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暗黒都市ガルデピュタン、消えぬ縛鎖の因業編
2.哀れな少年
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最初は「妙な拾い物をしたな」とばかり思っていたが、今は「案外この少年は掘り出し物だったかも知れない」と思うようになって来ている。
それと言うのも、この少年が実に使い勝手が良いからだ。
ガストンはこの数日でその事を実感していた。
(中身は赤ん坊のようで付いて来るだけだが、適度に渇きが癒せるのは助かる)
不可解な事だが、この少年の血は何の不快感も無く飲めるのだ。それでいて、血は尽きる事も無く少年も嫌がる事が無いのである。
何度血を飲もうが少年は笑顔で自分の身を差し出すし、逃げようともしない。それどころか、ガストンを慕うように健気について来る有様だ。
夜の帳が落ち逃げるのも簡単になる時間が来ようが、少年は相変わらずヨタヨタとおぼつかない足で縋るようにガストンを追ってくる。
まるで、スープを抱えて付いて来る不思議な皮袋のようだった。
(血を飲むなんぞ化け物みてぇで笑えんが……まあ、今は仕方ない。しかし、本当に変なガキだなコイツは……)
わりと量を飲んでいるつもりなのだが血液特有の吐き気も催さないし、少年自体は一刻ほど休ませればすぐに回復する。手首を切って血を啜っても嫌がらないし、その傷もすぐに治ってしまうため、傷口を気にする心配も無い。
なにより、何も要求しようとはしないのだ。食事も、休憩すらも。
(ほんとに歩くズタ袋だな、コイツは)
そう、皮袋と言うよりは薄汚れて擦り切れたズタ袋だ。
お世辞にも綺麗とは言えないほど、少年は薄汚れている。
血と痣まみれの姿は控えめに言っても不快極まりなかったが、それを理由に手放すには、あまりにも惜しい存在だった。特に、こんな極限状態では。
(現に、森を歩いて二日……こいつの血で命を繋いでいるようなもんだ)
多少、果実を摂取したり朝露を飲んだりしているが、量は微々たるものだ。
ガストンがここまで元気に動けているのは、やはりこのズタ袋のお蔭だろう。
そうでなければ……あの渓谷を登っていた時よりも、体が元気になっている説明が付かないのだから。
「あー」
そんな事を昨日からずっと考えているガストンを余所に、歩くズタ袋は草木の間にしゃがんで、花なんかを見てニコニコと笑っている。
あのズタ袋はどうも植物が好きなようで、渓谷を降りて森に戻って来てからは首が据わらない赤子のようにふらふら周囲を見回し、前にも増して嬉しそうにしていた。
そのせいか、立ち止まる事も多くとても面倒だ。
「おい、離れてんじゃねえ。さっさと付いて来い」
「あうう」
そう言えば、素直について来る。
良く鳴くしこちらの言葉は伝わっているようだが、意思と言う物がまるでない。
美味い血液の件と言い、あの人気のない辺鄙な場所に満身創痍で投げ出されていた事と言い、妙な事ばかりだ。もしかして本当にモンスターなのだろうか。
でなければ、こんな奇妙な事になどならないだろう。
己の意思もなさそうに赤子のように笑って、命令にも素直に従うというのに、歩く事も出来るし他人の意思を理解する事も出来る。
こんな奇妙な状態で平然としていられるのだから、普通の人族ではあるまい。
(まあ、利用できるならそれで良いがな……。いや、そうだな。一つだけ嫌がる事があったか。それを考えれば、意思が無いと言う訳でもないのか)
そう、あのズタ袋は、在る一点を触った時だけ妙な反応を見せた。
それは、後頭部だ。どうもそこに酷い怪我をしているようで、触ると嫌がるのだ。
実際、何も知らずに初めて触った時は、危機を感じる程の怪我に思えた。なにせ、熟れ過ぎた果実のような嫌な感触がして、固まり切らない鮮血がじわりじわりと流れ出していたのだ。触られるのを嫌がるのも仕方がない状態だった。
恐らく、後頭部の怪我が一番酷い物で、治している途中なのだろう。傷が治ると言っても大きな怪我は難しいのかも知れない。
そうなると、やはり普通の曜術師とも何か違う物のように思えたが……何にせよ、もうこの便利な道具を手放す訳には行かない。最低でも、街に到着するまでは生きていて貰わねば困る。
(まあ、血が美味い謎の存在だ。後頭部の怪我もすぐに治るんだろう。そもそもの話、曜術師だって、己が持つ属性の気が多い場所に居れば傷が癒えるのが早くなる。その派生の何か不可解な力で、怪我を治している真っ最中なのかもしれん)
