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パルティア島、表裏一体寸歩不離編
10.シーポート炭鉱窟―先打ち―
しおりを挟む「ツカサ君……本当に一人で行くの?」
「だってロクは寝てるし……それに、アンタにまた怪我されちゃ困るんだよ。偵察だけだから一人で平気だって」
「どうかなあ……ツカサ君運動音痴だし、いざって時に混乱するから……」
「だーっ!! 四の五の言わずに笑顔で送り出さんかい!!」
その後、目覚めた守護獣達をお世話して再び宿に戻った俺は、ブラックに今日の事を話して明日偵察しに行くと言う計画を伝えた。
当然、ブラックは自分が同行出来ない事に難色を示したが、これだけは譲れない。そりゃ一人は危険だって解ってるけどさ、アンタにまた怪我でもされたら俺が嫌なんだよ。怖いし、もう二度とあんな思いしたくない。
杖なしで歩けるようになったとは言え、まだ足を引き摺ってるブラックにはあの場所は危険だ。っていうか、そもそもの話俺以外の奴は療養所には行けないのだ。だから、結局ブラックには待っていて貰うしかない。
まあ、心配されるのは仕方ないんだけどね……。
情けない事だけど、俺実際マジで運動ダメだし。
「絶対危険な事はしない?」
「しないしない! マジで偵察して来るだけだって。守護獣達が何を教えたかったのか知りたいし、それに……あの療養所、なんか変だしな。もし本当に何か隠し事が有るんなら、守護獣達のためにも知りたいんだよ。あんな所に隠し通路とか絶対怪しいし……それにあの二人組も気になるからな」
姿は見てないけど、色々と意味深なことを言っていた「クラレット」って奴と、お付きの「ギアルギン」って奴がどうしても気になる。
出来ればあいつらの素性も探りたいんだが、と言うと、ブラックは難色を示した。
「……うーん……。確かにシアンの事を悪く言うその“クラレット”っていう人間、凄く気になるけどさ……。名前からして支配層の人間に違いないし……だけど、守護獣達の事に関わってるとは限らないよ? 偶然出くわしただけの嫌な奴かもしれない。例え洞窟に何かが有るとしても、彼らを探るのは得策とは言えないな。余計な災難まで引き込んだら困るだろう?」
「それは……そうだけど」
ブラックが言うように、クラレットとギアルギンが守護獣に関係しているとは言い難い。何故なら、俺があの二人と出会ったのは偶然だったからだ。
守護獣達は喋れないから、物事を正確に伝える事は出来ない。だから、俺があの場所で聞いた事も、彼らが訴えていた事と違っているかもしれないのだ。
だとしたら、藪蛇ってなもんで下手に触らない方が良い。
シアンさんを悪く言うクソオヤジの事は気になったが、そちらの方面は無視するが吉だろう。でも、あのトンネルを探る以上、不意に二人に出遭ってしまう可能性もある訳で。
「あっこを調べるなら、あの二人の事が知れるのは仕方ないんじゃないかとは思うけど……分かった、深入りはしねーよ」
「うーん、不安だなあ…………。あ、そうだ! アレがあったな」
「ん?」
何かを思いついたのか、ブラックは不意に立ち上がる。どこに行くのかと目で追うと、コートかけに引っ掛けていた自分のマントをごそごそし始めた。
そうして、何か小さな袋を取り出す。
「これ、持って行って」
渡された小さな袋の中には、小指の大きさ程の綺麗に削られた水晶が入っていた。なんだろう、水晶の中でチカチカと炎が光っている。色は紫色っぽい。
お守りのつもりかなと思っていると、ブラックが説明してくれた。
「それは、曜術を籠めた特別な水晶だよ。曜気を籠めた水晶と違って、君の持ってるスクナビ・ナッツと同じく気を送るだけで発動できる」
「あ、あんた、こういうのも作れたんだ!?」
「曜術を物体に付加できる人はそういないけど、等級が高ければどの属性の曜術師にも出来るよ。ただ、僕は今まで必要なかったから作らなかっただけで……」
ああそうだね、そうだよね。アンタ曜具なんてチャチな小道具なくても強いもんね。剣と魔法上手に使えるもんね。くそ、自慢か、自慢なのか。
ギリギリ歯軋りする俺を知ってか知らずか、ブラックは笑いながら続ける。
「ずーっと前にお試しで作って放置してたんだけど、役に立つ時が来て良かったよ。それには【隠蔽】の術が付加してあるんだ。だから、いざと言う時にはツカサ君の身を守ってくれるはず」
「いん、ぺい……?」
「隠蔽……遥か昔には【コンシール】って言われてたらしいけど、まあ僕は隠蔽って言ってる。前に言わなかったっけ、相手の視覚を騙してそこに存在しないように思わせる術が有るって。それのことだよ」
「あ……っ」
そう言えば確かに言われた事が有る!
