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世界協定カスタリア、世界の果てと儚き願い編
2.岩壁を尊ぶ地
しおりを挟む世界協定の直轄地【キャストリン】は、なんと驚く事に国境の山の麓に存在する。
しかも、その山と言うのは、ただキャストリンと接しているのではない。山の麓は何十メートルにも及ぶ崖となって、誰かが入り込む事が無いようになっているのだ。
そんな崖が、むこう何キロも続いているのだから、驚きと言うかなんというか……自然に成った物か、それとも誰かが人族の為にそうしたのかは分からないが、とにかく「山」だというのに、荒々しく人を寄せ付けない姿であるというのが俺にとっては衝撃だった。
だって、山の「ふもと」って、普通は平坦で穏やかな所だよな。山が三角形なら、どうしたって地面に接する所はなだらかになる訳だし。
でも、この世界協定の本部があるデルフォス山を含む山脈は全く違うんだ。
まるで、山以外の場所が地盤沈下でも起こしたみたいになってるんだよ。
もしくは、天空に浮かぶ島が無理矢理地面に着地したっていう感じっていうか……とにかく、普通の山とは全く違う様相だった。そんな場所の一角に、キャストリンという世界協定の直轄地がぽつんと街を造っているのである。
だから、パッと見は、巨大な岩壁に寄り添っている街に見えるんだ。
まあ……街の周囲にはそこそこ緑が有るから、森や植物が風景を中和してくれて、そんなに奇妙な見た目には見えないんだけど。
――でも、不思議だよなあ。
ハーモニック連合国と言うと、南の暑い気候からして荒野や砂漠ばかりのイメージなんだけど、アコール卿国に近い国境の地域ではそうでもないんだ。やはり植生などが少し違ってくるみたいで、街の近辺にはそこそこ緑が有り森なんかも有る。
実際に街に入ってみると、巨大な岩壁以外はそこまで他の街とは変わりが無かった。……まあ、入口から直線状に延びる大通りの先にドンと岩壁が見えるので、だんだん慣れて来るってだけかも知れないけど……。
「しっかし、なんか圧迫感が有る街だなあ……」
入って真正面に頂上が見えない岩肌がコンニチワってなんなんすか。こわい。
街の風景は、ハーモニック連合国の首都・ラッタディアみたいに、黄土色の煉瓦で造られた異国情緒溢れる建物があったり、そうかと思えば白壁の綺麗な建物もあったりして、カオスな感じが楽しいけど、どうにもあの圧迫感のある鈍い鉄みたいな色の岩肌は頂けない……。
街に入って早々ゲンナリしてしまった俺に、ロサードは苦笑しながら肩を揺らす。
「まあそう言うなって。あの山のお蔭で、ここは栄えてんだからよ」
「栄えてる?」
どういうことだと舗装された煉瓦敷きの大通りを歩きながら言うと、ブラックが横から出て来て説明を挟んでくれた。
「首都のラッタディアは国境から随分と離れているだろ? だから、ハーモニックの北部地域の住民は、中々首都まで行けなくてね。まあ、ここいらは部族や少数民族の州ばかりなんだけど……その彼らが自分の郷の物品を持ち寄って売る場所の一つが、この直轄地なんだよ。だから、こんな辺鄙な場所でも色々な種族がいるんだろうね」
そう言えば……街を行き交っている人は、俺達みたいな冒険者ルックの人だけではなく、ハーモニックらしいアラビアンな服装の人や、ドレスや紳士服で着飾った貴族っぽい人、それに獣人や俺と同じ黒髪の人なんかもちょこちょこいる。よく見たら「ザ・部族」って感じの露出度が高くてボディペイントしてる人もいるな。
街道沿いでも無いこの街にこれほど人がいるのは、そんな理由からだったのか。
でも、何でそれをブラックが知ってるんだろ。
「ブラック、お前キャストリンを知らなかったのに、そう言うのは知ってるの?」
「大体見てれば分かるよ。それに、地図を見ると判るけど、周辺には大きな街なんてないからね。ここは言わば荒野のオアシスって所なんじゃないかな」
「うーん、なるほど……」
って言うかこの世界オアシスって単語はあるのね。
ホント無い単語と有る単語の差が激し過ぎて、何をカタカナ語から日本語に直せばいいのか困っちゃうよ俺は。単語事典とかないのこの世界。
今更だけど不便だなぁと思いつつ、暫くロサードに従って大通りを真っ直ぐ歩いて行くと、岩肌の下に何やら建物が有るのが見えた。
