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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編
54.貴方が初めての相手です1
しおりを挟むどうして思い出話なんて語り出したのか解らないけど、喋りだしたらきりがない。
思えば、ブラックとはこの世界に落ちて来てからのほとんどを一緒に過ごしたわけだし、全てを語るには森を散歩している時間だけでは全然足りなかった。
いやーホント、色々有ったよなあ。
沢山の国に訪れて、沢山の場所に行って、沢山旅をして。
喧嘩した事もあったけど、それだって今となっては良い……いや、あの痴話喧嘩は恥ずかしい思い出かな……とにかく、色々有ったんだ。ホントに。
とにかく、一日じゃ足りないくらいの思い出だったんだよ、うん。
だからなのか、森を軽く歩いていたつもりだったのに、もう周囲は薄らとオレンジ色に染まって来てしまっていた。
そんなに話したつもりは無かったんだけどなぁ……夢中で話していたから、時間が早く過ぎちゃったんだろうか。何にせよ、まだ三分の一も話していない状態で帰宅となると、さすがに俺も消化不良にならざるを得なかった。
だってさあ、途中で終わるとなんか話し足りないじゃん。
なにより俺の可愛いロクショウの思い出話がまだなんだぞ。
ブラックに散々止められて語れてないってのに、まだ終わってたまるか。
そんな俺の気合を読み取ったのか、ブラックが気の利いた事を言い出した。
「じゃあさ、一旦王宮には戻るとして……それからまた出かけようよ。一言いえば、きっと大丈夫だろうしさ」
「そうか? なんなら部屋の中で続きでも……」
「いやいやツカサ君、こう言うのは外で歩きながらだから色々思い出すんだよ。部屋の中で唸ってたんじゃ、思い出せない事も有るかもよ?」
そう言われると、そんな気もして来る。
確かに、歩いていると考え事の解決策が出て来やすいし、散歩をしていると色んなものが見えてくるぶん、部屋でうだうだしているより有意義だ。
しかし、思い出話をする為に出歩いていいものか。
「王宮の中を散歩するって……迷惑にならない?」
「えへ、良い場所知ってるからだいじょーぶっ」
軽い調子で語尾にハートマークを付けながら、ブラックは俺の手を握る。
またもや機嫌が良くなったブラックに首を傾げながらも、俺は好きなようにさせることにした。……たまには良いよな。ブラックだって頑張ったんだし。
……クロウにも何かしてあげたいけど、今は考えないでおこう。何故か知らんが、他の奴の事を考えるとブラックは敏感に感じ取って来るからな……。
そんなワケで、俺は情けなくもブラックに抱っこされて王宮へと戻り、一応別荘に顔を出してみたのだが……意外な事に、というかそれほど忙しかったのか、エーリカさんは俺達が出て行った事にまるで気付いておらず、夕食に取りかかっていた。
クロウも、体力半減の影響か丸一日ゴロゴロしていたようで、俺達が散歩をしに行った事に関しては何とも思っていないようだ。
ここまで無関心だとちょっと寂しい……っていうか、二人とも妙によそよそしいと言うか、何か妙に優しいんだけど……俺の気のせいかな。
いやまあ、怒られるとかそう言うアレじゃなかっただけ良かったけども。
とにかく夕食を済ませてからまた散歩をしようという事で、俺達はいつものお野菜主義定食を平らげ、外に出る事になった。
「……さすがに夜はバタバタしてないな」
「まあ、そこらじゅうに神族が居るけどね」
ブラックの言う通り、普段は人気のない庭園にも数人の神族達が常駐しており、外からの侵入者を警戒して歩き回っていた。
うーんやっぱりデート……いや、談笑しながら散歩するって雰囲気じゃないな。
そろそろ日も沈むし、夜になると闇に紛れて……ってのがあるから、あんまり遠くに行かないようにしなくっちゃな。と、俺はそう思ったのだが、ブラックは別の事を考えているようで、何だかソワソワしながら周囲を見回している。
