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イスタ火山、絶弦を成すは王の牙編
17.心は常に動くもの1
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ブラック達にお菓子をご馳走した後、残りの蜂蜜レモンゼリーを従業員さん達にも渡し、大いに喜んで頂いた。あまりに絶賛するので逆に恥ずかしくなってしまったが、まあその……喜んで貰えて良かった。
この宿の助けになるかと思って作り方も教えたんだけど、やっぱり冷蔵庫のような冷やす道具が無いと“クラゲ菓子”は作るのが難しいようで、その設備が無い現状では諦めて貰うしかなかった。
前にこのゴシキ温泉郷で「永遠の氷河の水筒」みたいな曜具が有るって話を聞いた事があったが、氷の曜術が使えず冷蔵庫のような温度の場所が無い場合、そのような曜具を使ってゼリーを作るしかないのだろう。
だとすると、曜具は基本的に高価だし、そのような設備を揃えて作ったら、ゼリーは手を出すにはちょっと迷ってしまう値段になる。それに、今は曜具自体が値上がりしまくってる可能性があるんだよな……。だって、曜具の生産国だったプレイン共和国が思いっきり潰れちゃって、何かを作るどころじゃないんだから。
そんな状態じゃ、設備を整えるなんて夢のまた夢だ。
宿のおじさん達は「風呂あがりにはぴったりだ!」なんて言って、どうにか導入しようと張り切っていたけど……曜具の他に冷やす方法が見つかるといいなあ。
……にしても、本当に心が重い。
今更ながらに、プレイン共和国を潰す片棒を担いでしまった事が重石のように圧し掛かって来る。アレ以上どうする事も出来なかったとはいえ、俺達が混乱を引き起こした事によって結果的に国が機能しなくなったのだと考えれば、とても辛かった。
何でもないような事一つとっても、あの時の事が思い出される。
技術大国が機能を停止したと言う余波が、西の果てのライクネス王国にまで伝わっているんだと実感すると、キリキリと胃が痛んだ。
仕方がない、と言い切りたいが……俺は、そんな風に言える立場ではない。
俺達があの場で自分勝手に激昂した事によって、見知らぬ人達にまで迷惑が及んでいると解ってしまうと、もういっそ誰も居ない場所に逃げてしまいたかった。
……そんなこと出来っこないし、償えと言われるのなら償わなければならないと解っていたから、逃げるなんて無責任な事は出来ないんだけどな……。
今は穏健派だったプラクシディケさんとその仲間達が必死に立て直しているけど、プレインはこれからどうなるんだろう。
シアンさんは「心配しなくてもいいのよ」と言っていたけど、本当なら俺達だって何か手伝わなければ行けなかったんじゃないのかな。いや、俺がそう思う事すら迷惑なのかも知れないけど……。
ああ、何にせよ、今更ながらにとんでもない事をしでかしてしまった……。
実際問題、本当にこんな事をしてていいのかな。エメロードさんの呪いを解く事は最重要課題だけど、俺だけじゃ無くブラック達も凄い能力を持ってるんだから、国の復興とかを手伝っていた方が良かったんじゃないだろうか。
それを言うと、今までの事件だって何かしなければいけなかったのではって話になってきてしまうんだけど……うーん……。
でも、今考えていても仕方がないよな。
時折思い出してグチグチ悩むかもしれないけど、忘れるよりはずっとましだ。
とにかく今はエメロードさんのために黒籠石を探す事が必要なんだから、そっちの方に注力しなければ。そうとなれば、まずはチームワーク!
いつもはクロウに縁の下の力持ちをやって貰ってるんだから、今度は俺が陰ながら四人を支える役にならねば。とは言っても、道具や料理でしか活躍できないんだけどね……トホホ。
「……ああ、ツカサさん!」
「へ?」
色々な事を考えながら部屋へと帰る廊下の途中、不意に背後から呼びかけられて、俺はマヌケな声を上げながら振り返った。
するとそこには――
「ヒルダさん?!」
「ちょうど良かった。宿にいらして……」
いらしてって、ヒルダさんがもう宿にお越しになっていらしたのにびっくりなんですが俺は。二日にいっぺんの報告って聞いてたのに、どうしたんだろう。
何かあったのかな?
