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遺跡村ティーヴァ、白鏐の賢者と炎禍の業編
7.慣れることは良い事だ?*
しおりを挟む何だか変な事になって来た。
今さっきまで真面目な話をしていたはずなのに、どうしてこうなるんだ。
つーかこの中年、険しい顔したり悲しい顔したり興奮したり、コロコロ変わり過ぎなんだよ! なんだったんださっきの泣きそうな表情、俺の心配返せ!!
せ、せっかく抱き返したのに……ああもうムードもへったくれもない。
「ばかっ、こんな所でサカってどうすんだよ!!」
「こんな場所じゃなかったらいいの!? うわぁツカサ君たらえっちで助かるなあ」
「ばーっ!!」
ばっきゃろそういう事言ってんじゃないんだよ俺は!
さっきまでのシリアスを返せと喚くが、ブラックは悪びれもせずに俺のシャツの中に頭を突っ込んできた。やめろと言っているのに、すぐさま臍に舌を突っ込んでぴたぴたと敏感な壁に触れて来るのが我慢できなくて、俺は首を振って必死に拒んだ。
だけど、ブラックは全然やめてくれなくて。
「ぃ……っ、う……! い、やだ……ばか、やだってば……っ、ばかぁ……っ!」
「んんん……っ、ハァッ、は……いいよ、もっと言って……ツカサ君の『バカ』って、可愛くて余計に興奮しちゃうよ……」
「ふぁうぅ! うっ、うぅ゛っ、ぃ、あっ、だぇっ、も……ばっ……」
可愛いとか言うな、バカって言えなくなったじゃないかこの。バカにしてんのか!
とまあ心の中では威勢がいいものの、実際の俺は臍を舌で弄られただけでもう体をビクつかせて喘いでしまっていて。
こんな事じゃ駄目だって解ってるのに、ブラックの髭に下腹部をざりざりと擦られ舌を臍の奥まで突き込まれると、もうどうしようもない。足の付け根のところの内腿がひくひくしてしまって、勝手に膝から下が震えてしまって。
我慢しようとするのに、勝手に股間が熱くなって恥ずかしくて仕方なかった。
「ね……ツカサ君……えっちなことしよ……? ツカサ君だってもうココがすっごく熱くなってるじゃない……。一回でいいから……ね?」
「あっ、ぁ……っ」
舌で臍のひだをなぞられながら、背後に回った手が尻の谷間をわざと掻き分けて、会陰を擦りながら俺の股間をゆっくりと掴みこんでくる。
弱い場所を丸ごといじられて、こんな事してる場合じゃないって解っているのに、もう俺の体はブラックの肩に手を付けないと、立っても居られなくて。
それなのに、ブラックは俺を更に籠絡させようと、指の先で俺の股間をゆるゆると揉み擦ってきた。そんなこと、されたら、もう。
「ひあぁ! ぃ、あっ、やらっ、や……っ、やめっ、そこ、だめ、だめぇえ……!」
「駄目なの? ならしょうがないなあ」
「っ、あ……!?」
急に股間を包んでいた熱が離れて、思わず変な声が出てしまう。
慌てて口を塞いだが、ブラックから手を離したせいで支えが無くなって、俺は崩れ落ちて――しまう前に、相手が両手で腰を掴んで立たせてくれた。
だけど、今もずっと足が震えていて、股間が熱くてたまらない。そこがどうなっているかなんて考えたくなくて無意識に足が内股気味になる。そんな俺に、ブラックは心底嬉しそうに笑いながら、地面に膝をついたままで俺を見上げて来た。
「ツカサ君、おちんちん触って欲しいの? おかしいなあ、さっきまでイヤだって言ってたのに。話が違うんじゃない?」
「う……うぅ……」
だって、だってブラックが煽るような事ばっかりするから……でも、俺が堪え性が無いからっていうのもあるし、反論できない……。
腰を掴まれて無理矢理立たされたままブラックを見下ろすと、相手は猫のように目を細めて俺に微笑んだ。
「イヤって言う割には、僕がちょっとイタズラしただけで勃起しちゃうんだ? ……ふふ、ツカサ君がこんなにエッチな子じゃ、すぐにあいつらの所には戻れないんじゃないかなぁ」
「ぅ……」
「ねぇ……何も、セックスしようって言ってるんじゃないんだよ? ツカサ君が僕を慰めてくれるだけでいいんだ……」
ブラックがゆらりと立ち上がって、俺の顔を両手で包む。
そうして、音を立てながらねっとりとキスをして来た。
「んっ……んぅ……」
熱くて少しカサついた唇が、俺の唇を擦って下唇を食みながら離れる。
それだけでもう背筋がゾクゾクして、またお腹の奥がきゅうっとなってしまって、俺は自分の堪え性のなさに泣きたくなってしまった。