確かロクの行方を追ってライクネスの違法な店に入った時に聞いたんだよな。
立ち止まっている限りは、相手に気付かれないようになる術があるって。
「構築式が自己流だから、ちょっと扱いにくいと思うけど……これなら、ツカサ君に危ない思いをさせないかと思ってね」
「あ、ありがと……。でも、いいのか?」
「僕だって心配くらいはするんだよ」
「するのか、心配」
「ツカサ君だけにはね」
こいつの事だから、僕が一緒に行けないなんてーって怒ってるばかりかと思ってたけど……やっぱ大人な感情も持ってたんだな。
ちょっとびっくりしたわ、ごめんブラック。
でも俺だけにって何だよお前。他の奴も心配してやれよ。流石はバリアーの範囲自分オンリーな奴だけあるな。まあでも、今は俺が迷惑かけてる訳だし……この言葉は胸にしまっておこう、うん。
「危ない時は必ずこれを使うよ、だから心配すんな……って無理か」
「解ってるじゃない。部屋でイライラする僕の気持ちが解るんなら、帰って来た時にちょっとは良い思いさせてくれよ」
「ええー……」
本当コイツ抜け目ねーなー。
とは言え、部屋で鬱々する気持ちも解るし、地下遺跡でブラック達になんの支援もしてやれなかった時の気持ちを思い出すと、ブラックに強い事も言えない。
なにより、俺の事を心配してくれるのが解るから、なんだかむず痒かった。
変態でろくでもないオッサンだけど、そう言う所は……嫌いになれない。
「……ちょっとだけだからな」
「やったー! ツカサ君、待ってるからね!」
「うわっ! だ、抱き着くな!!」
ぎゅっと抱きしめられると、反射なのかなんなのか、顔が勝手に熱くなる。
ここ最近ずっとこうだけど、でも、なんだか慣れて来てしまった。
寧ろ「こうされるのは嬉しい」とか思ってたりするかも知れない自分がちょっと怖い。俺はホモじゃない。俺はホモじゃないぞ。その、抱き締められて落ち着くって言うのは、人間の本能がうんたらかんたら……とにかく、その……疲れてる時はしょうがないんだ!!
本当なら美女にぎゅっとされるのが最高なんだからな!
……でも、ブラックの嬉しそうな声を聞いていると、腕を拒否出来ない。
それがなんだか悔しかった。
そして、翌日。
今日も今日とて馬車で療養所に連れて来て貰った俺は、ザイアンさんと別れ広間へ行く事にした。トンネル探索の準備は万端だが、突入する前に守護獣達の世話をしなくちゃな。
「お前達元気になったかー……って、あれ……?」
元気よく広間へ入った俺だったが、すぐに異変に気付いて首を傾げた。
守護獣達が減っている。いや、減っているって言うかマジでいない。昨日元気になった白イタチとリザードマンが居なかった。
「あ、あれ……? お前達、あと二匹いたの知らないか?」
昨日の内に目覚めた残りの三体とバイコーンに聞いてみるが、みんな答えてくれない。それどころかバイコーンは悲しそうに項垂れていて、俺と目を合わせてもくれなかった。何でだ。もしかして、無理に外に出ちゃったとか?
まだ全快してないのになんて無茶を……!
「外に出たのか……?」
慌てて施設を出て広場を探してみるが、二匹の姿は無い。
血相を変えた表情の俺を見つけたのか、レオマンティコアのディギーが心配そうな顔をして駆け寄ってきた。
「ディギー! おはよう」
「ガウッ! ガゥっ」
昨日、トンネルから戻った俺は、情報収集のために職員達に積極的に話しかけていた。その時にこのディギーとも仲良くなったんだよな。こいつも図体に似合わずめっちゃ人懐こくて可愛い子だ……ってそんな事考えてる場合じゃない。
頭を勢いよく俺にぶつけて来て「撫でろ」とねだるディギーに、俺は抱き着いて全身で頭をうりうりと撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めるディギーに気が緩みつつ、俺はためしに二匹の事を聞いてみた。
「ディギー、ここに白いイタチとトカゲ人間が来てないか? ……そいつらはまだ怪我が完全に治って無くて、とっても心配なんだ」
「グルル? ガゥッ、ガゥ」
俺の言葉に、ディギーは不思議そうな顔をして首を傾げる。どうやら二匹は外には出ていないらしい。ディギーは朝からこの柵の中の広場に出てくるから、彼が知らないなら二匹はまだ施設の中に居ると言う事になる。
ディギーから体を離して引き返そうとすると、ディギーな名残惜しそうに俺の服を軽く噛んで引き留めた。目をウルウルさせて、それはもう可愛らしく俺を見上げてくる。ううう可愛すぎるけど、今は、今はダメなんだよう!
