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ファンラウンド領、変人豪腕繁盛記編
11.恋人同士でやるとは言うが、そうやるもんでもない*
しおりを挟む※本当にただフェラしてるだけになってしまったです:(;゙゚'ω゚'):
ツカサがひゃんひゃん言わされるのはまた後で……
「さあさあツカサ君、入って入って」
肩を抱かれ、強引に部屋の中に連れ込まれる。
ブラックに割り当てられた部屋には、肩当て付きマントを掛けるポールハンガーや椅子など、一階に残されていた家具が適当に配置されているが、やはり殺風景なのは否めない。
俺とブラックが一緒に寝ていた主寝室はそれなりに広かったけど、あそこがそれほど簡素に感じなかったのは、残されていた家具だけではなく、俺達二人分の荷物が有ったからなんだろうな……。
それを考えると少し寂しいような気がしたが、そんな訳はないと首を振って変な考えを消し去ると、俺は背後に居るブラックを振り返った。
「それで、その……どう、すんの」
「ふ、ふへ、じゃ、じゃあ、ぼ、ぼくベッドに座るから、つ、つ、ツカサ君は僕の股の間に、へ、へへへ……」
「おい、おいやめろ。どもるな! 恥ずかしくなる!!」
今回特に多いなオイ!
なんでこう言うのって、言う側より聞かされる側の方が恥ずかしくなっちゃうんだ。恥ずかしいのはどもってるブラックであって、俺が恥ずかしい事をする訳じゃ……いや今からするのか……う、うう……。
「ツカサ君早くう」
「解ったからそのわざとらしい声をやめい!」
甘ったれたような声を出すブラックに怒鳴るが、しかし相手は上機嫌のままでさっさとベッドに座ると、足を大きく開いて手招きしてくる。
既に盛り上がっている股間を見ると今からゲンナリして来るが、約束だから仕方がない。俺は意を決して唾を飲み込むと、ブラックの足の間に座った。
……うう……あ、あんまり見たくないふくらみが目の前に……。
どうせ見るなら美女の胸だの尻だの股間だののふくらみがいいよう……。
「つ、ツカサ君……ズボン脱がせて……?」
「え……う、うん……」
涎を垂らしそうなほどに口を緩ませて俺を凝視してくるブラックに気圧されて、思わず素直に頷いてしまう。
普段の身長差による見下ろしも中々に威圧的なんだが、しかしこの体勢だと余計にそれを強く感じてしまい、拒否し辛くなる。俺がこういうのに慣れていないせいかもしれないけど……良く考えたら、そのくらい俺ってフェラとかしてないって事なんだよな。
ブラックは、その…………えっちする時に、当然のようにこんな事するけど……それが当然だって言うなら、俺だってしてやらなくちゃいけなかったんだろうか……? マジでエロ漫画みたいなのが普通なのかな。
だったら、今まで何もしなかったのは悪かったかな……いや、いつもブラックの都合でえっちするハメになるんだし、それを考えるとどうなんだろう。俺は悪くないような気も……。
「ツカサ君まだ?」
「あ、ごめん」
……と、とにかく、今はやる事をやらねば。
手を伸ばし、ズボンの合わせ目を解く。すると、下着を突き破らんばかりに隆起しているモノがすぐに飛び出て来て、俺は反射的に驚いてしまった。
しかし、ここで止まるのは許されない。
再度唾を飲み込み、色気のない下着に手を掛けて……俺は思い切って下着をずり降ろした。と、同時、俺のナニよりも物凄いブツが勢いよく立ち上がる。
……中年になると、角度とかは落ちるんじゃなかったっけ……と常識を再度確認したくなるほどに、ブラックのいきり立ったブツは元気に反り返っていた。
「う、うそ……」
思わず呟いてしまう俺に対し、ブラックはハァハァと荒い息を繰り返しながら、飢えた獣のように光る菫色の瞳を歪める。
「は、はは、ど、どう? 久しぶりにしっかり見たでしょ、僕のペニス……。コレが、いつもツカサ君のお尻を犯してるんだよ……」
そう言いながら少し体を揺らして、小さく揺れるソレを見せつけて来る。
鼻先まで近付いて来た事に思わず息を呑むと、ブラックは急かすように俺の頬に側面をぺたりと押し付けて来た。
「うあっ、ちょ、ちょっと……!」
「あっ、あぁっ……ツカサ君のほっぺ気持ちいいよぉ……」
「ううぅう……」
熱くて人の肌とは少し違う感触がする。っていうか、あの、ど、独特なにおいがあの、これフェラなの、フェラの一部なの……?