「あ、あの、何かあったんですか」
慌てて駆け寄ると、ヒルダさんはバラの花びらのような唇をほころばせて、白魚のような指を胸元に当てた。
「特別何かあったと言う訳ではありませんわ。その……執事たちに、丁度良いから【紫狼の宿】で静養しろと言われてしまいまして。その方が何かと都合がいいからと押し切られて来てしまいました」
「そうだったんですか! だったらゆっくり……は、してられないですよね……」
「ええ……先ほど警備隊から報告を貰いましたが……なんだか妙な事態になっているみたいで……また頭の痛い問題が増えてしまいました」
そう言って苦笑するヒルダさんは、この前よりは顔色も良くなっているけど、でもまだ疲れている感じがする。……静養に来たのにまた問題だもんな……。
ああ、ここで俺が「大丈夫! 俺が全部解決してあげますから!」とかなんとか言っちゃってヒルダさんを安心させられたらいいのに。
でも俺火山の知識も何もないからなぁ……。
「あの、俺達もたくさん協力します。調査するんですから、それくらいはしないと」
「ありがとう……本当にツカサさんは優しいのですね」
「そ、そんな……」
微笑みを向けられながらそんな顔をされたら照れちまうよ。
ていうか、俺に優しいっていうヒルダさんの方が何倍も優しいよな本当。
……罪滅ぼしって訳じゃないけど、でも、俺だってヒルダさんの助けになるような事をしなくちゃ。何か出来る事があれば……なにか……。
「…………ツカサさん、これから少しお時間頂けないかしら」
「え?」
いつの間にかまた考え込んでいたらしく、唐突にそう言われたように思えて、俺は反射的に聞き返してしまった。だけど、すぐに首を振って、大丈夫ですと返す。部屋を出る前に「帰って来たら検診しますよ」とアドニスが言っていたが、それは夕食の後だって大丈夫だろう。
俺は一度部屋に帰って、まだ俺の部屋で寛いでいるブラック達に麦茶を渡しつつ、ヒルダさんのところに行くと告げてから彼女と連れ立って貴賓室へと向かった。
それにしてもスムーズだったなあ。
流石のブラック達もヒルダさん案件は重要だと思ったのか、早く戻れとは言われたが、それ以上は特に何も言われなかったし……いつもそう言う大人な対応だったら、俺も苦労しないで済むんだが……。
「ツカサさん、こちらです」
俺達宿泊客が歩くエリアとは違う、食堂を越えた先にあるなんだか豪華なエリア。ここには貴族達が使用する部屋などが密集しているらしく、普通なら俺のような冒険者が立ち入る事は出来ないような場所らしい。
元々はラスターもこっちに部屋を取ってたのかな?
今は俺達と一緒に一般人が泊まるエリアに居るが……それを考えると、ラスターも中々に男気があるんだなと再確認してしまう。贅沢な部屋からすれば、俺達の部屋でさえ質素に思えるだろうに、それでも仲間だからと何も言わず泊まるなんて。
ラスターはナルシスト傲慢野郎ではあるけど、やっぱ根はスッゴク良い奴だ。
そういう解り辛い仲間意識とか、無意識に歩み寄ってくれてるのって嬉しいなあ。
……本当に仲良くなれるかどうかは別にしても、ラスターの努力に報いるためにも、俺が出来るだけ四人が険悪にならないように気を付けておかないと。
まあ、さっきみたいな状態が続くなら、俺が何かしなくてもきっと四人とも仲良くしてくれるだろうけどね。
「ああ、ここです。お入りください」
「うっあっし、しつれいします」
い、いかんいかん。また思考がどっかにとんでた。
気合を入れなければと鼻息を荒くしつつ部屋に入ると、そこには芳しい花の匂いで満たされた、これぞ女性貴族の部屋と言ったご様子の、レースフリルの大盤振る舞いなとんでもないお部屋が……。
こ……これが俗にいう乙女部屋という奴なのか……?
