんかくそおおお!

 でもそこで突っ込めば絶対に墓穴を掘るのは解っている訳で……。
 うううう畜生、なんだってコイツはこんなに変態なんだよっ。変態と思う存分ののしってやりたいけど、力の差が有り過ぎて何も言えないぃい。

「さ、腕はこれで良しと。ああ、寒いからコート……は羽織はおるだけになっちゃったけどゴメンね。……じゃ、僕は礼拝堂で待ってるからちゃんと取って来るんだよ」

 さあ行きなさいとばかりにドアを開けるブラックに、俺は青ざめる。

 マジでやらせる気なんだと思うと今まで熱を持っていた部分がひゅっと冷えるが、しかし。だからと言ってそれで許される訳がない。
 ブラックの目は、マジだ。取りに行かなければもっと酷い事をされる。

 その「酷い事」と、真夜中の誰もいない場所を下半身素っ裸で駆け抜けることを天秤にかけるなら……やっぱり、後者の方がマシだった。

「…………ちゃんと、ま、待ってて……くれるのか……?」
「もちろん。ツカサ君が素直に取って来てくれたらね」

 その言葉に嘘は無いようだった。だったら、もう、仕方ない。
 俺は深呼吸をすると、意を決して部屋の外へと足を踏み出した。

 な、なあに、もうみんな寝静まっているし、夜中に教会に来る人なんていない。
 ささっと行ってぱっと帰ってくればいいんだ。みんな寝てるんだし、人に見られる心配がないなら、すぐ帰ってこれるじゃないか。背後からの視線が感じられる内は歩いて、後はダッシュしてパッと帰ってくればいい。

 幸い、俺はコートを羽織らされて尻は隠れている。存外恥ずかしくないぞ!

 なーんだ、言う程難しいクエストじゃないぞ!?
 エロ漫画の野外プレイよりラクじゃん! やったね!

 などと自分を騙して必死に「これは楽だ、万が一誰かに見られてもこの格好で色々と察してくれるだろう」と思い込み、とにかく礼拝堂へ急いだ。
 ブラックが俺の下着とズボンを落とした所に行くには、礼拝堂から出るのが一番近い。ブラックの視線を感じつつ、廊下から礼拝堂に入ると、俺は薄暗い礼拝堂を一気に駆け抜けて外への扉に肩を押し付けた。

「んっ……!」

 手を後ろ手に縛られているので、開けるのに苦労する。
 俺はコートを落とさないように気を付けながら、音を出さないようにじりじりと扉を動かした。片方の扉を少しだけ開けると、俺はその隙間から這い出す。
 外に出ると途端に倍以上の冷気が襲ってきて、俺は思わず体を縮めた。

「ひぃ……さ、さむぃ……」

 神のご加護で風邪を引かないとは言うが、しかしやっぱり寒い。湿っていた部分は冬の空気にすぐに冷え、縮み上がってしまった。
 むしろ好都合だけどね。こんな事でハァハァしてたら、俺ガチで変態だからね!

「なんかクッソ腹立って来た。何で普通に叱るんじゃなくてこんな事させてんだよ。なにこれ、調教? 調教なの? あいつら変態すぎるんですけど!!」

 ああくそムカツク。でもやらなきゃ。
 前屈みになってコートで上手く前を隠しながら、俺は壁に張り付くように動く。
 こうすれば誰にも股間は見えない。フフフ、優しさがアダとなったなブラックよ……俺だってバカでもなけりゃ淫乱でもねーんだ、このくらいの知恵は有る!!

 ざまーみろ絶対エロ漫画みたいになってやるもんかと思いながらも、俺は足音を立てないように慎重に壁伝いに歩きながら、角を曲がった。
 肩からコートがずり落ちないようなるべく体を前に曲げつつ、進行方向を見る。
 すると、前方に俺の服が入った布袋があった。

「よっし……!」

 なんだ楽勝じゃん。ゲームをクリアしたような気分になりながら、俺は顔を明るくして駆け足で近付いたが……ある事に気付いた。
 そう言えば俺……両手を後ろで縛られてるんだったっけ……。

「ど、どうしよう……」

 屈んで引き上げようにもどうしたら良いのか解らないし、中身は布だと言っても口で持ち上げるには重すぎる。
 となると……足で挟んで、ずりずり引き摺って持って行くしかないかな。

 こうなるともう布袋を運ぶ事に意識が行ってしまって、羞恥心もどこかに消えて行ってしまう。ちょっと危ないような気もしたけど、今は好都合だと思う事にして俺は少し大きな布袋をまたぐと、ずりずりと今来た道を辿って動かした。