やがて、何か覚悟を決めたような表情になると、俺の手を引いて「こっち」と言いつつ歩き出した。今度はしっかり、いつもの指を絡ませる手の繋ぎ方をして。
「どこに行くんだ?」
「凌天閣だよ。あそこなら人も居ないんじゃないかと思って」
「えー、そうかなあ。人はいるんじゃないか?」
あんな高い塔なんだから、物見櫓代わりにしててもおかしくはないぞ。
そうは言うが、ブラックは「ツカサ君は解ってないなあ~」と言わんばかりに肩を竦め、やれやれと首を振りやがった。
「ツカサ君たらホント戦慣れしてないんだから~。凌天閣は位置的にディルムを監視するんじゃなくて、領空を監視する建物だよ? そもそも監視台が島の方には向いてないんだからどうしようもないじゃないか。あんなの下から守ってりゃ充分だよ~」
「りょっ、領空からやってくるかもしんないじゃん!」
「流石に空には呪符は貼れないでしょ。塔もあいつらが調べてるだろうし、それでも何も騒ぎが無かったって事は、大丈夫だったんだよきっと」
「ぐぬぬ……」
そう言われてみればそうだけど……あの場所って、特定の人間しか入れない場所が有るし、そう安全って訳でもないんじゃないのかな。
でもバリーウッドさんが居るし、あの人はそういうの絶対見逃さないだろうし……だったら大丈夫……なのかな……。
「ほらほら、気になるなら見に行けばいーじゃん。さあ行こう、早く行こう!」
「え、ええぇ……」
段々と暗くなってきた空を見たのか、ブラックは先程より俺を急かして大股の早足で歩き出す。ただでさえ歩幅が違うってのに、そんなに急がれたら走るしかない。
ブラックはデカいから、平均的な俺の歩調には合わないんだ。
ったく、何をそんなに急いでるんだよ。まあでも……こんな事最近は無かったし、懐かしいっちゃあ懐かしいけどな。
うーん、今日は思い出話ばっかりしてたから、なんだか色々思い出しちゃうよ。
そういや夜の散歩って言えば、あの時の事が結構印象に残ってるぞ。
ベランデルン公国のクジラ島にカンヅメになった時、島全体がどんな状態になっているのかを探るために、高い山に登ったんだよな。そん時の俺は、この変態オヤジのせいで歩けなくて不覚にもおんぶされてたんだけど、今日みたいにとりとめのない話をして……ちょっと楽しかったっけ。
あの時もドキドキして、綺麗な星空に凄く感動して……。
…………そう言えば、あの時、空から落ちて来る鉱石の伝説を聞いたっけ。
………………あっ。
もしかして、俺に見せたいものってアレか。空から流れ星が落ちて来る祭り……えっと、確か【星降りの祭り】だっけ?
すっかり忘れてたけど、そうか、日にちが合っているなら今日なのか。
じゃあブラックは、俺にその光景を見せたいが為に今までずっとデートして、この瞬間を逃さないようにしてくれてたってこと?
俺の……ために……?
「っ……」
わっ、わ、な、なんだそれ。おおお俺のため!?
じゃあ、えっと、ブラックがソワソワしてたのは俺と一緒に流れ星を見るためって事で、良い雰囲気にしたかったから思い出話をしたって事で……あ、あ…ああ、な、なにそれ、ヤバい、考えなきゃよかった、もしそうだったら恥ずかし過ぎる……っ。
違う、ブラックが恥ずかしいんじゃなくて、その事に気付かずに普通に話してた俺が鈍感っていうか、何かそれじゃ俺が女の子がされる事を体感してるみたいですげー場違いで恥ずかしいって言うか……いやでもブラックにとってはどっちでも同じなんだっけ! あああ、どうしようっ、気付いちゃったら普通に出来ないよお!!
い、いや、落ち着け、落ち着け俺。
勘付いたらブラックの努力が台無しじゃないか。気付かないふりをするんだ俺。
ブラックがこんな頑張ってエロい事も我慢して、俺と一緒にイベントを楽しもうとしてるんだ。そ、それはつまりで、ででででーとっ、デートなわけでっ!
うああっ、ブラックが本当に恋人みたいにちゃんとしたデートしようと頑張ってるとかそんなの、そ、そんなの知っちゃったら俺どんな顔すりゃ良いんだよ!
