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アコール卿国、波瀾万丈人助け編
12.腐食の森と謎の巨体
しおりを挟む「さて我々ガトー探検隊は鬱蒼とした森に決死の潜入を果たした!」
「ブラックそっちにロバーウルフ行ったぞ!!」
「ええい鬱陶しいッ、森ごと焼き払えたらいいんだけどねぇ!」
「我々を突如として襲う恐ろしいモンスター、ロバーウルフ! 苦戦を強いられるガトー探検隊だったが、我々に怯む事は許されない!」
「ギャーッ! 狼がズボン脱がそうとして来るぅうう!」
「ブハッこっ、この、生皮剥いで殺すぞ犬畜生! それは僕の役目だ!!」
「愛と正義と悪戯心の赴くままに脅威を退けて、いざ行かん森の最深部へ! 果たして我らガトー探検隊は幻のティタンリリーを目にする事が出来るのかァーッ!」
はい、一旦CMでーす。
ロバーウルフさん撤退ご苦労様でーす。
「ってうるせぇええ!! 人が必死に戦ってるのに、何どっかで聞いたようなナレーションしてんのガトーさん!?」
「ムムッ、なれしょんとは何ですかな? いや~、それにしても貴方がたの戦いは大したものですな。ついつい冒険心に火がついて詩を囀ってしまいましたよ!」
はい!? 今さっきの水曜スペシャルみたいな口上が詩ですと!?
詩じゃなくてナレーターのおふざけでしょ!
「今のがウタ!?」
「詩です!」
「密林の奥に!」
「潜む猛獣!」
「暗黒の大地に踏み込む!」
「我々勇気ある探検隊!!」
なんでぴったり合わせて来るんですか。あんた本当は俺と同じ日本人でしょ。
ハイテンション甲冑おじさんかと思ったら、昭和臭極まる探検隊ってどう考えてもこの世界の人じゃないでしょ。中世に昭和て。探検隊て。
「ねーねーどうでも良いからさっさと進んで帰ろうよー。もう疲れたよー他人の為に働くのってやっぱクソ喰らえだよー」
「アンタも子供みたいなこと言わないの! あーもーこのオッサン達は!」
まともな人が一人もいない。ツッコミ役が俺しかいない。
頼みの綱の三人の従者さんズも、荷物持ち役に徹してて戦ってくれないしガトーさんには逆らわないしぃいい。俺一人でこの中年二人を相手するのはちょっと無理ですってば。若い俺にも限界は有るんだってば。
「いやあ、それにしても……ロバーウルフしか出てこないとは探検隊的には物足りな……なんだかおかしい気もしますねぇ。この【腐食の森】はもっとモンスターが出ると聞いていたのですが」
「え……俺ロバーウルフ数体でもいっぱいいっぱいだったんですが、本当はもっと居たんですか」
「ええ。種類を一々言うと疲れるので敢えて言いませんが、怖いのが色々と。この【腐食の森】には、死臭に集まる獣が盛り沢山なのです」
なんてところに初心者連れて来てんだこのオッサン。いい加減泣くぞ。
しかし依頼主にそんな事を言える筈もなく、俺はズボンをずり上げながら聞く。
「そんな所の最深部に花なんて咲くんですか? って言うか、この森……死臭とか言うワリには、変な臭いしませんけど……」
深緑に染まった暗い森は、光があまり入らない。
その中で俺は鼻を動かしてみるが、先程戦ったロバーウルフの獣臭さ以外には、目立った臭いはしなかった。唯一気になると言えば、ガトーさんが装備してる甲冑の鉄臭さくらいだ。あのうガトーさん、それ脱ぎませんか。
……いやまあとにかく、色々とおかしすぎる。
腐食の森と言っても腐ったものも死体もなく、死臭も変な臭いもしない。鬱蒼として恐ろしげではあるけど、見た目は野草が生えてないだけのよくある森だった。雑草が育たないのは、多分日の光が遮られてるからだろう。
こんな森が腐食の森だなんて、俄かには信じがたい。
疑念たっぷりでガトーさんを見ると、相手は分かり易く口笛を吹きながら目を逸らした。おじさん嘘つけない人なんですね、解ります。
「ガトーさん、何か隠してません? ヤバい事だったら俺達も困るんで、隠さずに早く言って下さいよ」
「う……うーん……。じ、実を言うとですね……この【腐食の森】に来て頂いたのは、実質森の調査も兼ねてるからでして。先程も言ったように、この森は腐臭を好む物が多く寄って来るのですが……逆に言えば、この森が腐臭を撒くお蔭で、凶暴な魔物がここに吸い寄せられてましてね。だからこそ、セーナスや周辺の道が平和になってるわけでして……」
