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ファンラウンド領、変人豪腕繁盛記編
16.人の心を動かすものは
しおりを挟む「なぜか……物凄く寝過ごしたような気がする……」
「ムゥ…………」
「この完璧な俺が鍛錬をせずに朝を迎えるなんて……なんという不覚……」
なんかわーわー言ってるけども、ぐっすり寝たおかげか凄く血色良いじゃないかアンタらは。むしろ感謝して欲しいくらいだわ。まあ言えないけども。
ぶっちゃけた話、俺も快眠出来たしな!
腰の痛みと縄の痕はまだまだ残ってますが!!
だがそれをグチグチ言っていても仕方ない。
今日も今日とて頑張らねばならんのだからな。
だけど、半日メシを体に入れていないのならば、朝からガツンと来る料理は中年にはキツかろう。そう思って、俺は胃に優しい改良版コーンポタージュと白パンを朝食として出してやった。
お貴族様のラスターは、たった二皿という質素な食事に眉根を寄せていたが――淡い黄色のポタージュを一口含んで、すぐに目を見開いた。
「む……!? つ、ツカサ……なんだこのスープは……何が入っている!?」
おっ? 昨日のフレンチトーストとは反応が違うな。
俺自身も上手くデキたと自負しているが、まさかこんな反応が返って来るとは。少し驚きながらも、ポタージュに白パンを浸して食べつつ質問に答えた。
「コーンポタージュってこの国にないの?」
「いや、似たような裏漉しスープはあるが……しかし、これはそのようなスープとはまるで味が違う……。まろやかでいて、そのうえ味が濃く……これは、コーンと言っているが、材料は我が国の主食であるロコンなのだろう?」
「う、うん」
「ロコンを裏漉ししたスープは、甘みはあれどこのような濃厚さはないし、後味が柔らかなものも無い……。どういう事だ……? 何を使っている?」
ふっふっふ、流石はいつも高そうなメシばっか食ってるお貴族様よ。
よくぞ聞いてくれました……と言いたいところだが、慣れ合うとブラックがまた癇癪起こすからなあ……。言っていい物かと髪がボサボサな隣のオッサンをみやると、ブラックは少し不満げな顔をしていたが、俺の視線に頷いてくれた。
どうやらブラックも中身が知りたいらしい。よしよし。
俺はゴホンと一つ咳をすると、偉ぶって解説してやった。
「この味は、ひとえにバロメッツのお乳のお蔭なんだよ。ほら、昨日俺はフレンチトーストってのも作っただろう? あれにはバロ乳で作った加工品が使われていたんだよ。バターってのがな。それがポタージュの味を一層美味くしてるんだ」
「バター?」
「えーっと……ぎゅう……じゃなくて、バロ乳に含まれている脂肪分を固めた物って感じかな? 熱に溶ける性質で、脂肪分だけあってかなり濃厚な味がするんだ。で、それと生クリームをこのポタージュに加えたんだよ」
「バロメッツとは……あのバロメッツか? アレの乳は腐るのが早いため、料理に直接混ぜる事しか出来んと思っていたが……まさかそんな加工品があるとは」
あ、やっぱりバロメッツの乳の保存方法はみんな知らないんだ……。
この世界にも氷室は有るだろうが一般的じゃないだろうし、輸送もゆっくり速度のヒポカムの馬車だ。そんな環境ではバロ乳なんて即廃棄だろう。
しかも、バロメッツのお乳は生クリームを作るにしろバターを作るにしろ、補う材料が無ければ成立しない。足が早く、バロメッツ自体が育てにくくて数も少ないから、乳製品の進歩は遅々として進まなかったのだろう。
まあ、俺が気付く事なんだから、冷たい場所で保存出来るようになれば、いずれどっかの料理人がバターもクリームも作ったんだろうけどさ。
しかし、このバロ乳問題はそういう次元じゃないようで。
「しかし、脂肪分とは……液体に獣のような脂があるというのか……?」
……あ、そこから…………?