白亜の宮殿……と言うには少々厳ついな。どっちかと言うと、国会議事堂みたいな威厳を感じさせる造りの建物だ。もしかしてアレが世界協定の建物なのかな。
まあ世界を監視する機関なんだから、このぐらいの荘厳さは必要だろうけど……。
そんな余計なお世話であろうことを思いながら、更に近付いて行くと――
「…………ん?」
なにやら、建物の背後の岩壁に変な物が見えた。
なんだろアレ。中が空洞になっている金属の支柱みたいな感じだな。岩肌に直接ドッキングしてるけど、何に使うんだろう。三つくらいあるぞ。
上にもあるのかなと見上げようとした所で、ロサードが説明を始めた。
「今から行くのは、世界協定の本部だ。でも、そこに行くにはあの建物……【受付】で“お伺い”を済ませて、許可が出るまで少し待たねえと行けないんだ。なんせ、警備が厳重な上に、数えきれないくらいの何百もの術式で本部を守ってっからよ。新しいお客が来るたびに、一々一個ずつの術式で承認して監視と展開を行うから、一日程度時間が掛かるんだわ」
「そんなに」
「防刃、封魔、奸計察知……まあ各国の王宮にも当然施されている術ですが、規模が違うのでしょうね。一国の王の許可で解除するという手法も、複数の幹部で成り立っている組織では、使う事が出来ないでしょうし……」
アドニスの言葉に、なるほどと頷く。
そっか、俺は今まで普通にオーデルの彩宮とかも出入りしてたけど、ああいうのは本来なら一番偉い王様なんかが「通って良いよ」って許可してくれるんだな。
つまり王様の許可がセキュリティを解除するマスターキーみたいな物なんだ。
でも、世界協定のトップは「裁定員」っていう複数の人達で構成されているから、誰か一人がマスターキーを持つなんて事が出来ず、承認だけで一日かかると……。
うーん、セキュリティが高いのは凄いけど、のんびりしてるなあ。
まあ剣と魔法の異世界だからこそのノンビリって感じなんだろうけど。
「受付で留められる事はないのか? 僕達は、他の裁定員にとっては邪魔な存在でもあるんだろう。だったら、門前払いされる可能性も有るんじゃないのか?」
他人に対してはそれなりに大人口調のブラックは、真面目な声でロサードに問う。
ロサードもその質問は想定していたのか、歩きながら答えた。
「そこは大丈夫っす。先に裁定員全員が承認してますし、不正を働けないように中立の立場に立ってる人がちゃんと迎えに来てくれますから」
「中立って……シアンさん側でも罷免希望派でもない人って事?」
「おう。今回はレイ・アサズって人が取り仕切ってくれるそうだから、会ったら印象良くして置くんだぞ。……旦那方も、一万匹ぐらい猫被っといてくださいよ、たのんますから」
疲れた顔でロサードがブラックとクロウを見やると、二人は「解ってま~す」などと絶対に解ってなさそうな気の抜けた返事を漏らしながら、鼻をほじったり手を頭の後ろで組んだりしていた。おい、お前ら頼むからちゃんと聞いてくれ。
こんなんで大丈夫なんだろうかと思いつつも世界協定の建物に到着すると、俺達は大きな階段を大股で登って、中へと入った。
属に“受付”と称されているらしい世界協定の建物は、やはり内部も荘厳華麗だ。
しかし華やかと言うには色味が無く、どことなくオフィスビルのような落ち着いた清潔さのある内装になっている。大理石っぽい床とか、ダークシルバーの支柱とか、ロビーの端にある応接エリアとかのソファとかも結構シックな色使いだ。
なんというか……絶妙な高級さって感じと言うか……ううむ、俺には大人っぽさを褒めるような語彙が無くて、うまく表現できない。
しかしなんかこう……ば、場違いな感じがするな。
俺ってば冒険者ルックだし、そもそも会社とかまだ先の話だと思ってたし……。
父さんの会社にお弁当届けに行ったくらいしか入った事無いなあ。
OLのお姉さん達にはお菓子貰ったりして可愛がって貰ったのでまた行きたいが、こんな場所で仕事をするなんて俺にはちょっと考えが及ばない。
うーん、OLのお姉さんとは沢山触れ合いたいが、固い仕事はしたくない……。
「ツカサ君、また女の事を考えてるね……」
「頼むから妄想に割って入って来ないで」
ブラックったら本当にもうコイツ心読めるんじゃないの。
何度も言うけどこいつマジでそういう術とか会得してるよね?
