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イスタ火山、絶弦を成すは王の牙編
6.食べ合わせをしたくなる時も有る*
しおりを挟む「服を脱がすぞ」
「う、うん……」
俺の素直な許容によって一気に気持ちが高揚したのか、クロウはフンフンと鼻息を荒くしながら、俺のシャツの裾を握って捲ろうとして来る。
椅子に座ったまま服を脱がされるとは……まあ舐められるんだからそりゃ服とかが無い方が都合がいいのは解るけどさ。
でも、ブラックに何も言わずに始めちゃって良かったんだろうか。
あいつ「ヤる時は報告しろ」みたいな事を言ってたし、やっぱ事後報告はマズいかなぁ。今更だけど、ちょっと言いに行ったほうが良いかも。
いつもなら渋るけど、今回は別だ。今までクロウにはさんざん我慢させたんだし、その事を突きつければブラックもオッケーしてくれるよな。
よし、今回は素直に申告して来よう。
「クロウちょっと待って、ブラックにヤるって言ってこなきゃ」
そう言いながら相手を押し剥がそうとすると、クロウはあからさまに不機嫌そうな顔になり、解りやすく眉を顰めた。
「ツカサはオレに触れられたくないのか」
「え? いや、そう言う訳じゃなくて、ブラックに後から怒られるの嫌だし……」
「その程度のことならオレが被ってやる。それに、あいつの所に行ったらツカサは帰ってこないかもしれないではないか。そんなの蛇の生殺しだ」
「でも……」
「くどい」
そう言うと、クロウは無理矢理俺のシャツを剥ぎ取ってしまった。
思わず「うひゃ!?」と声を出してしまったが、それでも相手は止まらず今度は俺のズボンに手をかけて下着と一緒にずり降ろそうとする。
「ちょっ、まっ、まって待って! 舐めるだけじゃないの!?」
「ずっと我慢してたのに、汗を舐めるだけにしろというのか?」
「う……」
そ、それを言われると何も言えないんだけど、でもそれだったら余計にブラックに言っておかないとややこしい事になるような気が……。
などと考え込んでいる内に、俺のズボンと下着は剥ぎ取られてしまった。
おいおい、俺は椅子に座っていたと言うのになんちゅう馬鹿力だ。
……いや、まあ、クロウは獣人だし、当然なのかもしれないですけれども。
けどこれは悪い兆候だぞ。このままだと押し切られてしまう。
クロウは構わないと言うけど、俺はクロウが怒られるのは嫌だしブラックが怒るのも嫌だ。二人には仲良くして欲しいんだよ。それに、拒めない自分も情けないし……。だから、やはりこう言うのはきちんとしとかないと。
「クロウ、やっぱこうなるんなら……」
「くどいぞ。だったら部屋から出られないようにしてやる」
「え゛っ?」
思わずクロウを見上げたと同時、目の前で蜂蜜玉が勢いよく割られて、その雫が俺の顔や体に……って、まっ、まさかお前。
「ん。察しが良いなツカサ。それなら膝を強く閉じていてくれ。少しでも零れたら勿体ないからな」
「おっ、お前なあ! せっかくザクロ達が一生懸命採って来てくれた蜂蜜を……っ、ん、やだって、冷た……垂らすなってばあ!」
お説教をしようとしてるのに、クロウはそんな事などお構いなしに俺の体に蜂蜜を垂らしてくる。立って逃れようと思っても、きっと高価であろう蜂龍印の蜂蜜の事を思うと動く事も出来ず、俺はただただクロウの成すがままになってしまった。
ちくしょう俺のバカ、なんでこういう時にお行儀良いクセが出ちゃうんだ。
蜂蜜なんてまた貰えるんだし、怒られるよりすぐに立った方が……ってやっぱダメだぁ。ザクロが一生懸命集めてくれたハチミツを床に零して無駄にしたくないぃ!