「う……ちょ、ちょっとこれは……」

 自然と大股開きになって、股の奥まで冷気に触れてしまう。
 流石にそうなると段々と体全体が冷えて来てしまい、俺は太腿を擦り合わせた。

「ひぁっ……!」

 つ、つべたい……。やばい、不能になりそう……。
 帰ったら逆説教かまそうかと思ってたけど、でもこれじゃ口が上手く動かない。
 もういい、俺が折れた方が多分すぐ終わる。素直に謝って今日は早く寝よう。

 俺は帰って来た時よりも焦りながら必死に袋を動かして、半開きになった扉に布袋を押し込むと、自分もやっと礼拝堂の中に入った。

「ふあぁ……さ、さぶかった……」

 やっぱり屋内はそこそこ温かい。
 そう思ってホッとしたが……俺が冷静でいられたのも、そこまでだった。

「おかえり、ツカサ君」
「あっ……」

 そ、そうだった……ブラックが礼拝堂で待ってるって言ってたんだった……。

「随分遅かったね。でも、ちゃんと出来たじゃないか。いい子だね」

 教壇の前に腕を組んで立っているブラックは、実に偉そうに俺を見ている。
 変態の居丈高な物言いにイラッとしたが、しかしここで怒っても事が長引くだけだと俺は自分に言い聞かせて、寒さに固まりそうになる顔で笑った。

「も、もう、許してくれた……?」
「ああ、もちろん! ……でも、こういうのはけじめが大事だからね。ツカサ君、その布袋を手で持って、僕の所に持って来てくれるかな」
「え……?」
「手で、持って来て。ホラ早く」

 それって……縛ってるこの手で、どうにかしてこの袋を持ち上げろって事……?
 待ってよ。それってどう考えてもコートが脱げちゃうじゃないか。
 そうなると俺の姿は……下半身すっぽんぽんでブーツだけ履いてる人に……。

「やってくれないのかな?」

 にっこりと笑って立っているブラックは、教壇の前から一歩も動かない。
 まさかコイツ……そんな状態になった俺が自分の所に来るのを見て楽しむ為に、こんな事させたのか……?
 そんなバカな、幾らなんでもエロゲ過ぎる。いや、変態すぎる。

 でも固まっていたって、何も始まらない。
 ブラックは絶対に俺に譲歩しないだろう。だとしたら、朝までこんな姿でいる事になっちまう。それは嫌だ。っていうか神聖な教会でこんな事ずっとやってるなんて、どう考えても不道徳すぎる。だったらもう、もう……。

「う、うぅう……くそぉ……」

 人に見られなければ、恥ずかしくなかった。
 だけど今は、目の前に俺の恥ずかしい姿を見ようとしている奴がいる。

 そう思うと今まで冷えていた体が羞恥に熱を上げて、俺は体を震わせた。
 でもやらなくちゃ。そうだ、これも早く終わらせればいいんだ。
 だから、恥ずかしくない。さっきも平気だったんだ。その感覚を取り戻すんだ。

 俺は意を決して、肩にかけていたコートを椅子に降ろすと布袋の横にひざまずいた。
 この体勢なら、ブラックには俺の横側だけが見えて股間は見えない。
 そうして体をひねれば取れる……と思ったのだが、腕はやけに固く縛られており、腰を限界まで捻っても手は袋に届かなかった。

「そんなやりかたじゃ一生取れないよ。ほら、もっと簡単な方法があるだろう?」

 実に楽しそうにそう言われて、俺は歯噛みする。
 そうだ、解ってる。どうやれば楽かなんて解ってるんだ。
 だけどそれは……途轍もなく、恥ずかしい方法で。

「僕にお尻を見せながら持ち上げるのと、可愛いおちんちんを見せながら持ち上げるの、どっちがいい? 僕はどっちでもいいよ」
「……っ」

 布袋は、教会のドアの前に置かれている。
 ドアは少し開いていて、誰かが来れば俺のやっている事はすぐに分かるだろう。
 それを、考えると……。

「…………」

 俺はのろのろと立ち上がって、教壇へまっすぐ続く通路に体を向けると、体育座りをする。背後には確かに布袋が有って、俺はそれを楽に掴む事が出来た。
 だけど、この先は……。

「早くしないと、朝になっちゃうよ」
「うぅ……」

 足を、曲げる。だけど力が足りない。少し足を開いて前屈みになるが、それでもわりと重い布袋は持ち上げられない。
 俺の焦りと羞恥に比例するように徐々に閉じた足が開き、見せたくない部分が真っ正面に居るブラックに見られてしまう。