頼むから妄想ぐらいは自由にさせてくれと嘆きつつ、ぞろぞろと連れ立って受付嬢が五人ほど座っている半円形のカウンターに近寄ると、その中の一人が笑顔で手を振ってくれた。
どうも俺達の姿から「件の人々」と察したらしく、有能で美しい受付嬢のお姉さんは、俺達が名前を告げる前に色々と用意してくれた。その色々とは、書類と小瓶だ。書類には必要事項を記入して、小瓶には唾液とか髪の毛とか、とにかく自分の欠片を入れるらしい。
受付嬢のお姉さんの話では、その欠片を使って、俺達が「本部を守る術」に阻まれないようにしてくれるんだとか。あれかな、指紋認証的な事なのかな。
だったら仕方がないという事で、全員で髪の毛先をちょっと切って小瓶に入れた。
……さ、さすがに綺麗なお姉さんの前で唾液を「だー」とかはちょっとな……。
指を切って血を入れるのも、なんか痛いし怖いし。あと回復薬が勿体ない。
そんで、ロサードや受付嬢さんの指示に従い、書類に「本部にやって来た理由」や名前を記入したりして、俺達は一旦ロビーで待つ事になった。
しかし、そこでも俺達は休まる事が出来ない。なんたって、俺達以外の人は真剣に真面目な話をしているのだ。そんな人々の横でヘッポコな会話をする訳にもいかないので、全員押し黙って待つことしか出来ない。そんなこんなで堅苦しい数十分を耐え忍んでいると。
「やあ、お待たせしてすまなかったね。私が今回の中立派、レイ・アサズだ。君達を案内し、期限まで公平に世話をするからよろしく頼むよ」
そう言いながら現れたのは、クロウのように肌が浅黒い、見事な黒髪黒目の男性。
すらりとした長身だけど、いつも笑みに歪んでいる目はどこか只者では無い雰囲気が有る。彼の服装は、ハーモニックでは一般的なシャツにベストと下膨れのズボンと言う格好なので、恐らくはこの国の人なんだろうけど……。
「アサド……もしかして、貴方は“アサド大商隊”の首領では……?」
ハッと何かに気付いたように、ブラックが問いかける。
すると、相手は目を細めて微笑んだ。
「御存じ頂けて光栄です。仰る通り、私はアサド大商隊の首領を務めさせて頂いております。今は、取るに足らぬ有識者と言う立場で、世界協定に僅かばかりの協力をしておりまして」
「彼が、裁定員の一人だよ。裁定員は通常、権力のない立場や大国の元首以外から選ばれる。彼の大商隊は大規模で歴史も古いが、世界に影響を及ぼす力は無いし盟約も結んでいるから、平和と平等を重んじる世界協定の裁定員に選ばれたんだ」
「ええ。我々は古の時代から常に博愛の徒として、商売をさせて頂いてますので」
何だか基準が良く解らないけど、ようするに「凄いけどそんなに強くない」って人を集めてるのかな。世界協定の裁定員って。
世界に影響を及ぼすほどではないけど、誰もが一目置くほど凄い人か……。
良く考えたらそんなに居ないよね。リュビー財団くらいになると、もう影響力アリアリだから駄目だろうし。盟約ってのも良く解らないけど、それにサイン出来るほど平和を重んじてるって事だったら、まあ、裁定員に選ばれるのも頷けるよな。
多分、盟約ってのは「争いません」みたいな感じの事が書いてあるんだろうし。
リュビー財団は色んな商会の集まりだから、そのサインは書き辛いもんな……。
と言う事は、彼は見かけだけでは無く中身も平和主義者と言う事か。
常に笑顔の人って俺的にはちょっと怖いんだけど、だったら安心していいのかな。
なんて思っていると、アサドさんはにっこりと微笑んだ。
「本部へ向かうのは明日になるのですが、その前にご対面をと思いましてね。仕事を切り上げて来たので少しお待たせしてしまいましたが、お会いできて良かったです」
そう言いながら、レイという人は俺をじっと見つめた。
お、おお。何ですかちょっと、ゾクッとしたのであんまり見ないで下さい。
「それにしても……貴方が件の方とは……とても、そうは見えませんね」
くだんって……やっぱ、黒曜の使者の事……?
