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シーレアン街道、旅の恥はかき捨てて編
奸計
しおりを挟む自分は、酒でやらかした事は一度も無い。
もちろん女に関しても「やらかした」と後悔する事など無かった。
しかしそれは「何をやらかそうがどうでもいい」と思う相手ばかりを選び、その相手に対して欲望を剥き出しにした事が無かったからとも言える。
本気になる事などなかったから、やらかしたと後悔する事も無かったのだ。
だが、今は違う。
この腕に抱き抱えているあどけない寝顔の少年を見つめて、ブラックは深い深い溜息を吐いた。
「はぁー…………僕って奴は、なんでこう……」
ぐちゃぐちゃにしてしまった服を洗濯婦に回し、失神してしまった彼の体を風呂で清めて服を着させてだいぶん経つが、それでも己の愚行への失望が醒める事はない。せめて他人とすれ違う廊下ではまともな大人ぶらなければと思っても、腕の中の少年の泣き腫らした目蓋の縁を見ていると、歩いた分だけ溜息を吐かずにはいられなかった。
「ツカサ君……ごめん…………ごめんね……」
そう言いながら、柔らかい頬に自分の頬を擦りつける。
いつもなら「髭がいてーんだよ、剃れ!!」と顔を真っ赤にしながら怒るツカサも、何度も体を酷使された今はぴくりとも動かない。
それが自分のせいだと思うと、申し訳なくてたまらなかった。
(こんなはずじゃ、なかったんだ……。本当は……本当はデートしたいって言ってくれた時に、許そうって思ったのに……ツカサ君いつもならそんな事言わないから、だから、僕の事をちゃんと恋人だって思ってくれてるのが解って、凄く嬉しくて……。僕もごめんねって言おうと思ってたんだよ。でも、歩いてる内にどんどん変な感じになっちゃって……)
最初は、本当に許す気でいた。
ツカサだってやましい気持ちであの熊を受け入れた訳じゃない。寄る辺なき存在と言う事を嗅ぎ取ったからこそ、救いたい一心で熊を受け入れたのだろう。
そこに、ブラックや熊男が抱くような肉欲を含んだ感情はなかったに違いない。
同じく救われたブラックには、それが嫌と言うほど解った。
だから、許そうと……ツカサが自分の事を一番だと思ってくれているのなら、我慢しようとまで思ったのに。なのに、実際に自分がやった事と言ったら。
(何をしたら僕が喜ぶのかってぐるぐる考えて、同じ所を何十周してるツカサ君が可愛くて、でも、そんなに僕の事が解らないのってイライラしてて……気付いたら、あんないやらしい事を…………ああ、僕ってやつは……)
ツカサの様子なんて、最初から手に取るように解っていた。
この子は、感情がすぐに顔に出る。喜びも、心配しているという気持ちも、気を許した相手の前では簡単に表情に含ませてしまうのだ。
多分、ツカサ自身は気付いていないだろう。そんな相手だからこそ尊い存在だと思えるのだが、それはブラックのような面倒な人間にとっては付け入る隙になる。
あの熊男との事だって、ツカサのそう言うクセを解っていたから、わざとらしく不機嫌になって彼の関心を引きつけていたのだ。
そうすれば、優しいツカサはずっと自分の事を気にしてくれるだろうから。
だが、そんな態度をとればとるほど、ツカサの関心がいつ離れるか怖くなって。
気遣ってくれていても、それは仲間としての感情ではないのかと思えて来て。
だから、あの時のツカサの戸惑う顔を見て心がはちきれてしまい、ツカサの心を試すように辱めたのだ。
まだ自分を「恋人」だと思ってくれているなら、許してくれるのではないかと。
(結果的に、ツカサ君は僕に『恋人だから』って言ってくれたけど……でも……あんなのはきっと大人がやる事じゃないんだよね……。本当は、僕より幼い君を安心させるために、僕が君に『大好きだから安心して』って言うべきだったのに)