だけど、ブラックに目尻を舐められて、泣く事すら許されない。
今は何処を触られても反応してしまって、どうにもならなかった。
「僕のペニスを気持ち良くしてくれたら、ちゃあんとツカサ君の可愛いおちんちんも気持ちよくしてあげるよ……。だからさぁ、ね……?」
そう言いながら、ブラックは俺の手を取って自分の股間に押し付けて来た。
「っあ……」
ブラックの股間も既に熱く張り詰めていて、俺以上に興奮している。
解ってはいたけど、いざ触らされたら余計に恥ずかしくって絶句してしまった。
……だけど……このままじゃ俺もブラックにイタズラされ続けるだろうし、結局のところ選択肢なんて一つしかないわけで……。
う、うぅう……し、しかたない……。ブラックも一回で済ませるって言ってるし、お、俺もこのままだと下着が汚れそうで嫌だし、それに……ブラックの奴、さっき変な感じだったから、これで落ち着くんなら……まあ……。
「どうする? ツカサ君……」
「…………き……気持ちよく、すればいいのか……?」
顔の熱に震えながらブラックを見上げた俺に、相手は少し驚いたように眉を上げて目を丸くしたが……すぐに蕩けそうな笑顔に顔を歪めた。
「ツカサ君……! ふあぁ……っ、あ、ああ、好き、好きだよぉ……っ! はっ、ハァ、はぁあ……つかさくっ」
「うぁっ、ちょ……っ」
ブラックは涎を垂らしそうな程に口をだらしなく開けたまま、強引に俺を跪かせ、目の前に股間を突き付けて来る。
ズボンの合わせ目を突き破らんばかりに盛り上がった股間は、鼻先にあるだけだと言うのに熱が伝わってきそうで、俺は思わず唾を飲み込んでしまった。
「ふ、ふふ……喉を鳴らすなんて……っ。そんなに、僕のペニスが待ちきれないのかな……? ツカサ君たら、そんなに僕のペニスが大好きなんだね……!」
「んぇ!? ち、ちがっ」
「ふ、ふははっ、ツカサ君、ほら……!」
がちゃがちゃとベルトを外し、性急にズボンの合わせ目を解かれる。
目の前の下着からは明らかに熱気が感じられて思わず面食らったが、俺のことなど構わずにブラックは下着から勢いよくイツモツを取り出した。
「っ……!」
う、うう……相変わらず恐ろしい大人の凶器……。
もう本当不思議なんだけど、何をしたらこんな風に黒光りするでっかい希望に育つのさ。俺と明らかにサイズ違うよね? なんなの、この世界のイチモツはみんな日本人よりデカいの? そんなの不公平じゃないの何なのほんと。
成長したら俺だって股間が育つのか? ああもう見るだけでむかつく、なんか変な男くさい臭いも本当に嫌になるうぅう……っ。
「つ、ツカサ君……な、な、なめ、て」
「ぐぅうう……わ、わかったよ、もう……!」
チクショウ、こうなったらヤケだ。
な、何度かフェラだってしてるんだし、ここは無人なんだし、だったらもう一気にやって鎮めて貰うしかない。俺だって成長してるんだ、もう焦ってるだけじゃないんだぞ、こんなの三秒で終わらせてやるんだからな!!
「ん゛……っ」
喉の奥で変な声を出しながら、俺は目の前で若々しく反り返るデカブツを握る。
膨張率とかそう言う問題じゃないレベルでデカいそれを、俺はゆっくりと根元から先端へかけて扱いた。
「はっ……はぅ……。い、いいよ……っ」
「…………」
良いとは言うけど、ブラックの奴はまだまだ余裕だ。
非常に不本意だけど、こういう事を何度もやってる内に、ブラックが余裕かそうでないかの違いに気付いてしまったんだよな……。
いくら顔を赤くして興奮していても、ブラックはそれだけで我を失くすほどに理性が飛んでる訳じゃない。そこが大人の余裕っぽくて凄く気に入らなかった。
だって、これじゃ俺ばっかブラックの良いようにされてるみたいじゃないか。
せっかく俺だって、こ、恋人って言えるようになって来たのに、なんか、そんなの対等じゃないっぽくて嫌だし……本当に気持ちいいのか心配になるし……。
…………い、いや、そうじゃない。そうじゃなくて!
とにかく、俺のテクがダメなのかよってイラッてすんの!!
だーもーちくしょう、余計な事ばっかり考えちまう。
これも全部ブラックのせいだ、ブラックがこんな場所でこんな事させるせいだ!
ゆっくり丁寧なんてやめだ、恥を捨てろ俺。こうなったら、激しくイジってすぐにイかせてやる……早漏って笑ってやるんだからな!!
「ツカサ君?」
「う、うるしゃい!! だまってろ!」
お、俺は出来る、俺は出来る俺は出来る俺は出来る!
