異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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神域島ピルグリム、最後に望む願いごと編

  知らぬ間の火花2※

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「ツカサ……嬉しいぞ……」
「んん~ツカサ君ったら! ほんと優しくてそう言うトコ大好きっ」

 前では無表情な顔が笑みに緩み、背後からはハートマークが語尾に付いたような軽い口調を耳に吹きかけられる。

 なんで俺がこんな事を言わなきゃならんのだと思わんでも無かったが、しかしこうなってしまえば仕方がない。早くやって貰い早く終わるに限る。俺は知ってるんだ、えっちな事は交渉が長引けば長引くほど、俺にとっては最悪の事態になるって。

 だったらもう、受け入れるしか選択肢なんてないじゃないか……とは思うんだが。

「じゃ~ツカサ君に気持ち良く出して貰うために、たくさん触ってあげなくちゃね~」
「うあっ」
「つ、ツカサ……触るぞ……」

 年相応のオッサン臭い事を言いながら、ブラックが俺の太腿に手を伸ばし、クロウは少し息を荒げながら怪獣みたいに広げた手を俺へ近付けて来る。
 そうして何をするかと思ったら、俺の両胸をゆっくり揉み始めたではないか。

「ちょっ……だ、だからそこ揉んでも……っ、ん……なんにもないって……っ!」

 太腿を、ブラックのざらついた皮の厚い指の腹で撫でられて、思わず声が詰まる。
 そんな俺の事など気にせず、クロウは俺の胸を脇側から中央に寄せ集めるように揉みこんで、掌に吸い付かせて引っ張って来ようとして来て。

「っ……も、揉むなってば……!」

 あられもない恰好で足を開いている事も相まってか、それが恥ずかしくて余計に体が敏感になってしまっているみたいだ。

 ブラックの指に内腿を擦られて、時々柔らかい部分を指で押し込まれる。
 その間に、クロウがまるで餅でもこねるみたいに俺のなけなしの胸の肉を揉んで、わざとらしく揉み込む時に乳首の所を掌底でこすってきて、二つのもどかしい感覚に体が勝手に震えた。

 ああもう、なんでこう俺は毎回毎回簡単に反応しちまうんだよ。
 そりゃ気持ち良かったら勃つよ、勃起するよ。だって男の子だもん。健全だもん。
 だけど内腿をやらしくサワサワされて、シャツ越しに胸を揉まれてるだけなんだぞ。シチュエーション無罪とは言え、どう考えても堪え性なさすぎだろ俺は。

 恥ずかしい事され過ぎて頭がおかしくなってるのかな。
 でも、こんな風に足を無理矢理広げられて、大事な所はシャツで辛うじて隠れてるだけで、そんな状態で二人掛かりでこんなやらしい事されてたら、そりゃ……。

「あはっ……ツカサ君たら、もう乳首勃っちゃったの……? 布越しに貧弱おっぱいを揉まれただけなのに、そんなに興奮しちゃったんだ……」
「んっ……!?」
「ハァ……ハァ……み、見せて見ろ、ツカサ……」

 背後から判りやすい嘲りの言葉が聞こえて、目の前のクロウが更に俺に近寄って来る。もう真正面はクロウの体しか見えなくて、影にすっぽり覆われてしまった。
 そんな俺を見ながら、クロウは胸から手を離して下へと持って行く。
 どこへ向かうのかと目で追っていたら……その手は、俺の股間を隠していたシャツの裾の部分に辿り着き、その裾を持って……。

「ちょっ……! やだっ、そ、そこめくったら駄目だって……!」
「最終的にはイヤと言うほどさらすハメになるんだから、今更だろう」
「そうだよツカサ君! ほらほら、汚しちゃう前にまくりあげちゃお」

 ちくしょう、二人揃って楽しそうな声出しやがって。
 オッサンの胡坐の上でこんな格好してる俺はちっとも楽しくないわい。
 もう憎たらしくて熱くなった頬を歪めて睨み付けると、クロウはお返しとばかりに鼻息を吹きかけて来て、俺の頬をぺろりと舐めた。

「ひぅっ」
「ツカサ、可愛いな……お前の汗が滲んだ肌の味、久しぶりだ……美味い……」
「ん、んん……っ」

 ゆっくりと、シャツが股間から離れていく。
 その俺の恐れを逆撫でするかのように、ブラックの手が俺の太腿を上から下からと撫で擦って来て、足が勝手に動いた。

 クロウに舐められた所が、ブラックに触られている所がじんじんする。
 シャツの中で勃ち上がってしまっている乳首は、シャツを動かされる度にその振動を感じ取って、むず痒さに堪らなくなり勝手に体が震えてしまう。