解っている。解ってはいるのだ。
しかし理解しているからと言っても、自分の性格や腐りきった性根がその事を真っ当に受け入れてくれるはずが無い。そんな事が出来ていれば、今頃自分は間違いなくツカサにベタボレされる“大人らしい大人”になっていただろう。
それが出来ないからこそ、ブラックはツカサに子供じみた行動をしていたのだ。
しかも今回は興奮によって度を越し、ツカサを羞恥で泣かせてしまった上に、あっちから「お前が好きだ」というような事を言わせてしまった。
一番情けない結果だ。
なにより、今まで散々自分の方から好きだと言っていたのに、こんな時に限って暴走して、ツカサを口汚い淫語で罵り乱暴を働いてしまうなんて。
本当なら、いつも以上に優しい言葉でツカサを安心させて、彼が自分を恋人だと認識してくれている事に感謝し、存分に甘やかすのが正解だっただろうに。
(…………起きた時に、本当に愛想尽かされてたらどうしよう……)
やつれた顔でそう思いつつ、ブラックは腕の中の恋人を抱え直す。
軽くて、柔らかくて、どこをとっても愛らしい幼い恋人。
唯一無二の失えない大事な存在。
感情を暴走させてしまうほど執着しているたった一人のひと。
いくらだって形容する言葉は出て来るのに、それに見合う程の優しい行動を彼にしてあげられない。
ツカサを大事に思えば思うほど、ブラックの心には「監禁して自分だけの物にしたい」だの「自分達が恋人だと言う事を他人に見せつけたい」というどす黒い感情しか湧かなくなるのだ。
これはもう、ほとんど病気かもしれない。
自覚がある分、自分はまだ大人だと言えるのかも知れないが、治せない性根を持っている時点で大人失格なんて事はないだろうか。
しかも、こんなに悔やんでいると言うのに、まだ自分は…………
ツカサが本当に自分を心底好きでいてくれるのかと、不安がっているわけで。
(……だって……だって、しょうがないよね……? 僕には、ツカサ君しかいないんだ。他の奴じゃ駄目なんだよ。なのに、ツカサ君にはクロウが居て、他の奴だってツカサ君を狙ってる……。ちょっと歩くだけで誰とでも仲良くなるし、その中にツカサ君を本気で好きになってる奴もいるんだ。それで『お前は恋人』って言われても、嬉しいけど安心できないよ……)
別に、ツカサの感情を疑っている訳じゃない。
彼は優しいが故に、誰にでも胸を開いて受け入れる。だからこそ、それがいつか自分へ向ける「恋」に取って代わらないかと気が気ではないのだ。
恋心を初めて抱いたブラックにとって、この焦燥は何よりも恐ろしかった。
……他人の「好意」なんて、移ろいやすいものだ。
自分を好きだと付き纏って来た女は、他の奴にすぐ乗り換えた。
抱いてくれと付いてきた男も、自分の闇を知ればすぐに逃げ出した。
ブラックの全てを受け入れて好きになってくれる人など、誰もいなかったのだ。
だから、恋なんてものは存在しないと思っていた。
ツカサに出逢うまで、誰にも愛される事なんてないと思っていたのに。
(なのに、ツカサ君が……ツカサ君が、僕の事許してくれるから……なにしたって怒るだけで許してくれるから、甘えちゃって、怖くて、もっとたくさんワガママになっちゃって……今だって、気持ち悪いくらいに執着してるのに……僕は、もっとツカサ君をいじめて……滅茶苦茶にしたいって思ってる)
もし一欠片でも他人に乗り換える気持ちが在るのなら、本当にこの可憐な手足を潰してどこかに監禁するかもしれない。
その狂気の計画を検討するくらいには、恋と言うものに浸かり切っているのだ。
他の人間がこの不安をどう解決しているのか解らない。
だが、その解決方法を聞いたって自分はきっと納得しなかっただろう。
