異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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神域島ピルグリム、最後に望む願いごと編

 考え思うは人の常2

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「ま、それはともかくとして……ねぇツカサ君、ちょっとお願いがあるんだけどぉ」
「え? な、なに?」

 さっきまでシリアスなムードだったのに、急に腐抜けた声で問いかけられて思わず声が跳ねてしまう。一体どういう心境の変化だよとブラックを見上げると、相手は再びニヤニヤした顔で俺を見つめて来た。

「僕さぁ、たっくさん曜気を遣い過ぎてとっても疲れてるんだよねぇ」
「うん……まあ、そうだろうな」

 今日は異形に何度も追いかけ回されて、戻る時には必ず大地の気を使って砦柵を飛び越えてたんだもんな。そんな事を何度も繰り返してりゃ付かれるのも仕方ない。
 しかしそれを俺に伝えてどうしろと言うのか。いや待て言うな。絶対に言うなよ。

 この流れはどう考えてもアレしかない。
 どうせ「曜気が足りないからツカサ君とセックスして補給したいなっ」なんてバカな事を言い出すに決まってるんだ。俺は解るんだ。敏感系主人公なんだ。
 もしかしたら言わないかも知れないけど、これは決して俺のスケベ心から来る警戒では無い。ブラックなら本当にそう言いかねないから俺は緊張しているのだ。

 いや、落ちつけ俺。もしかしたらそうじゃないかもしれない。
 ブラックだって大人だし、今の状況は嫌と言うほど理解しているんだから、今回だけは「僕に抱き着いて曜気ちょーだい(はぁと)」とか言ってくれるかもしれない。
 ブラックだってまさかそんな、この状況で……

「だからさぁツカサ君……曜気の補給もかねて、ついでにセックスしよ!」
「お前はどうしてそうド真ん中直球なんだよ!!」

 ばかっ、捻れよ馬鹿あああ!!

 思わず突っ込んでしまったが、時すでに遅し。こういう時だけは抜群にチームワークが良くなるクロウが俺を羽交い絞めにし、ブラックの方へ押し出してきた。
 おいやめろ、何を流れるように生贄を差し出してんだコラァアア!!

「うーん、結構結構。熊公も解って来たな」
「褒美目当てだ」
「クソが殺すぞ。まあ良いか。一回ぐらいツカサ君も精液あげても構わないよね!」
「今から俺が何かされるの前提で話進めるのやめて下さらない!?」

 思わず口調がお嬢様になるがそれも仕方ないのではないだろうか。
 っていうかどうしてお前らはこういう時にばっかり抜群のちーむわーくをっっ。

「ツカサ君は僕のコト労わってくれないの? 僕のこときらい?」
「んなっ!? そ、そんなこと……言ってないだろ……」

 嫌いとか、そんな、何で急にそんな事を言い出すんだよ。嫌いだったらそもそも一緒に居ないし、ゆ……指輪、とかだって、こんな大事にしないし……。
 つ、つーかお前それ絶対不安からそう言ってる訳じゃないだろ!? どう考えても俺に無理矢理了承させるためにぶりっ子してるだけだろうが。

 そんなの解ってるよ。俺を舐めるな。
 だけど、嫌いって言われてハイって言えるわけないじゃんか……。

 ちくしょうめと歯を噛み締める俺に、ブラックは顔を近付けて来た。
 無精髭だらけのニヤついた顔が、すぐ近くに見える。綺麗な菫色の瞳が俺の事をじーっと見つめて来て、その奥に俺の影が揺らいでいた。

 こ、こんなに近付かれると、そ、その……。

「ん? ツカサ君どうしたの、目線外しちゃって……そんなに僕の顔、好き?」
「べ……別にそんなんじゃ……」
「う、そ。こんなに顔赤くしてバレないと思ってるんだからツカサ君たら可愛いなぁ」
「ん……っ!」

 顎を掴まれて無理に頭を動かされる。
 その反動で思わず真正面を向いてしまった俺に、ブラックはわざとらしく少しだけ口を開き舌を覗かせながら俺の口を塞いできた。

「んんんっ……!」

 思わず口を閉じようとするけど、顎を捕えられていてはどうしようもない。
 咄嗟に閉じた唇も、舌で一度に嬲られてしまい、思わず下半身にぞくぞくとした衝撃が走った。そんなの感じてる場合じゃないのに、だけど、ブラックが唇の合せに舌を捻じ込んで深く顔を合わせて来ると、体の奥がどうしても熱くなってしまう。

 ブラックの吐息と、唇の感触と、ちくちくした髭の感覚を感じるだけで、足が勝手に閉じて何かを我慢しようとする。そんな状態で口の中を柔らかく生温い舌でぬめぬめと撫でられると、宙に浮いた体がどこかに力を逃がそうとして、つい爪先立ちのようになって足を突っ張った。