少し不安になったが、それが顔に出てしまっていたのか、レイさんは俺の顔を見て慌てて手を振り、明るい声で先程の声をかき消した。
「ああっ、不安に思わせてしまって申し訳ない! あの、実際にお会いしてみると、まだあどけない方でしたので、少々驚いてしまい……。すみません、怖がらせて」
「あっ、い、いえ、俺の方こそ何か顔に出ちゃってすみません……」
きいいっ、悪い癖め。
これじゃ格好良くクールに行けないじゃないか。って言うかシアンさんを追い落としたい連中にすぐに手の内がバレちゃうぞ。これはどうにかしないと……。
「とにかく……私自身は、貴方がたを害する気はありません。ご安心を。……さて、これからの予定なのですが……明日の朝一番で皆様には本部へと上がって頂きます。その時に色々なことを聞かれると思いますが、すべて嘘偽りなく答えて下さい。嘘を吐いても術式が感知しますので、無駄であると弁えるように。それと……貴方には、身体検査があるかもしれません」
「えっ」
し、しんたいけんさ?
身体検査って何するの。絶対に身長体重を測定する訳じゃないよねこの感じだと。
ま……まさか、【工場】でやらされたような事をさせられるのでは……。
「ああ、怖い事はないのでご安心ください。恐らく能力値の測定などですよ」
「あ……な、なんだ……」
思わずブルッちまったじゃないのさ、全くもう。
でも考えたらここは正義と平和を重んじる世界協定なんだもんな。
あんな非人道的な事なんてする訳無いか。……そうだよな、ないよな。
自分の考えた事がちょっと怖くなってしまい、強張った顔で顔を軽く伏せると……隣に座っていたブラックとクロウが、俺の手を上から覆ってぎゅっと握ってくれた。
まるで、俺の事を守るとでも言ってくれているかのように。
それが何だか嬉しくて、無意識に照れてしまったのか顔が熱くてたまらなかった。
……そ、そうだよな。あの時とは違うし、周りには怖い奴なんていないんだ。
だから……シアンさんを助けるために、色々頑張らなきゃな。
「じゃあ……私の定宿にでも行きますか。そこなら多少の融通は利きますから」
「ああ、でしたら宿にこの手紙を。滞在費はこちらでお支払いしますので」
「こりゃご丁寧にどうも」
シアンさんの時もそうだったけど、世界協定ってなんかリッチだな。
レイさんに別れを告げて、俺達はとりあえず荷物を降ろすために宿へと向かった。
アドニスの言う定宿とは、このキャストリンで取引を行う際に利用している宿で、やっぱりそれなりにお高いグレードの場所らしい。……まあ、世界最高の薬師が安宿でグデグデしてたら、取引先に格好が付かないってのは解るんだけど……なんつうか、目上の人と付き合うのって本当に大変なんだなあ。
しかしそんな人がいるから冒険者も気楽な稼業が出来ている訳で、こういう場合は変に僻まず「大変ですなあ」程度の認識で居た方が良いのだろう。
俺は絶対そう言うのはヤだけど。気楽な稼業で一生を終えたいぞ。
他人の金で喰う焼肉はうまいんだぞ。
そんな訳で、キンピカ豪華な宿に部屋を取る事になったのだが。
「しかし……身体検査とは困りましたねえ」
「え? なんで?」
部屋をたくさん占拠してしまうのは申し訳ないので、苦渋の決断で三人部屋と二人部屋を借り、さてそれぞれの部屋に入ろう……としていた所で、アドニスが何か言い出した。
困るって、俺は困るけど別にアドニスは困らないんじゃないの。
何が問題なんだと見上げると、相手は眼鏡を直して面白くなさそうに眉を上げた。
「君の曜気の測定ですよ。検査をされるなら、取り外して置かないといけないと思いましてね。本当ならもう一日程度はリングを付けて置きたかったんですが……君も色々と曜気を使ってて、通常値の判定が難しかったので」
「ぐっ……」
アドニスに物凄く意地わるい声でそう言われて、思わず言葉に詰まってしまう。
……実は、蜂龍さんの事はアドニスにだけは伝えてるんだけど(蜂龍さんにマッサージする時に曜気を使うからどの道バレる)、それでこんな風に嫌味を言われるとは思わなかった。
だ、だって、しょうがないじゃん。蜂龍さん弱ってたし、気持ちよさそうだったし、俺にしてあげられる事が有るなら、やらない選択肢なんてないじゃん……。
「なんだ測定って」
「ああ、ツカサ君の能力を把握するためにちょっとね。……はあ。仕方がないので、後で私が君達の部屋に行きますから、少し待っていて下さい」
…………ええと、それってまさか……。
「あの、アドニス……もしかして、ブラック達の居る前で外すの……?」
「当然でしょう。変な事を勘繰られてはたまりませんからね」
うん。あの、それはただしい。ただしいんだけどね、あの。
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→
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