ブラックに一泡吹かせてやるんだ!
覚悟を決めて、俺は……思いっきりブラックのイチモツを口に含んだ。
「ちょ……うぁっ!?」
「ん゛ぐっ、う゛」
雄臭さが口中に広がって、しょっぱい独特の味に思わず胃から何かが込み上げる。
だけど負ける訳にはいかない。ぐっと堪えて、俺は口の中に含んだ先端を舌で舐め回しながら、ブラックのモノを根元から激しく擦り立てて裏筋をくすぐった。
「うあ゛ぁっ! はっ、ちょ、つ、ツカサくっ、は、激し過ぎない……!?」
「っん゛、う゛ぅ、ぅ……!」
「んうう……っ! はっ、あぁあっ! しゃ、喋ったらだめだよ……ッ!」
俺の急激な責めには流石のブラックも対応しきれなかったのか、腰をビクつかせ頭をぐっと押さえつけて来る。駄目だと言ってるくせに、俺の口を固定させて指に力を籠めて「もっとしろ」と強請って来た。
普段はあれだけ俺の事を翻弄してくる相手が、こんな風に激しくしただけで、声を荒げて喘ぐなんて……。
な……なんか……ちょっと、優越感……かも……。
「ん゛っ、んん……っ」
ブラックのその動揺が何故か嬉しくて、気分が高揚してくる。
フェラをしてるだけなのに体がじんと熱くなってきて、俺は股間の熱がどくどくと動くのを感じながら、汗を流してブラックのモノに奉仕を続けた。
「あっ、あぅ、くっ、うぅ、あ゛……っ! あ、そこっ、そこ、ツカサく……っ」
低くて渋い声が、俺の耳を擽る。
じゅぶじゅぶと口の中で先走りと唾液が混ざって、飲み下せないまま俺は先端の穴をくりくりと舌で弄り、片方の手でブラックの陰嚢をやわく揉みこんだ。
……こ、こういう事、したら……気持ちいいって、本に書いてあったから。
「はっ、あぁあ……! う、ぐっ、も……つかさくっ、ぁ、あぁあ……!」
ブラックが一際大きく声を上げて、俺の頭を抑え込む。
気持ちよくなってくれたんだろうか、と、思った瞬間――――
「ん゛ぶっ!?」
「あぁあああ……! ツカサ君っ、ツカサ君ツカサ君つかさく……っ!!」
何が起こったのか解らないまま、喉の奥まで大きなものが強引に入り込んでくる。思わず逃げようとしたがそのまま口を大きく広げられてしまい、俺は嗚咽を漏らす暇も与えられず、そのままがつがつと喉を犯されてしまった。
喉も顎も苦しいのに、にがじょっぱくて吐き出したいのに、大きなブラックのモノで口が限界まで広げられていて、どうする事も出来ない。
ぬめる熱いものが舌を抑え込んで、更に奥まで入って来た衝撃に、俺は思わず体を緊張させて――――
「はっ、あ゛っあぁっ、あ……っ、く……っ! つかさく、だすよ……ッ!!」
「ん゛っ、う゛ん゛っ、ぐ、んっん゛――~~~ッ!!」
舌の上に乗った筋が蠢いて、口の中を広げていた熱い塊が喉奥にどろりとした液体を勢いよく流し込んでくる。
その苦しさと有りえないほどの液量に俺は思わず目の前のズボンを握り締めたが、ブラックは俺の頭を離してはくれず、最後の一滴まで注ぎ込むかのように俺を股間に押し付けた。
「――――~~~~っ」
鼻で息をするしかない俺の目の前に毛の塊が有って、熱が籠った生暖かい自分の息が帰って来てしまう。その度に間近に有る毛が顔を擽って来て、俺はもうどうしたらいいのか解らず、涙をボロボロと流しながらえづくしかなかった。
「っ、はぁ、はぁ……」
ずるり、と、ようやくブラックが動く気配がする。
押し込まれていた大きなモノがやっと抜けた事で、俺は呼吸をしようと思ったが、喉に張り付く粘ついた物に我慢が出来ず大いに咳き込んでしまった。
おもわず、地面に手をつく。
そのまま何度かカエルみたいに情けない声を出して、涎とも言い難い液体を口から漏らしていた所に……自分の股間が見えて、俺は思わず息を止めた。
「っ、う…………」
今はっきりと見た、俺の、股間は…………ぐっしょり濡れていて。
そう言えばさっきまでの熱がまるでない事に気付いて、俺は……。
「あは……ははっ……つ、ツカサ君……フェラしただけでイッちゃったの……?」
「う、ううぅ、い、言うな、言うなばかぁあああああ!!」
ああもう結局こうなるんじゃないか!
これじゃクロウとマグナの所にすぐ戻れないじゃないか、バカっ、バカブラック! ああもうっ、どうすりゃいいんだよおお!
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