「んぅっ、ん……んぅうう……っ! ん、ぶ……んぐっ、ぅ゛、んん゛ぅう……っ」
「は……はぁっ……はふ、ん゛、んん……っ」

 ブラックの喉から絞るような低い声にすら、耳がぞわりと毛羽立つ感じがする。
 マズい。嫌だ。このままだとヤバい事になってしまう。
 これだけでも大変なのに、背後からの高まる体温を感じつつ、うなじに熱い吐息が吹きかかって来てしまったら、余計にもう耐え切れなくて。

 そんなつもりじゃないのに、でも、ブラックが、クロウが俺に対して興奮してるんだと思ったら、堪え性なしの俺の体は勝手に同調しようとしてしまうんだ。
 ノリが良いと言ってしまえればどれほど楽か。
 だけど、正直俺はノリが良くなんてなりたくなかったよ……っつーか、男相手にノリが良いってなんなんだよ!! 俺は元々ノーマルなんだからな!?

「んはっ……はぁっ、は……ツカサくぅん、ねぇ……今なら誰もいないよ……? ここでセックスしちゃおうよ……ツカサ君が声を我慢すればバレないよ?」
「ば……ば、か……そんなの……」

 そんなの、バレるに決まってる。
 どうせ最終的には声出せオラァみたいな事になるのは解り切ってるし、そもそもここは野外でしかも音が良く聞こえる上空じゃないか。静かにしてても絶対聞こえるわ!
 しかし、そう言おうとしても――――

「うぁあっ!?」
「だからさ……今ここで、ツカサ君の可愛いおちんちん見せて……?」
「やっ、ぁっやだっ、ばかっ触るなぁ……っ!!」

 物凄く変態な事を言われて、股間に手を突っ込まれる。
 決して強く握る事はしないけど、でもやわく性感を刺激するように弄られたら、そりゃ男なら誰だってヤバい状態になっちまうワケで。ああもうなんで海綿体って奴は人の都合も考えずに自立しようとすんだよ!! お前だけはスネ齧ってろよ頼むから!

「あは……ツカサ君の可愛い声、久しぶりだなぁ……」
「ムゥ、ブラック、早く脱がせよう」
「くっ……くろ、ぅ……この……っ、すけべ熊ぁ……っ!」

 お前はいつもいつもそうやっていざって時にはブラックに味方しやがって……!
 なんで肝心な時に助けてくれない……ってまあよく考えたらコイツら珍しく気が合うんだから、そりゃ外道な所も似てるよね。あは、アハハ、アハハハ……。

「わーもー頼むから今駄目だって、こんな所じゃやだあ!!」

 何故こんなオッサン達と俺はえっちな関係になってしまったのか。そう思うと何だかもうヤケクソになってしまい、その勢いでちょっと大きな声を出すと、さすがにこれは予想していなかったのかブラックが目を丸くして手を止めた。
 よ、よし、良いぞ。結果的に爆発して良かったぞ俺、頑張れ俺!

「ツカサ君……まさか、公衆の面前でセックスしたい願望あったの……!?」
「馬鹿お前本当バカ!! ちげーよだから普通に俺はここでするの嫌なの! なんでお前らはそういっつもいっつも野外でヤろうとするんだよ!!」

 ぎゃあぎゃあ言い返すと、何故かブラックは「そう言えば……」なんて言ったような顔で上を向いて頬をポリポリと掻く。クロウも背後で唸っていた。
 おい、お前らおい。場所気にしてなかったのかよ。

「まあそりゃ……気分がノッたから……」
「そう言えば野外だったなココは。狭くて忘れてたが」
「気付くの遅せえ!! 頼むからもうちょっと場所を考えてくれよ、そもそもこんな所でおっぱじめて敵に気付かれたりしたら俺は何て艦長に説明すりゃいいんだよ」
「セックスしてたら敵に発見されました」
「ばかーーー!! 言えるかそんなもん最悪に恥ずかしいわバカチンが!! しかも言ったらお前らは艦長にゲンコツ喰らうかも知れないんだぞ、良いのかゲンコツ!」

 そう言うと、流石にブラックも嫌な顔をする。
 エネさんのゲンコツが尾を引いているのか、頭に対しての攻撃は今現在ちょっと気になるダメージになっているようだ。これはもう一息……!