解らん、どうしたらいいのか解らないんですけど!
「はぁっ、はっ、つ、ツカサ君、つ、掴んで……」
「えっあっ、わ、わかった……」
ぐにぐにと頬を押されるがままになっていたが、ブラックの要望に我に返る。
そ、そうだった、これだけで終わらないんだった……。しかしブラックの野郎、もうカウパーだだ漏れさせやがって。お蔭でほっぺたベトベトじゃねーかくそう……。
文句を言ってやりたかったが、ぐっと堪えて俺はブラックのモノを掴んだ。
う、うぐ……やっぱ他人のブツなんて握るもんじゃない……熱いしぬるぬるしてるし何よりビクビクしててすげえ生々しい。
自分のモノを握るのとはやっぱり感覚が違う。
同じ男であればあるほど、自分と違う形のソレは酷く怖い物のように思えた。何より、コレが、その……い、いつも、入って来るわけで……。
「あぁ……そ、そのまま手を根元から動かして、口に含んで……?」
戸惑っている俺にやり方を教えるようにブラックが指示する。
前にやったのに、それでも自分ではどうする事も出来ない俺を、リードしてくれているんだろう。それを思うと、少し申し訳ない気分になった。
だ、だって、その……俺、やったことあるのに、未だに説明されてるし……。
いや、だめだ、こんなんじゃ多分駄目だ! 前にやった事があるんだし、その、今はブラックとこ、恋人なんだから、俺もちゃんと出来るようにならなくちゃ。
恋人なら、するのが普通……なんだよな?
色々我慢させてんだし、だったら、フェラくらいは……。
よっ……よし……頑張れ、頑張るぞ俺。
いつもして貰ってるみたいに、俺だってブラックを気持ちよくさせてやるんだ。
……うん、いや、いつものはアレだからね、俺は強制的に気持ちよくさせられてる訳で、別にクセとかになってないからな!?
「ツカサ君?」
「あ、ご、ごめん……えっと……気持ちよくなかったら、その……い、言えよ」
「はぇ……」
ブラックの間抜けな声に一瞬戸惑ってしまったが――そのままだと余計に決心がつかなくなると思い、俺は勢いを付けて一気にブラックのモノを口に含んだ。
「っあぁ……!」
「ん゛ぶっ、う゛……!」
思わずえづいてしまったが、しかしやめるわけには行かない。
俺は喉が拒否するのを必死で抑えながら、生暖かいブツを行ける所までぐっと押し込む。でも、俺の口のサイズでは全部は収めきれず、それに喉の方まではどうしても突っ込めなくて、ブツ半ばで呑み込む事が出来なくなってしまった。
う、うぐぐ……づらい゛っ、そう言えばあの時はさんざん悪戯されて動揺してたから、すんなりフェラ出来たけど……今はシラフだったんだ。
こ、これは正気でやるには辛い……。
「あ……ふっ……ふはっ、は……つ、ツカサ君……やっぱり、君は口の中も最高だよ……ッ! はっ、はぁ……そ、そのまま、舐めて……!」
涙目でえづきを抑える俺の頭に手をやって、ブラックが少し腰を揺らす。
その動きでブツが更に俺の口の中に割り込んできて、俺は反射的にくぐもった声を漏らしてしまった。う、ううう……口が閉じられん、だ、唾液が垂れる……。
舐めてったって、お前のがデカすぎて舌が押し潰されてんだけど。
このままだとどうしようもないんだけど!!
仕方ない、ここは一旦口の中から出そう。
口腔を一杯にしていたモノからゆっくりと口を引くが、新しい空気が入ってきたせいか余計にブラックのモノの独特のニオイが再び俺を苛んでくる。
……何とも言えない、雄臭いにおい。
そのニオイが今何をしているのかを強く突きつけて来るようで、俺は恥ずかしさのせいで熱くならずにはいられなかった。
「ツカサ君……」
「あっ、ち、違うぞ。嫌とかじゃなくて、その、お、お前のデカすぎるんだってば……こんなの全部口に入る訳ないじゃん」
「えぇ……じゃあ、もうやめるの……?」
「そうは言ってないだろ! お、俺だって男だ。ちゃんとやるって。……だから、その……ちゃんと、するから……ヘタクソなのとかは許せよ」
ああもう何言ってんだ俺、恥ずかしい。
ブラックに次の言葉を言われたくなくて、俺はそのままの勢いで目の前の濡れて光る剛直を掴むと、横から舌で突くように舐めた。
「っ……! あ、あぁ……そ、そっか、はっ、はぁっ、舐めて、ぼ、僕のペニスを……鎮めて……ッ、くれるん、だね……!」
「んっ、ぅ……も、そ、そう言う事言うなよ! ちょっとは静かにしてろ!」
ハッキリ言われると恥ずかしいんだってば!