顔が痛いくらいカッカしてる、恥ずかしくて心臓がどきどきする。でも俺の心の中の俺が喜んでて、そんな自分が女々しくて情けなくて。
だって、ロマンチックなデートで喜ぶのなんて、女の子だから可愛い事であって、俺が喜ぶのはちょっと違うって言うか、それは俺がやる役目であって、ブラックに、して貰って…………して、貰って、嬉しいのは……変なのかな。
好きな人が頑張ってこうしてくれたら……男だって女だって、嬉しい事には変わりは無いんじゃないかな。
だってさ、ブラックが初めて自分のしたい事を我慢して、俺に何かを見せたくて、顔を真っ赤にしてまで用意してくれていたんだ。それを嬉しがるのは、男だって関係ないんだよな、きっと。
ブラックは、俺の恋人なんだ。好きな人だから……だから、嬉しいんだよ。
何も恥ずかしくなんてない。だって、今目の前で俺の手を引いてるブラックの事を「好きだ」と思ったのは――――俺自身なんだから。
「ツカサ君、あのね。今日ずっとデートしてたのは、見せたいものが今からじゃないと見せられなかったからなんだ。凌雲閣に行きたいって言ったのも、そのためで……えっと、だからね、その……付いて来て、くれるかな」
俺の考えている事を知ってか知らずか、ブラックは俺を振り返りながら、照れたような声を出して頭を掻く。薄暗くなり始めたから、赤くなっているのかどうかは解らなかったけど、ブラックは何だか気弱そうな笑みを浮かべて俺を見つめていた。
それがどうしてだか、俺には少し嬉しくて。
「……うん」
困ったんだか笑ってるんだかよく解らない表情で返してしまったけど、ブラックは凄く嬉しそうに微笑んで、また俺を引っ張って歩き始めた。
俺に、綺麗な物を見せる為に。
「…………」
目の前に、黒く染まり始めた凌天閣が見え始める。
その下には神族が居たが、空を見たいとブラックが言うと色々察してくれたのか、俺達をすんなり通してくれた。塔の内部は明かりが灯っていて、暗いという事は無い。だけどブラックは俺の手をぎゅっと握ったまま、昇降機に乗って上を目指した。
……ブラックの手が、今までにないくらい汗ばんでいる。
鼓動なんて聞こえてこないはずなのに凄い速さで脈打っているような気さえして、ブラックも緊張しているんだなと俺は思った。
そっか。ブラックも緊張してるんだよな。
だけどそう思う俺も何故か緊張してしまっているようで、額から汗でも噴き出しているんじゃないかと思うくらい体が熱かった。
こんな状態で流れ星なんて、マトモに見られるんだろうか。
そればっかりしか考えられなくて、最上階に着いた時は「何を話そう」なんてことばっかりしか考えられなくて、ブラックに手を引かれた事すら気付かない。
やっと気付いて周囲を見ると、そこはもう外へと繋がる扉の前だった。
「ん…………あ、開けるよ」
「う、うん」
お互い緊張してるから、おちゃらけた事すら言えない。
ああでも、勘違いだったらどうしよう。俺が考えているのと別のコトをブラックが考えていたら、俺すっごく恥ずかしくない?
しかしここまで来て茶化す事なんて出来ず、俺はブラックが手を離して扉を開けるのをただ見ている事しか出来なかった。
どうしよう。今日が本当に【星降りの祭り】なのかな。間違ってたらどうしよう。
間違っていたら、ブラックが悲しむよな。その時はスッゴク星が見えるって喜ぶ事にしよう。俺の為に頑張ってくれたんだ。ブラックの思いを無駄にしたくない。
思っている事と違っても、ブラックの思惑が上手く行っていればそれで良いんだ。
まずは、冷静になろう。何が起こっても良いように、心を落ち着けるんだ。
ブラックが望んだ事を、してやりたい。
“見せたいもの”が見られなかったとしても、それで良いって言うんだ。
「う、ぐぐ……。よし……っ、ツカサ君、い、い、行こうかっ!」
「お、おおっおおよ!」
だあバカ俺の馬鹿野郎っ、冷静になれって自分に言い聞かせたはずなのに、なんでこうも格好がつかないんだよっ。こういう時ぐらい男らしくやらせてよ。
ああでも、自分の間抜けさで少しは気分が落ち込んで冷静になれたぞ。
おっしゃどんとこい、どんな状況になってもブラックを喜ばせてやるぞ!