「でもなあ、ここで逃したらツカサ君たら絶対ヤんないだろうし……」
「ぐ……だ、だって今の状況じゃ無理だし……」
「ではオレ達に曜気はくれないのか?」
「それは……普通に抱き着くとかじゃだめなの……?」

 それでも充分に摂取できたはずだろうが。他の人は知らないけど、少なくともこのオッサン達は過去に何度も実証済みだ。曜気不足ならそれで充分だろう。
 でもこう言うとコイツらは反論して来るんだよな……。
 完全に逃げる為には、もう少し言葉を詰めないと。そう思い、次にブラック達が何を言うのかドキドキしながら俺は返答を待っていたのだが……意外な事に、少し考えるような素振りを見せていたブラックが股間から手を引いて来たのだ。

「ん~……。じゃあ、いま我慢したらご褒美としてもっとえっちなことして良い?」
「そ、そうだな。うん」

 何だかヤケに物分かりが良いのが少し気になったが、俺は頷く。
 こんな所で犯されるくらいなら、どっかの個室で泣かされた方がまだマシだ。

 そんな一心で頷いたのに、何故かブラックはニタリと笑うと、クロウに対して合図を出した。すると、クロウは俺を地面に優しく降ろしてくれる。
 なんだかよく解らないが助かった……のかな。

「じゃあ、次は存分にえっちな事するね! で、曜気をくれるのはいつ? 夜?」
「え……えっと……そうだな、夜の方が良いかも……そういえば兵舎には空いてるベッドが有ったし、そこで……その……ぎゅって……」
「あはっ、ツカサ君可愛い~っ! 約束だよ、夜は絶対しようね!」
「う、うん……」

 何故ブラックがこんなにはしゃいでいるのか良く解らない。
 ……もしかして俺、またなんか失言した……?

 でももう、なんかキスで頭がふらふらしてて上手く考えられない。
 とにかく下に降りて兵舎に戻ろう。



 ――――と言うワケで、俺は情けなくもクロウとブラックの手を借りながら櫓を下り、兵舎に戻った。

 ……元々このオッサン二人が悪いんだけど、もうそこは言うまい。
 普段からこうだし。スケベな事になると鬼畜になるしなこいつら。

 俺は絶対に女の子にああやってせまったりしないぞと強く誓いつつ、夕食の仕込みを開始する事にした。……大人数だから早めにやっとかないとな。
 幸いこの砦には畑が有るので野菜は心配なし。実は俺もランティナから少し食料を分けて貰って来ている。その全てを【リオート・リング】に入れているので、ブラック達以外は気付いていないが、今こそこれを使う時だろう。

 みんな朝食は食べてくれたから、今夜は少し精が付く物にしよう。そんな事を考えながら、少し仲良くなった兵士の人達やジェラード艦長と話したりブラックやクロウのやっかみを宥めていると、ふと食堂にマグナがいない事が気になった。

 そういえば、マグナはどこに居るんだろう?
 ジェラード艦長に問いかけると、幾つかあった空きの個室の一つに居るとの事で、ただいま曜具制作の真っ最中らしい。
 それなら……ずっと制作し通しでは喉も乾くだろうし、摘まむ物もいるだろうと思い俺はマグナに麦茶とお茶請けを持って行くことにした。

 ……艦長やブラックには「どうせ気付かないから放って置け」と言われたけど、自分が気遣われていると解る物が有るのと無いのでは大違いだと俺は思うんだよな。
 例え食べて貰えなくても、置いとく事が大事なんだよ。
 マグナは俺達の為の曜具を作ってくれてるんだし、そういうのはキチンとしないと。

 ってなワケで、俺はリングに残っていたアマクコの実のドライフルーツと、この蒸す気候では格別の冷えた麦茶を持ってマグナがいる部屋の前に来たのだが……。

「…………うーむ、扉越しでも解る何か制作してます感……」

 なんか扉の向こうからウィンウィンガシャガシャ聞こえるんですけど。
 これ何使ってんの。入っても良いの?
 ちょっと躊躇ったが、何度か軽くノックしてしばし待ち、そっとドアを開けてみた。

「……おお……」

 壁と同化した机と棚。その下に椅子が有って、隣の壁にはベッドがくっついている。それだけの狭い部屋の真ん中で、マグナはこちらに背を向けて一心不乱に手を動かしている。驚かさないようにと思いながら少し扉を開けると、ちょうど音が止んだ時に重なったのか、マグナがこちらを向いた。

「うおっ、な、なんだツカサか」
「ごめん、驚かせた?」
「いや……それは……俺に持って来てくれたのか」

 ゴーグルのようなものを額に上げながら指差してくるのは、俺がおぼんに乗せて持って来た“労わりセット”だ。ふふん、お気付きになるとはお目が高い。
 俺はちょっとおどけながら、マグナの前に座っておぼんを差し出した。