となると、この少年はやはり元々は普通の少年だったのだろうか。
もしかすると、後頭部を強打したせいで頭が狂ったのかも知れない。これも医術書に症例が在った「記憶喪失」というものだとしたら説明が付く。
赤子のような情緒のくせに言語を理解しているのは、頭を強打した時に必要な記憶がほとんど抜けて行ってしまったからなのだろう。
(ま、何にせよ……連れ歩くにはもう少し身綺麗にしねえとな……)
失えない道具とは言っても、そろそろ血の臭いが腐って来た。
それに、ここまで派手に臭いをばらまいているとモンスターに襲われかねない。
盗賊が多少狩っているだろうが、それでも森に潜むモンスター全てを襲った訳ではないだろう。余計な手間を増やさない為にも、水場を探す必要があった。
(幸い、森の中に川が在るのが見えた。そこに出る事さえ出来れば、川沿いに歩いて近場の街まで辿り着く事が出来る。……盗賊に出くわさねえか心配だが、これはもう賭けだな。まあ、いざとなったらコイツをおとりに使えばいいし、俺の体力も大体は回復してきた。走って逃げる事くらいは出来るだろう)
我ながら鬼畜だが、人は誰しも自分の命を一番に考える。
こんな状況なら、見捨てても仕方がないだろう。
「うあ、うー」
「チッ、何言ってんのか本当解んねえなあお前は。オラッ、早く来い」
「あ、う」
血のせいで妙な具合に固まっている髪の毛を掴んで引く。
痛がるかと思ったが、抵抗しないせいかすんなり自分について来てしまった。
(面白くねえな。こっちは災難続きでイライラしてるってのに)
八つ当たりである事はガストンにも解っていたが、しかしそれを自分で諫めるような事が出来れば、今こうして最低な行動を起こしても居ないだろう。
それが出来れば、奴隷商人になどなるものか。結局、己に道徳を説いても無駄だ。そんな事より、このズタ袋がいつまで使えるかの方が重要だろう。
「確か……こっちの方向だったな」
崖から確認して、逐一目印を確認しながら進んだところによると、もうそろそろ川の音が聞こえて来ても良い頃だ。髪を引っ張るのも疲れたので、血が渇いている服の切れ端を掴んで誘導する。と、思った通りに水の音が聞こえてきた。
「おお、ここだここだ!」
「あうう」
思わず駆け出したが、自分達がまだ危険な状態である事を思い出して、ガストンは一度木の陰に隠れて川の周囲を探った。
どうやら生物の気配は無いらしい。
そうと解るとやっと河原に出て、臭いお荷物を川へ強引に放り込んだ。
「オラッ、さっさと体洗ってこい!」
どぼん、と、小さな体が川に沈む。
その瞬間に汚い赤色が広がり、次々に川下へと流れて行った。
「…………ア?」
しかし、沈んだのは良いのだが、何時まで経っても上がって来ない。
まさか水に沈んだままだと死ぬという事すら忘れているのか、あのズタ袋は。
「ッ……! この脳なしが……ッ!!」
死んでもらっては困る。
慌てて川に入り沈んだままの相手を引き上げると、すぐにゲホゲホと咳き込み水を吐き出した。まったく、これでは目を離す事も出来ないではないか。
仕方なく、ガストンは一度河原に持って帰ると少年の服を剥いた。
「おら、全部脱げ。もうこの服は使いモンになんねえぞ」
「あうぅ」
「あ? なんだお前一丁前に下着なんか付けやがって」
服を脱がし、ズボンを膝まで捲ると再びズタ袋の少年を川へと沈める。
今度は沈まないように座らせて、乱暴にがしがしと体を洗ってやった。
こんな事は雇っている下男に全てやらせていたというのに、なぜ自分が今更こんな雑務をしなければいけないのだろう。理不尽さに酷く腹が立ったが、しかしズタ袋のような少年の泥や血液を洗い流してやると、その理不尽さが吹っ飛んでしまった。
「お前……ほんとに、どこの金持ちの坊主だったんだ……?」
ガストンが驚いたのも無理はない。
何故なら、今まで食料の入ったズタ袋だと思っていた少年は……稀に見る宝だったのだから。
「あー」
「立って見ろ。ほい」
「あうう」
脇を掬い上げられてそのまま素直に立つ少年は、左腕に酷いやけどの跡があるが、それ以外の痣や傷は昨日よりも薄くなっている。体中で固まっていた鉄臭い血を洗い流して見えて来たのは、まず瑞々しさに満ち溢れた健康的な少年の肢体だった。