「お茶を用意しますわね」
「あっ、お、お構いなく! それで、ご用件と言うのは」
こんなに女の子女の子した可愛い部屋だと何だか逆に緊張してしまう。
思わず直立不動で言うと、ヒルダさんは少し笑ったが、それからすぐに思わしげな表情になって視線を下げた。
「実は……最近、ゴシキ温泉郷の曜気の量が少なくなっているのです」
「え……」
唐突にそう言われて目を丸くする俺に、ヒルダさんはさもありなんと頷いた。
「ツカサさんもお聞きになっているとは思われますが、先日【スポーン・サイト】という危険なものが発見された事によって、我々の領地にもそのような危険な物が無いかと文献などを調べながら土地の調査を行っていたのですが……その時に、湯の中に含まれているはずの曜気が、ここ数年で一気に減少している事に気が付いたのです。今月と先月を目測で比べてみても、明らかに違うほどに」
「そんなにパッと解っちゃうくらいにですか」
驚きながら言うと、ヒルダさんは「私も一応は水の曜術師のですから」と説明してくれた。彼女自身は三級程度の力しかないらしいが、しかしその代わりに曜気を見る能力はとても高く、それが今まで色々と役に立って来たのだという。
それで、その能力で見た所、水の曜気だけでもかなりの量が減っているらしく。
「原因とかって……」
「解りません。この温泉郷のお湯は全てイスタ火山から流れてくるものですが、お湯自体の量は全く変わりませんし、温度も一定です。それなのに、お湯に含まれる曜気だけが減っていて……それも、水の曜気だけでなくどの曜気も同じだったのです」
五つの曜気全てが目減りしてたのか。
そりゃ……確かに、一大事だ。このゴシキ温泉郷は「曜術師にとっては貴重な湯」で通っていて、お湯に五つの属性それぞれの曜気が含まれているからこそ人気だったのに、その一番の売りが消えそうになってるってのはあまりにもヤバい。
そうか、ヒルダさんが疲れていたのはその事もあったからなのか。
「それは……もう誰か気付いていたりするんですか」
「今の所、調査した者だけが知っている……という事になっています。けれど、このまま曜気が減り続ければ、お客様も気付いてしまうでしょう」
「俺達に何か協力出来ることはありますか?」
ここまで来れば、もう話の内容は八割がた理解出来る。
ヒルダさんは、その謎を調査して欲しいに違いない。だけど、万が一違っていたら恥ずかしいので、やんわり本題をおねだりしてみると、ヒルダさんは少し申し訳なさそうな顔をしながら俺に近付いてきた。
「もし、よろしければの話なのですが……源泉がある場所を、調べて来て下さらないでしょうか。イスタ火山に何らかの異変が起こっているとすれば、源泉にもその影響があったのかもしれない。それを確かめたいのです」
「よろこんで……と言いたいんですが、俺達に見せて大丈夫なんですか?」
源泉の場所なんて、絶対に人には教えたくない場所だよな。
俺の世界の温泉街でも厳重に警備されていたりするし、目に見える場所にあるなら盗まれないように鉄柵とか金網とか……とにかく、ちっとやそっとじゃ源泉の流れを変えられないようにしてあるんだ。
だって、それを奪われてしまえば温泉街は死んじまうからな。
そんな大変な場所を俺達が見つけたりして平気なのだろうか。
思わず心配になってヒルダさんを見ると、相手は微笑んで小さく頷いた。
「ツカサさん達になら、安心して任せられます。……といっても、我々が知っているのは、イスタ火山中腹にある罪獄の原の真裏に源泉が有るという事だけで、一般人が入る事を禁じている登山道のどこかに入り口が有るという事しか知りません。曖昧な情報だけで頼むのは、心苦しいのですが……出来れば、で構わないので……」
「解りました、俺達でも探してみます。源泉を見つける事が出来れば、ヒルダさんもより詳しく調べる事が出来ますし!」
必ず見つけるという約束は出来ないが、隠された道を探すのが目的の調査なのだから、運が良ければ源泉への道も見つけられるだろう。
絶対にとは言えないが努力すると伝えると、ヒルダさんは嬉しそうに目を細めて笑ってくれた。疲れた顔をしてるけど、やっぱり笑うと綺麗な人だ。
ヒルダさんは今大変なんだし、出来るだけ俺達も協力しないとな……。
「あ、そうだ。ヒルダさんこれ、良かったら……」
後ろを向いてバッグを探る振りをして、自分用に取って置いた蜂蜜レモンゼリーを取り出す。こっそり食べようと思ってたんだけど、俺はいつでも食べられるんだし、それなら疲れている彼女に食べて貰った方が良いだろう。
そう思ってゼリーを渡すと、ヒルダさんは酷く驚いたように目を丸くしたが、俺とゼリーの入ったカップを交互に見比べて口に手を当てた。
「あの……これはもしかして“クラゲ菓子”ですか……?」
「ええ。ちょっと作れるアテがありまして……なので、もし良かったら……」
少し遠慮がちな声になってしまったが、ヒルダさんは快く受け取ってくれた。
きっと宿の人も疲れを癒すような料理を作ってくれるだろうけど、少しでも彼女の体調が良くなるなら、俺だってプレゼントしても良いよな。
とにかく報告は明日に改めて伝える事にして、俺は部屋を後にした。
女性の部屋にいつまでも留まっているのは……なんというか、居た堪れない。
ああまでファンシーだと粗相しちゃいけないんじゃないかって思っちゃって、ついつい緊張してしまうんだよなあ……大体俺、女子の部屋とか入った事ないし。
この世界でだって数えるほどしかないんだから、まだ落ち着かなくてなあ。
「へへ、でも良い匂いだったなあ……女の人の部屋ってあんなんなんだなぁ」
俺の世界でも、やっぱ甘い芳香剤とか置いたりしてるんだろうか。
ピンクな部屋もいいけど、スポーティー女子の落ち着いた寒色系で揃えた部屋ってのも、中々にオツだ。地味な眼鏡っ子の本だらけでぬいぐるみとか置いてそうな部屋とかも興奮するなあ……!