「ちょっと休憩! 頑張ってくれるのは凄く嬉しいけど、無茶はイヤだからな?」

 そういうと、マグナは痛い所を突かれたのか、もごもごと口を動かし赤面した。
 まーったくもー。本当イケメンってのはズルいよな。まあいいけど。

「ツカサ……その…………す、すまんな」
「別に良いって! それよりさ、マグナ甘い物好きだっけ? これアマクコの実だから食べると良いよ。頭に甘い物って凄くイイからさ! あと、暑いから麦茶も冷やして持って来たぞ! ずっと置いておくとぬるくなるから早めに飲めよ」
「おいおい矢継早だな」
「まともな内に話しとかなきゃ、またお前オタクモードになっちゃうだろ」
「モードが何かは解らんが……まあ、反論は出来んな」

 そう言いながら苦笑するマグナに、俺もつられて笑う。
 他愛ない会話って奴だけど、でもやっぱありブラック達と話すのとは少し違う。歳が近い感じの奴と話す会話みたいで、俺としては何もかもが楽しかった。

「……ありがとう、ツカサ」
「な、なんだよいきなり」
「いや……お前がいてくれて、良かったと思ってな」
「ん、んん、んな、なーんだよそんな事っ! なんかみずくさいなあもう!」

 気にすんなってと手を振ると、マグナは眉を少し悲しそうに歪めた。
 笑っているのに、なんだか悲しそうな顔だ。急にどうしたんだろうと思ったけど、相手は俺に質問させる隙を与えずに次の言葉を放って来た。

「ツカサ。……もし、この一件が無事に終わったら……俺の故郷に遊びに来ないか」
「えっ、マグナの故郷!? どこどこそれどこ!?」

 つーかマグナってプレインの出身じゃ無かったの!?
 色々初耳すぎて目を見開いて思わず近寄ってしまうと、マグナは顔を更に赤くして俺の顔を手で避けて来る。おいっ顔を触るなっ。

「ちょっ、近いぞ……!」
「ぬぐぐ……そ、それで故郷ってどこなんだよっ」
「それは、その……今は言えん……。だが、お前と一緒なら……帰ってもいいかなと思えるようになって来たんだ」
「んん?」

 なんだかよく解らないけど、その言い方だと今まで帰りたくなかったみたいだな。
 もしかしてマグナって家出少年なのか?
 神童と呼ばれるが故に国を飛び出してアメリカンドリームしちゃった感じ?
 まあでもマグナほどの奴だったら有り得ない話じゃないよな。

「とにかく……どうだ。行ってみたいか」

 そう言われて、俺は素直に何度も頷く。
 友達の家にお邪魔するみたいなモンだろ。そりゃ行って見たいに決まってる。
 ゲームとか珍しい物があるかも知れないし、なによりマグナの家にもエロ本があるのかどうか非常に気になるからな。ふふ、俺のエロ本サーチスキルを舐めるなよ。

 でもエロ本を見つけてからの談義がまた良いんだよ。おっぱいのサイズを論じる所からが熱いんだ。俺の世界の悪友とも散々喋ってガハガハ笑ってた事なので、あわよくばマグナともそんな気楽な付き合いになりたい。

 ニコニコ顔で承諾した俺に、マグナはさっきよりも少し喜んでいるような表情になり、小さく何度も頷いていた。よく解らないけど、マグナも嬉しいのかな?
 だったら良かった。俺のろくでもない野望はバレてないな! うん!

「マグナの故郷に行くの、いまから楽しみにしてるよ!」
「そうか……。だが、その前にお前を守らなければな」
「ん?」
「……俺はお前の友人だ。だから、お前が苦しむのは見ていられない。……お前には、幸せでいて欲しいんだ。……だから、俺がお前を守って見せる。この力で」

 そう言いながら、マグナは俺の頬に手を触れて来た。
 とても、優しい手つきで。

「マグナ……」

 …………あれ、こういうのマグナも平気になったのかな。
 もしかしてナルラトさんの時と同じ事やってるって気付かないのは、無自覚にやってるってこと? なんだ、マグナも結構女たらしだな……。
 俺にやっても仕方がないってのになと思いながらも、俺はマグナを見返した。

 長い睫毛に縁どられた目に嵌め込まれているのは、ルビーみたいに綺麗な瞳だ。

 その瞳が、少し揺らいだ。

「…………続きを、やらなければな。……すまんなツカサ」
「あ……う、うん。無茶は駄目だけど、頑張ってな、マグナ!」

 両手で小さくガッツポーズをしてみせると、マグナは苦笑する。
 こんなに自然に笑えるのに、普段は本当にクールな顔しかしないのが勿体ない。
 いつもそうやって自然に笑えたら、俺以外の友達も増えるだろうになあ。

 つくづく惜しいけど……こんな格好いい友達を独り占めしてると考えると、なんだか優越感がなくもない。そんなのちょっと女々しいとは思うけどな。

 そんなちょっと恥ずかしい事を思いつつ、俺はマグナの部屋を後にしたのだった。












 
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