――まだ男性としての硬さが表れていない、柔らかさを残した絶妙な時期の体。肌は獣の牙のように黄味掛かっており、滑らかで弾力がある健康的な肌だ。女のような扇情的なくびれは無いものの、少年にしてはむっちりと肉が付いた尻や太腿は、確実にオスをそそるほどに肉感的で価値が高い。男性器も手頃で成長していない子供そのものの可愛らしい形で、太腿の間で小さく垂れる様は、見ている者に清らかな存在を汚してやりたいと言う欲を抱かせる慎ましさだった。
(感触も申し分ない……。コイツ、相当良い暮らしをしてやがったんだな。肉付きも良いし、何より触り心地が貧民のガキと段違いだ。適度に弾力があって、押した指に吸い付いて来やがる……淫乱な女の肌より男好きなんじゃねえのか)
筋肉がなさそうな貧弱な体のくせに、胸部は幼い子供のように柔らかな起伏があるので、ある意味豊かとも言える。そこに薄紅色の可愛らしい膨らみが二つ並んでいる様は、どう見ても相手を誘っているようにしか見えなかった。
しかし、そんな淫らな体つきでありながらも幼さを残した童顔というのは、あまりに犯罪の臭いがしてしまう。今の状態が赤子のようであるのもそれに拍車をかけた。
「あー、うー?」
「……とりあえず、お前自体にも色々価値があるのは解った。その黒髪は……まあ、異国の娼姫とでも言えば、それなりに値はつくか。忌避されるものでも、魅力的なら抱きたいと思う好色な奴は腐るほど居るからな」
……この国では、黒髪は災厄の象徴とされ忌避されている。
そんな髪の子供など生まれた事も無いのに、教養のある物達は何故か常に「黒」を怖がっていた。昔のガストンは、見た事も無い「黒」の何をそんなに恐れているのかと冷えた目で見ていたものだったが、それはそれで都合が良い。
何故なら、そんな「危ない存在」を征服する事に快楽を感じる気狂いの金持ちが、確実に一定数存在するからだ。この容姿なら、着飾らせて競売に出せば、すぐにでも金持ち達が欲しがって買い取ってくれるだろう。
(最悪だと思っていたが、俺にもようやく運が向いて来たらしい。タダでこんな上玉を手に入れられるなんて、怪我の功名だな)
そういえば目障りな同業者も一匹居なくなった訳だし、もしかするとこれこそが、神の思し召しという物なのかも知れない。神と言う存在が要るのなら、だが。
「その前に、多少は躾けとかねえとな。変態は喜ぶだろうが、頭の中が赤ん坊じゃ厠の世話すら面倒で返却されかねん。そうなりゃ信用に傷が付くからな」
「あー」
とは言え、それも街に戻ってからだが。
(何にせよ、今更下働きの真似なんぞ御免こうむる。早く街に戻らねえとな……)
生憎、ガストンはこんな幼児のような状態の奴隷に劣情を催すほど下品ではない。
下郎にも成りきれない自分の滑稽さに自虐的な笑みが湧いたが、商品を傷付ける欲が出ないのは商人としては上出来だと思うべきだろう。
「っ、くしゅっ」
「おっと、風邪を引かれたらたまらん。……来い、たき火を付けるから」
そう言って手を引くと、黒髪の少年はきょとんと眼を丸くして、それから……
ガストンの手を押さない手で握り返して、嬉しそうに笑ったのだった。
◆
ズタ袋のような少年と出会って、四日目。
ガストンと少年は森を抜け何とか街道に出る事が出来、そこで幸運にも知り合いの商人の馬車に乗せて貰う事が出来た。
……とは言え、それもタダではない。自分が縄張りにしている街は、全ての信用を金で買うのが普通だ。対価を払う事で施しを得る――それが、当然の事だった。
着の身着のままで奴隷まで連れているガストンは、当然一文無しの状態で、馬車に乗る事すら出来なかったが……それもこの少年が簡単に解決してくれた。
何にせよ、これでやっと我が家に帰る事が出来ると言う訳だ。
(にしても……馬車の乗り心地も最悪なら、居心地も最悪だな)
ガタガタと乱暴に揺れる荷馬車の幌の中は、控えめに言っても最悪だ。
古い木の箱や枯れ草、使い古された武器や杖がぎっしり入った木製の樽が所狭しと積み込まれていて、馬車が揺れる度にぶつかって来る。ガストンと少年は、その幌の中のほんの少し開いた空間にぎゅうぎゅうに押し込まれて座っているのだ。
血腥さは消えたが、狭苦しい中で他人と触れ合っているのは性に合わない。
早いところ、首輪を付けて下男に放り出したいものだ。そう考えながら、ガストンは山鯨馬が向かう先の風景をみやる。すると、薄曇りで霞んだ先に見慣れた高い壁が浮かび上がってくるのが見えた。
「――――見えて来たぞ」
掠れ気味の低い声に、毛布を巻いた塊がもぞりと動く。
今までガストンのシャツと下着だけで歩き続けていた少年は、脂ぎった中年の臭いが染み込んだ毛布が余程気に入ったのか、頭から被って離そうとしない。