結局自分で自分の感情を落ち着かせるしかないのだ。
「……でもなあ……ツカサ君に正直に聞いたって、また僕は信じられずにあんな事しちゃうだろうし、ツカサ君のえっちな姿に興奮して本題放り出しそうだし……」
何かいい案はない物かと思いつつ、ブラックはツカサを抱えて部屋に入った。
四人部屋とかいう無粋の極みのような部屋ではあるが、この状況だと二人部屋にしていたら本当にツカサを抱き潰しそうだったので、今はありがたい。
そんな事を思いつつ扉を閉めると、既に部屋に戻って来ていたクロウとロサードが何とも言えない目でこちらを見つめて来た。
「な、なんだい」
「……旦那、そのスッキリした顔……やっぱしっぽりヤッたんですな」
ロサードのゲスな笑みをみて少しイラッとしたが、隠す必要もないだろうと思ってツカサをベッドに寝かせつつ頷いた。
「まあね。でも、やっぱりってなに」
「いやそりゃ、食堂でツカサのベルトが外れてたし……それに、あの……なんつーか……ツカサの状態が、なんかすげーいやらしい感じになってたんで……」
少し照れくさそうに頭を掻きつつ言うロサードに、やっぱり解るものだなと思いつつブラックは肩を竦めた。
まあ、至近距離であの表情を見ていれば一発で「悪戯されてました」なんて判るだろうが、しかしツカサの喘ぎ声も聞こえていなかったとは意外だった。
商人と言う者はすべからく耳聡いものだと思っていたが、そうでもないらしい。
しかしまあ、気付いてなかったなら好都合だ。
けれどこの事をツカサに言えば烈火のごとく怒ると思うので、ブラックは苦笑しロサードにくぎを刺しておいた。
「言っておくけど、ツカサ君にそれ言わないでね。ツカサ君凄く恥ずかしがり屋だから、今日の事が他の人にバレてたら凄く怒るだろうし」
「マジっすか。かぁーっ、いいなぁ。どんなやらしい事しても許してくれる上に、いつまでも初々しい恋人とか……商人じゃ無かったらなぁー」
年中旅の空の人間じゃ、娼姫で発散するのが精一杯だ。とかなんとか言いつつ、ロサードは自分のベッドに転がる。
そんな相手をじーっと見ていたクロウは、ややあってブラックに振り返った。
「充分楽しめたか」
一瞬、嫌味かと思ったが、相手の雰囲気は別段そんな風ではない。
ブラックは首を傾げつつも、素直に頷いた。
「僕達がなにをして来たか解ってるのか?」
「当然だ。オレが留守を守ると言って、ツカサを送り出したんだからな」
「えっ……お、お前……そんな事言ってたのか……?」
それは初耳だ。
と言うかこの熊が素直に送り出すとは思ってなかったので、思わずぎょっとして聞き返してしまったブラックに、相手は頷きながら人刺し指を立てた。
「お前はまだ解っていないようだな。オレはツカサを愛しているし、孕ませたいと思ってはいるが、群れの王であるお前とツカサの交尾や営みを邪魔する気はない。奪う気ではいるが、あくまでもそれはお前達の時間以外での事だ。オレはお前達の関係を壊したいわけではないし、そもそも群れの王の座を奪う気も無いぞ」
「……えっと……って事は……」
「人族的な言葉で言えば、側室みたいな扱いになりたいってことか?」
訳解らんとでも言いたげなロサードの言葉に、クロウはやっと人間界での言い方を見つけたと言わんばかりにしっかりと頷いた。
側室。と言う事は……。
「……お前、僕達の事を応援するっていうのは本気だったのか?」
素っ頓狂な声で言うと、相手も心外だと思ったのか顔を顰めて口を尖らせた。
「本当にお前はツカサ以外に興味が無い奴だな。頭が悪いのはどっちだ」
「いや奪うとか言う奴が本気でそんな事考えてるなんて思わんだろう普通」
アホはお前だと言いたいのをぐっと堪えて、ブラックは頭を掻き回した。