なるほど。この森は一種のネズミ捕りなんだな。
だからアコール卿国ではモンスターをあまり見かけなかったんだろうか。
よくよく考えれば綿兎の森なんか他のモンスターには絶好の狩場だし、なによりこんなに肥沃な土地なら野生のモンスターは放っておかないだろう。
ペコリア達がのびのび暮らしてるのは、腐食の森が肉食モンスターを引き寄せるからだったのか。
死体……というか、肉が沢山ありそうな森を見つければ、彼らはそこに留まるに違いない。そして、同じように死肉に群がって来たモンスターと戦い、敗れた物が新たな獣を引き寄せる臭いを放ち……やだなんか蠱毒みたい。
とにかく、そうして腐食の森は凶暴な魔物を捕え続け、周辺の人達や無害なモンスターを守っている訳なんだな。
この森の名前は、そういう理由から来たものだったのか。
そんな役目の森ならこんなに綺麗なのはおかしい。調査に乗り出すのも当然だ。
あれ。でも、そんな森の調査ってことは……。
「じゃあ娘さんへ花を贈りたいってのは嘘って事っすか?」
「いえ、嘘ではないです。でもほら、贈るにもここを突破する戦力が要りますし、曜術師さんにもついて来て貰わねばならないし……。なら、一度に済ませた方が得だと思いまして。大体の調査は警備隊がやっていて『冒険者に成りたての者でも通れる』と判断されましたし、私達は定期調査の委託を受けているだけなので、一石二鳥くらいは許されるかなと」
そう言う所は商人だね。
っていうか、今の言葉でようやく合点がいったわ。
おかしいと思ったんだよなあ、ギルドにわざわざ連絡が行ったりギルマスが話に来たりとかさあ……。警備隊からの委託調査受けてるってんなら納得だよな。事情を隠してたのも、先に言ったら断られるからだろうなあ。
それに「曜術師について来て貰わなきゃいけない」って事は、恐らく木の曜術師はティタンリリーを採取する為だけじゃなく、何か他にも仕事が有るから指定されてたんだろう。じゃなけりゃ、こんな強引に連れだしたりしないしな、普通。
ブラックも大体の事情が掴めたのか、軽く頷きながら腕を組む。
「はあ、なら、この森に腐臭が満ちて無いのはおかしいって事になる訳ですよね。死肉もないし、モンスターも狼しかいない。その上血の臭いすら先程の狼の物しかない訳で……もしかして、そんな異常事態を治すためにツカサ君を?」
「お察しの通りです。これほど静かで腐臭の元も存在しないとなると、この森が機能しなくなってしまいますし、国益にも影響が出ます。ですので、我々はティタンリリーを採取すると共に腐臭の元を再び取り戻し、この森を再生させようと探検隊を結成して……ツカサさんのような木の曜術師様を待っていた訳です」
腐臭の元、ねえ。
やっぱこの森には死肉からの臭い以外に他にも臭いの元が有るのか。
それによって魔物が引き寄せられ、殺し合い、この森は狂気の坩堝となった。
でもそれを復活させるために俺が必要ってどういう事?
……うん、てか、やっぱり……そんな森に花があるっておかしくない?
「ねえガトーさん」
「なんですか?」
「やっぱりそんな場所に花が咲くって変じゃないっすか? ほら、ここ一つも花が咲いてないし……最深部には綺麗な場所が有るとかあり得るんですかね。それに、俺がどうやって腐臭の元を復活させられるんです?」
「え? え、ええありますとも! 我々捜索隊が入手した情報によるとそれはもう素晴らしい人類の宝たる花畑が! 嘘じゃないですよ、本当ですよ! それに森の復活には本当にツカサさんの力が必要なんですっ、ですからさあ急ぎましょう! いざ行かん探検隊ーっ!」
必死なガトーさんの後ろで、商人ズが俺の声をかき消すようにオーと言う。
怪しい。怪しすぎる。ヤラセだった探検隊の映像くらい怪しすぎる。
テレビならヤラセでも面白いから大丈夫だけど、今は違う。マジの冒険なんだ。さっきもロバーウルフにやられて散々だった以上、疑わない訳にはいかない。下手したら死ぬかもしれないってのに、納得してられっか。
「ガトーさん、俺達マジで死ぬの嫌なんで隠し事は……」
「さー! 先に進むと致しましょうっ、我々ガトー探検隊の行く手には一体何が待っているのか……!」
「あっ、おいコラ逃げるなァ!」
クッ、商人ズが三人で横に並んでガトーさんにまで手が届かない!
