異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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出会うまで編

 指を挿れられたらそこで試合終了ですよ 2※

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 女将の言葉に悩んでいる俺に、ベイリーが近づいて来る。
 何をするのかと思ったら、相手は俺の質素な服をまくり上げた。そうだった、着替えさせられたこのワンピースみたいな奴隷服の下、何も着てなかったんだっけ。
 思わず体を固くする俺に構わず、相手は俺の尻を空気に曝すと口笛を吹く。

「へえ、いい尻じゃねえか。女みてえに柔らかいし」
「ひっ」

 言いながらゆっくりと尻の肉を揉むゲイリー。ごつごつとしてかさついた肌の感触が伝わってきて思わず肩をすくめるが、相手は構いもしない。
 両手で谷間を広げるように掴まれ、ゆっくりと回すように揉まれると、肌がぞわぞわと総毛立った。他人に触られたことの無い場所に触れられる感覚は、とてもじゃないが気持ちがいいとは言い難い。

「あっ、あの……揉むの、やめて……っ」
 
 怯えの混じった僅かに掠れた俺の声に、ゲイリーは嬉しそうに返してくる。

「良い声だすな。これは掘り出しモンかもしれねえ」

 いい声って、なんですかあ。
 恥ずかしくてしょうがないのに、褒めないで頂きたい。
 だが幾ら恥ずかしくてもそこでやめて貰えるはずもなく、俺は次にやってきた冷たい感触に大きく体を震わせた。

「ひゃっ!? こ、これなにっ」
「香油だ。濡らさねえと怪我するから我慢しろ」

 僅かに粘性のある液体が、とろとろと尻の谷間を流れて太腿を濡らしていく。
 相手はその滴りを太い指で掬いとり、太腿を登って谷間へと指を這わせた。
 そうして下から擦りあげられる最中に窄まりを撫でられ、俺は悲鳴を上げる。尻を揉まれるのも怖いけど、体内を探られる可能性を考えてしまう場所に他人の指が触れるのは、また違った恐ろしさだった。
 濡れた指の腹の感触がぞわぞわと伝わってきて、自然と手が拳を作る。
 覚悟したとは言っても、どうしても怖かった。

「緊張を解きな。ほら」

 俺が怖がっているのを知ったのか、女将が手で頬を撫でてくる。
 綺麗で滑らかな手じゃない、働き者の少し硬い手だ。
 冷たくなった頬にその暖かい手が触れると、無意識に緊張が緩む。
 それを見計らったのか、ゲイリーの太い指がぐっと俺の後孔に押し入った。

「んっ……ぐ……っ!」
「一気に入れちまうほうが楽だ。ほら、動かすからな」

 思ったよりはスムーズに入った指だったけど、異物が体内をせり上がってくるのは例えようもない嫌悪感がある。
 覚悟があっても、受け入れがたい。だけど、こうなってしまったらどうしようもない。俺は早く終わってほしい一心で必死に力を抜いた。
 ずるりと指が引き抜かれ、深く刺される。
 繰り返されるうちにむず痒い感覚が内腿を這い上がり、下腹部に伝わって、俺は耐え切れず体を台の上に落とした。

「順応性が高いな……二本目行くぞ」

 声がして、指が引き抜かれる。
 太い指が、倍の大きさになって体内に帰って来た。
 反射的に来る吐き気と衝撃に、歯を食いしばって堪える。
 香油の立てる水音が耳に残って煩わしい。体内を圧迫し始めた指は思う以上に大きくて、俺の体はがくがくと痙攣した。
 だけど、今更やめられるはずもない。
 励ましの言葉も水音にかき消されて、次第に耳の中にどくどくと血の流れる音だけが強く響くようになった。
 熱い。体が熱くて、仕方がない。
 下腹部にわだかまるむず痒さは熱となって、俺に馴染みのある感覚に変わろうとしていた。それが何かなんて、言いたくない。
 嘘だ、俺、本当に順応性が高いのか?

「うっ、そ……ねっ、やだ、も、もぉわかったから……ねぇ……!」

 だけど、指は止まらない。
 俺の声はぐずぐずになっていて、既に口からはもう荒い息が漏れていた。
 これじゃ、俺……まるで……――――

「だめ、も、それ以上……っ!」
 
 何がダメか解らない。なんてことはない。
 だけど、俺の熱くぼやけた頭では、情けなく蕩けた声で拒否をする事しか出来なかった。





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