「ごめんなディギー、今日は遊べないんだよ……。いつも遊んでくれてる職員さんに遊んで貰いな」
「がぅー」
「可愛く鳴いてもダメ!」
「キューン……」
「んんん……」
ずるい、ずるいぞネコ科大型獣!
ライオンに「行かないで」って懇願されるとか、貴重な体験すぎて足が止まってしまう。くそう、でもあの二匹を探さないと……。
とかなんとか俺が悩んでいると、施設から金髪ポニーテールの美少女がこっちに走って来た。ああ、ツナギっぽい作業服姿も美少女だと可愛い。
あれは確か……ディギーの面倒を見てるテリアさんかな。
「あら、クグルギさん! すみません、ディギーが困らせてるみたいで……こらっ、駄目でしょディギー! クグルギさんは他の守護獣ちゃんの看病があるのよ」
「キュー……」
テリアさんが叱ると、ディギーは仕方なくと言った様子で服から口を離す。
「ごめんなさいね、クグルギさん。ディギーったら貴方のこと凄く好きになっちゃったみたいで……こんなにはしゃぐこの子は珍しいのよ」
「それはめちゃ嬉しいんですが、今日はちょっと忙しくて……ごめんなディギー」
「フゥーン」
「ところで……今日はどうして? 今は広間の守護獣達を看護してるんじゃ……」
「あ、そうだ、その事なんですけど……白イタチとトカゲの守護獣がどこかに行っちゃってて……テリアさん居場所を知りませんかね」
そう訊くと、テリアさんは難しそうな顔をして頬に指を当てた。
やっぱり心当たりがないのかなと思っていると。
「ああ……じゃあ、その子達だったのかしら?」
「へ?」
「いえ、今朝ね、私が出勤してきた時に守護獣を運ぶための車が施設に停まってたから、新しい守護獣が運ばれてきたのかと思ってたんだけど……でも、新しい子達が見当たらなくて不思議に思ってたの。あの車は彼ら達を運ぶためだったのね」
テリアさんは、白イタチとリザードマンを知っている。というか、昨日の話に出てた「やっと威嚇しなくなった女子職員」ってのがこのテリアさんなのだ。
彼女はこの施設一番の守護獣の宥め役なのである。
だから、テリアさんはこの施設にどんな守護獣がいるかを全て把握している。
そんな彼女が言うのだから、その車が運んだのはあの二匹に間違いないだろうが……。
「あの……こういう事ってあるんですか」
「いいえ、初耳よ。……普通はね、このディギーみたいに人に慣れて優しくなった獣をまとめて車に乗せて、譲渡会に連れて行くの。でも、今月は譲渡会はなかったはずなのよ。だから……この時期に、しかもまだ安静にしている必要がある二匹を連れ出すなんて、ちょっと考えられないわ……」
病院に連れて行った、という可能性もあるけどね。
そう付け加えるテリアさんに頷き、俺は一旦施設に戻った。
なんとも言えないけど、あの二人が消えた理由は逃げ出したからじゃないってのは解った。二匹はどこかに連れて行かれたんだ。
でも、どこに。
「ダメモトでザイアンさんに聞いてみるしかないかな……」
この施設の最高責任者であるザイアンさんになら、彼らの行き先が解るはずだ。だけど今は、残ったバイコーン達のごはんを先にやってやらなきゃな。
俺は手早くスープを作って彼らに振る舞うと、馬車から降りて別れたっきりになったザイアンさんを探した。
所長室に居ると思ったんだけど、どうもいないみたいだ。
他の職員達に聞いてみても、ザイアンさんの行方は知れなかった。
「仕方ない……檻の所に行くか」
色々と気になったけど、相手がいないんじゃ仕方ない。
俺は檻の中の獣達のために少し肉を増やしたスープを作ると、鍋を台車に載せて洞窟へと向かった。
洞窟は昨日よりも嫌な臭いが薄らいでいて、どうやら彼らの回復も近いようだ。檻の前まで近付くと、三匹は俺を歓迎するように嬉しそうに吠えてくれた。
初対面の頃が嘘みたいだ。ううう、ちょっと感動する。
今日も今日とてごはんをあげつつ、俺は三匹にも白イタチ達の事を聞いてみた。
「なあ、お前達の仲間が消えちまったんだ。他の職員が言うには、どっかに連れて行かれたらしいんだけど……なにか心当たり有るか?」
そう言うと、三匹の動きが止まった。
「お、おい……?」
どうしたんだ、と、言う暇もなく、いきなり三匹が激しく吠えはじめる。
それは警戒と言うよりも怒りに満ちていて、俺では無く虚空に向かって怒鳴るように吠え続けていた。
な、なんだ。何が起こったんだ。
もしかしてこの三匹も知ってるのか?