いやまて、この世界の人に成分がどうとか言っても解らんだろう。カロリーやら脂質を気にする一般人なんて、現代人くらいなんだし。そういう単語を普通の子供が知ってるって事の方が時代的に見て異例なのだ。
精が付く・滋養になる、という部分を細かく研究した結果の事を誰もが知ってるなんて、おかしいよ普通。
そう言うのって雑学じゃ無く、本来は学問の範疇なんだから。
それをバカな俺だって知ってんだからな。ほんと学校とかテレビってすげーわ。
「えーっと……あの、あれだ。お乳って体液から作られるだろ? 体液……例えば血は、水みたいにさらさらじゃなくて油みたいにぬめるよな? それに、獣の肉の脂肪とかってさ、体の中を流れる体液の栄養が運ばれて来て作られてるんだぜ? だったら、お乳に脂が混ざってても変じゃないだろ」
こ、これで通じるかしら。俺こう言う説明下手なんだけど。
不安になりながらも三人を見やると……意外にも納得してくれたのか、それぞれに感嘆の声を上げながらブラック達は頷いていた。
「なるほどねー、言われてみれば、確かにモンスターの血ってねとねとしてるんだよなあ……。火を付けたらよく燃えるし、血に脂が混ざってるなら納得だよ」
「うむ、そうだな。体液が美味いモンスターも居ると言うし、血を抜かずに食った方が良い物もいるという。それに、血液に栄養が有るのなら、赤子に母乳を与える事にも納得が行く」
「確かに罪人を何人も切り捨てた時ほど剣がぬめって斬りにくくなるな。アレは肉自体の脂かと思っていたが、血液にも原因が有ったのか」
おいおいおいちょっと待て特にラスター待て!!
食事中に恐ろしい事言ってんじゃないよ!! 朝から凄い話すんのやめて!
つーかさすがに直接脂がドロッと入ってる訳じゃないと思いますよ俺は!
「ま、まあその辺は専門家とかじゃないから、正しいかどうかわかんないけど……とにかく食べてよ。今日は村長さんにお願いしに行かなきゃいけないんだから」
「それはいいが、材料が気になるぞツカサ。教えてくれんのか。お前の未来の夫が懇願していると言うのに」
「誰が夫だ誰が!! ツカサ君教えなくていいからね!?」
隣でパンくずを無精髭に盛大にひっつけてるオッサンがなんか騒いでるな。
無視……できん。ええいもう鬱陶しい! 大人なんだから綺麗に食べろよ!
何でお前家の中とかだとそんな感じになるの!
「ああもうパンくずがヒゲについとる!! こっち向けもう!」
「んぐぐ……えへ……」
そんだけ夢中になって食べてくれたのは嬉しいけど、アンタはテーブルマナーに煩いんじゃなかったの。外でだけじゃ無く家でもちゃんとしてくれよマジで。
なんで休日でだらけてる親父みたいになるんだよ。中年になるとみんなそうなるのかよ。俺はそんなのゴメンだぞ。二次元を愛する真面目な大人になるんだから。
仕方がない奴だと布でヒゲについたパンくずをふき取ってやっていると、今度はラスターが唸り出した。
「ぐ……き、貴様、だらしなさを逆手に取ってツカサに世話を焼かせるとは……! それでも良い歳した中年か!」
「大人とか言う薄っぺらい定義を振りかざされてもねえ。まあでも、体面ばっかり気にする中身のない貴いお方たちにゃあ一生出来ないことだろうねえ。ふ、ふふ、ふふふふふ……」
「ぐぬぬ……」
だあもうなに絵にかいたような対立シーン繰り広げてんだ!
俺からしてみれば子供みたいにほっぺにおべんと付けるオッサンの方がよっぽど面倒臭いんですけど!!