しかしガストンの声には素直に従うようで、目を瞬かせ「どうしたの」と言わんばかりにこちらを見上げて来た。
「街に着いた。お前のスープともこれでオサラバだな」
「う……?」
まあ、今のこの少年に何を言っても解るまい。
不思議そうに馬車の向かう先をじっと見ているが、恐らくアレが何なのかも解ってはいないだろう。ただ、出会った頃より知能が戻っているらしく、最初の頃のようにいつもニコニコしているという事は無くなっていた。
何も解らぬ阿呆から、猫程度の知能に回復したらしい。
(……教育する手間は省けるが、万が一記憶が戻ったら厄介だな。さっさと調教して売りとばした方が無難か)
そんな事を考えながら商売の算段を頭の中で考えていると、今まで馬を操っていた腸詰肉のような太った男が、こちらを振り返って来た。
「それにしてもガストンよ、本当に良いのか? この指輪はよぉ、どうみたって結婚指輪だろ。お前にも良い人が出来たんじゃねえのかい」
指輪。ああ、この少年が首に掛けていたあの指輪の事か。
今更思い出して、ガストンは冗談じゃないと手を乱暴に振った。
「冗談。あの街で手に入るオンナっつったらロクなもんじゃねえだろうが。そんな奴に高けぇ指輪くれてやるほど俺はバカじゃねえよ」
「ははは、違げぇねえ。じゃあなんだ、アレは戦利品か何かか?」
「そんな所だ。良い値はつきそうにねえけどな」
「確かになあ。そんなチンケな宝石一個だけの指輪なんて、売ってもはした金だ」
紫水晶や紫系統の鉱石は、この国でもそれなりに採掘されている。そのため価値は低く、しかもあの程度の小さな宝石は投げ売りされてもおかしくない代物だった。
もしあれが結婚指輪だとすれば、随分とケチな指輪だ。
今日日底辺貴族でも、親指の爪ほどの大きさの宝石を嵌め込んだ指輪を所有しているというのに、何を思ってあんな物を作ったのか解らない。
(まあ、このガキが持ってた訳だから、子供用の指輪か何かだったんだろうがな)
子供に持たせる指輪という前提が有れば、高価と言えなくもない。
この肉付きからすれば裕福な家庭の子供だったのだろうし、案外親が贈り物として彼に持たせた物だったりしたのだろうか。
しかし、それなら何故あんな細い糸を使って首に掛けていたのか疑問が残るが――そんな事を考えても、どうしようもないだろう。
「んだがよガストン、その子供は売るつもりなのか」
「お前は俺が子守でも始めたように見えるのか?」
「ああすまんすまん。だがなあ、いくら可愛かろうが黒髪ってのはヤバいぞ」
「構わんさ。変態は何処にでもいるものだからな」
「はぁ。……まあ、なんとも可哀想な子供だなあ。何もかもを、お前さんに奪われっちまうんだから」
「弱いから悪いんだよ。ここはそう言う街だろう」
そう言うと、商人の男は腹を揺らして軽く笑った。
「ああまあ、そうだろうなあ。こんな街、そうでもなけりゃ暮らしていけねえよ」
「……ま、ち?」
小さな声で問い掛ける少年に、ガストンは軽く頷いた。
「ああ。見えるだろう。アレが今からお前が放り込まれる街だ」
自分の髪色と同じ、褪せてくすんだ色の煉瓦の高い壁に覆われている、最低最悪の逃げ場のない街。この世の悪をすべて集めたかのような、ならず者の街。
国ですら手を焼いているこの街に、ガストンは根を張っていた。
そしてこの哀れな少年も、今からその逃げ場のない街の一員になるのだ。
「ようこそ少年、素晴らしい街【ガルデピュタン】へ」
一度入れば、正気のままで脱出する事は叶わない。
街に放り込まれて、この無垢な少年がどう汚れてしまうのか。
そんな下卑た事を考えると、知らずの内に心は躍った。
→
※作中では特に説明しませんが、
街で一生を終える一般人や、曜術や気の付加術が使えない商人の中には
正しい目利きが出来ない人も沢山居ます。
鑑定が出来る人や目利きが出来る人は学術院に通ったり誰かの弟子だったりするため、とにかく数が少ないのがこの世界の現状です。なので、鉱石などの取り扱いは治安の悪い都市などでは買い叩かれることもしばしばです。
もちろん目利きに定評がある店に行けば正当な評価をして貰えますが、ごろつきの多い所だと判り易い「デカい宝石」だとか「キンピカのなにか」が人気があります。
知識のない人でも一目で「凄い」と解るような物が高価になる、みたいな感じです。
なので、今回の指輪は表面的な所だけ見て「価値が無い」と判断されてます。
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