好きな子の部屋に入ってベッドとかを見たら、ついエッチな事を考えてすげー興奮しちゃうらしいけど、そらそうだよな。好きな子の部屋なんて好きな子の匂いしかしないんだし、そんな部屋のベッドなんてもう寝たら実質その子に包まれてるのと一緒じゃん。つまり間接的えっちじゃん!?
しかもそのベッドでえっちしちゃうとか考えたら、もう尋常じゃないくらい股間が痛くなっちゃうじゃないの。好きな子のにおいがするベッドで! 好きな事ラブラブチュッチュしながらえっちって! そんなの最高のらぶえっちって奴じゃないの!
あーーーーーーー俺もそういう感じで童貞捨てたかった、いや捨てたい。
「童貞なぁ……捨てられるのかなぁ、童貞……」
ブラックが許してくれなさそうなのが悲しい。まさか俺は一生童貞とかそういうんじゃないよな。流石にワンチャンあるよな……?
浮気をする気はないが、俺だってなんかこう……あの、ほら、あれだ。
村モノのエロ漫画でよくある「年長のお姉さんとか色っぽいおばさんが、男の子が女の子をちゃんと気持ちよく出来るようにと教え込むえっちな風習」みたいなのとかで童貞をちょっと捨てさせてくれないだろうか。テクも上がって一石二鳥じゃん。
もうそんなんでいいから頼みます。このままだと根腐れしそうなんですよ。
「はぁ……今は余計な物まで付いちゃってるしなぁ」
股間にリングとか笑う気すら起きない。
コックリングじゃないだけマシだけど、変態的な格好をしてるってのは確かだし。
本当ブラックが貸切風呂を借りてくれてて良かったよ。大浴場で万が一腰のタオルが取れちゃったら絶対笑われるもんな、こんなの。
もしくは浮気性な男かと思われるかも。……いや、誰にも挿れてないのに浮気性ってどういう虐めだよ。俺だって恨まれるぐらい女の子と遊びたかったわ。
つい余計な事ばかり考えて鬱々しながら部屋に戻りバッグを置くと、俺はその足でアドニスの部屋へと向かった。帰ってきたら診察って言ってたもんな。
溜息を吐きつつ、すぐ近くにある部屋のドアをノックすると。
「ツカサ君ですか?」
「うん。入って良い?」
俺の声を聞いてから、数秒合って「入って下さい」と中から声が聞こえる。
鍵のかかっていない部屋に入ると、アドニスがもう椅子を用意して待っていた。
部屋に誰も入って来られないように鍵をしっかりかけてから、近付く。
「領主さまとの話は終わりましたか?」
「ん。後でみんなが集合した時に話すよ。みんなに関係ある事だからさ」
「まあ良いでしょう。さ、そこに座って」
アドニスは椅子を向い合せにして、一方に俺を呼ぶ。素直に座ると、相手はすぐにもう一方の席に座った。おお、診察室の椅子の配置だ。
にわかに診察っぽくなってきたなと思っていると、アドニスは眼鏡を軽く直して俺に問いかけて来た。
「ではまず……昨晩、君はあの男と交尾をしたようですが、その後体調に何か変化はありましたか?」
「いきなり過ぎない?」
「問診でいきなりも何もありますか。どうなんですか」
「いや……そ、その……まあ……体は痛かったけど、それ以外は別に……」
ああもう診察だと解ってても恥ずかしいな。
でも顔を赤くすると意識してるって解っちゃうし……ぐうう……。
「では、今日あの男に大地の気を渡した時も、何も?」
「……うん。特別苦しいとか立ちくらみとかは無かったと思う……」
そういえば、昨日の今日でまた能力を使っちゃったんだっけ。
でも、不思議としんどさは無かったな。
素直に答えると、アドニスはふむふむと頷きながらすぐ横のテーブルにある紙に、何かつらつらと書き記した。カルテかな?
「なるほど……。ここ最近の君の通常の状態と照らし合わせると、確かに目に見える曜気の変化は無いようですね。以前よりも改善しているようだ」
「えっ、ほんと?」
思わず嬉しくなって問いかけるが、アドニスは難しい顔をしていた。
「ふーむ……ここ最近……。考えられなくは無いですが……ちょっと解せませんね」
「……?」
何を考えているのだろうと横顔を見つめていると、アドニスは急に俺の方を向いて、ぽんと両肩を叩いた。
「ツカサ君、今こそあの約束を果たしましょう」
「え?」
「今から君に性的な悪戯をするので、裸になって下さい」
「え。……え……?!」
な、なにそれ。
なんで急にそんなコト言い出すんだよ!?
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