「ツカサ……」
「はいはいクロウもね!」
対抗して無理矢理パンくず付けようとすんじゃありません。
クロウもこういう時すかさず面倒臭くなるんだからなあもう……。
俺は外見だけ中年な子供を世話するベビーシッターじゃねんだぞったく。
「オレもヒゲを生やしたらいいのか」
「お願いだからクロウはそのままでいて……じゃなくて、調理法だろ、調理法の話だろう!? 脱線させてんじゃないよ!」
「お、おおそうだったな。教えてくれツカサ。なんなら褒美をやってもいい」
褒美か……なんだかんだでラスターには貴族お墨付きの腕輪を貰ってるし(お墨付きの度合いが高すぎて未だに数度しか使えてないが)、なにより色々と協力して貰っている。正直な話貰い過ぎな気もするんだけど……そこまで言うのなら、もう少し協力して貰おうか。
「じゃあ……ラスターには、扇動をお願いしたいんだけど」
「せんどう?」
思わずキョトンとするブラック達に、俺は頷く。
そう、扇動――人を、煽って盛り上げる事だ。
これが、トランクルを復興させるために一番大事な事だった。
◆
「むぅう……」
「あ、ごめんリオル、マーサ爺ちゃんに後で土を耕して貰いたいんだけど……」
「ぐぅう……」
「おう、任せとけって言ってるぜ。ツカサちゃんにはいつも美味いメシ作って貰ってっからな。ここに居る間は、ツカサちゃん達の為になんでもやってやるよ」
「うぐぐ……」
「わー、本当ありがとな! じゃあさ、ここにサンドイッチ置いとくから、作業が終わったら食べてって言って置いて」
「うん、ええと……あのさ、ツカサちゃん、背後のオッサン達が煩いんだけど」
うるさいね……煩いけどどうしようもないんだよね……。
とりあえずラスターに“ご褒美”を実行して貰う事にはなったけど、その結果彼はこの家に強制的に厄介になる事になってしまった。
まあこっちが頼んだんだし、扇動っつってもそんなすぐ出来るもんじゃない。
漫画やアニメとかでよくある「一回会議開いて演説ぶったら、すぐみんなワーってなって賛同しまくる」みたいな奴は現実じゃそう起こる事は無いんだ。
いくらラスターがカリスマであっても、村人達が一度の集会で全員が扇動されたとしても、結局は後々不満が出てきたりする。人なんて乗せられやすいものだし、第一「あの時ああしとけばよかった~」なんて思わない奴なんて少数派だものな。
だから、ラスターにはきっちりと洗の……えーと……そうじゃなくて、求心して貰わにゃいかんのだ。
時間をかけてじっくりとな。
……となると、その労働を頑張る為にゆっくり休めて、そのうえ心を癒す美味い飯が出るという場所が必要な訳で……それを両方満たす宿となれば、もうここしかない。指揮を執る人間の体力が弱っては士気も下がる……と言うとダジャレっぽいが、とにかくラスターには健康で血気盛んでいて貰わねばならないので、お貴族様も喜ぶ料理を出せる貸家に居て貰うしかないのである。
なので、それはブラック達にも説明したのだが。
「住み慣れた家に害虫が入って来た時の気持ちがやっとわかった気がする」
「目の前の敵を殺せない猟犬の気持ちがやっとわかった気がする」
「お前ら……」
一応相手は貴族様なんだけど……。
「オッサン達にゃあ何言っても無駄だって。んじゃ俺は“さいどいっち”をお貴族様宛てにお使いしてきますわ」
「サンドイッチだよリオル……いってらっしゃい」
テーブルでぐだつくオッサン二人を無視して、リオルは出て行ってしまう。
俺の身の安全の為にも一緒に居て欲しかったが仕方ない。
「……じゃあとりあえず、俺達は昼食持ってもう一度湖を詳しく確認して……」
湖に危険が無いかを調べよう、と、言おうと思ったら――――ブラックに、背後からぎゅっと抱きすくめられた。
「え……」
「つかさくーん……昨日の今日で働くなんて、ほんと強くなったよねぇ……」
「ぁ……ちょ、ちょっと……」
「ココの縄の痕……まだ残ってる……?」
耳元で囁かれて、足の付け根から下に指が向かおうとする。
その感覚だけでぞくぞくして、俺は反射的に体を反応させてしまった。そんな俺の反応に満足したのか、背後の息が笑ったように首筋に吹きかけられる。
昨日の事だと思っていたのに、そんな事をされると妙に生々しく思えて、何だか変な気分に……って、そ、そんなわけねえだろ!!
そ、そりゃ反応するし、敏感な所に息を吹きかけられたら……
「ツカサ君、足閉じてるね……もしかして、昨日の気持ち良いの思い出した?」
「ばっ……も、もう離れろってば!! クロウも居るし、今からまた外に……」
「いいよ……出かける準備して?」
「し、してって……」
アンタが抱き着いてるから鬱陶しくて昼飯を詰めにくいんだよ!!
こ、この野郎、まさかラスターに褒美をねだった事に怒ってるんじゃあ……いやでも、それならこの妙な上機嫌具合はないか……。
じゃあこれなんなんだよ。いやがらせ?
「ツカサ君……」
「ああもう、なんなんだ! な、なにもこんな場所で引っ付かなくたって……」
「たって……なに? 言えない?」
「う…………」
「言えないなら、ちょっと素直になるおまじないしてあげようか」
な、なにそれ。
どうせろくなもんじゃない……と、言い返そうと思ったと同時。
ブラックの手が股間に滑り込んできた。
「うあぁっ!?」
「ほーら、ここをなでなでしてやったら、ツカサ君はすーぐ素直になるよー」
「ちょっ、ば、バカっ! クロウ助けて!!」
「腹が減ったから、出すなら是非申告してくれ。オレが食う」
「わ――! もー二人ともばかー!!」
なんでこんな時に限ってクロウは味方してくんないの!?