頼むから黙っててくれと思いながら、俺は顔を動かして根元から先端まで一生懸命に舐め上げる。やっぱり俺の舌じゃ一気にイケなくて小刻みにしての愛撫だったが、だけどそれでもブラックは気持ち良いようで、カリ首を舌が擽ると、気持ちよさそうに呻いていた。
……き、気持ちいいと思ってくれてるのかな。
だったら、その……嬉しい……かも……。
他人のブツを舐めるなんて死んでもやりたくないんだが、でも、ブラックのなら何故か嬉しいと言う気持ちが湧いてくる。
根元に顔を伏せるたび俺にはない深い茂みに顔を触られても、しょっぱい先走りを思わず飲んでしまっても、ブラックが俺の舌を褒めて喜んでくれるのなら、怒りや嫌悪よりも先に高揚感が込み上げて来て。
自分がやる事じゃないとは思っていても、俺の舌でブラックが悦んでくれているのを見上げる度に、体が熱くなっていった。
「んっ……む……んん……」
「はっ、はぁっ、は……つ、ツカサく……う、あ゛ぁ……っぁ、しっ、扱いて……可愛い口で……はっ……先っぽも……扱いて……っ」
「ん……。こ、こう……?」
段々と思考がぼやけて来て、熱のせいで何がどう恥ずかしかったのか解らなくなってくる。強烈な雄のにおいと普段感じる事のない味に意識が混濁して、ただブラックが悦ぶことをしてやりたい気持ちが強くなって。
熱くて、服を脱いでしまいたいと思うほどに体が焼けそうなのに、口の中には脈打ちぬめる熱いモノがいっぱいに入っている。
舌で先端の部分を擦りながら根元を両手で扱き上げると、目の前の相手は背を反らして腰を大きく痙攣させた。
「っ、く……あ、あぁ……! つ、ツカサく……っ、も、そ、そこ……ッ!」
そこ? そ、そこってどこだ。
鈴口に近い所を舌で擦り上げるのがいいのか。それとも、舌をつけて啜った事がブラックにとっては気持ち良かったのか?
戸惑っていると、俺の頭の上に乗っていたブラックの大きな手が髪の毛をぐっと掴んで、さっきよりも深くブツを差し入れて来た。
「んぐっ!?」
「はっ、はぁあっ、ごめっ、つ、つかさく、久しぶりでっも、僕……ッ!!」
「~~~~~~ッ!?」
そのままイラマチオをさせられるかと思って無意識に身構えた俺だったが――
ブラックは、ブツを少し差し入れただけで、そのまま俺の喉に向かって勢いよく欲望を吐き出してしまった。
――ん゛ん゛ん゛!! に、にがっ、うがっ、だ、だめこれやっぱ無理ぃ!!
「っ、げほっ、ぐ、ぐがっ」
「わっ、ご、ごめんツカサ君! ぺっして、ぺっ!」
勢いよく吐き出された精液に苦しむ俺に、出した直後だと言うのにブラックは余韻も気にせず俺からブツを抜いて布を口に当てて来る。
その布にすぐ吐き出してしまった俺だったが、相手は怒る事も無く、すっきりした顔で俺を見つめていた。
「は……はぁ……その、ご、ごめん……飲めなくて……」
「いいよ、ツカサ君はフェラは慣れてないんだし……それに、こう言う事は回数を重ねて上手くなるもんだからね! ツカサ君もじきに上手くなるよ!」
…………ん?
じきに上手くなる……?
「……あの、ブラック」
「ん? なにかな?」
「…………もしかして……定期的にやらせようとしてる……?」
恐る恐る相手を見上げると――――ブラックは、嬉しそうにニッコリと笑った。
「ツカサ君だって、慣れた方が色々やりやすいでしょ?」
「………………」
いや、まあ、そうなんだけど……ほんとにこれ今から逐一やらされるの……?
恋人だったらヤるもんだとは言うけど……これ、本当に恋人同士でやって当然の事なんだろうか……。
色々気にはなったが、これ以上突くと余計なことまでやらされそうなので、結局俺は何も言えなかった。
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