(まあ、その辺りは認識違いだった僕も悪いけど……しかし、コイツ本当に素直にツカサ君を送り出すとは…………)
今思えば、この状況は寝取るのに絶好の状態だったというのに、この男はそれを無視してツカサに自分を追わせていたのだ。奪うと言っているにも関わらず、自分を優先させたと言う事は……クロウが言っている事は真実なのだろう。
となると、最初から自分の鬱々とした思いは見当違いだったことになる。
「い、いやでもツカサ君の気持ちがいつ変わるかわかんないし……」
「なんスか旦那、ツカサが側室抱えてるから情緒不安定だったんスか?」
寝っ転がりながら鼻をほじるロサードに若干イラッとして反論しようとすると、クロウが横から口を挟んできた。
「仕方ない、この男は人とは思えないほどにつがいへの執着心が強いからな」
「あのなあお前」
「いやまあ、こんな子が恋人なら解る気もしますけどね。しかし、だからと言って衆人環視の所で羞恥調教ってのはエグいなあー。そういうの俺もやりたいけど」
ツカサが寝ているからと思って、明け透けに言うロサード。
もう少し言葉を慎めと言うべきなのだろうが、自分達の状況を解っても驚きも蔑みもしない二人に何故だか気が緩んでしまって、気付けばブラックはベッドに座って二人に愚痴を吐き出していた。
「いや、そうは言うけどさあ、正直この状況で恋人のこと信じられる? 僕はこの通りツカサ君より年上だし、それにツカサ君にはコイツも他の奴も寄って来るんだよ。いくら信じようと思ったって不安になるじゃないか」
そう言うと、クロウとロサードは爪先から頭までしっかりとブラックを観察し、ああと溜息を吐くような言葉を漏らして頷いた。
「まあ、ブラックの旦那も充分格好いいっすけど……すげー美形の貴族とかが求婚して来たら、さすがに勝ち目ないかな~とか思ったりはしますわなあ」
「不潔より清潔、年寄りより若い奴がいいと俺の国の女どもも言っている」
「ぐっ……」
血生臭そうな獣人にすらそう言われると、ちょっと自分の身を顧みてしまう。
やはり髭ぐらいは剃った方が良いのだろうか。しかし、そうなると色々と不都合があるし、ツカサにやだーと言って貰えない。ブラックはそれも困る事だった。
しかも歳の差の方は今更変える事なんて出来ないし、他人からもそう言われると不安が増すばかりでどうしようもない。
「やっぱり監禁した方が良いのかな!?」
「なに言ってんスかアンタ! えらくエグいこと言わんで下さいよ!」
「だってだって、ツカサ君を誰かに渡すくらいなら彼を殺して僕も死ぬう!」
「死ぬならその前にツカサを孕ませる権利をくれ」
「おいぶっ殺すぞ熊公ぅおおおお!!」
「ツカサを独り占めしたまま殺したらただじゃおかんぞこのド外道男ぉおおお!」
「だーもー二人とも落ちつけっつーの!!」
オッサンがみっともないと叫んだロサードに、ブラックとクロウは口を噤む。
普段ならふざけるな部外者と剣を向ける所だが、事情を知ってしまったロサードには何も言えなかった。
そんな二人に溜息を吐くと、ロサードは髪の毛を掻き回して膝を打った。
「つーか、何が問題なんスかー。ツカサはブラックの旦那と今までしっぽりヤッて来て、旦那もそれに満足して連れ帰って来たんでしょ? じゃあ思いは繋がってるやったぜ両思いだって事でメデタシメデタシじゃないッスか。何が不安なんスか」
今度は耳を小指でほじくりながら言うロサードに、ブラックは口端を引く。
確かに、それはそうだ。ツカサには恋人だと言って貰ったし、セックスも存分にやった。自分とだけ恥ずかしい事もすると約束してくれたのだ。
だけど、それとこれとは別の話である。
自分でも面倒臭いとは思っているが、やっぱり不安で仕方ないのだ。