アンタ昨日何度か啜ったんでしょ!? 思い出したくないし覚えてないけど!
なんなんだ、やっぱ二人とも怒ってるのか、また俺を虐める気なのか。
昨日ヤらかされたばかりだってのに、どうしてこの二人は昨日の今日ですぐ発情できるんだよもううううう。
「や、だっ……やだ、ってばぁ……!」
「んー? まだ素直になってないなあ」
俺の反抗にわざとらしい間抜けな声を出し、ブラックは股間を擦る手を閉じた足の間に強引に割り込ませ、掌で大きく上方向へとこすり上げて来る。
そんな事されたら、誰だって反応するわけで……。
「ひっ、や……やだっ、ば、か……ばかぁ……ッ!!」
「声が可愛い高い声になって来たね……は……ハァッ、ハァ……つっ、ツカサ君、こんな場所で引っ付かなくても、なに? 何て言おうとしたのかな?」
「ぁ、う……も……だか、らっ、くぅ……! んぅう……っ!」
腰がびくびくし始める。反応しちゃ駄目な場所がだんだん熱を持って来て、手が敏感な部分を大まかに擦って行く度に、体にじんわりと言い知れぬ耐え難い衝動が溜まって行く。こ、このままじゃ、ズボンに染みが……。
「ほらほら、言わないと恥ずかしい恰好で外に出ることになるよぉ……」
言いながら、膨らみかけた部分を執拗に指でさすってくる。
それにもう耐え切れなくて、俺は必死に理性を総動員してプライドをぶん殴り、やっとの思いで情けない声を漏らした。
「だっ、から……っ! よ、よるっ、ぅ……ひ、ひっついたら……いぃ、ってぇ……」
「え……よ、夜……?」
俺の必死の言葉に、ブラックの手が止まる。
何が起こったのかよく解らなくて恐る恐る背後のブラックを振り返ってみると。
「うわ」
「つ、ツカサく……よ、よ、よるっ、夜にっ、い、いちゃいちゃ、し、し、し」
「おま……顔こわ……っ」
見慣れてるけど、やっぱその興奮した時の犯罪者みたいな顔はヤバいよアンタ。
どうして興奮したらそんな顔になるんだよ……こっちが冷静になるからやめろって言ってんのに……。
「い、いぢゃっ、ほげっ」
「舌噛んだ?」
「いっいちゃいちゃしていいの!? ねっ、ねっ、夜ならもっとしていいの!?」
そう言うブラックの顔は、相変わらず瞳孔が開いていて口は涎でも垂らしそうな程の気味の悪い笑みに歪んでいるが、おれはぎこちなく頷いた。
「……ま、まあ…………その……まだ、アレ決心ついてないし……だ、だから……それくらいは、その……」
こ、こ、恋人、だし。
…………ああもう言えん、何か知らんけどなんでかブラックにだけ言えん!!
さらっと言える時も有るのに、なんで本人の前じゃ言えないんだよぉおお!
リオルが恋人だって胸を張るくらいはした方が良いって言うから、が、頑張ってみようと思ったのに……こんな体たらく……っ。
「は……はわ……つ、つかしゃくん……っ」
だけど、ブラックはそんな俺の情けない言葉でも、蕩けたような声を出して。
ただ、ぎゅっと抱きしめてくれた。
「ツカサ君……嬉しい……」
「く、クロウが見てるんだけど……」
「ツカサ君の恋人は僕なんだから、見せつけときゃいいんだよ……」
う……。な、なんか居た堪れないんだけど……ごめんクロウ……。
バカップルのイチャイチャなんて俺だって見たくないってのに、クロウには本当にお見苦しい所を。
「わ、解ったら行くぞ! 昼間はやる事が沢山あるんだから」
「えへ……うんっ、僕も頑張るよ! そんで早く終わらせて、めくるめく夜を過ごそうねツカサ君!」
だあもうすぐこれだ。
本当こいつなんでこう簡単なのかなあ……。
イチャイチャって言ったって、俺が出来る事なんてタカが知れてるだろうに。
こんなの誘い文句にだってなってない事なのに。なのに……。
「…………」
あんな一言だけで、ここまで上機嫌になれるオッサンを恥ずかしく思ったが……何故だか、俺は自分が一番恥ずかしくなったような気がしてならなかった。
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