あああでも俺の体に垂らしてるって時点ですでにムダになってしまっている訳で、だったらもう床に零したも一緒なのでは……いやそれだとクロウが床を舐めるハメになってしまう。それはそれでダメだ。そこまでいくと流石にインモラルだ。
「ツカサ……足をもっと締めて」
「んんっ!?」
クロウの手が大きく開いて、俺の膝頭を掴む。
そのまま力強く固定されると、クロウは俺の肩の付近からまた蜂蜜をたらりと垂らし始めた。黄金色のとろみがついた液体が、目の前で俺の体に……。
「っ、ぁ……や、だっ……て……! ん、ぅ、う……」
「ハァ……は……な、何度かこうやったが……何度やっても美味そうでいやらしくて最高だ……」
「ば、かぁ……っ」
ひんやりした蜂蜜が、いくつもの筋を作って下に流れて行く。
「っ、ぅ……あ、う、ぅ……」
ゆっくりと滴り落ちて行くその感覚がもどかしい。
むず痒くてすぐにでも拭いたいのに、取り去ろうと腕を上げるとクロウが「駄目だ」と俺を制してしまう。足もクロウに無理矢理閉じられているし、こうなるともう立ちようがない。
焦るけど、それ以上に蜂蜜の感触が……その……酷く、ぞくぞくして。
乳首や臍を通り、足の間で苦しそうにしている俺の愚息まで触れる。その水と違う感覚に、勝手に体が総毛だって震えてしまう。
蜂蜜を体に垂らされるなんて、変態みたいな事をしてるのに。
それなのに、クロウは荒い息を漏らしながらわざとらしく俺の乳首や股間に触れるように、蜂蜜玉を揺らしてぱたぱたと振りかけて来る。
「どうしたツカサ……ハァ、は……可愛らしい突起が膨らんで来たぞ……」
「そ、そんなこというな……っ! もうこぼれるから勘弁してぇ……っ」
とどめとばかりにまた胸の所に振り掛けられて、思わず語尾が裏返ってしまう。
恥ずかしくて思わず体が熱くなる俺に、クロウは息だけで笑うとゆっくり腰を下ろし、俺の姿を頭からつま先まで嬉しそうに眺めた。
「あぁ……素晴らしいぞ、ツカサ……。美味そうな匂いがする柔らかな肉に、蜂蜜の照りが映えて最高に欲をそそるな……」
「ぅ……ば、ばか……そんなこと、いうな……」
「羞恥で赤みが増した体がいっそう美味そうだ……っ」
そう言って、クロウは俺の返答も待たずにいきなり胸に吸い付いた。
「うあぁっ!?」
思わず驚いてしまい、慌てて口を押えた。
だがそんな俺に構わず、クロウはぢゅうぢゅうとわざとらしく音を立てながら俺の胸を舐めまわして吸い付き、蜂蜜を舐めとって来る。
そんな事されたら、さっきから熱くなっている体が勝手に反応してしまって……。
「ひっ、ぅ、やだっ、や……そ、そんなっ、吸ったらだめぇっ……!」
「何故だ……きちんと食べないと勿体ないだろう」
何が勿体ないだ、お前が一番勿体ない事をしとるだろうが!!