「ほら、もっと足を開いて力を入れないと持ち上がらないよ」
「んん……!」

 何度も見られている場所なのに、何度見られても慣れない。
 こんな神聖な場で変態染みた恰好をしているからか、いつも以上に恥ずかしくてたまらなかった。だけど、やらないと、終わらない。
 俺は大股を開いて力を入れながら、よろよろと立ち上がった。

「そのままこっちにおいで」

 そう言われて、俺は覚束おぼつかない足取りでゆっくりと歩き出す。
 だけどその度に布袋の重みで体が揺れて、同時にブラックに見られている部分も微かに揺れた。その事が何故か異様に恥ずかしくて、俺はブラックの顔を見る事が出来なかった。

「こんな場所で悪戯されて、下着をぐっしょり濡らすほどがるなんて、ツカサ君は本当にいやらしい事をされるのが好きだよね」

 ち、違う……。

「今だって、僕に素直に小さくて可愛いおちんちんを見せつけて、恥ずかしいって言いながらも興奮してるんだもんねえ」

 違う、これは、仕方なく……!

「ああほら、少し勃起してるんじゃないか? 本当にツカサ君は僕に見られるのが好きだよね。それに、恥ずかしければ恥ずかしい程興奮するなんて」

 違う、違う違う違うったら!!
 これはアンタがそうしろって言うから、だから……!!

「ほら、ツカサ君のココ……もうすっかり立ち上がっちゃってるよ」
「ぇ…………」

 いつの間にか、目の前にはもうブラックが居て。
 俺は、自分のモノを指ですうっと撫で上げられ――ソコがしっかり立ち上がってしまっている事を、教えられてしまった。

「う……うそっ……」
「嘘じゃない。あーあ……本当にツカサ君ったら反省しないんだから……」

 そう言いながらブラックは下卑げびた笑みを浮かべ、急所をぎゅっと握り込んだ。
 温かくて何度も触れた感触。その武骨な手が少し乱暴に俺のモノを扱き上げると、それだけで俺の体は歓喜して思わず布袋を落としてしまった。

「ははっ、どうしたの。こっちも欲しいのかい?」
「ひぁっ、ち、ちがっ……! あっ、あぅうっ、だ、だめ、こんなとこで……!」
「今更だろ? あの駄熊に何度もおちんちんを虐められておいて、僕はダメなんて言わないよね、ツカサ君。そう言う事を言う子にはお仕置きだよ……!」

 そう言われて、尻の隙間にグッと指を突っ込まれる。
 思わず体を震わせた俺に構わず、ブラックはぐりぐりとすぼまりを指で突いた。

「ひぁあっ! やっ、やらっ、だぇっ、やっ、だめぇ……!」
「ほらすぐに喘ぐじゃないか。ホントツカサ君たらどうしようもないよね……! その淫乱さ、神様にみせてあげようか……?」

 荒い息を吐きながら、ブラックは懐から小瓶を取り出す。
 そうしてそれを乱暴に俺の尻の間に挟んで中身を零した。

「んぅうっ……! つ、冷たっ、あ゛っ、だめっいれっあっ、ぅあぁっ……!」
「一気に二本も飲みこんでおいてダメとは驚いたね……ツカサ君は嘘つきだなあ。そんなんだから反省しないんだよ。ホラ、じゃなくてだろ……!」
「う゛ぁあぁあっ!! やら、そこらぇっ、そこ、もっ、こりこりしないでぇ!」

 乱暴な言葉を吐きつけられながら前立腺のあたりを何度も何度も擦られて、俺はブラックの胸に頭を押し付けてガクガクと腰を震わせる。
 だけど、ブラックは少しも手を緩めてくれなくて。

「ほら、三本目も入ったよ……こんなに広がるくせに、何が嫌なんだよ……!」
 
 くちゅくちゅと水音を立てながらナカを犯し、三本の指で俺の後孔をぐっと広げナカに冷たい空気を入れ込むブラックに、俺はどうしたらいいのかも判らずにただすすり泣いて首を振るしかなかった。

 や、やだ、いつもと違う……ブラックが、いつもより酷い事を言う……。
 まさか、ずっとえっちしてなかったから、こんな……?