「なあ、知ってるなら教えてくれ! あの二匹はまだ怪我が完全に治った訳じゃないんだ、これじゃあの穴の向こうをおちおち探ってらんねーよ!」
「グオッ!! グオッグオッ!!」
金毛の猿が、怒りつつもまたあの隠し通路を指さす。
そして、俺に何かを訴えるように大きく地面を揺らしながら飛び跳ねた。
「もしかして……トンネルの先に、あの二匹の行方が分かる物が有るってのか?」
俺が訝しげな声で言うと、猿は跳ぶのを止めてじっと俺を見る。
その姿は俺の言葉に肯定しているかのようで、俺は何故か背筋が寒くなった。
事の真相は全く見えてこない。それどころか色々起こり過ぎて訳が解らなくなってきているのに、どうしてこう悪寒がするんだろう。
なんだか嫌な予感がする。俺ではなく、あの守護獣達に対しての、嫌な予感が。
「なあ、お前達は何を知ってるんだ?」
ぎこちなく問うと――金毛の猿は、自分の首をきつく縛めている首輪に手をやって、それを両手で激しく引っ張るような仕草を見せた。
モンスター達の呪縛の証。それを忌々しげに顔を歪めて取り去ろうとする姿は、彼らが望まず縛られていることを意味していた。
「人間の事が嫌いか?」
そう聞くと、彼らは首を振る。
人間の事が嫌いじゃない。ならば、彼らが怒り、施設の人間だけを恐れる理由は、なんなのだろう。
「お前達の言っている事は、残念だけど俺にはよくわからない。でも……あのトンネルの奥に行けば、あの二匹の行方もお前達が本当に訴えたい事も解るのか?」
俺の言葉を、三匹はじっと聞いていたが――やがて、ゆっくりと頷いた。
あれこれ言わなくても、それでもう充分だった。
「分かった。……俺は今から隠し通路からあっちに行ってみるよ。どこまで行けるかは判らないし、偵察だけになると思うけど……お前達が暴れなきゃいけなかった原因と、お前達の仲間の行方……絶対に突き止めて見せるからな」
運動音痴で若葉マークな冒険者の俺が言う事じゃないかもしれない。
だけど、今は不思議と怖さは無かった。
それは多分、胸ポケットの中に入っている小さな水晶のせいだ。
お守りと言われて渡されたそれがどうしてかとても頼もしくて、俺は今なら一人でもダンジョンに潜れるような気がしていたのだ。
その自信を見やってか、金毛の猿がゆっくりと動き出した。
「猿君?」
何をするのかと思ったら、いきなり自分の毛を引っこ抜いてなにやら結びだす。そうして、それを俺に渡してきた。キラキラと光って綺麗な金色の毛は、何か特殊な結び方をしてあるようだ。これってもしかして重要アイテム……?
「グオッ」
「これを持って行けばいいのか?」
「グオッグオッ」
「わかった、ありがとな!」
何だかよく解らないけど、落とさないように水晶とは別のポケットにしまっておこう。わざわざ難しい結び方をしてから俺にくれたって事は、何らかの意味が有る物なんだろうし。
なんにせよ、これで準備は整った。
白イタチとリザードマンの行方を知るためにも、頑張らなきゃな。
大丈夫、一人でもやれる。
ブラックにそう啖呵切って来たんだから、無事に帰ってこなきゃ格好悪い。
俺は隠し通路を開くと、その中に入ってゆっくりと岩を閉じた。
「……さて、こっからは気合入れて行かなきゃな」
暗いから怖い、だなんて泣き言なんて言ってられない。
真っ暗な道を壁を伝って歩きながら、俺は真正面を睨み付けたのだった。
▼現在のアイテム
○回復系
・自家製回復薬(中)×25個
・毒消し薬(中) ×20個
・包帯1ロール ×4 個
・気付け薬酒 ×2 瓶
○攻撃系
・自家製睡眠薬(中)×2 瓶
・シュクルの種 ×25個
・召喚珠【ペコリア】
・召喚珠【ドービエル】
○その他
・隠蔽術の水晶 ×1 個
・狩猟用ナイフ ×1 個
・小さな弓 ×1 挺
・丈夫な弦(一巻) ×2 個
・雑草の種 ×1 袋
・蜂蜜瓶(中) ×4 個
・溶解液(大) ×2 個
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