と、言いたくても、乳首を強く吸われると、情けないことに臍から下がびくびくと勝手に動いてしまって、変な声ばっかりが口から漏れてしまう。
頑張って耐えようとしても、クロウに何度も両方の乳首を吸われて少しざらついた舌で弾くように上下に舐められると、どうしても耐えられなかった。
「っ、ぁ、ぃやっ、やだっ……! もっ……なっ、なめちゃだめだってばぁ……!」
「何故だ……? このままだと、蜂蜜が零れてツカサが嫌いな“勿体ない”になるぞ。安心しろ、オレが全部舐めとってやるから……」
「ひぐっ、やっ、ぁ……んぁあぁ……っ!」
すでにぬめりは無くなったはずの乳首をまた吸われて、今度はもう片方の乳首を皮の厚い指できゅうっとつままれ声が出てしまう。
声を出したら隣の部屋に聞こえちゃうから必死に抑えようとしているのに、それなのに、クロウは俺の事なんてお構いなしに、勃ち上がって敏感になってしまった乳首を甘噛みしながら、指でつまんで軽く捏ねながら引っ張ってきた。
やめろって言おうと思っても、乳首をきゅっと摘ままれて大きな指の腹でこねくり回されると、どうしても腰がもじもじと動いてしまって。喉からは鋭い声も出なくなってしまう。
舌で嬲られて押し潰すように弄られると、どうしようもなく自分の恥知らずな部分が、かぁっと熱を帯びるようだった。
こんなの、やばい。
クロウに触れられると、何故かブラックとのえっちの時みたいに酷く体が熱くなって、すぐに変な感じになってしまう。未だにどうしてか判らないけど、でも……こうなると、俺はもうどうしようも出来なかった。
胸を弄られるだけでこんな風になるなんて、おかしい。そうは思っても、クロウにずっと触れられていると、そう思う事さえ出来なくなって行って……。
「だ、だめ……クロウ、ほんと、も……」
「ん……? あ、ああ、そうか……つい胸に執着してしまった……。他にも美味い所は有るんだったな。ウム、すぐ舐めてやるぞ」
「んぇえ!? ち、ちがっ、クロ……っぅやぁ! やっ、おへそだめ……っ!!」
違う違うやめてって言ったの、そこじゃない、そこじゃないってば!
思わず目の前の頭を掴んだけど、クロウは構わずに俺の臍に舌を入れて、ぐりぐりと奥の方までねじ込んでくる。
そんなの、絶えられるはずも無くて。
「やぁあ゛っ! ひっ、ぃぐっ、ぃ、ぐりぐりしないれ゛っ……!」
「ハッ……ハァッ、ハ……皺の部分に残らないように、念入りに舐めてやるぞ……」
「ぃう゛ぅっ、ん、う゛っ、ぅあ゛ぁあ゛……!!」
足ががくがくと震えて、間に溜まっている蜂蜜がこぼれそうになってしまう。
それが怖くて必死に震えを抑えようとするのに、クロウは構わず俺の臍をぐりぐりと舐め回し、必死に声を抑える俺をあざ笑うかのように舌を奥まで突きいれて、何度も何度も声を出させようとする。
壁が薄いって最初に言ったのに、そんな事なんてお構いなしで……っ。
「ツカサ……はぁっ、ハッ、ツカサ……うまいぞ……」
「やぁ゛っ、ぁ、あ゛ぁああ゛……! もっ、や゛、ぇっ、ゆる、しぇ゛……っ!」
「ン……? ああ、なるほどな……ツカサも一番美味い所を啜って欲しいんだな」
「ひっ、ぅ゛……!? ち、ちぁ……」
「そういう事なら、存分に舐めまわしてやろう」
クロウの舌が臍から離れて、顔がまたゆっくりと下へ移動していく。
「あっ、あ、ぁ」
クロウの顔の先に、はしたなく勃ち上がって蜂蜜だか何だか解らない物でぬらぬらと光っている俺の情けないモノがある。
黄金の水たまりから生えたみたいな姿になっているのが恥ずかしくて、思わず目を逸らそうとしたが……その前に、勃ち上がっている物を避け蜂蜜が溜まっている股の間に思い切り顔を突っ込まれて、予想外の感覚の思わず大声を出してしまった。
「ふあぁあっ!?」
ずるずると一気に吸われ、その勢いで陰嚢に舌が触れる。