「これだけ広がるんなら……もう、僕がいれてもいいよね……ッ!!」
「っあぁ!?」

 指を引き抜かれ、片足を強引に引き上げられる。
 その体勢が何を意味するかはもう解っていて、俺は慌ててブラックを仰ぎ見た。
 ブラックは、菫色の瞳を獣のようにギラつかせて、俺を見つめている。

 その雄臭い表情が情欲に塗れているのを見て、一瞬動きを停めた俺に――
 相手は、思いきり怒張を突き立てた。

「やっあっ、ま、まっあ゛っ、あぁあぁあ゛ッ!!」

 久しぶりの太く猛々しい熱塊に、声が途切れる。
 縛られたままの腕はどこも掴めなくて、必死にブラックにすがる俺に、相手は嬉しそうに笑いながら俺の体を下から思う存分突き上げた。

「はっ、ハハハッ……! ハァッ、はっ……つ、ツカサ君……いきなり挿れられて感じるなんて……っほんとっ、んんっ……淫乱だよねえ……!!」
「あっ、うぁぁあっ、ひ、ひがぅっ、ちあぅう……っ!」
「何が違うんだ……ッ!! こんな、場所で……僕のペニスに喜んでる淫乱がっ、違う訳ないだろうが……ッ!!」

 引き抜かれて、また再び奥まで穿たれる。
 その快楽はすぐに俺の頭を気持ちよさで壊して、俺の理性を全て奪い尽くした。

 いやらしい水音が、相手の体温と匂いが、体内を犯される感覚が、すべてが俺を狂わせて、どこにいるのか何をしているのかも判らないようにしていく。
 だけどそれでも、俺はブラックの服を噛んで声を抑えようとした。

「はっ……この期に及んで……ッ!」
「んぅうっ、ぅあっ、あ゛っ、あっ、んぅうう゛……っ!!」
「は、ははっ、でも、あの子達がこんな姿みたら……どう思うかな……!?」

 それは、どういう意味だ。

 一瞬考えた瞬間に深く穿たれて、俺は今度こそ仰け反った。
 だがそれもブラックの腕にしっかりと受け止められて。

「僕はっツカサ君の、仲間で……っ、く……恋人だ……っ。だから、ツカサ君が、どんなに、浅ましい姿でも……愛してる……!」
「っ……~~~~……っ!?」
「だけどっ……っう……ツカサ君の、こんな淫乱な姿をしらない、子供達は……っ、これを見て……どう思うかな……!!」
「っあ、ぅあ……?」

 今の、俺の姿を見て……子供達が、どう思うか……?
 こんな風にブラックをくわえ込んで、よだれを垂らしながら喜んでる、俺を……。

「あ゛っ……」

 そんなの、嫌がる。汚らわしく思うに決まってる。こんな所で犯されて、抵抗もせずに喜んでる俺の姿なんてみたら、みんな……カインも、ギルベインさん達も、俺の事……絶対、避けるに決まってる……。

「やらっ、やっ……みせちゃやだぁっ……!」

 想像するだけで怖くなって泣きながら頭を振る俺を見て、ブラックは優しい笑顔で微笑むと……今やっている事とは全く異なる優しい仕草で、俺にキスをした。

「ぶら、っく……」
「君の全部を受け入れて、失敗も迷惑な事も全部受け入れられるのは仲間だけ……その中でも、ツカサ君を一番思ってるのは……恋人の僕だけなんだよ……?」
「んっ、うぅ」
「ツカサ君、もう少し僕を……僕達を、信じてよ。子供なんかに君のことが分かる訳ないだろ。君には、僕がいればいい……他の奴なんて、もうこれ以上は要らないだろう……!?」
「んん゛~~~~ッ!? んっ、ぅああ゛っ!? や、や、ながっ、掻き回さなっで、ひっ、あっあぅう゛……!」

 何度もキスをされる途中に、埋め込まれた熱塊がぐりぐりと体内を掻き回して、その度に前立腺を擦られて俺は身も背も無く悶える。しかし、ブラックは許してくれず浅く抜き差しを繰り返した。

「あっ、あ゛ぁああ! ひあぁあ゛っ、や、ひあぁあ……!!」
「言え……ッ! 僕が居ればいいって言え!!」

 半ば怒鳴るように俺に吐き捨てるブラックに、俺は頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも、必死でブラックの言った事を復唱した。

「ひっ、ぁ、あぁあっ、ぶらっ、う、ぁあっ、だけ、ぶらっく、だけぇ……!」
「なら……こうして……しっかり示しておかないとね……ッ!!」

 低く獣のように唸るブラックの言葉が聞こえた刹那、俺は深く突き上げられた事に頭の神経が焼き切れるほどの快楽を叩きこまれ――――
 絶頂に頭を真っ白にしながら、意識を飛ばした。













 
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