くそうこんな所で従者を使うなんて卑怯だぞ!!
結局それ以上の事を問い質す事も出来ず、俺達はただ付いて行くしかなかった。
そんなこんなで夜。
森の入り口辺りでは、ロバーウルフと戦闘を繰り返していた俺達だったが、森の中程まで来ると狼たちも諦めたのか、驚く程平和に進む事が出来た。
その諦めの良さが少し引っかかったが、明日には最深部に到達出来る程に距離を稼ぐことが出来たので何も言うまい。
とにかく、俺達はなんとかキャンプ出来る場所を見つけて火を焚いていた。
あれからは詩を読む程に滾る戦闘もなかったので、ガトーさんはスねている。
どんだけ探検隊ごっこしたいんだよこのオッサン。
商人ズは無言ながらも未だにしっかりとガトーさんの後ろに控えていて、流石の忠誠心という感じだった。ボロボロにもなってないし、今は俺達の為に食事を用意してくれている。……実はこの三人、俺より強いんじゃねーの。
んで、ブラックはと言うと。
「……ん? あれ、ブラックは?」
「ああ、周辺の偵察に行って来ると先程森の中へ」
「そうですか……」
俺ってば初めての戦闘(しかも連戦)でヘトヘトで、キャンプすると言われて思わず地面に突っ伏しちゃったから、周囲の事全然見てなかったんだよな……。
今回は撃退ってだけで殺しては無いけど、生き物相手に戦うってこんなに大変で怖いものだとは思わなかった。
正直、俺は獣の死体なら見慣れている。
田舎によく行ってたせいか、タヌキが道路で死んでるのもしょっちゅう見たし、婆ちゃんが鳥を締めて捌くのも何度か拝んでいた。
そりゃ最初はショックで肉を拒否したりしたけど、人間って慣れて来ちゃうし……なにより死んだ物にはそれ相応の死んだ理由がある。食べる為に殺したのなら、食べないと動物に失礼だ。婆ちゃんにそういう事を色々教えられたから、俺は改めて肉を好きになった。
死体も前より近寄りがたくはなくなったのだ。
だから、俺は動物の死体や血には慣れてたつもりだったけど……。
でも、自分で傷つけるってのはやっぱキツい。予想以上に精神を消耗する。
ロバーウルフを攻撃しただけでもウッと来たのに、殺さなきゃって考えただけで吐き気が込み上げて来たもんな……。だけど、この世界じゃ殺さなきゃ死ぬし、肉だって現地調達しなきゃいけない時が来るんだ。気弱な事は言ってられない。
幸い、何回か連続で戦ったお蔭か、ショック療法っぽくなって戦闘には慣れてきたけど……本当、異世界って大変だよ。
「キュゥ?」
「ん? ああ、大丈夫だよロク。お前は疲れてないか?」
「キュウ~!」
ロクも良く頑張ってくれたよ……。俺が危なくなると相手に跳びかかって威嚇してくれたり、俺が術で相手を止められるように上手く動いたり……。
本当ロクがいなかったら俺の命とズボンは儚く消え去っていただろう。
帰ったら蜂蜜を沢山あげよう。
「しかし……ブラック遅いな」
「迎えに行ってあげたらどうですか」
焚火の向こうから話しかけてくるガトーさんに、俺は首を振る。
「いやー、でも、ガトーさん達が危ないし……」
「我々は大丈夫ですよ。ここで数分寛いでても何も出てこないのですから、今日は安全でしょう。ロバーウルフが居るならもうとっくに襲いかかって来てますし」
「そ、そうですか……じゃあ……」
ガトーさんから水琅石のランプを借りて、俺とロクはキャンプから離れた。
にしても、ブラックどこ行ったんだろう。
あいつがモンスターにやられてるワケは無いと思うけど、ほら、あの、あれだ。
ブラックがいないと戦闘する時に困るからね。決して、俺達だけじゃ不安だから居て欲しいっていう奴じゃないからね。
「ブラックー……?」
「キュッキュー」
控えめに呼びつつ、ブラックが消えて行ったと言う方向へ足を進める。
日が暮れた森は本当に真っ暗で、ランプを掲げなければ周囲が解らない。
そういえばここは気の光が少ないな。昨日の夜この森の周りを見た時には、結構舞ってたのに。最深部に行くほど少なくなってるのかな。