 頑張って堪えようとしているのに、股間に吹き込んでくる少し冷えた空気と、太腿を触るじっとりとした手が、俺を追い詰めていく。

「うぁ、あ……あぁ……」
「あ~、ツカサ君の可愛いおちんちん、とうとう見えちゃったね」
「安心しろ……すぐにオレが見えなくしてやる……」

 熱い、荒い息。獣みたいな呼吸を繰り返してクロウが俺のシャツを首元まで捲ってしまう。ついに何も隠せなくなってしまった俺は、ただ尻を浮かせながら震える事しか出来なかった。

 だ、だって、今ブラックの胡坐の上にお尻をついたら、そんなの……ぶ、ブラックの、股間の所に直接尻を乗せることになるし……。
 でも、そんな変な格好をしていたら気付かれないワケもなく。

「あれれぇ、ツカサ君なんで腰浮かせてるの? そんな格好してたら辛いでしょー? ほらほら、遠慮なく僕の上に座りなよ」

 クロウに至近距離で息を吹きかけられている最中に、ブラックが俺の腰を掴み、軽く揺らしてくる。すぐに座らせる事だって出来るはずなのに、俺の答えを待ってるんだ。ああくそ、なんでこういう時ばっかり俺の意見を尊重して来るんだよお!

「……だ、だって……」
「座りにくいワケないよねえ、さっきまでちゃんと座ってたんだし……。あっもしかして、ツカサ君は早くおちんちんを食べて欲しいのかな!?」
「はぁっ!?」
「待てツカサ、まずはお前の胸を楽しんでからだ」
「ちょっ、あ、あんたら何言って……」

 唐突に思っても見ない事を言われて焦るが、しかし時すでに遅し。
 クロウは軽く口を開けると、完全に勃ち上がってしまっている俺の乳首を、軽く吸いながら口に含んでしまった。

「ぅああっ……! やっ、や、だっいやだって、いっ、あぅっ、んうぅ……!」

 ちゅくちゅくと音を立てながら、乳首を吸われる。
 舌が乳首を軽く包んで吸い上げて来るから、ぬめる生暖かいソレにぴったりと張り付いてしまい、いつも以上に先端が引っ張られてる感じがしてヤバい。それだけでも辛いってのに、クロウはもう片方の乳首をいつもみたいに指の腹で挟み、こりこりと指で寄り合せてこねながら、舌とは違うタイミングで引っ張って来て。

「ツカサ君の小さい処女乳首、早く育つといいねぇ。ふふっ……大人みたいに立派に勃起する乳首になったら、根元を縛って勃起したままにしちゃおっか?」
「なっ……や、ぁあっ! らにっ、言って、ぇっうっんあぁあっ!? 駄目っ、ひっ、ひっぱったまま先端したらだめぇえっ!」

 ブラックに言われた直後に、双方引っ張られたままで先端を弄繰り回される。
 そんな事をされたら、体が勝手にびくびく震えて腰が浮き上がってしまう。
 情けないけど、でも、お腹の奥に段々蓄積して来る嫌な感覚が強くなってくるのが怖かった俺は、つい顔を歪めながら嫌だとクロウに首を振ってしまった。

 だけど、この二人がそんな事ごときで許してくれる訳が無くて……。

「ダメ? 何がダメなの? ああ、感じ過ぎて勃起しちゃうってことだね! あははっ、確かにツカサ君のこどもおちんちん、乳首を弄っただけでもう可愛くピクピクして立ち上がろうとしちゃってるもんねぇ……! ふっ、ふふっ、ち、乳首だけでそんなに感じちゃうなんて、本当にツカサ君は淫乱なメスだなぁ……っ」
「そんっ、ぁ……っ!!」
「んむ……っ、はやく胸もこれ以上に膨らんでほしいぞ……。ツカサの肌で胸があれば、これほど素晴らしい母体も無いと言うのに……」

 ぼ、ぼたいって何。やだ、先端つんつんしないで。舌で乳首ぐりぐりしないで……!
 何でそんな恥ずかしい事を言うんだ、なんでお前らはいつもいつも……っ!