気合を入れて、扉のその先に一歩足を踏み出すと――――
「っ、うわ……!」
目の前に広がったのは、沈みかけたグラデーションの空。
瑞々しい蔦の絡まる美しい装飾が成された柵の向こうは、その色以外に何もない。
だけど、それこそがこの小さな展望台の全てで、それ以上に綺麗な物は無かった。
「凄い……」
見上げた空は暗く星が見えているのに、そこから下へ目をやると藍色から極僅かな青に変わって行って、その更に下には光る空がある。
橙色と黄色と白を詰め込んで一直線に走らせた水平線が走っていて、その眩しい光に遥か遠い大陸の全てが強く照らされていた。
まるで、朝と昼と夜が溶けあったような空だ。
雲は下から照らされ、俺達は夜の世界から真下の昼の世界を見つめている。
考えた事も無い不可思議な光景は、ただただ俺の言葉を奪って行った。
「す、凄いでしょ。この前来た時は青空だったけど、それでも遥か下の大陸が見えて思わず僕も興奮しちゃった。……でも、今が一番凄いね……」
欄干に掴まって下や空を見る俺に、ブラックが言う。
いつの間にか隣に居たブラックの熱を感じながら、俺はぎこちなく頷いた。
「うん……。俺も、こんな風景……初めて見た……」
言葉を返すけど、声が震えていて聞いて貰えたかどうか解らない。
だって、こんな凄い風景を見た事なんて今までなかったから、どう表現すれば良いのか全然思いつかないんだ。
凄い。だけど、自分の許容量以上の自然の美しさを見ると、ただただ息を飲むだけで何も言えない。空の上からの幻想的な風景は、言葉にならなかった。
でも、ブラックも俺と同じ思いを抱いてくれているのか、俺の肩を抱いて、肌寒いこの場所でずっと俺の体を温めてくれていた。
「…………あっ」
不意に、ブラックが声を出す。
何事かと相手の顔を見上げると、ブラックは目を見開いて空を見上げていた。
何だろう。何か見つけたのだろうか。そう思って俺も空を見上げると。
「――――うわぁ……!!」
最初は、星々の間に光る何かが見えた。
だけどその光は徐々に強くなって行き、そして――――
七色の光の粒となって、雨のようにこのディルムに降り注ぎ始めたのだ。
「虹の雨だ……!!」
「これが、星降り……」
そっか。これか。これが、空から降ってくる鉱石の雨なんだ!
目を見開いて眺める星空は、雲一つない。その星空の隙間から、青や赤、緑や橙色、いやもっと沢山の色をした光が幾つも落ちて来て頭上ではじける。
きっとバリアか何かが働いているんだろう。本当に雨のように降ってくる流星群のお蔭で、この島全体が透明な空のような物で覆われているのが解った。
だけど、そのバリアの隙間から、本当に小さな光の粒がちらちらと降りてくる。
それは雨と言うよりは雪のようで、思わず手を伸ばすが手の中で消えてしまった。
ありとあらゆる色の光が降って来ては、目の前で溶ける。その光景はとても現実に起こっている現象とは思えないものだったけど……でも、夢でもいいと思ってしまうくらいに、綺麗な光景だった。
「すごい……ブラック、凄いな! すっげえ綺麗だぞこれ……!」
ほら、と光を掬うような形で掌を向けると、その中に様々な色が降って消える。
手を軽く照らしては消えていくのが面白くてブラックを見上げると、相手は――
「あ…………」
喜ぶ俺を見て、なんだか……いつものブラックじゃないような……
大人みたいな穏やかな笑顔で……俺を、見つめていた。
「ブラッ、ク」
思わず、声が出て、何だかまた顔が熱くなってくる。
だけどブラックはそんな俺を笑う事無く、立ち尽くしてじっと俺を見ていた。
ど……どうしたん、だろう。
なんか、へん。アンタなんか変だよ。
こんなに綺麗な光景なのに、どうして俺の方を見てるんだ。
空が凄くて、降ってくる光の雨が幻想的で、夢みたいな事が起こってるのに。
なのにどうして、俺の方を見ているんだ。
そんな風に、いつもの顔じゃない、そんな大人みたいな顔で見つめられたら。
俺、どうすれば良いんだよ。
「ツカサ君…………」
キラキラと光る空が、ブラックの赤髪を小さく照らしている。
いろんな色に映える鮮やかな髪は凄く綺麗で、思わず息を呑んだ俺に……ブラックは少しだけ頬を染めて、ぎこちなく笑った。
「ぼ……僕……渡したい、ものが…………あるんだ……」
「え……」
ブラックが、姿勢を正して俺を改めて見つめて来る。
俺の前に差し出されたブラックの手には、いつの間にか小箱が握られていた。
「ツカサ君…………僕の、話……聞いてくれるかな……」
ブラックの体が、差し出した手が、何かに緊張するように震えている。
目を瞬かせて見つめた相手は、汗をかいていた。
何だろう。大事な話なのかな。
よく解らないけどゆっくり頷いてやると、ブラックは息を吸った。
「…………ぼ……僕、は……初めて……だったんだ……」
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