これじゃ【気】を使う術は使えないな。
俺はまだ葉っぱカッター……【メッサー・ブラット】でしか【気】を使えないのであまり関係ないが、これじゃ普通の冒険者が来たがらないのも頷ける。
冒険者はその殆どが【気】による付加術を使える人達だ。
だから査術も使えるし、風を操る事も出来る。でも、それを封じられたら、羽を捥がれたも同然だろう。普段バシバシ使ってる魔法を封じられたって事だもんな。
俺だって曜術を封じられたらもう何もできないし、かなりキツい。
「ブラックー……ってだめだこりゃ、もう何が有るのか全然わかんね」
「ウキュー……」
どこまで言っても暗い森だ。
これじゃ特徴的な赤い髪も見つけようがないな。と、俺が踵を返そうとすると。
「キュッ、キュキュー」
「どしたロク。もしかしてブラックの気配がするのか?」
俄かに騒ぎ出したロクを見やると、相手は肩の上に載って何やらキョロキョロと周囲を窺っていた。だが、やがて相手を見つけたのか、左の方を見て小さくキュウと鳴く。そっか、感応能力って感じ取る能力だもんな。査術による【索敵】と同じように、何かがいると気配で判るのか。
ロクに言われるがままにそちらの方へと歩いていく。
一応帰り道が分かるように木に矢印を書いて来たけど、まあ、ロクが索敵使えるなら必要ないか。ガトーさん達の気配を探して貰えばいいんだし。
てか結構奥まで行くな……。大丈夫かなコレ……。
歩きつつ相手に近付いていくと、ロクが一際焦ったように鳴きだした。
「キュキュー、キュッ、キュー!」
「な、なんだ? もしかしてブラックが怪我か何かしてんのか?!」
「キュー!」
あ、あいつ何やってんだ!
もしかしてモンスター? なんで、音とか何もしなかったのに!
慌ててロクが鳴いてる方向へと急ぐ。ガサガサと森の木々をかき分け、剥き出しの腕を何度も枝に引っ掻かれつつ俺は急いだ。
「あんにゃろっ、こんな所で怪我してどうすんだよ! ここで死なれたら俺が困るだろ!!」
俺より強いのに怪我って、もしかして凶暴なモンスターに襲われたのか?
あいつが敵わない相手とかいるのかよ。信じられない。
ロクの鳴き声が一際強くなる。相手がもうすぐそばにいるんだ。
俺はいつでも術が発動できるように掌に木の曜気を留めつつ、覚悟を決めた。
助けなきゃ。ブラックに死なれたら困るんだ。困るんだよ。
焦って、縺れる足で森の木々が途切れる場所へ突っ込む。
木々を抜けた瞬間バッと広がる視界に、俺は息を呑んだ。
「ッ!」
山脈から流れる川。その周辺に木々は無く、何者かによって薙ぎ倒されていた。それらの傷は真新しく、川の側に居座る主の凶暴性を表している。
その、主――俺の目の前に蹲る黒い巨体は、丸く蠢いて血の臭いを漂わせた。
……もしかして、ブラックは。
一瞬、息が止まる。
そんな訳は無いと周囲を探したが、しかし、血だまりも人の気配もなかった。
ただ、その場所には黒い巨体と血の臭いがするだけで。
「これ、は……」
理解できずに困惑する俺に、ロクは一声鳴いてみせる。
そうして肩から地面へ飛び降りると、巨体へと近付いて行った。
「あっ、ろ、ロク!」
慌てて駆け出す。危ない、ロクが潰される!
そう思って必死で追いつき、抱え上げて……俺は、謎の黒い巨体のすぐ近くまで来ている事に気付いてしまった。
強烈な血の臭い。黒い巨体の毛並。獣の臭い。
そうか、これは……獣なんだ。
でも、なんの。
次第に思考が縺れて来た俺の思いに応えるように、巨体が動いた。
うめき声のような低く大地を震わせる声と共に、ずるりと形が変わる。
そうして、俺の顔を確認するように振り向いた、相手は。
「…………あ……」
ヤギのようにひん曲がった角を付けた、熊のような生き物だった。
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