「あはっ、そっそれ良いなぁ……ツカサ君の小さなおっぱいで胸ズリかぁ……っ! ふっ、ふはっ、はははっ、ツカサ君、ほんとにおっぱい作っちゃう? ツカサ君なら、胸さえあれば“おちんちんが生えてるだけの女の子”になれちゃうかもよ?」
「やっ……なっ、ぁ……そ、ぇ……っ」

 何それ、何を言ってるんだ。
 胸や足を触られる内に頭がぼうっとして来て、考えようとするとブラックが後ろから俺の頭をムリヤリ動かしてキスをしてきて、俺の理性を奪おうとして来る。

 頑張って耐えてるのに、キスされて、耳の中までブラックの舌の音が響いて来て。
 どうしようもなく、もう……。

「ああでも……そうしたら本当にツカサ君は名実ともにメスになっちゃうねぇ……」

 顔を離されて、至近距離で……やらしい形で唇が、歪む。

 それを見ているだけで、頭が茹だりそうで

 もう、何もかも、どうでもよくなってしまいそうだった。

「ツカサ……今度はこっち……良いか……?」

 ゆっくりとクロウが胸から離れる。唾液が伝って、胸から流れ落ちた。
 その粘つく液体の流れさえ、俺をどうしようもなく昂ぶらせる。なにより、背後からの興奮した吐息や……ぎらついた獣の目で俺を凝視して来るクロウを真正面に見て、俺はあさましい感情を隠す事すらもう出来なくて。

「ほぉらツカサ君、ちゃんと腰を浮かせて可愛い勃起おちんちんを見せてあげようね」
「は、ぅ……あ、ぅう……っ」

 理性では「恥ずかしい事だ」と理解しているのに、ブラックに優しく囁かれて、内腿の付け根をゆっくりと何度も撫で上げられたら逃れられない。
 優しい言葉で支配されながら、足を持ち上げさせられる。自分でもおかしいって思ってるのに、なんで言う通りにしちまうんだろう。なんで、こんな風に。

「ああ、いい子だね……。おら熊公エサだぞ」
「ンググッ……! ふっ、グ……ッ」

 見せつけるように腰を上げて開いてしまった下半身を、クロウは凝視している。
 その視線が集まるのは、無様に勃ち上がってしまった……俺の、分身だ。

 それを、クロウは解りやすいくらいに口を大きく開けて、興奮にねばつく唾液を見せつけながら、俺の、おれ、の……お、おちんちん、を…………。

「――――ッ……!! ぅあぁああっ……!!」

 根元まですっぽりと生暖かい口の中に取り込まれて、思わず体が浮き上がりそうになる。だけどそれをクロウが阻止するように腰を掴んだ。
 動けない。だけど、舌で全体を舐られて何度も軽く吸われて、我慢が出来ずに体が揺れてしまう。乳首よりも強い感覚は、俺をいともたやすく支配して行った。

 もう、出したい、気持ち良い。久しぶりに舐められるの気持ち良い……っ。
 ヤなはずなのに、もう、こうなったら気持ち良い事しか考えられなくなる。
 早く出したくて、イきたくて、自分ではどうにも出来ないのがつらくて。

「ツカサ君、そのままじゃイケない……? だったら、僕が手伝ってあげる!」

 背後から、何か声が聞こえる。
 そして。そう、して――――今まで意識もしていなかった場所に指が入って来て、俺は驚き思わず腰を思いっきりあげてしまった。

「~~~~ッ!?」
「おっと、やっぱお尻は敏感だね~。でもまだ挿れてないよっ」

 そうブラックが言った瞬間、クロウが思いきり舌で根元から裏筋を擦り上げて来て、後ろからは何か太いものが思いきりナカに入って来てしまった。

「うあぁあ゛あ゛っ!? ひやらっ、あ゛っ、あぁあっああぁあ!!」

 浅い所をブラックの太い指でぬちゅぬちゅと何度も出し入れされて、トドメとばかりに奥まで突きあげられる。その衝撃に耐え切れず……俺は射精してしまった。
 だけど、ブラックもクロウもイッたのにやめてくれなくて。

「あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁあっ! ひっだ、ぃっあ゛、あっ、あ゛ぁああぁあ! もっ、やぇえっいっ、ひぐっ、い゛っだぉいぃ……!!」

 イッたからヤメてって言いたいのに、声がちゃんと出てこない。
 それが悔しくて泣きじゃくる俺をブラックとクロウは無視して、根元から搾り取るように俺のおちんちんを強く吸い上げて、二本目の指でナカをぐちゃぐちゃにしてくる。

 まるでまた興奮させて来るように突き上げてくる。
 一回って言ったのに。さっき、一回って約束したのに……!