ツカサが、どんな風に自分を想っていて、どんな風に愛してくれているのか。
どんな気持ちで自分を「好き」なのか……一言も、話してくれていないから。
しかし、ツカサは恥ずかしがり屋だし、快楽で堕とした後でもなければ、素直に好きだと言ってくれないだろう。
だからこそ不安になるわけで。
「…………ツカサ君は、恥ずかしがり屋だから……僕に睦言なんてくれないんだ」
隠していても仕方がないので素直に言うと、ロサードは拍子抜けしたような顔をしてから、なーんだと呟いた。
なんだとはなんだ。こっちは死ぬほど悩んでいると言うのに。
ちょっとばかりこの場の空気を支配したからって、調子に乗っているのか。
やはりこれは半殺しにでもした方がいいのかと思っていると――ロサードは自分の荷物をごそごそと探って、ある小瓶をブラックに放って寄越した。
「えっ?」
それは、水のように透明な液体が入った小瓶だ。
クロウと一緒に中の液体を見て訝しげに顔を歪めるブラックに、ロサードはへらへらと笑って、瓶を指さした。
「ソレ、正直薬って言うんスよ」
「正直薬……?」
「自白剤の一種みたいなもんです。それを飲むとその時の感情を素直に言葉にしてしまうんスよ。まだ試作段階らしいんで、数十分程度の効果らしいんすが……もし本当にツカサの気持ちが知りたいんなら、使ってみたらどうですか」
そう言われて、ニッと下卑た表情で笑われた。
(しょ、正直薬って……いやでも、それって良いのか?)
正直な話、物凄く使ってみたいが、ツカサはどう思うだろうか。
いや最後には許してくれるとは思うが、もし良くない感情を聞かされてしまえば、自分は今度こそ何かしでかしてしまうかもしれない。ツカサの思いを信じてはいるが、感情は揺れたりするものだ。ツカサが自分を拒まないとも限らない。
もし、その言葉で思った以上に激昂してしまったら……。
(やだな……さっき反省したばっかりなのに……)
使いたいと思ってしまう自分の薄汚れた心も、それを止められない自分の堪え性の無さも、きっとツカサにとっては迷惑な物だろう。だとすれば、今度こそ本当に嫌われてしまうかもしれない。
けれど……それでも、聞いてみたかった。
「ブラックの事が好きだ」という……ツカサの言葉を。
「良いじゃないか。使ってみたらどうだ」
いつの間にか横にいたクロウにそう言われて、ブラックは目を丸くする。
「お前……」
「オレは、群れの王に協力すると言っただろう。どんな事になろうが、お前が望むならツカサを監禁する手伝いもしよう。そう言う約束だからな」
「…………」
どんな事を言われるか、不安が無いでもなかったが……悩んでいるよりも実際に訊いてみた方が吹っ切れると思い、ブラックは頷いた。
どの道、こんな気持ちではもっとツカサを傷つけてしまうだろう。
ならばいっそ。
「じゃあ……君達にはお膳立てでもして貰おうかな……」
「えー俺もッスか」
「報酬は払うよ。もちろん薬の分も乗せてね」
そう言うと、ロサードは態度を一転して揉み手をし始めた。
「マジっすか!? いやー、それを早く言って下さいよ! 良い商談なら俺も断然はりきっちまいまっせー!」
あまりにも解りやすい変化に苦笑しつつ、ブラックはクロウに向き直った。
自分に対して真っ直ぐな目を向けている……妙な恋敵に。
「お前がどこまで僕達の関係を許せるかも、試していいかな」
「望むところだ。獣人の心を舐めるんじゃないぞ」
もし友人と言う者が居るとしたら、こんな風な事を言うのだろうか。
ふとそんな考えが過って、ブラックは少しだけ心が軽くなったような気がした。
→
※副題が悪友
というかツカサの体への心配はゼロな所がクズな三人
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