今まで必死に閉じて来た腿にクロウのばさばさした髪が触れて、それと同時に舌が陰嚢をちろちろと撫でるように舐めるのがたまらなくて、俺は思わず足を動かし、その耐えがたい刺激から逃れるように動いてしまった。
だけど、クロウは許してくれない。
動いた分だけ俺の足を割り開いて開脚させると、間にもぐりこんで内腿や足の付け根を舌の腹で何度も荒々しく舐めとって来る。
「ひぐっ、ぃ、いやっ、くろっ、ぅ」
「腰がびくびくと動いているぞ……オレに股間を舐め回されるのが、そんなに嬉しいんだな……ツカサ……。お前の可愛い肉棒も、蜂蜜を押し流さんばかりに美味そうな汁を垂れ流しているぞ……?」
「言わなっ、で……や、だ…もっ、舐めるのやらぁ……っ!」
「そう言うなツカサ……今から一番美味い部分を嫌と言うほど舐めようと言うのに」
言いながら、クロウは爛々と光る眼で俺を見上げて来る。
まるで、獲物を今から食い尽くそうと言う獣の目だ。その表情はいつもとは違い、目を見開いてとても嬉しそうに歪んでいた。
まるで、ブラックみたいな……凶悪な、顔に。
「――っ、……!」
「は、ははは……っ、見られただけで感じたか。可愛く震えたぞ? あぁ……ツカサは本当に美味そうだ……!」
そう、言いながら、クロウは口を開き、赤い舌をゆっくりと俺の、ものに……――
「っ、あ……!」
「たっぷり食わせて貰うぞ……」
舌を、ひたりと竿に付けて――クロウの口が、俺のものを根元まで銜え込んだ。
「――――~~~~!!」
声が。
大きな声が出そうになって、喉を逸らし必死に抑える。
だけどクロウは構わずにそのまま吸い上げると、根元から先端までねろねろと舌でなぶってきた。その刺激があまりにも強く耐えられなくて、俺は思わず体を緊張させ一度放ってしまう。だけど、クロウはそれだけじゃやめてくれなくて。
「ツカサ、まだだ……もっと喰わせろ……」
「んぅう゛……っ!? ひっ、あ゛っ、ぅあぁあっ、ああぁああ……!!」
イッたばかりのおちんちんを、クロウの舌が遠慮なしにこねまわす。
柔らかくて大きな舌が先端を突き、根元を撫で、穴をぐりぐりと弄って来て……
「らぇっ、そっなっもっひあっあ゛っあぁあああぁあ……!!」
さっきイッて、そんな元気なんてもう無いはずだったのに、俺は気付けば……射精してしまっていた。
「あっ、あ゛っぁ……あ……」
自分でもよく分からない内に、体が痙攣して、目の前がチカチカして。こんなはずじゃなかったのにと頭の中では思うのに、でも、そんな事すらすぐに考えられなくなってしまうくらい、俺は強い衝撃によって何も考えられなくなってしまった。
ただ、気持ち良くて、いきなり二回もイッたから、体がだるくて。
荒い呼吸を繰り返して椅子に凭れる俺に、クロウは……
「まだ足りないぞ、ツカサ……あと五回ぐらいは射精して貰わないと」
――なんて、とんでもない事を言って来た。
「ごか……」
言われた事を復唱して、やっと頭に思考力が戻ってくる。
ええと……あと、ごかい。
……え……? ご、ごか……っ、五回だって!?
待て待て待て五回ってなにっ、俺あと五回イかなきゃいけないの!?
「むっ、むり、むりぃい!」
「無理でもやって貰うぞ。ツカサはオレに食事をさせてくれると言ったのだからな」
そんな事を言いながら、クロウは再び俺の股の間に顔を寄せて来て。
必死に押し戻そうとするけど、こうなると俺には拒否など出来るはずも無く。
「ツカサ……満足するまで出すんだぞ」
「いやっ、やっ、だめっゆっ許してぇええ!」
こんなのをあと五回もだなんて、無理、死んじゃう、久しぶりなのにこんな激しくされたら死んじゃうってば!
頼むから分割払いにさせて下さいぃいい!
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