「やっ、ら、やあ゛ぁあ゛……! いっ、ぁ……ぇ、いっ、ぐっ、ひぐっ、ぅ……うぅ……っ、ぅああっ、いっ、ぁあ゛……!」
「ん? ツカサ君なに? 一回だけって言ったのかな。あぁ~、ごめんね。熊公の食事は確かに一回だけだけど……ツカサ君、あの櫓の上で『今我慢したら、次はもっとえっちな事をして良い』って言ったでしょ……?」

 言った?
 そんなこと言ったのかな、知らない、わかんないよ。
 だって俺、今、前も後ろもぐちゃぐちゃにされてて、気持ち良いのか辛いのかすらも解んなくなってきてて。

「ひぐっ、ひ、ぅ……うぅうっ、うあぁあ……っ!」
「えっちな事して良いって言ったんだから、約束果たしてくれるよね……?」
「ツカサ……二回目も遠慮なく出して良いぞ……」

 もう、足が立たない。なのに体だけ浮いてて、下から突き上げられている。
 二本なのか三本なのか、太い指が俺のナカを広げながら時々凄く弱い所をぐっと押したり擦って来るから、体勢を変えようと思っても足に力が入らなくなって。

 もう、つらい。頭がぼうっとして、触られるたびに体が勝手にビクビクして、ブラックとクロウに触れられているだけでもおちんちんが反応してしまう。
 気持ち良いのに出せないのが辛くて、俺はいつの間にか泣いてしまっていた。

「うっ、うぅうっ、ひぐっ、ぅ、ぅあぁあっあぅ、ぅ、う゛ぅう゛う……ッ!!」
「あれぇ、ツカサ君泣いちゃった? あはっ……そうだよねぇ、こんな風に触られてるだけじゃあツカサ君にとっては蛇の生殺しだよね……」

 そう言いながら、ブラックが大きく指を動かそうとする気配が有って――
 だけど、その指が何故か一瞬止まった。

「あ……ぅ……?」

 涙で濡れた視界で、クロウが耳を軽く動かす様が見える。
 だけど、色が滲んでいるせいでもうどんな表情をしているか解らない。
 そんな俺を、ブラックが抱き寄せて来た。

「ふふ……ツカサ君……」
「っん゛ぅ……!」

 クロウの手から解放されて、そのままブラックの胡坐の上に落とされる。
 足から力が抜けていた俺は容易に座らされ、そのまま尻の谷間に生暖かい何かを挟みこんでしまい、思わず喘いでしまった。

 そんな俺に、ブラックが再び囁いて来る。

「ねえ、ツカサ君……もっと気持ち良くなりたいよね……? ココに、僕の太くて硬いペニスを入れて思いっきり突き上げられて、意識飛ばしたいよね……?」
「はっ……あっ、ぅ……んっ、ぅうう……!」

 ブラックの肩に頭を乗せられて、大きな手で腰を動かされる。
 そのたびに、少し開いて収縮していたらしいソコに、ブラックのおちんちんの先端が執拗にペタペタと触って来て……その感覚に体が熱くなっていく。

 ソコに入れられて、突かれたら、どうなるか。
 そんなのもう嫌と言うほど知っていて、思い出せと言われるとそれだけで頭の中にあの強烈な快楽が蘇ってくるようで、俺はあさましく腰を揺らしてしまった。

 そんな俺に満足そうに笑って、ブラックは曝した方の首筋に唇を寄せて来る。

「じゃあさ……今ここで『俺はブラックの恋人です、ブラックとのえっちが大好きです』って言ってくれる……? そしたら挿れてあげるよ……」

 はれ……そんなんで、良いの。

 いつもなら、もっと恥ずかしい事を言わせて来るよな?
 何だったか思い出せないけど、でも、これ以上に恥ずかしい事だったはず。
 なのに、今日に限ってどうしてそんなことを。……もしかして、少しは労わってくれているのかな。だったら、だったら……部屋の、中だし……。

「っ、あ……」
「良いよ……ほら、ちゃんと正面向いて……」

 クロウの体が目の前から消える。
 すると部屋の中が見えるようになって、ぼやけた視界に部屋のドアが見えた。

 ……ああ、やっぱり誰も居ない。普通の部屋だ。
 そういえば部屋は明るいけど、夜なんだよな。だから、ドアの隙間が黒いんだ。

「ツカサ君、ちゃんと言えるよね……おりこうさんだもんね……?」
「ふ、ぁ……」

 軽くキスをされて、優しく股間を撫で上げられる。
 もう半勃ちになっていた俺は、そのタッチだけで小さく腰を動かしてしまって。

 ブラックからのキスも、お尻をつついているおちんちんも、体をゾクゾクさせて、もう何度も感じた感覚を思い出して体は震え出してしまう。
 いつもなら恥ずかしいばかりだったけど、でも……これだけ、なら。
 だって、俺はブラックと恋人で、ブラックとのえっちも……。

「さ、ツカサ君……」

 口が、勝手に開く。
 何かが零れだしたような気がしたけど、でも頭はボーッとしていて解らなくて、俺はブラックの言うがままに震える声で復唱した。

「お……おれ、は…………ブラック、の……こい、びと……です……っんん……!」
「ああ、もう少し……ほら、先端が入ろうとしてる……」

 急かされて、背筋が張る。
 ぐっと力を籠められ少し侵入してきたのを感じた俺の口は、自分でも驚くほどの高く情けない声で――――ねだるような言葉を、発してしまっていた。

「っあ、あぁあ……! お、俺っ、、おれはっブラックとのえっち……っ、えっち、だいっ、しゅき……っ、大好き、れす……っ、ぅ、んうぅうう……!」

 体内を思いきり押し広げて無理矢理に入ってくる感触。
 抵抗するように締め付けてしまうけど、でも、それをものともせずにブラックのおちんちんが入ってくる。有無を言わさず太い部分で弱い場所を擦られ押し潰されて、俺は思わずその勢いだけで達してしまった。

「あはっ、あははっ、あはははは! そっ、そうさ……ッ、ツカサ君は僕のだ……僕の恋人だ、僕だけがセックスしていい恋人なんだ……!!」
「んあ゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛あ……!! ひあっ、あぐっ、う゛っぅあぁああ! ああああ!」

 ぎちぎちに詰まったブラックのおちんちんが、中で小さく小刻みに突いて来る。
 その久しぶりの感覚に仰け反る俺を受け止めながら、ブラックは何故か俺ではなくどこかに向かって興奮したように叫んでいるみたいだった。

 でも、もう、俺にはよく解らなくて。

 ブラックのおちんちんが俺の中をいっぱいにして、ぎちぎちと広げて来て、これ以上ないくらいに、満たされる感じがして……――

「残念だったなクソガキ……ッ!! 一生一人でマスでも掻いてろ……!!」

 なんのこと。
 なに、いってるの?

 ああでも、もう、分からない。
 気持ち良くて、ブラックが俺の中を満たしてくれるのが嬉しくて仕方がない。
 こんなの変だって気持ちも有るのに、ブラックに抱き締められて揺さぶられていると、いつの間にかもう「これが一番いい」と思うようになってしまっていて。

 ……えっちなこと、嫌いだったはずなのに。
 ブラックと、クロウと、こんな恥ずかしい事をするのはイヤだったはずなのに。

 なのに俺はもう、ブラックに「好きだよ」と言われながら突き上げられると、それだけで涙がこぼれて体が自分の物じゃないみたいに反応してしまって。
 声だって、いつもの声じゃない。ブラックが喜ぶ声しか出せない。
 でも、それも……今となっては、もう、気にならないんだ。

「あはっ、あははっあはははは!! ツカサ君出すよッ、僕だけのツカサ君の中に、僕の精液たっぷり出してあげるからねぇ……ッ!!」
「っあ、あぐっうっあああっうあぁっ、ぃっ、ひっひゃ、いっあっいっひゃぅっ、おれっもっ、ぶらっ、く……ぶぁっ……ぅ……っ……!」

 足を抱え上げられて一層深く腰を落とされる。
 もう、目の前には何も見えない。見知った色しか、見えない。

 ああこれは多分クロウの体だ。
 そう思うと何故かさっきよりも心が安らいだ気がして――意識を、手放した。
















※かなり遅れて申し訳ないです……_| ̄|○

 
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